2008年7月号
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海外トレンド報告
JULY 2008 62
2008年5月発表分
米シュナイダー・ロジスティクス
カナダに初の拠点開設
■トランスポート・インテリジェンス 5・2など
米国の大手特別積み合わせ業者、
シュナイダー傘下のシュナイダー・
ロジスティクスは、カナダのトロン
トにロジスティクス・センターを開
設した。
同社にとっては初のカナダ での拠点となる。
同社は米国内ではイリノイ州シカ ゴ、テキサス州ダラス、ネバダ州リノ、 ジョージア州アトランタの四カ所に センターを構えており、一万社強の トラック業者を利用しネットワーク を構築している。
また四月、二〇〇五年までに買 収したロジスティクス企業四社(ア メリカン・ポーツ・サービシーズ、 パワーズ・トランスポーテーション、 アメリカン・オーバーシーズ・ロジ スティクス、ボアユン・ロジスティ クス)との業務統合を完了した。
フェデックス 株主が“一人親方問題”で提訴 ■ロイター 5・8 フェデックスの株主、「プランバー・ パイプフィッティング・ローカル51 ペンション・ファンド」は、フェデ ックス傘下の陸送会社フェデックス・ グランドが約一万五〇〇〇人のドラ イバーを?一人親方( independent contractors、独立業務請負人)?と 位置付けて使用してきた問題につい て、テネシー州西地区の裁判所に提 訴した。
プランバーは一九九七年に設立さ れた米国東部の配管工のための投資 信託ファンド。
二〇〇〇年、フェデ ックス株を取得したが、現在の数は 公表していない。
フェデックス・グランドがこれま で集配ドライバーを一人親方として 扱ってきたために、ドライバーは正 社員と同様の待遇を求め、三〇以 上の州で裁判を起こしている。
ま た、国税庁はフェデックスに対して 昨年十二月、三億ドル(三一八億 円)を超える追徴金の支払いを命じ た。
プランパーは「フェデックスは 信託の義務を履行していない」とし て提訴した。
フェデックスの広報担当者は、「こ の訴訟は明らかに何のメリットもな く、くだらない( frivolous)。
フェ デックスには長年にわたり株主に対 して価値を生み出してきた実績があ る」と反論した。
英TDG ウィンカントンが買収提案 ■TDGプレスリリース 5・9など 英国の3PL企業ウィンカントン は四月中旬、同業のTDGに対し買 収提案を行った。
一株当たりの買い 取り価格は二ポンド九〇ペンス(六 〇三・二円)。
二月にヘッジファン ドのラクシー・パートナーズ(Laxey Partners)が提案した価額に一株当 たりで一五ペンス(三一・二円)上 積みした。
ウィンカントンは買収提案後、T DGの業績の精査や両社の営業エリ アの重複についての検討を開始した。
一方、TDGは社内に設置した買収 検討員会で、ラクシーとウィンカン トンからの買収提案に対応するタイ ムテーブルを策定する方針。
物流業の規制緩和が最も進んだ英 国では、過去一〇年間でM&Aによ る業者間の統合が相次ぎ、大手ロジ スティクス業者が次々に消えていっ た。
今回の買収が成立すれば、英国 に残る大手企業はウィンカントン一 社となる。
フェデックス 業績予想を再度下方修正 ■同社プレスリリース 5・9など フェデックスは、二〇〇八年五 月期第4四半期(〇八年三〜五月) 業績予想を下方修正した。
一株当 たり利益予想を一・六〜一・八ドル (一六九・六〜一九〇・八円)から一・ 四五ドル〜一・五ドル(一五三・七 〜一五九円)に引き下げた。
〇八年 五月期に入ってから、四半期業績の 見通しを下方修正するのは二度目。
同社のアラン・グラフCFO(最 高財務責任者)は「前回業績予想 を発表した三月時点では、原油価格 は一バレル当たり一〇〇ドルをわず かに超えていたにとどまったが、そ の後七%も上昇した。
これは金額に して一億ドル(一〇六億円)の負担 増になる。
また米国経済の低迷に伴 い、エクスプレス貨物や特別積み合 わせ貨物の需要も伸び悩んでいる」 と説明した。
独DBシェンカー リーブ氏がCEOに昇格 ■同社プレスリリース 5・ 19 ドイツ鉄道傘下のDBシェンカー の役員会は、七月一日付でトーマス・ リーブ氏( 49 )が役員会会長(CE O=最高経営責任者に相当)に昇 格する人事を決めた。
リーブ氏は引 き続き航空・海上フォワーディング、 アジア太平洋、米国部門のトップも 務める。
UPS アジア域内ハブを深圳に移転 ■同社プレスリリース 5・ 21 63 JULY 2008 為替レート:1 ユーロ= 166 円、1 ドル= 106 円、1 ポンド= 208 円 UPSは、アジア域内のハブ拠点 をフィリピンから中国・深圳に移転 する。
これにより、域内の輸送時間 を短縮し、サービスを向上する。
新 ハブの稼働は二〇一〇年の予定。
投 資額は一億八〇〇〇万ドル(一九〇 億八〇〇〇万円)。
中国・華南地域発の貨物の出荷 量が増加しているのに対応し、深 圳にハブを置くことで、アジア向け の輸送時間を一日短縮する。
また、 広東省の荷主企業向けに新たなサー ビスを付加することも可能になると いう。
深圳ハブの敷地面積は八万九〇〇 〇平方メートル。
当初の貨物処理能 力は一時間当たり一万八〇〇〇個。
必要に応じて三万六〇〇〇個まで引 き上げる。
深圳ハブの稼働後もフィ リピンの拠点は使用する。
なお、同社は五月二〇日、成田、 関西に加えて中部空港への乗り入れ を開始した。
運航頻度は週五便。
パナルピナ 東欧〜ロシア〜極東結ぶ貨物便 ■同社プレスリリース 5・ 23 スイスの大手フォワーダー、パナ ルピナは、ハンガリー発ロシア経由 香港向けの航空貨物便を開設した。
主に通信、自動車、ハイテク産業の 荷主をターゲットに柔軟なサービス を提供すると同時に、通年で安定し た貨物スペースを供給する。
貨物機の運航は航空会社に委託 するが、スペースは自社で管理する。
貨物機は毎週日曜日に香港からブタ ペストに到着し、モスクワを経由し て香港に向かう。
また、モスクワではパナルピナの 現地法人が、ロシアの主要都市への トラック・鉄道輸送サービスも提供 する。
米国トラック協会 四カ月連続でトラック貨物が減少 ■同協会プレスリリース 5・ 23 米国トラック協会の調査によると、 四月の米国内のトラック貨物量は前 年同月比一・一%減となった。
三月の貨物量も一・五%の減少。
同協会のボブ・コステロ研究員は、「ト ラック輸送量は今年一月から前年同 月ベースで減り続けている。
これは、 国内経済全体が依然として弱含みで あることを示している。
ただし、貨 物量の微減以上に問題なのは、燃料 費の高騰だ。
トラック業者が課す燃 料追加料金は、荷主にとって重い負 担となっている」と指摘する。
TNT 四労組と一年間の契約合意 ■同社プレスリリース 5・ 24 TNTは、四つの労働組合と一年 間の労働契約について合意した。
同 契約は四月一日にさかのぼって有効 となり、オランダ国内で働く全社員 に適用される。
合意したのは次の三点。
?三% の定期昇給に加え、二〇〇九年四 月一日までのベースアップ率は〇・ 五%、?〇・五%のベースアップに ついては〇九年四月一日までに合意 すれば、その時点から定期昇給に切 り替える。
?今回の合意には従業員 の削減を盛り込まない。
DHLエクスプレス ライプチヒの欧州ハブが稼働 ■同社プレスリリース 5・ 26 ドイツポスト傘下のDHLエクス プレスが、ドイツ東部のライプチヒ 空港で建設していた大型ハブ拠点が 稼働した。
総投資額は三億ユーロ(四 九八億円)。
これまで欧州のハブはブリュッセ ル空港に置いていたが、中東欧の物 流拡大などに対応し、ライプチヒに 移転した。
現在、ライプチヒの新ハブの貨物 処理能力は一日当たり一五〇〇トン だが、二〇一二年には二〇〇〇トン に引き上げる計画。
なお、ブリュッ セルのハブ拠点は今後も使用を継続 する。
DHLエクスプレス 米国でUPSと業務提携交渉 ■両社プレスリリース 5・ 28 など ドイツポストは、UPSとの業務 提携などDHLエクスプレスの米国 事業の再建策を発表した。
北米域内 の航空輸送をUPSに委託する。
併 せて米国内の自社ネットワークの合 理化も実施する。
DHLエクスプレスの米国部門の 二〇〇八年十二月期業績は、EB IT(利払い前の税引前当期利益) 段階で十三億ドル(一三七八億円) の損失となる見込み。
今回発表した 再建策により、一〇年には八億ドル (八四八億円)、二〇十一年には一 〇億ドル(一〇六〇億円)のコスト 削減を計画している。
コスト削減の柱は、?小規模仕 分けセンターの統廃合や配送ルート の見直しでネットワークの規模を三 〇%縮小する、?UPSに航空輸 送を委託する、?管理費などを削減 する──の三点。
UPSとの契約期間は一〇年間、 契約額は年間一億ドル(一〇六億 円)。
交渉が成立すれば、年内にも 新体制でのサービスを始める。
DHLエクスプレスの米国事業再 建については、四月にフェデックス との提携交渉が決裂していた。
同社にとっては初のカナダ での拠点となる。
同社は米国内ではイリノイ州シカ ゴ、テキサス州ダラス、ネバダ州リノ、 ジョージア州アトランタの四カ所に センターを構えており、一万社強の トラック業者を利用しネットワーク を構築している。
また四月、二〇〇五年までに買 収したロジスティクス企業四社(ア メリカン・ポーツ・サービシーズ、 パワーズ・トランスポーテーション、 アメリカン・オーバーシーズ・ロジ スティクス、ボアユン・ロジスティ クス)との業務統合を完了した。
フェデックス 株主が“一人親方問題”で提訴 ■ロイター 5・8 フェデックスの株主、「プランバー・ パイプフィッティング・ローカル51 ペンション・ファンド」は、フェデ ックス傘下の陸送会社フェデックス・ グランドが約一万五〇〇〇人のドラ イバーを?一人親方( independent contractors、独立業務請負人)?と 位置付けて使用してきた問題につい て、テネシー州西地区の裁判所に提 訴した。
プランバーは一九九七年に設立さ れた米国東部の配管工のための投資 信託ファンド。
二〇〇〇年、フェデ ックス株を取得したが、現在の数は 公表していない。
フェデックス・グランドがこれま で集配ドライバーを一人親方として 扱ってきたために、ドライバーは正 社員と同様の待遇を求め、三〇以 上の州で裁判を起こしている。
ま た、国税庁はフェデックスに対して 昨年十二月、三億ドル(三一八億 円)を超える追徴金の支払いを命じ た。
プランパーは「フェデックスは 信託の義務を履行していない」とし て提訴した。
フェデックスの広報担当者は、「こ の訴訟は明らかに何のメリットもな く、くだらない( frivolous)。
フェ デックスには長年にわたり株主に対 して価値を生み出してきた実績があ る」と反論した。
英TDG ウィンカントンが買収提案 ■TDGプレスリリース 5・9など 英国の3PL企業ウィンカントン は四月中旬、同業のTDGに対し買 収提案を行った。
一株当たりの買い 取り価格は二ポンド九〇ペンス(六 〇三・二円)。
二月にヘッジファン ドのラクシー・パートナーズ(Laxey Partners)が提案した価額に一株当 たりで一五ペンス(三一・二円)上 積みした。
ウィンカントンは買収提案後、T DGの業績の精査や両社の営業エリ アの重複についての検討を開始した。
一方、TDGは社内に設置した買収 検討員会で、ラクシーとウィンカン トンからの買収提案に対応するタイ ムテーブルを策定する方針。
物流業の規制緩和が最も進んだ英 国では、過去一〇年間でM&Aによ る業者間の統合が相次ぎ、大手ロジ スティクス業者が次々に消えていっ た。
今回の買収が成立すれば、英国 に残る大手企業はウィンカントン一 社となる。
フェデックス 業績予想を再度下方修正 ■同社プレスリリース 5・9など フェデックスは、二〇〇八年五 月期第4四半期(〇八年三〜五月) 業績予想を下方修正した。
一株当 たり利益予想を一・六〜一・八ドル (一六九・六〜一九〇・八円)から一・ 四五ドル〜一・五ドル(一五三・七 〜一五九円)に引き下げた。
〇八年 五月期に入ってから、四半期業績の 見通しを下方修正するのは二度目。
同社のアラン・グラフCFO(最 高財務責任者)は「前回業績予想 を発表した三月時点では、原油価格 は一バレル当たり一〇〇ドルをわず かに超えていたにとどまったが、そ の後七%も上昇した。
これは金額に して一億ドル(一〇六億円)の負担 増になる。
また米国経済の低迷に伴 い、エクスプレス貨物や特別積み合 わせ貨物の需要も伸び悩んでいる」 と説明した。
独DBシェンカー リーブ氏がCEOに昇格 ■同社プレスリリース 5・ 19 ドイツ鉄道傘下のDBシェンカー の役員会は、七月一日付でトーマス・ リーブ氏( 49 )が役員会会長(CE O=最高経営責任者に相当)に昇 格する人事を決めた。
リーブ氏は引 き続き航空・海上フォワーディング、 アジア太平洋、米国部門のトップも 務める。
UPS アジア域内ハブを深圳に移転 ■同社プレスリリース 5・ 21 63 JULY 2008 為替レート:1 ユーロ= 166 円、1 ドル= 106 円、1 ポンド= 208 円 UPSは、アジア域内のハブ拠点 をフィリピンから中国・深圳に移転 する。
これにより、域内の輸送時間 を短縮し、サービスを向上する。
新 ハブの稼働は二〇一〇年の予定。
投 資額は一億八〇〇〇万ドル(一九〇 億八〇〇〇万円)。
中国・華南地域発の貨物の出荷 量が増加しているのに対応し、深 圳にハブを置くことで、アジア向け の輸送時間を一日短縮する。
また、 広東省の荷主企業向けに新たなサー ビスを付加することも可能になると いう。
深圳ハブの敷地面積は八万九〇〇 〇平方メートル。
当初の貨物処理能 力は一時間当たり一万八〇〇〇個。
必要に応じて三万六〇〇〇個まで引 き上げる。
深圳ハブの稼働後もフィ リピンの拠点は使用する。
なお、同社は五月二〇日、成田、 関西に加えて中部空港への乗り入れ を開始した。
運航頻度は週五便。
パナルピナ 東欧〜ロシア〜極東結ぶ貨物便 ■同社プレスリリース 5・ 23 スイスの大手フォワーダー、パナ ルピナは、ハンガリー発ロシア経由 香港向けの航空貨物便を開設した。
主に通信、自動車、ハイテク産業の 荷主をターゲットに柔軟なサービス を提供すると同時に、通年で安定し た貨物スペースを供給する。
貨物機の運航は航空会社に委託 するが、スペースは自社で管理する。
貨物機は毎週日曜日に香港からブタ ペストに到着し、モスクワを経由し て香港に向かう。
また、モスクワではパナルピナの 現地法人が、ロシアの主要都市への トラック・鉄道輸送サービスも提供 する。
米国トラック協会 四カ月連続でトラック貨物が減少 ■同協会プレスリリース 5・ 23 米国トラック協会の調査によると、 四月の米国内のトラック貨物量は前 年同月比一・一%減となった。
三月の貨物量も一・五%の減少。
同協会のボブ・コステロ研究員は、「ト ラック輸送量は今年一月から前年同 月ベースで減り続けている。
これは、 国内経済全体が依然として弱含みで あることを示している。
ただし、貨 物量の微減以上に問題なのは、燃料 費の高騰だ。
トラック業者が課す燃 料追加料金は、荷主にとって重い負 担となっている」と指摘する。
TNT 四労組と一年間の契約合意 ■同社プレスリリース 5・ 24 TNTは、四つの労働組合と一年 間の労働契約について合意した。
同 契約は四月一日にさかのぼって有効 となり、オランダ国内で働く全社員 に適用される。
合意したのは次の三点。
?三% の定期昇給に加え、二〇〇九年四 月一日までのベースアップ率は〇・ 五%、?〇・五%のベースアップに ついては〇九年四月一日までに合意 すれば、その時点から定期昇給に切 り替える。
?今回の合意には従業員 の削減を盛り込まない。
DHLエクスプレス ライプチヒの欧州ハブが稼働 ■同社プレスリリース 5・ 26 ドイツポスト傘下のDHLエクス プレスが、ドイツ東部のライプチヒ 空港で建設していた大型ハブ拠点が 稼働した。
総投資額は三億ユーロ(四 九八億円)。
これまで欧州のハブはブリュッセ ル空港に置いていたが、中東欧の物 流拡大などに対応し、ライプチヒに 移転した。
現在、ライプチヒの新ハブの貨物 処理能力は一日当たり一五〇〇トン だが、二〇一二年には二〇〇〇トン に引き上げる計画。
なお、ブリュッ セルのハブ拠点は今後も使用を継続 する。
DHLエクスプレス 米国でUPSと業務提携交渉 ■両社プレスリリース 5・ 28 など ドイツポストは、UPSとの業務 提携などDHLエクスプレスの米国 事業の再建策を発表した。
北米域内 の航空輸送をUPSに委託する。
併 せて米国内の自社ネットワークの合 理化も実施する。
DHLエクスプレスの米国部門の 二〇〇八年十二月期業績は、EB IT(利払い前の税引前当期利益) 段階で十三億ドル(一三七八億円) の損失となる見込み。
今回発表した 再建策により、一〇年には八億ドル (八四八億円)、二〇十一年には一 〇億ドル(一〇六〇億円)のコスト 削減を計画している。
コスト削減の柱は、?小規模仕 分けセンターの統廃合や配送ルート の見直しでネットワークの規模を三 〇%縮小する、?UPSに航空輸 送を委託する、?管理費などを削減 する──の三点。
UPSとの契約期間は一〇年間、 契約額は年間一億ドル(一〇六億 円)。
交渉が成立すれば、年内にも 新体制でのサービスを始める。
DHLエクスプレスの米国事業再 建については、四月にフェデックス との提携交渉が決裂していた。
