2008年1月号
ARC

輸送管理システム(TMS)市場は二〇〇七年十一億ドル超へ

JANUARY 2008  94 輸送管理システム(TMS)市場は二〇〇七年十一億ドル超へ  輸送管理システム(TMS)の市場は二〇〇 六年に初めて一〇億ドルの大台を超え、年初か らの実績をベースに考えれば、〇七年は少なく とも七%の成長が見込まれる。
ARCのロジス ティクス・エグゼクティブ協議会のディレクター で、最新の「輸送管理システムの世界市場動向 調査( Transportation Management Systems Worldwide Outlook)」の執筆者であるエイドリ アン・ゴンザレスは次のように述べる。
 「TMS市場は過去二年間、われわれが予想 していたよりも速く成長を続けている。
その要 因として挙げられるのは、 ?国際貿易管理ソリューションに対する引き続き 旺盛な需要 ?再び活性化した車両管理ソリューション市場 ?ロジスティクスサービス・プロバイダーへの販 売増 ?欧州向けと中小企業向け市場における好調な 動き などである」  TMS市場は今後七・三%の年平均成長率で 伸び、十一年には一五億ドルを超えるとARC では予測している。
 環境にやさしい「グリーン」サプライチェー ンの実現は、昨今では多くの企業にとり戦略的 目標となっているが、荷主と輸送業者が主導的 役割を果たしている。
現在米国だけで約七〇〇 万台のトラックと二万台の機関車がある。
これ らは年三五〇億ガロン以上のディーゼル燃料を消 費し、三・五億トンを超える二酸化炭素を排出 する。
これをすべての輸送手段とすべての国に まで広げて考えると、この産業が環境に与える インパクトは膨大なものとなる。
 しかしこの産業界全体での取り組みはすでに始 まっている。
例えば、米国環境保護局(EPA) によって開始されたスマートウェイ輸送パートナ ーシップ(SmartWay Transport Partnership) は、窒素酸化物の排出量を二〇万トンへ削減す ることを目標としており、多数の輸送・ロジス ティクス企業が参加している。
ゴンザレスは「こ うした目標を達成するのにはさまざまな方法が ある。
路上のトラックの台数を減らす、より低 燃費の車を利用する、必要のないエンジンのア イドリングをやめる、帰り便の活用、などであ る。
そしてTMSのような技術的ソリューショ ンが、こうした取り組み実現に重要な役割を果 たすだろう」とコメントしている。
 レポートで取り上げた他の主なトレンドを次に 列挙する。
■リードタイム短縮と安定化への関心 ■企業がどのようにしてプロセスの標準化、グ ローバル化を進めるか ■ロジスティクスサービス・プロバイダー分野の 持続的拡大 ■貿易の拡大と規制・関税コンプライアンス ■電子商取引と国際宅配便の増加 ■車輛所有者によるドライバー・アセット可視化 の要望 1,600 1,400 1,200 1,000 800 600 400 200 0 2006 2007 2008 2009 2010 2011 TMS の総出荷高 (100 万ドル) (年) ©2007ARC Advisory Group  本コーナーでは米国の大手調査会社、 ARCアドバイザリーグループの市場調 査報告書の概要を紹介している。
今回は 輸送管理システム(TMS)市場の今後 の見通しについて取り上げる。

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