2005年1月号
SOLE

SOLE東京支部フォーラムの報告

77 JANUARY 2005とがわかります。
5 倉庫市場倉庫市場の規模としては、外部倉庫1兆7000億円、自家倉庫が6兆6000億円で、倉庫業者数はおよそ3900社であります。
日本の物流業界の動向を大雑把に見ると以上のようなことになります。
次にわが国における3PL(サードパーティ・ロジスティクス)と、SCM(サプライチェーン・マネジメント)の動向について概観してみたいと思います。
6 3PLの動向ひとくちに3PLといっても、その範囲やレベルはまちまちでピンからキリまであります。
3PLの“ピン”は、サプライチェーンの計画から運用、改善・改革まで、機能的にはマネジメントからオペレーションまで全てを対象にすると考えられますが、一括元請、複合機能の受託もあり、“キリ”は単一の作業委託となります。
3PLの市場動向を示す数値として、5年後のレベル別3PL利用企業の比率では、マネジメントレベルまで踏み込む企業がやや伸び、一括元請などの機能委託はかなりの伸びが見込まれています。
3PL全体としては20%強の伸びが期待される一方、いわゆる作業委託は30%近く減少すると見られています。
7 SCMの動向SCMは当初、物流をつなげるという観点からのアプローチが中心でしたが、ここにきて大きな狙い、方向性が見えてきました。
それは「スピード」、「効率」、「提供価値」という3つの狙いです。
まず「スピード」ですが、これはサプライチェーン上の情報の断絶をなくして、計画の短サイクル化やリードタイム短縮によるスピードアップを図り、在庫を削減するということです。
「効率」は情報の一元化、可視化によって情報伝達上のロスを排除すること、端的に言えば伝言ゲームからの離脱です。
最後の「提供価値」ですが、これは在庫情報、納期情報、貨物追跡情報などを提供することでサービスレベルの向上を狙うものです。
「スピード」と「効率」は内部的なものですが、「提供価値」は外部に対するもので、先進企業各社がそれらに取り組んでいます。
フォーラムの新しいシリーズ第2回目は12月15日に開催した。
12月のテーマは「AIDC(自動認識とデータ取得技術)」で、ここでの内容については次号で報告する。
1月のフォーラムは1月19日(水)に開催予定で「グローバル・ロジスティクス」をテーマに日本通運の今本敏夫氏の話を伺う。
また、2月は久しぶりにロジスティクス現場の見学会を実施する。
日本出版販売のロジスティクスセンターを見学する予定。
このフォーラムは基本的に年間計画に基づいているが、単月のみの参加も可能。
1回の費用は6,000円。
参加希望の方やSOLE東京支部の活動内容に関するお問い合わせはSOLE_consult@jmac。
co。
jpまで。
SOLE報告The International Society of Logistics次回フォーラムのお知らせ 次回フォーラムのお知らせ SOLE東京支部では毎月「フォーラム」を開催し、ロジスティクス技術やロジスティクスマネジメントに関する活発な意見交換、議論を行い、会員相互の啓発に努めている。
11月から新しいフォーラムのシリーズがスタートした。
今回はシリーズ第1回として行った、松本賢治SOLE東京支部長による講演の概要を紹介する。
*       *       *1 はじめに昨年は「経営戦略とサプライチェーン・マネジメント」についてお話ししました。
最近はグローバルSCMへの関心が高まっており、日本の物流実態について改めて見直してみる必要性を感じておりますので、今回はそのような話をさせていただきたいと思います。
2 日本の物流市場日本の物流事業者の売り上げを集計するとおよそ40兆円になります。
わが国のGDPは約500兆円ですから10%弱に相当しますが、一般企業の物流費が対売上比5〜10%ということと符合します。
市場規模をカテゴリー別に見ると、自動車運送業(一般貨物)が最大で約20兆円と半分を占めています。
その次が倉庫業で約8兆円、以下、特別積み合わせ、船、宅配と続いています。
成長率を見ると船や飛行機は低下しており、大きく伸びているのが国際物流、3PL、宅配、エクスプレスです。
利益率で見ると倉庫、VOCC(船舶運行事業者)、宅配などが3〜6%の伸び率を見せています。
3 特別積み合わせと宅配市場特別積み合わせ市場が約2兆円、宅配市場が約1。
5兆円で合計すると約3兆6000億円となり、ここに約270社がしのぎを削っています。
統計を調べますと、1個あたりの平均重量は約10kg、平均輸送距離は350kmということですから、東京―名古屋近辺ということになります。
この市場を地域別に見てみますと、まず関東発については、関東発→関東着が6割、関東発→関西着、関東発→中部着がそれぞれ1割ということになります。
関西発についてみますと、関西着が4割、関東着が2割、中部着が1。
5割といったところです。
関東圏、関西圏の2つに分かれているわけです。
4 一般貨物市場一般貨物市場の規模は、さきほど申し上げた通り20兆円強です。
一般貨物の事業者数はおよそ52000〜53000社で、取り扱い物量は年間5兆3500億トンとなっています。
平均積載効率は43%、平均実車率は38%ということですが、稼働率を60〜80%としましても3者の相乗積は極めて小さなものになります。
運送事業者数の過去の推移を見ますと、特別積み合わせと宅配事業者は1970年に450社あったのが1999年には300社になっており、統廃合の結果が見て取れます。
一方、一般貨物事業者の方は、70年の25000社が99年には55000社になっており、参入障壁が低くなったこSOLE東京支部フォーラムの報告 SOLE東京支部フォーラムの報告 

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