欧米編[NEWS]：ロジスティクス・ビジネス[LOGI-BIZ]バックナンバー

2011年9号

NEWS
欧米編

*下記はPDFよりテキストを抽出したデータです。閲覧はPDFをご覧下さい。

SEPTEMBER 2011　　70 2011年7月発表分独ダクサドイツ中西部に新センター開設 ■同社プレスリリース　�
掘Γ� 　ドイツの大手物流業者であるダクサは、四〇〇〇万ユーロ（四五億六〇〇〇万円）を投じてドイツ中西部のマンハイム地方に建設した「ライン＝ネッカー物流センター」を稼働させた。
ダクサの事業部門、「ダクサ・ヨーロピアン・ロジスティクス」と「ダクサ・フード・ロジスティクス」、「ダクサ・シー＆エア・ロジスティクス」が利用する。
　センターの面積は六〇〇〇平方メートル。
異なる温度帯のパレット一万三二〇〇枚を保管できるのに加え、二階建ての三三〇〇平方メートルの事務所スペースも備えている。
　また、敷地面積は十三万平方メートル。
敷地内には一時保管スペースを二カ所に整備した。
一つは九二〇〇平方メートルの工業用品用スペースで、もう一つは三八〇〇平方メートルの温度管理が必要な生鮮食品用スペース。
独ダクサ台湾の合弁会社を完全子会社化 ■同社プレスリリース　�
掘Γ� 　ダクサは七月、台湾の合弁会社の株式を取得し、一〇〇％子会社化した。
ダクサが現地企業と同合弁会社を設立したのは二〇〇四年。
設立当初の持ち株比率は五〇％だったが、〇九年には八〇％に引き上げ、今回、残りの二〇％を買いとった。
　ダクサは未上場ながら、直近の売上高は三八億ユーロ（四三三二億円）、従業員数は約二万人の大手企業。
台湾では約六〇〇人を雇用している。
仏ノルベール・ダントレサングル英でコカ・コーラと契約更新 ■同社プレスリリース　�
掘Γ� 　フランスの大手３ＰＬ業者であるノルベール・ダントレサングルは、英国において飲料メーカー大手のコカ・コーラと二件の業務の受託契約を更新した。
　一件は英国の自動販売機向け飲料の輸送・補充業務だ。
延べにして年間三万四〇〇〇回分の輸送を行う。
輸送業務と並行して、空き缶などの不要物も回収する。
配送には積載量一四トンから一八トンの車両を使用し、専門のドライバー一人と作業員一人の二人体制で臨む。
　二件目は、英国のバーやレストランなどの飲食店向け飲料品の物流センター運営と、配送業務の受託契約の更新。
ノルベール・ダントレサングルが英中部のミルトンキーンズに持つ複数荷主向けの物流センター（延べ床面積五万平方フィート＝四五〇〇平方メートル）を活用する。
　ノルベール・ダントレサングルは、コカ・コーラの五つの工場から飲食店に年間約八万六〇〇〇枚のパレットを配送し、ＥＵの環境保護法に則って不要品を回収する。
蘭ＣＥＶＡがホンダと英国工場の調達業務で契約更新 ■同社プレスリリース　�
掘Γ� 　オランダに本社を置くＣＥＶＡロジスティクスの子会社、ＣＥＶＡグランドは、英国でホンダの現地法人と調達物流業務の受託契約を三年間更新した。
ＣＥＶＡグランドは欧州の四〇カ所に分散するサプライヤーから部品を集荷し、英南西部スインドンのホンダの工場に輸送する。
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達釘孱船哀薀鵐匹詫∩�世韻任� く、工場の組み立て要件に合わせた部品の準備と生産ラインへの投入まで行う。
協力運送業者の管理や運賃の支払い、ＫＰＩ（重要業績評価指標）の報告なども受託した。
米ペイサーがタコマに事務所西海岸へ輸送網を拡大 ■同社プレスリリース　�
掘Γ掘� 　米国のインターモーダル（日本の通運業者に相当）大手、ペイサー・インターナショナル傘下の輸送業者、ペイサー・ディストリビューション・サービシーズは、七月にワシントン州の港湾都市、タコマ近郊のサムナーに事務所を開設し、輸送網を西海岸へと広げる。
　サムナーはシアトルにも近く、事務所を拠点にトラック輸送業務の受託を狙う。
ペイサーはこれまで米東部と南東部を中心にネットワークを整備してきたが、今後は貨物量の多いカリフォルニアを含む西海岸の市場も取り込む考え。
ダムコが英小売り大手から中国の国際調達ハブの運営を受注 ■同社プレスリリース　�
掘� 14 　デンマークの海運大手Ａ・Ｐ・モラー・マースクのロジスティクス部門であるダムコは、英小売り大手のマークス＆スペンサーが中国に新たに設置した国際調達のハブ拠点の運営業務を受注した。
東南アジアのベンダーから調達する年間約五〇〇万アイテムの商品を取り扱う。
　従来、マークス＆スペンサーは調達のハブ拠点を香港に置き、英国国内のネットワークに乗せていた商品を香港に向けて出荷していた。
しかし、中国国内を中心としたアジア全域での販売網を拡充するのに合わせ、ハ 71　　SEPTEMBER 2011 換算レート：1ドル＝80円、1ユーロ＝ 114円ブ拠点を中国本土に移転した。
これによって東南アジアで生産された商品を中国に集約し、業務の効率化を図る考え。
アジリティの水増し請求疑惑告発の見直し求める嘆願書が却下 ■同社プレスリリース　�
掘� 17 など　クウェートに本社を置く大手ロジスティクス業者、アジリティは、米国の第十一控訴裁判所（地方裁判所からの上訴事件を取り扱う連邦裁判所を指す）に、米司法省がアジリティに対して発した召喚状と告発を見直すように求めた嘆願書を提出したが、裁判所はこれを却下した。
　アジリティはイラクで戦闘状態が続いていた間、中東の駐留米軍向けの物資輸送で最も大きなシェアを握っていた。
司法省は、この時に同社が米軍に料金を水増し請求したとして告発している。
　アジリティ側の弁護士は、司法省が二〇〇九年十一月に起こした裁判は同社の米国子会社だけに適用されるものであり、アジリティ本体には関係がないため、無効だと主張。
同社は今後も司法省との話し合いによってこの問題を解決したいとするが、「もし話し合いが不調に終われば、自らを最大限に弁護する用意がある」としている。
　フェデックス海上貨物輸送の新商品投入 ■同社プレスリリース　�
掘� 19 　フェデックス傘下のフォワーダー、フェデックス・トレード・ネットワークスは、三つの海上貨物のフォワーディング・サービスを「オーシャン・チョイス」という商品名に統合する。
　一つ目のサービスは、通常の海上貨物のフォワーディング・サービスだ。
二つ目は「フェデックス・インターナショナル・ディレクト・ディストリビューション・オーシャン」。
物流センターを経由し需要に応じて輸送する。
同サービスの発地はアジアや南米、中東、インド、欧州などで、着地は北米やプエルトリコとなる。
　三つ目のサービスは、「フェデックス・インターナショナル・ディレクト・プライオリティ・オーシャン」で、発地は中国の深圳や上海、香港で、着地は米国ロサンゼルスとロングビーチ。
米ＹＲＣワールドワイドリストラにメドつけＣＥＯ交代 ■同社プレスリリース　�
掘� 22 など　米国の大手ＬＴＬ(Less-thantruckload：日本の特別積み合わせ貨物輸送に相当)業者、ＹＲＣワールドワイドのリストラにメドがついた。
同社は多大な債務を抱えながら経営再建を進めてきたが、二〇一一年度第２四半期決算ではコスト削減が一定の成果を上げた一方、売上高は大幅な増収を達成した。
　一一年度第２四半期の売上高は、前年同期比十二・三％増の一二億五七〇〇万ドル（一〇〇五億六〇〇〇万円）。
増収の背景には、荷主企業が同社の経営状況が持ち直したと見て、輸送業務を再び委託し始めたことがある。
営業利益はリストラ費用として一七〇〇万ドルを計上したため、二〇〇万ドルとなった。
　リストラが軌道に乗ったことから、リストラの陣頭指揮を執ってきたウィリアム・ゾラスＣＥＯ（最高経営責任者）は退任。
後任には北米での翌日配送業者であるダイナメックス（ Dynamex）のＣＥＯを務めていたジェームズ・ウェルチ氏が就任した。
ＵＰＳ中国四川省に貨物便を就航 ■同社プレスリリース　�
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妝丕咾枠�遏▲泪�疋優襦Ε瀬� ラスＭＤー 11 型貨物機を使用し、中国四川省の省都である成都への貨物便の運航を開始する。
ドイツでのハブ空港、ケルンからワルシャワを経由し、成都、さらに中国のハブを置く上海を結ぶ。
　成都便の就航によって、ＵＰＳが欧州〜中国間で運航する貨物便は、計二四便となる。
同社は現在、中国国内では毎週約二〇〇の貨物便を運航し、三三〇都市へのサービスを行っている。
ＤＨＬがＢＭＷから英国で補修部品の物流業務受託 ■同社プレスリリース　�
掘� 28 　ドイツポストＤＨＬ傘下のＤＨＬサプライチェーンはＢＭＷと、英国で三年間の補修部品の物流業務受託契約を結んだ。
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庁硲魅汽廛薀ぅ船А璽鵑脇閏劼� スコットランドに所有する複数荷主用の物流センターを使用し、イングランド北部とスコットランドのディーラー向け補修部品の荷受け、保管、ピッキング、出荷・配送などの業務を行う。
　大都市圏のディーラー一八社からの受注には二〜三時間で対応し、一日で最大三回の少量多頻度配送を行うことで、ディーラーとＢＭＷの双方の在庫負担を軽減する。
一方、エンドユーザーはディーラーに何度も足を運ぶ必要がなくなる。
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庁硲魅汽廛薀ぅ船А璽鵑砲蓮�獷� ドイツ、ベルギー、スイス、スペイン、米国などでＢＭＷ向けに同様のサービスを行ってきた実績がある。