2010年12月号
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欧米編
DECEMBER 2010 58
2010年10月発表分
米郵政庁
三年連続の通年赤字計上へ
■トランスポート・インテリジェンス
10
・3など
米郵政庁が発表した二〇一〇年九
月期第3四半期(〇九年一〇月〜一
〇年六月)の業績は、売上高が前年
同期比二・五%減の五一〇億九七〇
〇万ドル(四兆一三八八億五七〇〇
万円)、営業損益が五二億八一〇〇
万ドルの赤字(前年同期は四六億六
四〇〇万ドルの赤字)、最終損益が五
三億七九〇〇万ドルの赤字(同四六
億九〇〇〇万ドルの赤字)となった。
通期での最終赤字額は六〇億ドル を超す見通し。
〇八年九月期以来、三 年連続の赤字計上となる。
DHL アジア発東欧向け海上混載開始 ■ロジスティクス・ウィーク 10 ・4 ドイツポストDHL傘下のDHL グローバル・フォワーディングは、ア ジア発東欧向けLCL( Less than Container Load :コンテナ一本に満 たない混載貨物)輸送サービスを開 始した。
アジアと東欧との間に海上 貨物の輸送ラインを敷くことで、新 規市場の開拓につなげていくとして いる。
香港やスリランカ、シンガポールな どで船積みし、アドリア海に面した スロベニアのコペル(Koper)港で荷 揚げする。
インド発スリランカ経由コ ペル向けの輸送日数は平均で二一日 になる。
コペル港からは、グループ 会社であるDHLフレイトが陸上輸 送を行う。
英ウィンカントン 大手飲料メーカーとの契約更新 ■同社プレスリリース 10 ・6 英国の3PL企業であるウィンカ ントンは、欧州の飲料大手、ブリトビ ック( Britvic)と、飲料の配送に関 する業務契約を更新した。
契約期間 は三年間。
英国中部のレスターシャー にある中央物流センターから、卸や 小売りなどへの配送業務を請け負う。
加えて、ウィンカントンは英南東 部にあるエセックスのデポでの業務も 引き続き受託した。
デポではパレッ トで約五〇〇〇枚分の飲料を保管し ており、そこから地域のエンドユーザ ーに配送する。
ウィンカントンは、こ れまで一六年間にわたりブリトビッ クから業務を請け負ってきた。
アジリティの水増し請求疑惑 米当局が訴訟取り下げへ ■ロイター 10 ・9 ロイターによると、ジョージア州ア トランタの判事が、アジリティの米国 子会社が米軍に水増し請求をしたと して係争中の裁判について、米当局 に訴訟を取り下げるべきだと書面で 主張した。
これにより、子会社への 訴訟が取り下げられ、親会社である アジリティへの調査も打ち切られる 可能性が高くなった。
アジリティは、二〇〇三年から四 一カ月にわたって中東の駐留米陸軍 と八五億円の物資調達契約を結んで いた。
この取引において、同社は水 増し請求をしていた疑いがあるとし て米司法省に訴えられていた。
裁判 で水増し請求が認定されれば、アジ リティは同取引で上げた利益のほぼ 二倍の金額を罰金として支払う可能 性があった。
アジリティは当初から、米陸軍と の契約内容の解釈の違いを申し立て ており、ようやく主張が認められた 格好だ。
CEVAロジスティクス ダイキン工業の業務受託拡大 ■同社プレスリリース 10 ・ 14 オランダに本社を置くCEVAロ ジスティクスは、ダイキン工業のスペ インの現地法人との間で、空調機器 に関する3PL業務の受託契約を更 新するとともに、業務範囲を拡大し た。
契約期間は三年間。
CEVAは、ダイキン工業がスペ インに持つ中央物流センターの管理 を行い、庫内作業や輸送、返品業務 までのサプライチェーン全般を請け負 う。
同センターはマドリード西部にあ り、延べ床面積は一万二〇〇〇平方 メートル。
今回の契約更新により、C EVAはアジアなど欧州以外からの 輸入業務とそれに伴う通関業務も新 たに受注した。
パナルピナが罰金八五〇〇万ドル ナイジェリア税関職員への贈賄で ■ロジスティクス・ウィーク 10 ・ 19 など スイスの大手フォワーダーであるパ ナルピナは、ナイジェリアの税関職員 に対する贈賄容疑について、八五〇 〇万ドル(六八億八五〇〇万円)の 罰金を支払うことで米司法省と合意 した。
複数の欧米メディアが伝えた。
パナルピナに加え、同社の荷主のロイ ヤル・ダッチ・シェルも三〇〇〇万 ドルの罰金支払いで合意したもよう だ。
パナルピナとロイヤル・ダッチ・シ ェルなどの荷主企業は、フォワーデ ィング業務と通関業務が円滑に進む よう、ナイジェリアの税関職員に賄 賂を渡したという疑いがもたれてい た。
これについて米司法省は、連邦 海外腐敗行為防止法(FCPA)に 59 DECEMBER 2010 換算レート:1米ドル=81円 違反しているとして二〇〇七年から 調査を進めていた。
米司法省の調査を受けたパナルピ ナは〇八年、法律に抵触することな くナイジェリアでの業務を続けること は難しいとして、ナイジェリアから 撤退している。
同社はこれまでにも、燃油サーチ ャージを含む航空貨物運賃のカルテ ル参加、米国の建設会社社員に対す る不法接待などの疑いで罰金を支払 っている。
同社はその後、改善策と して社内にコンプライアンス(法令順 守)の専門チームを設置している。
米メンロー・ロジスティクス 部品メーカーからの受託拡大 ■同社プレスリリース 10 ・ 25 米国のトラック輸送大手、コンウェ イ傘下の3PL企業であるメンロー・ ロジスティクスは、自動車関連など の部品メーカー、ダナ・ホールディン グから欧州におけるSCM業務を受 託した。
メンローは二〇〇八年以降、 ダナの北米におけるSCM業務を請 け負っており、受託範囲を拡大する ことになる。
欧州では、ダナが一八カ所に置く 生産工場向けに調達輸送のトラック 業者選定から物流センターの運営、完 成品の配送までを行う。
オランダに 「コントロール・タワー」を置き、貨 物の可視性、トラック業者との契約、 コストなどをKPI(重要業績評価 指標)によって管理。
今後三年間を かけてダナのサプライチェーンの最適 化に取り組むという。
TNTエクスプレス 初の欧州〜重慶直航便を開設 ■同社プレスリリース 10 ・ 26 TNTエクスプレスは、中国・重 慶と同社がルクセンブルクに置くハブ 空港、リエージュを結ぶ直航貨物便 を開設した。
機材はボーイング74 7型フレーター(貨物専用機)を投 入する。
運航頻度は週三便。
欧州と 重慶間でフレーターを運航するのは、 TNTが初めてという。
重慶にはハイテク産業が集積して おり、中国政府の掲げる「西部開発 戦略」の中心都市となっている。
今 年に入ってからの八カ月の統計でみ ると、輸出額は前年同期比六二%増 の四二億ドル(三四〇二億円)に達 した。
それに伴い、同市のGDPも 一七・六%増の五四五億一〇〇〇万 ドルに急増している。
TNTは今年九月、欧州〜上海便 を週七便、欧州〜香港便を週六便に 増便している。
中国国内のトラック輸 送網にも投資を行い、日付指定サー ビスを拡充した。
同社は今後も、中 国発着の貨物の取り込みを狙う。
フェデックス・グランド オレゴン州で新ハブが稼働 ■同社プレスリリース 10 ・ 28 フェデックス傘下の陸上宅配業者、 フェデックス・グランドは、オレゴン 州北西部のトラウトデールに一億三 〇〇〇万ドル(一〇五億三〇〇〇万 円)を投じ、新たなハブ拠点を開設し た。
新ハブの敷地面積は七七エーカー (三一万三〇〇〇平方メートル)、延 べ床面積は四四万七〇〇〇平方フィ ート(四万一五二七平方メートル)。
センター内には総延長一五マイル (二四キロ)のベルトコンベヤを備え る。
当初の仕分け能力は一時間当た り最大二万二五〇〇個だが、フル稼 働時には六万個になるという。
新ハブの作業員数は現在、社員やイ ンデペンデント・コントラクター(独 立業務請負人)など約七五〇人だが、 将来的には一〇〇〇人を超える見込 み。
フェデックス・グランドは二〇〇二 年から、陸上宅配貨物の取扱能力の 向上に取り組んでおり、今回のハブ の立ち上げもその一環。
キューネ+ナーゲル バルセロナに新センター開設 ■同社プレスリリース 10 ・ 28 スイスのフォワーダーであるキュー ネ+ナーゲルは、スペイン北東部のバ ルセロナに物流センターを開設した。
複数の荷主が利用する通過型のセン ターで、延べ床面積は一万六〇〇〇 平方メートル、貨物の積み降ろしの ためのデッキとして五四カ所を整備 した。
センターでの従業員数は一八 〇人。
センターはバルセロナ港近隣に立 地し、空港やスペイン国内の道路網 へのアクセスも良好という。
キュー ネ+ナーゲルは、同社の持つ陸上輸 送網によって、センターと欧州三〇 カ国以上の国をつなぐ。
YRCワールドワイド 新たな労働契約締結で組合と合意 ■同社プレスリリース 10 ・ 30 米国の大手トラック業者、YRCワ ールドワイドは、チームスターズ(全 米トラック運転手組合)と新たな労 働契約について合意した。
二〇一三 年までの現行の労働契約を修正した 上で、一五年三月三一日を期限とす る新規の契約を結ぶことで組合員が 同意した。
YRCは、新契約によって経費削 減とサービスレベルの向上を図る一方 で、これまで凍結していた労働者の 年金への積み立てを再開するとして いる。
通期での最終赤字額は六〇億ドル を超す見通し。
〇八年九月期以来、三 年連続の赤字計上となる。
DHL アジア発東欧向け海上混載開始 ■ロジスティクス・ウィーク 10 ・4 ドイツポストDHL傘下のDHL グローバル・フォワーディングは、ア ジア発東欧向けLCL( Less than Container Load :コンテナ一本に満 たない混載貨物)輸送サービスを開 始した。
アジアと東欧との間に海上 貨物の輸送ラインを敷くことで、新 規市場の開拓につなげていくとして いる。
香港やスリランカ、シンガポールな どで船積みし、アドリア海に面した スロベニアのコペル(Koper)港で荷 揚げする。
インド発スリランカ経由コ ペル向けの輸送日数は平均で二一日 になる。
コペル港からは、グループ 会社であるDHLフレイトが陸上輸 送を行う。
英ウィンカントン 大手飲料メーカーとの契約更新 ■同社プレスリリース 10 ・6 英国の3PL企業であるウィンカ ントンは、欧州の飲料大手、ブリトビ ック( Britvic)と、飲料の配送に関 する業務契約を更新した。
契約期間 は三年間。
英国中部のレスターシャー にある中央物流センターから、卸や 小売りなどへの配送業務を請け負う。
加えて、ウィンカントンは英南東 部にあるエセックスのデポでの業務も 引き続き受託した。
デポではパレッ トで約五〇〇〇枚分の飲料を保管し ており、そこから地域のエンドユーザ ーに配送する。
ウィンカントンは、こ れまで一六年間にわたりブリトビッ クから業務を請け負ってきた。
アジリティの水増し請求疑惑 米当局が訴訟取り下げへ ■ロイター 10 ・9 ロイターによると、ジョージア州ア トランタの判事が、アジリティの米国 子会社が米軍に水増し請求をしたと して係争中の裁判について、米当局 に訴訟を取り下げるべきだと書面で 主張した。
これにより、子会社への 訴訟が取り下げられ、親会社である アジリティへの調査も打ち切られる 可能性が高くなった。
アジリティは、二〇〇三年から四 一カ月にわたって中東の駐留米陸軍 と八五億円の物資調達契約を結んで いた。
この取引において、同社は水 増し請求をしていた疑いがあるとし て米司法省に訴えられていた。
裁判 で水増し請求が認定されれば、アジ リティは同取引で上げた利益のほぼ 二倍の金額を罰金として支払う可能 性があった。
アジリティは当初から、米陸軍と の契約内容の解釈の違いを申し立て ており、ようやく主張が認められた 格好だ。
CEVAロジスティクス ダイキン工業の業務受託拡大 ■同社プレスリリース 10 ・ 14 オランダに本社を置くCEVAロ ジスティクスは、ダイキン工業のスペ インの現地法人との間で、空調機器 に関する3PL業務の受託契約を更 新するとともに、業務範囲を拡大し た。
契約期間は三年間。
CEVAは、ダイキン工業がスペ インに持つ中央物流センターの管理 を行い、庫内作業や輸送、返品業務 までのサプライチェーン全般を請け負 う。
同センターはマドリード西部にあ り、延べ床面積は一万二〇〇〇平方 メートル。
今回の契約更新により、C EVAはアジアなど欧州以外からの 輸入業務とそれに伴う通関業務も新 たに受注した。
パナルピナが罰金八五〇〇万ドル ナイジェリア税関職員への贈賄で ■ロジスティクス・ウィーク 10 ・ 19 など スイスの大手フォワーダーであるパ ナルピナは、ナイジェリアの税関職員 に対する贈賄容疑について、八五〇 〇万ドル(六八億八五〇〇万円)の 罰金を支払うことで米司法省と合意 した。
複数の欧米メディアが伝えた。
パナルピナに加え、同社の荷主のロイ ヤル・ダッチ・シェルも三〇〇〇万 ドルの罰金支払いで合意したもよう だ。
パナルピナとロイヤル・ダッチ・シ ェルなどの荷主企業は、フォワーデ ィング業務と通関業務が円滑に進む よう、ナイジェリアの税関職員に賄 賂を渡したという疑いがもたれてい た。
これについて米司法省は、連邦 海外腐敗行為防止法(FCPA)に 59 DECEMBER 2010 換算レート:1米ドル=81円 違反しているとして二〇〇七年から 調査を進めていた。
米司法省の調査を受けたパナルピ ナは〇八年、法律に抵触することな くナイジェリアでの業務を続けること は難しいとして、ナイジェリアから 撤退している。
同社はこれまでにも、燃油サーチ ャージを含む航空貨物運賃のカルテ ル参加、米国の建設会社社員に対す る不法接待などの疑いで罰金を支払 っている。
同社はその後、改善策と して社内にコンプライアンス(法令順 守)の専門チームを設置している。
米メンロー・ロジスティクス 部品メーカーからの受託拡大 ■同社プレスリリース 10 ・ 25 米国のトラック輸送大手、コンウェ イ傘下の3PL企業であるメンロー・ ロジスティクスは、自動車関連など の部品メーカー、ダナ・ホールディン グから欧州におけるSCM業務を受 託した。
メンローは二〇〇八年以降、 ダナの北米におけるSCM業務を請 け負っており、受託範囲を拡大する ことになる。
欧州では、ダナが一八カ所に置く 生産工場向けに調達輸送のトラック 業者選定から物流センターの運営、完 成品の配送までを行う。
オランダに 「コントロール・タワー」を置き、貨 物の可視性、トラック業者との契約、 コストなどをKPI(重要業績評価 指標)によって管理。
今後三年間を かけてダナのサプライチェーンの最適 化に取り組むという。
TNTエクスプレス 初の欧州〜重慶直航便を開設 ■同社プレスリリース 10 ・ 26 TNTエクスプレスは、中国・重 慶と同社がルクセンブルクに置くハブ 空港、リエージュを結ぶ直航貨物便 を開設した。
機材はボーイング74 7型フレーター(貨物専用機)を投 入する。
運航頻度は週三便。
欧州と 重慶間でフレーターを運航するのは、 TNTが初めてという。
重慶にはハイテク産業が集積して おり、中国政府の掲げる「西部開発 戦略」の中心都市となっている。
今 年に入ってからの八カ月の統計でみ ると、輸出額は前年同期比六二%増 の四二億ドル(三四〇二億円)に達 した。
それに伴い、同市のGDPも 一七・六%増の五四五億一〇〇〇万 ドルに急増している。
TNTは今年九月、欧州〜上海便 を週七便、欧州〜香港便を週六便に 増便している。
中国国内のトラック輸 送網にも投資を行い、日付指定サー ビスを拡充した。
同社は今後も、中 国発着の貨物の取り込みを狙う。
フェデックス・グランド オレゴン州で新ハブが稼働 ■同社プレスリリース 10 ・ 28 フェデックス傘下の陸上宅配業者、 フェデックス・グランドは、オレゴン 州北西部のトラウトデールに一億三 〇〇〇万ドル(一〇五億三〇〇〇万 円)を投じ、新たなハブ拠点を開設し た。
新ハブの敷地面積は七七エーカー (三一万三〇〇〇平方メートル)、延 べ床面積は四四万七〇〇〇平方フィ ート(四万一五二七平方メートル)。
センター内には総延長一五マイル (二四キロ)のベルトコンベヤを備え る。
当初の仕分け能力は一時間当た り最大二万二五〇〇個だが、フル稼 働時には六万個になるという。
新ハブの作業員数は現在、社員やイ ンデペンデント・コントラクター(独 立業務請負人)など約七五〇人だが、 将来的には一〇〇〇人を超える見込 み。
フェデックス・グランドは二〇〇二 年から、陸上宅配貨物の取扱能力の 向上に取り組んでおり、今回のハブ の立ち上げもその一環。
キューネ+ナーゲル バルセロナに新センター開設 ■同社プレスリリース 10 ・ 28 スイスのフォワーダーであるキュー ネ+ナーゲルは、スペイン北東部のバ ルセロナに物流センターを開設した。
複数の荷主が利用する通過型のセン ターで、延べ床面積は一万六〇〇〇 平方メートル、貨物の積み降ろしの ためのデッキとして五四カ所を整備 した。
センターでの従業員数は一八 〇人。
センターはバルセロナ港近隣に立 地し、空港やスペイン国内の道路網 へのアクセスも良好という。
キュー ネ+ナーゲルは、同社の持つ陸上輸 送網によって、センターと欧州三〇 カ国以上の国をつなぐ。
YRCワールドワイド 新たな労働契約締結で組合と合意 ■同社プレスリリース 10 ・ 30 米国の大手トラック業者、YRCワ ールドワイドは、チームスターズ(全 米トラック運転手組合)と新たな労 働契約について合意した。
二〇一三 年までの現行の労働契約を修正した 上で、一五年三月三一日を期限とす る新規の契約を結ぶことで組合員が 同意した。
YRCは、新契約によって経費削 減とサービスレベルの向上を図る一方 で、これまで凍結していた労働者の 年金への積み立てを再開するとして いる。
