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SEPTEMBER1 2005 78
中国物流の?オスカー賞〞
■『新華ネット』(福建版)
7・5
中国物流業の?オスカー賞〞とも
称される「第四回中国運輸業評価」
の結果が発表された。 総合優勝は中
遠貨運と中遠船代。 他に廈門の速伝
物流が最優秀貨物代理業企業部門最
優秀賞および物流企業部門の銅賞を
受けた。
中国運輸業評価は二年に一回、国
内外の物流企業を対象に行われる。
事前に組織された評価委員会が調査
を実施。 それに消費者の評価を加味
して、優秀な物流サービス・プロバ
イダーを選出するというもの。
連想がVMI効果
■『中国物流在線』
7・7
連想グループがVMI(Vendor
Managed Inventory)を実施してか
ら一年が経過した。 これによって従
来と比べ物流コストのが九割削減さ
れ、国際競争力の向上が図れたこと
が明らかになった。 連想グループと
3PLのボストングローバル貨運物
流有限会社は二〇〇四年三月から共
同でVMIプロジェクトを実施して
いる。 連想が海外から調達した電子
部品を外高橋保税区に設置したボス
トンの倉庫で保管。 生産要求に応じ
て部品を上海連想電子有限公司に送
り、組み立てる。 連想は同方式を導入するに当たっ
て税関監督庁に要求を出したという。
これに応えて上海税関は、快速通関
パスを作って二四時間通関処理をで
きるようにした。 荷物が税関の倉庫
電子監督管理システムを通過した時
点で、VMI倉庫と税関関連部署に
申請が入り、すぐに貨物の出し入れ
ができる。 この方法により連想は即
座に在庫の変化が把握できるため、市
場の変化に対応しやすくなった。
製造業の購買経理指数を発表
■『中国証券報』
7・8
国家統計局と中国物流・購買連合
会は六日、第一回中国製造業購買経
理指数(PMI)を発表した。 二〇
〇五年六月のPMI指数は五一・
七%で、依然として成長段階にある
ことを示している。 この購買経理指
数は国家統計局の正式な調査制度で、
今後は中国物流・購買連合会と国家
統計局によって毎月の第一就業日に
発表される。
中遠物流と大連海事大学が
共同で物流工程修士を養成
■『経済参考報』
7・
12
大連海事大学と中遠物流有限公司
は今年七月から共同で物流工程修士
を養成する。 同コースの定員は四〇
名。 北京の物流企業や政府関連部門
などのビジネスマンの入学を予定して
いる。 主要な研究項目は物流システ
ム計画と管理、国際物流運用、相互
運輸規則、物流情報技術など。
輸送車両調査始まる
■『経済参考報』
7・
12
国内の物流運搬用車両のニーズを
探るため、中国交通運輸協会などの
団体が輸送用車両の調査と評価活動
に乗り出す。 全国の物流企業が使用
している車両の状況と、車両製造メ
ーカーについて調査を行い、物流企
業専用車両の現状をまとめる。 この
結果をもとに、政府および関連機関
に政策の提言を行い、輸送用車両の
標準化を促進し、また深刻化してい
る過積載の防止策を提供する。
蘇州工業園区の物流に
香港国際空港を使用
■『新華日報』
7・
15
上海空港では繁忙期にエアカーゴ
のスペースが確保しにくく、輸出に
困難を生じている。 そこで蘇州工業
園区は新たな策を講じた。 七月十三
日、蘇州工業園区管理員会と香港空
港管理局は協力意向書に調印し、「蘇
州工業園区と香港国際空港間のエク
スプレス便」プロジェクトを開始し
た。 香港国際空港が華東地区に初め
て貨物集散拠点を設立したことで、蘇
州ひいては華東地区の企業にとって
国際エクスプレスの物流ルートが新た
に増えた形となる。
蘇州から香港までのエクスプレス便
の運行に伴い、荷主は蘇州工業園区
税関B型保税物流センターが持つ「境
内関外」および輸出による税金の還
付、香港空港におけるエアカーゴス
ペースの確保と輸送コストの削減と
いうメリットを享受するとともに、迅
速な通関処理を期待できる。
蘇州工業園区は中国とシンガポー
ルの両国政府における共同プロジェ
クトで、同園区の経済指標は年平均
四五%前後の急速な伸びを示してい
る。 これまでに進出した企業は累計
で約二〇〇〇社。 主な企業は電子情
報、精密機械、生物・医薬関連で二
〇〇四年の輸出入総額は二八〇億ドルに達した。
外高橋に最大規模の倉庫
■『大公報』
7・
15
上海の外高橋保税物流園区の二期
倉庫が今年末に竣工する見込みだ。
上海・外高橋保税物流センター株式
会社社長の鄭衛華氏が明らかにした。
倉庫は二階建てで、総建築面積は二
七万八三〇〇平方メートル。 倉庫実
79 SEPTEMBER 2005
用面積は二一万一七〇〇平方メート
ル。 既に稼働している一期平屋倉庫
の一〇万平方メートルを合わせると、
国内最大の保管倉庫となる。
同園区の総投資額は三三億元に上
る。 全体計画としては二〇〇六年末
までに一四万平方メートルのコンテナ
ヤードのほか、先の一期、二期倉庫
以外に加えさらに三二万平方メート
ルの二階建て倉庫を建設して計七〇
万平方メートルの保管規模を確保す
る予定だ。 全て完成すれば、外高橋
保税物流園区の倉庫は世界最大規模
となる。 年間のコンテナ取扱量も一
〇〇万TEUに達する見込み。
中国で郵政改革法案通過
■『新華社北京版』
7・
22
長く討議されていた郵政改革法案
が、今週の国務院常務会議を通過し
た。 「政治と企業の分離」の原則によ
り、国家郵政局は再編成され、新し
く成立する中国郵政グループ会社が
経営を行うことになる。 中国国内で
の事業拡大を期待している外資物流、
エクスプレス関連の企業にとっては吉
報といえる。
第一回物流企業格付けを発表
■『北京現代商報』
7・
25
行政による「物流企業分類と評価
指標」の結果が発表された。 資産、
経営、管理、サービス、人員の五つ
の項目で物流企業を評価した。 最高
ランクの5Aを取得するには、専門
機関である物流企業総合評価委員会
の審査をパスする必要がある。 第一
回の今回は二六社が2Aクラス以上
に選ばれた。 しかし全体として、業
態発展のスピードは遅く、企業の実
力はまだ弱く、専門程度も低いとい
う現実が浮き彫りとなった。 大部分
の物流企業が高いランクの規定基準
に達することができず、かなりの企業
が最低の1Aランク評価となった。
「中鉄」が物流業初の商標に
■『新華社』
7・
28
中鉄快運股分有限公司が申請して
いる「中鉄」の商標に対し、国家工
商総局商標評議委員会は商標と認め
た。 これによって物流企業の商標が
中国で初めて認可された。 中国物流・
購買連合会の何黎明副会長によると
先の「物流企業分類と評価基準」で
は、中鉄快運など九社が5A(最高
クラス)に評価されている。
定期刊行物の配達を迅速化
■『人民日報』
7・
29
国家郵政局は二八日、新聞など定
期刊行物約一千種の配達を八月一日
からスピードアップすると発表した。
対象は、北京、上海、広州などの二
七省・自治区の一三八市。 このうち
約一一〇市では発行日の当日に、約
六〇市では発行日の午前中に刊行物
を入手することが可能になる。
郵政局は昨年一〇月に、北京市周
辺の二二市で刊行物の配達時間を四
〜一八時間短縮した。 今回その対象
をさらに拡大する。 十都市の周辺六
〇〇キロ内では、幹線輸送を一〇時
間以内に完了するよう保証する。 こ
れによって、これらの地域では刊行
物の配達時間がこれまでより六〜二
四時間早くなる見込み。
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