2010年10月号
NEWS

欧米編

OCTOBER 2010  50 2010年8月発表分 パナルピナ 米国の民事訴訟で和解成立 ■同社プレスリリース 8・2など  スイスの大手フォワーダーである パナルピナが米国での違法な接待に ついて、米当局に起こされていた民 事訴訟で、和解が成立した。
両者は これ以上の追及は行わないことで合 意。
パナルピナは和解金として三七 万五〇〇〇ドル(三一八七万五〇〇 〇円)を米当局に支払う。
 パナルピナは数年前、元従業員が ロジスティクス業務の契約を取ると いう目的で、荷主企業の担当者に違 法な接待(unlawful entertainment) を提供しために、「不正請求禁止法 (False Claims Act)」に違反してい るとして米当局に告発されていた。
 接待を受けたのは建設会社、KB R(前ケロッグブラン&ルート)の従 業員。
接待の出費には飲食代やゴル フのプレー代が含まれているといわ れていた。
フェデックス 欧州と中国で拠点網を拡大 ■同社プレスリリース 8・3など  フェデックス・コーポレーション が、本拠地である北米から欧州、中 国にネットワークを拡大している。
欧 州でフォワーディング業務の拠点を三 カ所新設し、国際エクスプレス業務で も中国への投資を上積みする考えだ。
 欧州ではフォワーディング部門の フェデックス・トレード・ネットワー クスが、オランダのロッテルダム、ド イツのハンブルクとフランクフルトに 事務所を新設した。
ロッテルダムと ハンブルグは欧州屈指の大港湾を抱 えており、フランクフルトの国際空 港はドイツの航空貨物の中心地だ。
 同社は二〇〇八年から、フォワー ダーとしてネットワーク構築に取り組 んでいる。
事務所数は今回の新設に よって北米で六〇カ所、欧州・アジ ア・南米で二八カ所となった。
 中国については今年一月、国際エ クスプレス部門のフェデックス・エク スプレスが、ボーイング777型貨物 機を投入し、テネシーと上海の間で 同社初の直行便を開設した。
これを テコに貨物取扱量を増やして上海の ハブ拠点を拡張するなど、中国市場 の開拓に一層力を入れていきたいと している。
英ウィンカントン リサイクル部門を売却 ■同社プレスリリース 8・4  英国の3PL企業であるウィンカ ントンは、同社のリサイクル部門を電 機・電子製品のリサイクル大手、シム ズ・グループ(Sims Group)に売却 する。
売却額は一七五万ポンド(二 億二七五〇万円)。
同部門の従業員 一四五人は、すべてシムズ・グルー プに移籍する。
 シムズ・グループは豪州とニューヨ ークの証券取引所に上場するシムズ・ メタル・マネジメントの傘下企業で、二 〇カ国に五五〇〇人の人員を抱える。
米ペンスキー・ロジスティクス フォードから新規業務を受注 ■同社プレスリリース 8・5  米国の3PL企業、ペンスキー・ ロジスティクスは、フォード・モータ ーから新規物流業務を受注した。
ミ シガン州デトロイト近郊のディアボー ン・トラック工場のロジスティクス業 務を行う。
 同工場ではフォードの主力商品で ある「Fシリーズ」と呼ばれるピック アップトラックが生産されている。
ペ ンスキー・ロジは生産ラインへの部品 投入から梱包業務、コンテナ管理業 務などを請け負う。
 ペンスキー・ロジはフォードの?戦 略サプライヤー?の一社。
これまで も米国内のみならず、英国やブラジ ルでもフォードの生産ラインへの部品 供給をはじめ、構内作業やディーラ ーへの配送業務、輸送管理業務など を手掛けてきた。
 ペンスキー・ロジは、ゼネラル・エ レクトリックと未上場企業のペンス キーが合弁で設立したペンスキー・ト ラック・リーシングの傘下にある。
UPSがインドネシアで提携拡大 国際宅配の集荷・集配機能を強化 ■同社プレスリリース 8・6  UPSは、インドネシアの地場宅 配業者、ティキ・ジャルア・ヌルグラ ハ・エカクリール(Tiki Jalur Nugraha Ekakurir:JNE)との業務提携を強 化し、同国内における国際エクスプレ ス貨物の集荷・集配機能を向上する。
JNEには二〇〇〇年から大都市以 外の配送業務を委託してきたが、業 務提携の範囲を大都市圏を含むイン ドネシア全域とした上で、マーケティ ングから集荷・集配までを委託する。
 JNEはインドネシア国内の一〇 〇〇カ所以上に集荷・集配センター を持つ。
TNT 英国の地場物流業者と業務提携 ■ミーチャーズ・グローバル・ロジスティクス  プレスリリース 8・ 15  オランダのTNTは、英国の独立 系ロジスティクス業者であるミーチ ャーズ・グローバル・ロジスティクス ( Meachers Global Logistics)と国 51  OCTOBER 2010 換算レート:1米ドル=85円、1ポンド= 130円 際エクスプレス業務について業務提 携を結んだ。
六月、英南部のサザン プトンに置くデポから仕分けセンター までの夜間の横持ち輸送をミーチャ ーズに委託した。
 ミーチャーズは五十年以上の実績 を持つ地場の有力業者。
トラック輸 送からフォワーディング、SCM業務 までを請け負っている。
米エクスペダイターズが行政処分 ブラジルで独禁法違反の疑い ■ロイター 8・ 20 など  米国の大手フォワーダー、エクス ペダイターズ・インターナショナル・ オブ・ワシントンは、ブラジルの法 務省から、同社子会社の従業員が 同国の独占禁止法に抵触する行為を 行った疑いがあるとして、行政処分 (administrative proceeding)を受けた。
 今後、仮にエクスペダイターズ側の 違反が認定されれば、課徴金や業務 停止などさらなる処分が下されるこ とになる。
シスコシステムズで遅配・不着 サプライチェーンが機能不全に ■トランスポート・インテリジェンス 8・ 20 など  米国のシスコシステムズに、顧客か ら製品の遅配や不着などについての 苦情が相次いでいる。
同社の物流機 能は過去七〜八カ月にわたって著し く低下しており、あるデータ・セン ターのインフラ担当者は、スイッチに 関する基本的な部品を受け取るのに 三カ月も待たされたという。
 問題の根源は、中国のサプライヤ ーからの部品調達にある。
シスコは 二月に発表した二〇一〇年第2四半 期の決算資料で、「要因の一つは市場 全体の需要が急速に増えていること であり、(中国の)サプライヤーが景 気後退時に生産能力を削減したため でもある」としている。
つまり、部 品サプライヤーの多くが景気後退時 に従業員を解雇し、生産能力を大き く落としたため、需要の回復に対応 できなくなっているという。
 こうした事態は徐々に沈静化して いるものの、いまだ解消には至って いない。
シスコが八月に発表した通 期の決算資料には、「生産のリードタ イムを改善しようとする当社の努力 によって、バックログ(積み残しの 作業)は減り始めているが、適正在 庫をどのレベルに設定するのかにつ いてはまだ問題が残っている」との 説明がある。
 同社のようにサプライチェーンに問 題がある場合、取引先は自社で多め に在庫を抱えることで対応しようと する。
すると今度は需要が鈍ること となり、在庫不足と在庫過剰の間で の揺れが大きくなり、両者ともに業 務が非効率になる恐れがある。
かつ てSCMの優良企業と称賛されたシ スコが、景気の波にもまれ、大きな 試練に直面している。
CEVAロジスティクス 香港でペット用品の業務を受注  ■同社プレスリリース 8・ 23  オランダの3PL企業であるCE VAロジスティクスは、香港のペット 関連商品の卸兼小売業者、ペット・ ライン・カンパニーから二年間の物流 業務を受注した。
 CEVAはペット・ラインが店舗 で販売するペットフードの海上貨物 の管理とあわせて、獣医やペットシ ョップに卸している商品の管理を行 う。
加えて、ペット・ラインの店舗 一五店舗に向けた商品の物流センタ ー業務と在庫補充業務なども行う。
DHLエクスのアレンCEO 中国合弁会社の役員を兼務 ■アイフォートランスポート 8・ 31 など  ドイツポストDHLは、傘下のDH Lエクスプレスのケン・アレンCEO (最高経営責任者)が中国のシノトラ ンスとの合弁会社、DHLシノトラ ンスの役員を兼務する人事を発表し た。
これによってDHLは中国市場 の開拓をさらに進めていく考えだ。
 DHLシノトランスは一九八六年 に設立。
中国で主にエクスプレス事業 を展開してきた。
四〇〇都市を対象 にサービスを提供し、従業員数は九 〇〇〇人に上るという。
 DHLエクスプレスは二〇〇〇年 から〇九年にかけ、中国・香港市場 に計一五億六〇〇〇万ドル(一三二 六億円)を投資している。
仏ノルベール・ダントレサングル 買収で米国・アジア市場に参入 ■同社プレスリリース 8・ 31 など  フランスの3PL企業であるノル ベール・ダントレサングルは、シュナ イダー・ロジスティクスの米国と中国 におけるフォワーディング事業を買収 する。
同社が買収した部門は航空・ 海上貨物のフォワーディングと通関 業務を行い、米国の七都市および中 国の二都市に事務所を構える。
従業 員数は五六人、年間の売上高は二九 〇〇万ドル(二四億六五〇〇万円)。
 今回の買収によって、ノルベール・ ダントレサングルは米国とアジアの市 場に参入する足掛かりを得た。
同社 は二〇〇七年に英国の同業他社であ るクリスチャン・サルベッセンを買収 したのを機に、欧州での存在感を高 めてきた。
欧州での業容拡大が軌道 に乗ったとして、今後は米国とアジ アの市場で売り上げを狙う。

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