2011年4月号
NEWS

欧米編

APRIL 2011  82 2011年2月発表分 UPS  中南米で金融事業を拡大 ■同社プレスリリース 2・2など  UPS傘下の金融サービス会社、 UPSキャピタルは、ペルーの首都 リマとコロンビアの首都ボゴタで企業 の貿易業務をサポートする金融サー ビスを開始する。
地場の企業が部材 や商材を輸入する際に融資すること で、資金繰りを支援したり、為替リ スクなどを軽減する。
 同社は南米では既に、アルゼンチ ンやブラジル、チリ、メキシコなどで 同様のサービスを提供している。
ドイツポストとブリヂストン スウェーデンで契約を更新 ■アイ・フォー・トランスポート 2・3など  ドイツポストDHL傘下のDHL サプライチェーンは、スウェーデンで ブリヂストンとサプライチェーン業務 に関する契約を更新し契約期間を二 〇一三年まで延長した。
また、受託 範囲を拡大した。
 延べ床面積一万四〇〇〇平方メー トルの倉庫を使ってブリヂストンの各 種タイヤを保管していたのに加え、タ イヤのアセンブリー作業や滑り止めの スタッドの打ち込み作業などを新た に請け負った。
 同社は一九九〇年代後半からブリ ヂストンの業務を行っている。
英ビビー・ディストリビューション 英国でホンダと契約更新 ■トランスポート・インテリジェンス 2・4など  英国リバプールに本社を置くビビ ー・ディストリビューションは、ホン ダの英国法人との輸送契約を更新し た。
契約期間は五年間。
スウィドン (Swidon)にあるホンダのメーン倉庫 から、専用車両二六台を使って二輪 車などを配送する。
ランカスターや グラスゴーにある物流センターからの 配送業務も請け負う。
 ビビー社とホンダの取引開始は二 〇〇三年にさかのぼる。
当初受託し ていたのはホンダの輸送業務のごく 一部に過ぎなかったが、その後すぐ に二輪車と芝刈り機など「パワー・ イクイップメント」の英本土での輸送 をすべて任されるようになったとい う。
 ビビー社は九九%以上というオン タイム配送率など輸送品質と料金に 対する満足度が、今回の契約更新に つながったとしている。
UPSが時間指定サービス開始 イスラエルとスロバキアで ■同社プレスリリース 2・7など  UPS傘下のUPSエクスプレス は、イスラエルとスロバキアでドア・ ツー・ドアの輸送時間が一〜三日で 時間指定が可能なサービス「プレミ アム・エア・フレイト・サービス」を 開始する。
 イスラエルでは大手ハイテク企業 が生産を行っており、同国の輸出量 のほぼ半分を占めている。
EUに統 合されたスロバキアは自動車産業の 生産拠点として地歩を固めつつある。
両地域で時間指定のエクスプレスサ ービスを提供し、ハイテク産業や自 動車産業からの要望に対応する。
キューネ+ナーゲル  カナダでBMWから新規業務受注 ■同社プレスリリース 2・8  スイスの大手フォワーダー、キュー ネ+ナーゲルは、BMWからカナダ での補修部品の保管・配送業務を受 注した。
契約期間は三年間。
キュー ネ+ナーゲルはバンクーバーに置く八 二〇〇平方メートルの自社物流セン ターを活用して業務を行う。
 センターでは最大三万二〇〇〇S KUの補修部品を保管し、カナダ南 部のBMWのディーラーに配送する。
キューネ+ナーゲルは、これまでカナ ダを除く一七カ所の物流センターで BMW向けに調達物流、補修部品物 流業務を提供してきた。
DHLが米国で反転攻勢 ハブを拡充しサービスも強化 ■同社プレスリリース 2・ 10  DHLエクスプレスは、世界最大 のエクスプレス市場である米国への投 資を再開しようとしている。
二〇〇 八年の世界同時不況後、米国発と米 国内のエクスプレス貨物の取り扱いか らの撤退を決めていたが、米国の景 気が回復してくるのに従って、攻勢 を強めている。
 三月から九月にかけ、二二五〇万 ドル(一八億四五〇〇万円)を投じ てシンシナティ州にある北ケンタッキ ー国際空港のハブ拠点を増強する。
一 九エーカー(七万六八九〇平方メー トル)の敷地面積を活用し、新たに 九カ所のゲートを作ってアジア線、欧 州線などに使用する。
 DHLは同ハブで米国への輸入貨 物の約九〇%を処理している。
既に 昨年一〇月には物量の増加に対応す るため、一二五〇万ドルを投資し出 荷用の仕分け機をはじめとしてハー ドウェア、ソフトウェア両面の機能を 強化した。
 また、米国への輸入サービスの拡 充も進めている。
フランス・パリ、ド イツ・フランクフルト発米国主要都 市向けの翌日到着の時間指定サービ スを開始した。
83  APRIL 2011 換算レート:1米ドル=82円で換算 米国のLTL業界 荷動き増と運賃上昇で復調の兆し ■トランスポート・インテリジェンス 2・ 11  米国のL T L( Less Than Truckload:日本の特別積み合わせ 貨物輸送に相当)業界に復調の兆し が見えてきた。
大手各社の二〇一〇 年第4四半期の業績によると、貨物 取扱量が増加し、運賃も上昇傾向に あるようだ。
 経営再建中のYRCワールドワイ ドを除き、大手各社の第4四半期売 上高はいずれも前年同期に比べて増 加している。
ノースカロライナ州に本 社を置くオールド・ドミニオン・フレ イト・ラインズの同期の売上高は二 八・三%増、コンウェイは五・六% 増、アーカンソー州に本社を置くAB Fフレイト・システムは一九・〇% 増となった。
 上昇幅が最大となったオールド・ド ミニオンの第4四半期の売上高は三 億九九〇〇万ドル(三二七億一八〇 〇万円)。
貨物輸送量が二〇・五% 増加した。
YRCとフェデックスのL TL部門であるフェデックス・フレイ トが主要エリアで拠点を集約し、オ ールド・ドミニオンに需要が流れたこ とも影響している。
 コンウェイはオンタイム配送率の 改善などサービスレベルの向上に取り 組んだ。
不採算貨物の値上げも進め ており、これまでは要請の過程で貨 物を失うこともあったが、今後は荷 動きが回復するのに従い、交渉は容 易になっていくとしている。
 ABFフレイトは売上高を伸ばし たものの、チームスターズ(全米トラ ック運転手組合)との裁判による訴 訟費用が重荷になっている。
同社は 昨年十一月、チームスターズがYR Cの子会社と単独で新しい労働契約 を結んだことが、輸送単価の下落に つながり損害を受けたとして、チー ムスターズとYRCの子会社を提訴 している。
 YRCの売上高はネットワークの 規模縮小が響き、四・七%減となっ た。
輸送トンキロ数も減少したが、L TLの地域内輸送部門である「YR Cリージョナル」では3・四半期連 続で利益を計上しており、先行きに 若干の明るさが出ている。
米国の貸切輸送業界が急回復 ドライバー不足と賃金上昇に懸念 ■トランスポート・インテリジェンス 2・ 11  米国の貸切トラック輸送の大手各 社の業績が、急速に回復している。
二〇一〇年第4四半期、スイフト・ トランスポーテンションの最終利益 は前年同期比十三・八%増、セラド ン(Celadon)は三四・〇%増、ナ イト・トランスポーテーションは五・ 〇%増となった。
 スイフトでは運賃水準が上昇に転 じ、利益率が回復。
セラドンは利益率 の高い貨物に経営資源を集中し、不 採算貨物からの撤退を進めたようだ。
ナイト・トランスポーテーションでは 売上高は十二・〇%増加したが、賃 金の引き上げなどが利益を圧迫した。
 世界同時不況以降、貸切輸送業者 は輸送能力の削減を続けてきた。
し かし荷動きが回復するのに伴い、ド ライバー不足と賃金の上昇が各社の 経営課題として浮上している。
米YRCワールドワイド 再建案が承認され財務の健全化へ ■同社プレスリリース 2・28  経営再建中の米国の大手LTL業 者、YRCワールドワイドは、チーム スターズや債権者の三分の二以上と 同社の再建計画案について大筋で合 意に達したと発表した。
 合意によってYRCは新規融資を 受けることが可能になり、資産の流 動性を大きく改善することができる。
また、デット・エクイティ・スワップ (債務の株式化)を実施し負債を圧縮 することが可能になった。
 リストラのための一連の処理は、今 年七月までに終える予定となってい る。
その後、利子やその他の費用の 支払いの延期について再度話し合い を行う。
 さらにYRCによると、仮に二〇一 一年第1四半期、EBITDA(払 い前・税引き前・減価償却前・その 他償却前利益)の目標値が未達に終 わっても債権者は許容する意向だと いう。
豪グッドマン・グループ ドイツでアマゾンのセンター開発 ■ウォールストリート・オンライン 2・ 28 など  豪州の工業不動産大手、グッドマ ン・グループは、インターネット通販 の最大手であるアマゾン・ドット・コ ムと、ドイツ西部のラインベルクに延 べ床面積十一万平方メートルのロジ スティクスセンターを建設することで 合意した。
三月初旬にも着工する。
 グッドマン・グループが欧州でアマ ゾン向けに建設する物流センターと しては、フランス中部のオルレアンや 英南西部のスウォンジを含め五番目、 ドイツ国内では三番目の施設となる。
 既にグッドマン・グループは三一万 平方メートル強の用地を取得してい る。
主要幹線道路である「A57」 と鉄道輸送網へのアクセスが容易な 立地だという。
 なお、アマゾン・ドット・コムは 新物流センターの稼働後、最大一〇 〇〇人を雇用するとしている。

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