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APRIL 2011　　66 　ニチレイロジグループは二月、東扇島 （川崎市）に延べ床面積三万六三〇〇平米 （保管能力約四万トン）の大型冷蔵倉庫 「東扇島物流センター」を稼働した。
川崎 市から土地を賃借し、建物・設備に五六 億円を投資。
運営はニチレイ・ロジスティ クス関東が担う。
　ニチレイの村井利彰社長（ニチレイロジ グループ本社の社長を兼務）は、「私ども が六〇年余りの歴史のなかで培ってきた 冷蔵倉庫のノウハウを結集し、いま考えら れる最新の設備を整えた」と胸を張る。
　センターは?高セキュリティ、?高品 質、?保管・輸配送業務の高度な融合、と いう三つの特長を備えている。
食品業界 では近年、毒物の混入などから食品を守 る「フードディフェンス（食品防御）」に 対する関心が高まっている。
この施設で も、冷蔵倉庫に一カ所だけある出入り口 に「顔認証登録システム」を設置し、入 　山九はこのほど、千葉県市原市 に機工事業の新拠点「山九メンテ ナンスセンター」を開設した。
こ れまで分散していた関東地区のプ ラントメンテナンスの機能を集約 し、鉄鋼、石油化学メーカーなど のプラント設備・機器の設備診断 から補修提案、補修、改造、完成 検査までを一貫して行う。
　機工事業は物流事業と並ぶ山九 の柱。
機工事業のうち、メンテナ ンス関連の売上高は年間約一〇〇 〇億円だが、メンテナンスセンタ ーの稼働によって二〇％程度の上 積みを図る。
　センターは京葉コンビナートの 中心に立地し、鹿島コンビナート、 京浜コンビナートも含め三大コン ビナートをカバーする。
敷地面積 は二万一六八八平方メートル、延 べ床面積は九七九二平方メートル。
　センター内はプラント設備・機 器の種類によって大きく四つに分 かれる。
ポンプ、コンプレッサー など回転機器のオーバーホールを 行う「回転機整備工場」、圧力容 器、熱交換器の製作補修を担当す る「工作工場」、重量物を整備す る「重量物機材整備工場」、高圧 ガス配管などを製造する「配管工 室者を厳格に制限している。
計一六台の 監視カメラで二四時間・三六五日体制で 庫内の監視もする。
加えて建物全体が免 震構造になっており地震にも強い。
　業務品質の追求では、外気の侵入を防 ぎつつ厳格な温度管理を実現するため陽 圧システムを導入。
各フロアの荷捌きスペ ースはすべて零度対応の温度管理を可能 にした。
三階には一日に最大三〇トンの 解凍能力をもつコンベヤ式高周波解凍機 を設置し、食品メーカーの前工程作業な どを請け負える体制を整えた。
同フロアで は約三〇〇平米の「リパック室」を使っ た流通加工サービスも提供していく。
　そしてこの施設の最大の特長は、ニチ レイロジグループの保管・輸配送機能を一 体運用することだ。
そのために三二基の 接車バースを設け、一階だけでも四〇〇 〇平米近い荷捌きスペースを確保した。
一 階の事務所には、グループ内で関東地区 の配車業務を一手に担う「総合配車セン ター」も入居する。
　すでに荷主企業からは予想を上回る引 き合いが寄せられているという。
ニチレイ ロジは早くも二期工事を検討しはじめた。
「早ければ年内に建設を決めたい。
第二セ ンターが完成すればこの施設は八・五万 トン規模になり、船橋地区を抜きニチレイ グループ最大の拠点になる」と村井社長 の期待は大きい。
場」だ。
このほか、金属材料の性 能評価、分析を行う施設も設置し た。
管理棟には山九のメンテナン ス技術部、千葉支店、関係会社の 山九プラントテクノ、山九重機工 が事務所を置き、連携してサービ スを提供する。
　中村公一社長は竣工式であいさ つに立ち、「最新鋭の設備とシステ ムで３ＰＭ（サードパーティ・メン テナンス：メンテナンスの一括受 注）を新たなビジネスモデルとし て構築し、最強のグローバル・メ ンテナンス企業に成長したい」と 語った。
ニチレイロジが東扇島に保管能力四万トンの最新鋭拠点 保管・流通加工・輸配送サービスをワンストップで提供 山九が千葉県にメンテナンスセンター プラント設備の一貫保守サービスを提供 所在地：川崎市川崎区東扇島、敷地面 積42,300?、延床面積36,300?、 保管能力40,433トン、入出庫バース 32基、プレストレストコンクリート免震 構造5階建て 山九メンテナンスセン ター。
国内外の技術者 の育成拠点としても活 用する 竣工式であいさつする 中村公一社長