2011年7月号
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欧米編
JULY 2011 58
2011年5月発表分
フェデックスが医薬品物流を強化
欧州、アフリカ、インドなどで
■同社プレスリリース 5・4
フェデックス傘下の国際宅配企業
であるフェデックス・エクスプレスは、
欧州から中東、インド、アフリカなど
の地域で今後、医薬品の取り扱いを
強化していく。
医薬品業界で進むサプライチェー ン業務の国際化とアウトソーシングの 需要の受け皿となるため、医療品に 特化したサービスや輸送モデルを作 る。
これまで先進国を中心に組み立 てられてきた医療業界のサプライチェ ーンの変化に対応する考え。
具体的には、厳格な温度管理が必 要となる冷凍医薬品に関しては、発 地でドライアイスを入れるだけでな く、途中で通過するハブ拠点でドライ アイスを追加するなど、温度管理の 精度を高める対策などをとるとして いる。
キューネ+ナーゲル 新会長にジャーナンディット氏 ■同社プレスリリース 5・ 11 スイスの大手フォワーダーであるキ ューネ+ナーゲルは、創業者一族で会 長職を務めるクラウス─マイケル・キ ューネ氏の後任にカール・ジャーナン ディット氏を選んだ。
これに伴い、キ ューネ氏は同社の名誉会長に就任した。
この人事はキューネ氏の推薦による もので、同氏は既に二〇〇八年から、 ジャーナンディット氏を次期会長とし て指名していた。
DHLが欧州で機材を更新 十三機を大型化し環境負荷も軽減 ■同社プレスリリース 5・ 12 ドイツポスト傘下のDHLエクスプ レスは、欧州の貨物機をリプレースし て積載容量を高めるとともに燃費効 率を上げ、CO2排出量を削減する。
同社はこれまでエアバス社のA30 0B4─200型機を十三機使って きた。
しかしこれらを二〇一三年ま でに、A300─600型の旅客機十 三機を貨物機仕様に改装して切り替 えていく。
同機の積載トン数は最大 で四九トンで、従来機と比べて五ト ン多くなる。
A300─600型機は、DHLの 欧州域内の中距離輸送に最も適して いるという。
また、燃費効率も向上 するため、二〇年までにCO2排出量 を従来と比べて三〇%削減できると している。
CEVAがイベリア半島で フィアットからの受託拡大 ■同社プレスリリース 5・ 12 など オランダに本社を置く3PL企業、 CEVAロジスティクスは、フィアッ トグループとサプライチェーン業務に 関する契約を更新し、受託範囲を拡 大した。
CEVAはスペインとポルト ガルにおける補修部品のセンター運営 業務とディーラーへの配送業務を行 う。
新契約には、フィアット傘下の クライスラーやジープ、ドッジなどの SCM業務の受託も含まれる。
CEVAは同社がマドリッド近郊 に置く四〇〇〇平方メートルの物流 センターを使用し、イタリアのフィア ットの工場から送られてくる部品三 万アイテムを荷受け後、ポルトガルの 十一カ所とスペインの九二カ所にある デポへと配送する。
また、返品業務、 電池や故障部品などの廃棄物処理業 務までを請け負う。
パナルピナ 香港〜アラバマ間に直行貨物便 ■同社プレスリリース 5・ 13 スイスの大手フォワーダーであるパ ナルピナは、香港と米国、ブラジルを 結ぶ貨物便を開設する。
運行ルート は香港〜米国アラバマ州ハンツビル〜 ブラジル・サンパウロ。
香港〜ハンツ ビル間に直行貨物便が就航するのは 初めてのことだという。
香港からサンパウロまでの飛行時 間は三〇時間。
機材はボーイング74 7─400型機を使用する。
パナルピナ 米GPSメーカーと契約更新 ■同社プレスリリース 5・ 13 パナルピナは、米国の企業でGP S(全地球測位システム)や腕時計 などを製造するトムトム(TomT om)社と航空貨物輸送の受託契約 を更新した。
パナルピナは中国で生産されたGP Sを米国に航空便で輸送する。
また、 トムトム社のGPS機能付き腕時計 「ナイキ+スポーツウォッチーGPS」 を香港から航空便でテキサス州ダラス のフォートワース空港に輸送する。
ウィンカントンと英乳業大手 年間一一〇〇トンのCO2削減 ■同社プレスリリース 5・ 19 英国の大手ロジスティクス企業であ るウィンカントンは、同国の大手酪農 食品メーカー、デアリー・クレストと 協力し、輸送に関するCO2排出量を 年間で一一〇〇トン削減する。
両社は既に、英国内の一三五〇カ 所の農場から牛乳を集荷し工場まで 輸送するのに、燃費効率に優れたト ラック三六台を導入している。
新型 トラックの導入によって、CO2排出 量は、従来と比べ一台当たり最高で 59 JULY 2011 換算レート:1豪ドル= 86円 年間五三トン減らすことができると する。
UTiワールドワイド 米国〜メキシコの輸送時間短縮 ■同社プレスリリース 5・ 23 英領バージン諸島に本社を置く航空 フォワーダー、UTiワールドワイド は、米国〜メキシコ間の航空貨物の輸 送作業を簡素化し、リードタイムの短 縮を図る。
新サービス「クロス・ボー ダー・サービス」によって、同社が持 つ輸送網を組み合わせ、メキシコとい う?ニアショア( near shore)?での 米国の製造業の生産をサポートする。
米国テキサス州に一カ所、メキシコ に七カ所持つ拠点を活用し、航空フ ォワーディングと通関、トラック輸送 業務などを切れ目なく提供する。
キューネ+ナーゲル 南アでタイヤの業務を新規受注 ■同社プレスリリース 5・ 23 キューネ+ナーゲルは、ドイツのタ イヤメーカー、コンチネンタル・タイ ヤから、南アフリカでのサプライチェ ーン業務を新規に請け負った。
キュー ネ+ナーゲルはポート・エリザベス近 くにあるコンチネンタルの工場に隣接 する物流センターで、調達・販売物 流を行う。
センターではタイヤの荷受けから品 質管理、ピッキング、梱包作業、在 庫管理などを行う。
加えて、ポート・ エリザベス全体の物流に関するソリュ ーションも提供する。
欧州のトラック運賃市況 三月から上昇基調に転じる ■トランスポート・インテリジェンス 5・ 24 キャップジェミニ・コンサルティン グとトランスポレオンが発表した「(欧 州の)輸送市場モニター」によると、 欧州のトラック運賃は今後、上昇に転 じそうだ。
二〇一一年第1四半期の運賃指数 は、前期(一〇年第4四半期)から五・ 六ポイント低下した(ただし、季節変 動分を加味して前年同期と比べると、 八・四ポイントの上昇)。
同モニター は運賃下落の主な理由は、貨物の空 きスペースが前期と比べて四割近く増 加しているためだと分析している。
月別にみると、一月、二月と運賃 は下落したが、三月に入って持ち直し てきている。
これから年末にかけては 貨物スペースがタイトになるため、運 賃も上昇していくと予測している。
一方、運賃単価が下がっているの に対して、ディーゼルエンジン車の燃 料費は前期と比べ五・六%の上昇と なり、トラック輸送業にとって負担が 重くなっている。
TNT エクスプレスと郵便部門を上場 ■同社プレスリリース 5・ 25 など TNTは、エクスプレス部門と郵便 部門を分社化し、それぞれ単独で上 場させる。
五月二五日に開催された 臨時株主総会で承認を受けた。
ニュ ーヨーク証券取引所、欧州のユーロネ クストなどに上場し、TNTエクスプ レスの銘柄識別コードは「TNTE」、 TNTポストは「PostNL」と なる。
ニューヨークやユーロネクスト市場 に先駆け、五月二六日、アムステル ダムの証券取引所、NYSEユーロ ネクスト・アムステルダムで株式を公 開した。
会見でTNTエクスプレスの マリー─クリスティーン・ランバード CEO(最高経営責任者)は「(独 立した後の)当社は非常に強固な経 営基盤を持っており、その未来は明 るい。
われわれは経験豊富な経営陣 を擁しており、株主のために価値の ある経営を行っていく」と語った。
新生TNTエクスプレスの従業員 は八万三〇〇〇人。
輸送車両三万台 と貨物機五〇機を運行している。
UPS アジアでの集荷力を一層強化 ■同社プレスリリース 5・ 25 UPSは、アジア発・アジア域内 のエクスプレス・サービスのリードタ イムを短縮し、サービスの強化を進め ている。
一年前に稼働した中国・深圳のハ ブ拠点からは五〇〇〇路線以上の航 空便を運航している。
そのうち一〇 〇路線以上のアジア域内の輸送路線 を見直し、中国発インド向け、中国 発韓国向けなどの主要路線のリード タイムを大幅に短縮したという。
また、同社は六月から毎週一便、米 国領グアムと香港の間に直行便を運 航する。
グアム発の貨物を世界中に 配送することを可能にする。
豪トールが中国の大手3PL買収 自動車関連物流を強化 ■同社プレスリリース 5・ 31 豪州の大手ロジスティクス業者であ るトール・グループは、中国の大手 3PL企業、天津安達物流(Tianjin Anda Logistics)の株式四〇%を買 収した。
さらに、今後五年間で同社 の株式を買い増していく。
トールは同 社を傘下に収めることで、中国市場 での業務拡大に弾みをつけたい考え。
天津安達物流の昨年の売上高は五 八〇〇万豪ドル(四九億八八〇〇万 円)。
BMWやPSA・プジョーシト ロエン、トヨタ自動車などの荷主を抱 えている。
医薬品業界で進むサプライチェー ン業務の国際化とアウトソーシングの 需要の受け皿となるため、医療品に 特化したサービスや輸送モデルを作 る。
これまで先進国を中心に組み立 てられてきた医療業界のサプライチェ ーンの変化に対応する考え。
具体的には、厳格な温度管理が必 要となる冷凍医薬品に関しては、発 地でドライアイスを入れるだけでな く、途中で通過するハブ拠点でドライ アイスを追加するなど、温度管理の 精度を高める対策などをとるとして いる。
キューネ+ナーゲル 新会長にジャーナンディット氏 ■同社プレスリリース 5・ 11 スイスの大手フォワーダーであるキ ューネ+ナーゲルは、創業者一族で会 長職を務めるクラウス─マイケル・キ ューネ氏の後任にカール・ジャーナン ディット氏を選んだ。
これに伴い、キ ューネ氏は同社の名誉会長に就任した。
この人事はキューネ氏の推薦による もので、同氏は既に二〇〇八年から、 ジャーナンディット氏を次期会長とし て指名していた。
DHLが欧州で機材を更新 十三機を大型化し環境負荷も軽減 ■同社プレスリリース 5・ 12 ドイツポスト傘下のDHLエクスプ レスは、欧州の貨物機をリプレースし て積載容量を高めるとともに燃費効 率を上げ、CO2排出量を削減する。
同社はこれまでエアバス社のA30 0B4─200型機を十三機使って きた。
しかしこれらを二〇一三年ま でに、A300─600型の旅客機十 三機を貨物機仕様に改装して切り替 えていく。
同機の積載トン数は最大 で四九トンで、従来機と比べて五ト ン多くなる。
A300─600型機は、DHLの 欧州域内の中距離輸送に最も適して いるという。
また、燃費効率も向上 するため、二〇年までにCO2排出量 を従来と比べて三〇%削減できると している。
CEVAがイベリア半島で フィアットからの受託拡大 ■同社プレスリリース 5・ 12 など オランダに本社を置く3PL企業、 CEVAロジスティクスは、フィアッ トグループとサプライチェーン業務に 関する契約を更新し、受託範囲を拡 大した。
CEVAはスペインとポルト ガルにおける補修部品のセンター運営 業務とディーラーへの配送業務を行 う。
新契約には、フィアット傘下の クライスラーやジープ、ドッジなどの SCM業務の受託も含まれる。
CEVAは同社がマドリッド近郊 に置く四〇〇〇平方メートルの物流 センターを使用し、イタリアのフィア ットの工場から送られてくる部品三 万アイテムを荷受け後、ポルトガルの 十一カ所とスペインの九二カ所にある デポへと配送する。
また、返品業務、 電池や故障部品などの廃棄物処理業 務までを請け負う。
パナルピナ 香港〜アラバマ間に直行貨物便 ■同社プレスリリース 5・ 13 スイスの大手フォワーダーであるパ ナルピナは、香港と米国、ブラジルを 結ぶ貨物便を開設する。
運行ルート は香港〜米国アラバマ州ハンツビル〜 ブラジル・サンパウロ。
香港〜ハンツ ビル間に直行貨物便が就航するのは 初めてのことだという。
香港からサンパウロまでの飛行時 間は三〇時間。
機材はボーイング74 7─400型機を使用する。
パナルピナ 米GPSメーカーと契約更新 ■同社プレスリリース 5・ 13 パナルピナは、米国の企業でGP S(全地球測位システム)や腕時計 などを製造するトムトム(TomT om)社と航空貨物輸送の受託契約 を更新した。
パナルピナは中国で生産されたGP Sを米国に航空便で輸送する。
また、 トムトム社のGPS機能付き腕時計 「ナイキ+スポーツウォッチーGPS」 を香港から航空便でテキサス州ダラス のフォートワース空港に輸送する。
ウィンカントンと英乳業大手 年間一一〇〇トンのCO2削減 ■同社プレスリリース 5・ 19 英国の大手ロジスティクス企業であ るウィンカントンは、同国の大手酪農 食品メーカー、デアリー・クレストと 協力し、輸送に関するCO2排出量を 年間で一一〇〇トン削減する。
両社は既に、英国内の一三五〇カ 所の農場から牛乳を集荷し工場まで 輸送するのに、燃費効率に優れたト ラック三六台を導入している。
新型 トラックの導入によって、CO2排出 量は、従来と比べ一台当たり最高で 59 JULY 2011 換算レート:1豪ドル= 86円 年間五三トン減らすことができると する。
UTiワールドワイド 米国〜メキシコの輸送時間短縮 ■同社プレスリリース 5・ 23 英領バージン諸島に本社を置く航空 フォワーダー、UTiワールドワイド は、米国〜メキシコ間の航空貨物の輸 送作業を簡素化し、リードタイムの短 縮を図る。
新サービス「クロス・ボー ダー・サービス」によって、同社が持 つ輸送網を組み合わせ、メキシコとい う?ニアショア( near shore)?での 米国の製造業の生産をサポートする。
米国テキサス州に一カ所、メキシコ に七カ所持つ拠点を活用し、航空フ ォワーディングと通関、トラック輸送 業務などを切れ目なく提供する。
キューネ+ナーゲル 南アでタイヤの業務を新規受注 ■同社プレスリリース 5・ 23 キューネ+ナーゲルは、ドイツのタ イヤメーカー、コンチネンタル・タイ ヤから、南アフリカでのサプライチェ ーン業務を新規に請け負った。
キュー ネ+ナーゲルはポート・エリザベス近 くにあるコンチネンタルの工場に隣接 する物流センターで、調達・販売物 流を行う。
センターではタイヤの荷受けから品 質管理、ピッキング、梱包作業、在 庫管理などを行う。
加えて、ポート・ エリザベス全体の物流に関するソリュ ーションも提供する。
欧州のトラック運賃市況 三月から上昇基調に転じる ■トランスポート・インテリジェンス 5・ 24 キャップジェミニ・コンサルティン グとトランスポレオンが発表した「(欧 州の)輸送市場モニター」によると、 欧州のトラック運賃は今後、上昇に転 じそうだ。
二〇一一年第1四半期の運賃指数 は、前期(一〇年第4四半期)から五・ 六ポイント低下した(ただし、季節変 動分を加味して前年同期と比べると、 八・四ポイントの上昇)。
同モニター は運賃下落の主な理由は、貨物の空 きスペースが前期と比べて四割近く増 加しているためだと分析している。
月別にみると、一月、二月と運賃 は下落したが、三月に入って持ち直し てきている。
これから年末にかけては 貨物スペースがタイトになるため、運 賃も上昇していくと予測している。
一方、運賃単価が下がっているの に対して、ディーゼルエンジン車の燃 料費は前期と比べ五・六%の上昇と なり、トラック輸送業にとって負担が 重くなっている。
TNT エクスプレスと郵便部門を上場 ■同社プレスリリース 5・ 25 など TNTは、エクスプレス部門と郵便 部門を分社化し、それぞれ単独で上 場させる。
五月二五日に開催された 臨時株主総会で承認を受けた。
ニュ ーヨーク証券取引所、欧州のユーロネ クストなどに上場し、TNTエクスプ レスの銘柄識別コードは「TNTE」、 TNTポストは「PostNL」と なる。
ニューヨークやユーロネクスト市場 に先駆け、五月二六日、アムステル ダムの証券取引所、NYSEユーロ ネクスト・アムステルダムで株式を公 開した。
会見でTNTエクスプレスの マリー─クリスティーン・ランバード CEO(最高経営責任者)は「(独 立した後の)当社は非常に強固な経 営基盤を持っており、その未来は明 るい。
われわれは経験豊富な経営陣 を擁しており、株主のために価値の ある経営を行っていく」と語った。
新生TNTエクスプレスの従業員 は八万三〇〇〇人。
輸送車両三万台 と貨物機五〇機を運行している。
UPS アジアでの集荷力を一層強化 ■同社プレスリリース 5・ 25 UPSは、アジア発・アジア域内 のエクスプレス・サービスのリードタ イムを短縮し、サービスの強化を進め ている。
一年前に稼働した中国・深圳のハ ブ拠点からは五〇〇〇路線以上の航 空便を運航している。
そのうち一〇 〇路線以上のアジア域内の輸送路線 を見直し、中国発インド向け、中国 発韓国向けなどの主要路線のリード タイムを大幅に短縮したという。
また、同社は六月から毎週一便、米 国領グアムと香港の間に直行便を運 航する。
グアム発の貨物を世界中に 配送することを可能にする。
豪トールが中国の大手3PL買収 自動車関連物流を強化 ■同社プレスリリース 5・ 31 豪州の大手ロジスティクス業者であ るトール・グループは、中国の大手 3PL企業、天津安達物流(Tianjin Anda Logistics)の株式四〇%を買 収した。
さらに、今後五年間で同社 の株式を買い増していく。
トールは同 社を傘下に収めることで、中国市場 での業務拡大に弾みをつけたい考え。
天津安達物流の昨年の売上高は五 八〇〇万豪ドル(四九億八八〇〇万 円)。
BMWやPSA・プジョーシト ロエン、トヨタ自動車などの荷主を抱 えている。
