{literal} {/literal}

2011年3月号
NEWS

欧米編

MARCH 2011  58 2011年1月発表分 UPSとフェデックス 米司法省が独禁法違反容疑で調査 ■フィナンシャル・タイムズ 1・8など  UPSとフェデックスに、米司法 省から独占禁止法違反の容疑で調査 が入った。
英フィナンシャル・タイム ズなど複数の欧米メディアが報じた。
両社には荷主企業に対しコンサルタ ントを利用して国際宅配便の運賃交 渉を行うのを辞めるよう、共謀して 働きかけた疑いが持たれている。
 今回の調査は、オレゴン州に本社 を置くコンサルティング会社のAF MSロジスティクス・マネジメントが 昨年夏、カリフォルニア州の裁判所 に起こした訴えに基づいている。
 AFMS社はソニーや米アパレル 大手のゲスなどの大手荷主の委託を 受け、UPSやフェデックスとの国際 宅配便の運賃交渉を行ってきた。
フ ィナンシャル・タイムズによると、A FMS社は、UPSとフェデックス が荷主のコンサル利用を妨げたこと には両社で市場を独占しようという 意図があり、独占禁止法に違反する、 と主張。
両社の行為によって二〇〇 〇万ドル(一六億四〇〇〇万円)以 上の損害を被ったとしている。
 UPSやフェデックスの国際宅配 便の料金体系は複雑であるため、大 手荷主であってもコンサルタントに交 渉を依頼することが少なくない。
そ の結果、一〇%〜三〇%の割引料金 が得られることもあるという。
 UPS、フェデックスともに司法 省による調査が行われていることを 認めている。
一方、司法省は現在進 行中のケースであることを理由にコ メントを控えている。
英ウィンカントン 荷主二社と三年間の契約更新 ■同社プレスリリース 1・ 10  英国の大手3PL企業であるウィ ンカントンは、ビール大手の英SA Bミラーと物流業務の受託契約を三 年間更新した。
また、フランスの建 設資材メーカー、サンゴバン(Saint- Gobain)との輸送契約を三年間更新 した。
ウィンカントンは両契約の更新 によって三年間で計一九〇〇万ポン ド(二五億八〇〇万円)の売り上げ を見込んでいる。
 SABミラーとの契約の受注総額 は一二〇〇万ポンド。
年間一〇〇万 ヘクトリットルの輸入ビールを保管 し、英国全土の卸・小売りに配送す る。
ウィンカントンの英中部レスター シャーとスコットランドにある物流セ ンターを配送業務の拠点として、自 社の路線網を使って配送する。
なお、 同社とミラー社は五年前に取引を開 始している。
 サンゴバン社との輸送契約におい ては計七〇〇万ポンドの売り上げを 見込んでいる。
サンゴバンが生産す る水道水や下水道用の建築資材の英 国内配送を行う。
ウィンカントンは、 これまでサンゴバン向けでは英中部イ ルケストンの自社物流センターを使 ってきた。
これに加えて新たに完成 した英東部のウェスト・シロックの物 流センターも利用し、英南東部のサ ンゴバンの顧客へのサービスを向上す るとしている。
デンマーク・ダムコ プーマからの物流受託を拡大 ■同社プレスリリース 1・ 10  デンマークの海運大手A・P・モ ラー・マースクのロジスティクス部 門、ダムコは、スポーツ用品大手の プーマからの物流業務受託を拡大し た。
メキシコでの契約を更新し、ス ウェーデンで新規の業務を受注した。
 ダムコはプーマがメキシコに進出し た三年前からプーマの貨物の輸入物 流業務を行っている。
今回、その契 約が更新された。
 スウェーデンでは、プーマ傘下で スウェーデンのアウトドアブランドで あるトレトンの輸入業務を新たに受 託した。
輸入貨物は中国やベトナム、 台湾、タイなどの委託工場から送ら れてくるもの。
仏ノルベール・ダントレサングル 英国生協、LGとの契約更新 ■同社プレスリリース 1・ 11 など  フランスの大手ロジスティクス業 者であるノルベール・ダントレサン グルは、英国の生協( Co-operative Group)と新規に五年間の物流業務 受託契約を結んだ。
加えて韓国の家 電大手のLGエレクトロニクスの英 国法人との契約を三年間更新した。
 生協が英南部アンドーバーに新設 した複合物流センターからの配送業 務を受注した。
三月に本格稼働する 五〇万平方フィート(四万五〇〇〇 平方メートル)の定温物流センター から英南部四〇〇カ所にある生協の 店舗に向けて食品を配送する。
物流 センターには作業員九〇〇人を配置 する。
ドライバーの人数は三五〇人。
一一〇台のトラクターと二〇〇台の トレーラーを使用する。
また、夜間 には生協の他の定温物流センターと の間の横持ち輸送も行う。
 LGエレクトロニクスの英国法人 とは二〇〇七年に結んだ契約を一四 年まで更新した。
ポーランドやアジア の工場からノルベール・ダントレサン グルのミルトン・ケインズの物流セン ターに搬入される製品の荷受けとセ ンター内の作業、英全土の小売店へ の配送を行う。
センターでのコンテナ 59  MARCH 2011 換算レート:1米ドル=82円、1ユーロ= 113円、1ポンド= 132円 取扱量は年間八〇〇〇本。
小売店へ の配送回数は年間一万五〇〇〇回以 上に上るという。
TNTがベルギーとイタリアで 郵便事業の一部をファンドに売却 ■同社プレスリリース 1・ 13  オランダのTNTは、ベルギーとイ タリアの郵便事業の一部をベネルク スを基盤とする投資会社、NPMキ ャピタルに売却する。
売却の対象は、 ベルギーでは小包を除いた郵便事業 でその売上高は約一億ユーロ、イタ リアでは宛名なし郵便(特定エリア ダイレクトメール)事業で売上高は三 八〇〇万ユーロ。
 今回の売却は昨年末に発表した中 期経営計画「ビジョン2015戦略」 の一環。
TNTは今後、オランダ国 外では欧州の通常郵便事業に経営資 源を集中する。
中でも郵便市場の自 由化が進んでいる英国、ドイツ、イ タリアに照準を合わせる考え。
欧州 のその他の地域の郵便事業について は提携などによって事業を強化する か、売却するかという「選択と集中」 を行っていく。
キューネ+ナーゲル 南米で定温輸送網を拡大 ■同社プレスリリース 1・ 17  スイスの大手フォワーダー、キュー ネ+ナーゲルは、南米における定温 輸送ネットワークを拡大する。
定温 輸送に強みを持つフォワーダーをコロ ンビアで二社、エクアドルで一社を買 収する。
 コロンビアで買収するのはトランス ラーゴ社とアジェンシア・デ・アドゥ アナス・エクセルシア( Agencia de Aduanas Excelsia)社の二社。
両社 ともに首都ボゴタに本社を置き、従業 員数は計約一六〇人。
エクアドルで はマスタートランスポート社を買収す る。
同社の従業員数は約三〇人。
三 社の航空輸出貨物の年間取扱量は計 七万五〇〇〇トンで、欧米向けを多 く取り扱っているという。
 キューネ+ナーゲルは定温貨物の 取り込みを今後五年間の成長戦略の 柱の一つとしており、今回の買収も その一環。
パナルピナが東芝の物流受託 ドイツからロシア一〇カ所へ輸送 ■同社プレスリリース 1・ 24  スイスの大手フォワーダー、パナル ピナは、東芝の欧州現地法人からド イツ発ロシア向けの輸送業務を受託 した。
ドイツのレーゲンスブルグにあ る東芝の物流センターからモスクワを 含む一〇カ所以上への幹線輸送、通 関、クロスドッキングと域内配送を行 う。
 業務の開始当初はトラック二〇〇 台分の貨物を取り扱う。
クロスドッ キング・センターではパレット一万一 〇〇〇枚を仕分けて配送する。
 パナルピナはドバイで三年前から 東芝の物流センター業務を請け負っ ており、梱包やキッテング(簡易組 み立て)などの付加価値サービスを 提供してきた。
そうした実績が認め られ、今回の契約に結びついたとし ている。
蘭CEVAロジスティクス ホンダとマツダから業務受託 ■同社プレスリリース 1・ 18 など  オランダの3PL企業であるCE VAロジスティクスは、ブラジルでホ ンダと、英国でマツダと物流業務受 託契約を結んだ。
いずれも契約期間 は三年間。
受注金額は計一一九〇万 ユーロ(十三億四四七〇万ユーロ)。
 ブラジルのホンダ向け業務の売上 高は、三年間で五九〇万ユーロを見 込む。
サンパウロにあるホンダの物流 センター三カ所に三〇人以上の従業 員を派遣し、二輪車と四輪車の部品 やアクセサリーを二〇〇カ所以上の ディーラーに向けて配送する。
 英国ではマツダの自動車の補修部 品の輸送業務を計六〇〇万ユーロで 受託した。
CEVAが既に英国内で 確立している自動車部品専用のネッ トワークに乗せてディーラーへ配送す る。
この業務で重要となるのは、C EVAの貨物追跡システムだという。
同システムによってディーラーは発注 した補修部品の情報をインターネッ ト上で自ら知ることができるだけで なく、返品などリバース・ロジスティ クスの情報も可視化するという。
ドイツポストDHL 中国発ドイツ向け直行混載便開始 ■同社プレスリリース 1・ 26  ドイツポストDHL傘下のDHL グローバル・フォワーディングは、中 国・上海、大連発ドイツ・ハンブルク向 け直行LCL(Less than Container Load:コンテナ一本に満たない混載 貨物)輸送サービスを開始する。
サ ービスの頻度は週二便。
 グループ内の船会社、ダンマー・ラ インの直航便を利用することで、こ れまでと比べて輸送日数を六日間短 縮するという。
また、ドイツ国内の トラック輸送網によって、ハンブルク からフランクフルト、ミュンヘンなど 七つの大都市への配送も行う。
 上海発、大連発ともに輸出コンテナ 貨物の物量は年率一五%以上の伸び をみせている。
その二都市とドイツ最 大の港湾であるハンブルグを結び、中 国発貨物の取り込みを狙う。

月刊ロジスティクス・ビジネス

購読のお申し込みはこちらから