2008年1月号
NEWS
NEWS
海外トレンド報告
JANUARY 2008 66
2007年11月発表分
ABXエアー
競合を買収し一三五機体制に
■同社プレスリリース
11
・2
米国の貨物航空会社ABXエアー
は、同業のカーゴ・ホールディングス・
インターナショナル(本社:米国フ
ロリダ州)を買収することで合意した。
買収額は約三億五〇〇〇万ドル(三 八五億円)。
買収後、ABXエアー の貨物機は合計一三五機となる。
ま た、ボーイング七六七型機のオペレ ーターとしては世界最大になるという。
CHIの二〇〇七年度の売上高 は、三億ドル(三三〇億円)の見込み。
DHL、UPS、米国政府、シェン カー(BAXグローバルを統合)な どを顧客に抱える。
貨物機三二機を 運航しており、そのうち、ボーイン グ七六七型機五機と七五七型機一機 を保有している。
キューネ+ナーゲル ドイツで二社買収 ■同社プレスリリース 11 ・9 スイスのキューネ+ナーゲルは、ド イツの物流企業G・L・カイザーと コルデス&シモンを買収した。
買収 総額は二億二〇〇〇万ユーロ(三五 六億四〇〇〇万円)。
G・L・カイザーはマインツに本 社を置くオーナー企業。
陸上輸送と 3PL業務を行っている。
直近の売 上高は一億二〇〇〇万ユーロ(一九 四億四〇〇〇万円)、従業員数は七 〇〇人。
四カ所に合計十二万平方メ ートルの3PLセンターを置く。
ハーゲンに本社を置くコルデス&シ モンは一九三四年創業。
特別積み合 わせ業務を柱とした3PL業務を提 供している。
直近の売上高は一億ユ ーロ(一六二億円)、従業員数は五 五〇人。
ベルリンやシュツットガルト などにもネットワークを持つ。
UPS 〇八年運賃を四・九%値上げ ■同社プレスリリース 11 ・9 UPSは、〇八年の運賃をこれま でから平均四・九%値上げすると発 表した。
陸上輸送部門と航空便を使 ったエクスプレスに適用される。
航 空便による米国内のエクスプレスと 国際輸送の運賃には燃油サーチャー ジ(燃油特別付加運賃)の二%を上 乗せするため、合計六・九%の値上 げとなる。
新運賃は〇七年十二月三 一日から有効。
ドイツポスト 買収や分割の?噂話?を否定 ■トランスポート・インテリジェンス 11 ・ 12 ドイツポストは〇七年第3四半期 決算説明会で、同期のEBIT(利 払い前の税引前当期利益)が、前年 同期比一八・三%減の八億四一〇 〇万ユーロ(一三六二億四二〇〇万 円)と減益に追いこまれたことを受 け、株式市場に流れているドイツポ ストをめぐる買収や、分割の噂を否 定した。
クラウス・ツムヴィンケルCEO (最高経営責任者)は「われわれは さらに利益を上げてキャッシュを生 み出し、株主へ配当していく」と語 った。
〇七年通期の配当については、 前年比二〇%増という数字を挙げた。
ロジスティクス部門のトップからC FO(最高財務責任者)に昇進した ジョン・アラン氏は、「たとえ( 買 収や分割話が)どんなに小さなリス クの段階であっても、それを避ける 最良の方法は株主を幸福にすること だ」と述べた。
これまで企業買収を次々と行い、 業容拡大を最優先としてきたドイツ ポストのトップが株主への配慮につ いて語る背景には、ドイツ国外の機 関投資家の間に広がっている失望感 への懸念がある。
同社の株価が低調 なのに嫌気した株式市場には、プラ イベート・エクイティファンドによる 買収を仕掛け、ドイツポストを分割 した方がいいのではないか、という 声がある。
決算説明会での両氏の発 言は、ドイツポストが市場からのプ レッシャーを感じていることをうか がわせる。
シェンカー 中国の免許?偽造?問題が解決 ■トランスポート・インテリジェンス 11 ・ 13 ドイツ鉄道の子会社であるシェン カーに、〇七年八月に起こった中国 におけるNVOCC(非船舶運航業 者)の免許偽造問題が解決した。
中 国当局とシェンカーが共同で行った 調査によると、従業員の一人が免許 を偽造し、免許の申請費用を持ち逃 げしていたことが原因だった。
中国 の警察と通信省も調査結果を認めて いる。
シェンカーは上海支店など合計六 支店で改めて免許を申請し、承認さ れた。
同社の発表によると、中国発 着の海上輸送サービスは免許問題が 起こってからも継続しているという。
中国当局は今回の事件に対してシェ ンカー側に罰金を科したとしている が、金額は明らかにしていない。
ABXエアー DHLとの料金未払い問題が決着 ■同社プレスリリース 11 ・ 16 など ABXエアーと最大手の取引先の DHLとの間に発生していた料金未 67 JANUARY 2008 為替レート:1ドル= 110 円、1 ユーロ= 162 円 払い問題が、決着した。
DHLが機体・乗務員・機体整備・ 保険サービス(ACMI)にかかる 費用八八〇万ドル(九億六八〇〇〇 万円)の支払いを保留。
発生した諸 経費の負担について両社の見解が異 なっていたが、最終的にDHLが全 額を支払った。
ジオディス 米玩具大手マテルの業務受注 ■同社プレスリリース 11 ・ 21 仏ジオディスは、米玩具大手マテ ルから欧州北部の物流センターの業 務を受注した。
業務開始は〇八年三 月三一日。
契約期間は五年間。
マテ ルがオランダのフェンロに新たに設 置する物流センターで、サプライヤ ーの管理、倉庫管理、欧州北部への 出荷業務を行う。
マテルは「バービー人形」や「ホ ットウィール」、「マッチボックス」な どの商品名で世界各国に玩具を販売 している。
TNT 英国政府のディスク紛失か ■英国政府発表資料 11 ・ 21 など TNTが英国政府のデータが入っ たディスクを配送する際、同ディス クを紛失した可能性のあることが明 らかになった。
英財務省は国民の約 半数に当たる二五〇〇万人分の納税 者データが入ったディスク二枚がな くなったと発表。
同省歳入関税庁の 職員が、TNTを使い政府内の他部 門に送る際に紛失した。
ディスクに入っていたのは家族手 当の支給に関連したデータ。
子供の 生年月日、親の国民保険の番号、銀 行口座の番号、社会保険の番号など が含まれていた。
現時点で情報が悪 用された形跡はないという。
一〇月 一八日に発送され、十一月八日に紛 失届けが出されて以来、ロンドン警 視庁が捜査を続けている。
TNTは同庁の一日当たり一〇万 通の郵便を配達している。
英国の物 流専門誌トランスポート・インテリ ジェンスが入手したTNTの書面に よると、同社は同庁と警察に全面的 に協力しているという。
ただし、問 題のディスクがトラッキングなしの郵 便物として発送されたことから、T NTは文書では同社が紛失したとい う表現を避け、トラッキングなしの 郵便物だったために、郵便物が同社 の郵便システムに入ったかを特定す ることができないとしている。
エクスプレス企業が顧客データを 紛失した例としては、UPSが二〇 〇五年にシティグループの三九〇万 人分の顧客データの入ったディスク を紛失したことがある。
DHLエクスプレスUSA 〇八年運賃を四・九%値上げ ■同社プレスリリース 11 ・ 27 DHLエクスプレスの米国子会社、 DHLエクスプレスUSAは、〇八 年の運賃を平均四・九%値上げする と発表した。
DHLエクスプレスU SAの陸上輸送および航空便利用の 国内外のエクスプレス便に適用され る。
航空便によるエクスプレスと国 際輸送には、さらに燃料サーチャー ジ二%を上乗せすることから、六・ 九%の値上げとなる。
新運賃は〇八 年一月六日から有効。
このほか、住宅地と商業地区の 配達に対する追加料金を〇・一ドル、 追加ハンドリング料金を〇・五ドル 値上げする。
また、大型パッケージ 料金を四五ドルに上げる。
全米トラック協会・貨物予測 トラック輸送のシェアは七割超に ■同協会プレスリリース 11 ・ 29 全米トラック協会(ATA)が発 表した「二〇一八年までの米国貨物 予測」によると、米国内の貨物輸送 に占めるトラック輸送のシェア(ト ンキロベース、以下同)は、一八年 には七〇%を超えそうだ。
〇六年の シェアは六九%。
ATAは今後もト ラック輸送が米国内の物流の主要輸 送手段であることに変わりはないと している。
米国のトラック業界は〇六年に続 き、〇七年も燃油の値上げなどを受 け苦戦を強いられた。
しかし、長期 的にはトラック業界の柔軟性や、オ ンタイム配送などサービスレベルの向 上により、成長が続くという。
トラック輸送以外では、シェアは 二%未満と小さいながら鉄道を使っ たインターモーダル輸送と航空輸送 が大幅に伸びる、と予測。
鉄道輸送 のシェアも〇六年の一四・六%から 一八年には一四・七%とわずかに増 えるとしている。
一方、石油や天然 ガスを運ぶパイプライン輸送のシェア は、〇六年の九・八%から十二年は 九・五%に減少する見通し。
フェデックス 陸上運賃を平均四・九%値上げ ■同社プレスリリース 11 ・ 30 フェデックスは、陸上輸送部門の フェデックス・グランドとフェデック ス・ホーム・デリバリーの二〇〇八 年の運賃を平均四・九%値上げする。
〇八年一月七日から適用する。
フェデックスは一〇月、フェデック ス・エクスプレスの運賃を平均六・ 九%(燃油サーチャージ分の二%を含 む)値上げすると発表している。
買収額は約三億五〇〇〇万ドル(三 八五億円)。
買収後、ABXエアー の貨物機は合計一三五機となる。
ま た、ボーイング七六七型機のオペレ ーターとしては世界最大になるという。
CHIの二〇〇七年度の売上高 は、三億ドル(三三〇億円)の見込み。
DHL、UPS、米国政府、シェン カー(BAXグローバルを統合)な どを顧客に抱える。
貨物機三二機を 運航しており、そのうち、ボーイン グ七六七型機五機と七五七型機一機 を保有している。
キューネ+ナーゲル ドイツで二社買収 ■同社プレスリリース 11 ・9 スイスのキューネ+ナーゲルは、ド イツの物流企業G・L・カイザーと コルデス&シモンを買収した。
買収 総額は二億二〇〇〇万ユーロ(三五 六億四〇〇〇万円)。
G・L・カイザーはマインツに本 社を置くオーナー企業。
陸上輸送と 3PL業務を行っている。
直近の売 上高は一億二〇〇〇万ユーロ(一九 四億四〇〇〇万円)、従業員数は七 〇〇人。
四カ所に合計十二万平方メ ートルの3PLセンターを置く。
ハーゲンに本社を置くコルデス&シ モンは一九三四年創業。
特別積み合 わせ業務を柱とした3PL業務を提 供している。
直近の売上高は一億ユ ーロ(一六二億円)、従業員数は五 五〇人。
ベルリンやシュツットガルト などにもネットワークを持つ。
UPS 〇八年運賃を四・九%値上げ ■同社プレスリリース 11 ・9 UPSは、〇八年の運賃をこれま でから平均四・九%値上げすると発 表した。
陸上輸送部門と航空便を使 ったエクスプレスに適用される。
航 空便による米国内のエクスプレスと 国際輸送の運賃には燃油サーチャー ジ(燃油特別付加運賃)の二%を上 乗せするため、合計六・九%の値上 げとなる。
新運賃は〇七年十二月三 一日から有効。
ドイツポスト 買収や分割の?噂話?を否定 ■トランスポート・インテリジェンス 11 ・ 12 ドイツポストは〇七年第3四半期 決算説明会で、同期のEBIT(利 払い前の税引前当期利益)が、前年 同期比一八・三%減の八億四一〇 〇万ユーロ(一三六二億四二〇〇万 円)と減益に追いこまれたことを受 け、株式市場に流れているドイツポ ストをめぐる買収や、分割の噂を否 定した。
クラウス・ツムヴィンケルCEO (最高経営責任者)は「われわれは さらに利益を上げてキャッシュを生 み出し、株主へ配当していく」と語 った。
〇七年通期の配当については、 前年比二〇%増という数字を挙げた。
ロジスティクス部門のトップからC FO(最高財務責任者)に昇進した ジョン・アラン氏は、「たとえ( 買 収や分割話が)どんなに小さなリス クの段階であっても、それを避ける 最良の方法は株主を幸福にすること だ」と述べた。
これまで企業買収を次々と行い、 業容拡大を最優先としてきたドイツ ポストのトップが株主への配慮につ いて語る背景には、ドイツ国外の機 関投資家の間に広がっている失望感 への懸念がある。
同社の株価が低調 なのに嫌気した株式市場には、プラ イベート・エクイティファンドによる 買収を仕掛け、ドイツポストを分割 した方がいいのではないか、という 声がある。
決算説明会での両氏の発 言は、ドイツポストが市場からのプ レッシャーを感じていることをうか がわせる。
シェンカー 中国の免許?偽造?問題が解決 ■トランスポート・インテリジェンス 11 ・ 13 ドイツ鉄道の子会社であるシェン カーに、〇七年八月に起こった中国 におけるNVOCC(非船舶運航業 者)の免許偽造問題が解決した。
中 国当局とシェンカーが共同で行った 調査によると、従業員の一人が免許 を偽造し、免許の申請費用を持ち逃 げしていたことが原因だった。
中国 の警察と通信省も調査結果を認めて いる。
シェンカーは上海支店など合計六 支店で改めて免許を申請し、承認さ れた。
同社の発表によると、中国発 着の海上輸送サービスは免許問題が 起こってからも継続しているという。
中国当局は今回の事件に対してシェ ンカー側に罰金を科したとしている が、金額は明らかにしていない。
ABXエアー DHLとの料金未払い問題が決着 ■同社プレスリリース 11 ・ 16 など ABXエアーと最大手の取引先の DHLとの間に発生していた料金未 67 JANUARY 2008 為替レート:1ドル= 110 円、1 ユーロ= 162 円 払い問題が、決着した。
DHLが機体・乗務員・機体整備・ 保険サービス(ACMI)にかかる 費用八八〇万ドル(九億六八〇〇〇 万円)の支払いを保留。
発生した諸 経費の負担について両社の見解が異 なっていたが、最終的にDHLが全 額を支払った。
ジオディス 米玩具大手マテルの業務受注 ■同社プレスリリース 11 ・ 21 仏ジオディスは、米玩具大手マテ ルから欧州北部の物流センターの業 務を受注した。
業務開始は〇八年三 月三一日。
契約期間は五年間。
マテ ルがオランダのフェンロに新たに設 置する物流センターで、サプライヤ ーの管理、倉庫管理、欧州北部への 出荷業務を行う。
マテルは「バービー人形」や「ホ ットウィール」、「マッチボックス」な どの商品名で世界各国に玩具を販売 している。
TNT 英国政府のディスク紛失か ■英国政府発表資料 11 ・ 21 など TNTが英国政府のデータが入っ たディスクを配送する際、同ディス クを紛失した可能性のあることが明 らかになった。
英財務省は国民の約 半数に当たる二五〇〇万人分の納税 者データが入ったディスク二枚がな くなったと発表。
同省歳入関税庁の 職員が、TNTを使い政府内の他部 門に送る際に紛失した。
ディスクに入っていたのは家族手 当の支給に関連したデータ。
子供の 生年月日、親の国民保険の番号、銀 行口座の番号、社会保険の番号など が含まれていた。
現時点で情報が悪 用された形跡はないという。
一〇月 一八日に発送され、十一月八日に紛 失届けが出されて以来、ロンドン警 視庁が捜査を続けている。
TNTは同庁の一日当たり一〇万 通の郵便を配達している。
英国の物 流専門誌トランスポート・インテリ ジェンスが入手したTNTの書面に よると、同社は同庁と警察に全面的 に協力しているという。
ただし、問 題のディスクがトラッキングなしの郵 便物として発送されたことから、T NTは文書では同社が紛失したとい う表現を避け、トラッキングなしの 郵便物だったために、郵便物が同社 の郵便システムに入ったかを特定す ることができないとしている。
エクスプレス企業が顧客データを 紛失した例としては、UPSが二〇 〇五年にシティグループの三九〇万 人分の顧客データの入ったディスク を紛失したことがある。
DHLエクスプレスUSA 〇八年運賃を四・九%値上げ ■同社プレスリリース 11 ・ 27 DHLエクスプレスの米国子会社、 DHLエクスプレスUSAは、〇八 年の運賃を平均四・九%値上げする と発表した。
DHLエクスプレスU SAの陸上輸送および航空便利用の 国内外のエクスプレス便に適用され る。
航空便によるエクスプレスと国 際輸送には、さらに燃料サーチャー ジ二%を上乗せすることから、六・ 九%の値上げとなる。
新運賃は〇八 年一月六日から有効。
このほか、住宅地と商業地区の 配達に対する追加料金を〇・一ドル、 追加ハンドリング料金を〇・五ドル 値上げする。
また、大型パッケージ 料金を四五ドルに上げる。
全米トラック協会・貨物予測 トラック輸送のシェアは七割超に ■同協会プレスリリース 11 ・ 29 全米トラック協会(ATA)が発 表した「二〇一八年までの米国貨物 予測」によると、米国内の貨物輸送 に占めるトラック輸送のシェア(ト ンキロベース、以下同)は、一八年 には七〇%を超えそうだ。
〇六年の シェアは六九%。
ATAは今後もト ラック輸送が米国内の物流の主要輸 送手段であることに変わりはないと している。
米国のトラック業界は〇六年に続 き、〇七年も燃油の値上げなどを受 け苦戦を強いられた。
しかし、長期 的にはトラック業界の柔軟性や、オ ンタイム配送などサービスレベルの向 上により、成長が続くという。
トラック輸送以外では、シェアは 二%未満と小さいながら鉄道を使っ たインターモーダル輸送と航空輸送 が大幅に伸びる、と予測。
鉄道輸送 のシェアも〇六年の一四・六%から 一八年には一四・七%とわずかに増 えるとしている。
一方、石油や天然 ガスを運ぶパイプライン輸送のシェア は、〇六年の九・八%から十二年は 九・五%に減少する見通し。
フェデックス 陸上運賃を平均四・九%値上げ ■同社プレスリリース 11 ・ 30 フェデックスは、陸上輸送部門の フェデックス・グランドとフェデック ス・ホーム・デリバリーの二〇〇八 年の運賃を平均四・九%値上げする。
〇八年一月七日から適用する。
フェデックスは一〇月、フェデック ス・エクスプレスの運賃を平均六・ 九%(燃油サーチャージ分の二%を含 む)値上げすると発表している。
