2012年1月号
NEWS

欧米編

JANUARY 2012  54 2011年11月発表分 TNTエクスプレス イケアと中東で契約を更新 ■アイフォートランスポート  11 ・2ほか  TNTエクスプレスは家具製造・小 売り大手のイケアと、サウジアラビア におけるSCM業務に関する契約を 更新した。
 TNTは、イケアの顧客向けに三 五台の専用車両を用意し、配送や家 具、台所の組み立てなども請け負っ ている。
また、イケアの店内での配 送受付業務やカタログの配送も行う。
両社のサウジアラビアにおける取引は 十二年に及ぶ。
キューネ+ナーゲルが米国で 運賃カルテル認め罰金約一億ドル ■同社プレスリリース  11 ・5  スイスの大手ロジスティクス業者 であるキューネ+ナーゲルは、国際航 空貨物の燃油サーチャージなどで他 社と価格カルテルを結んでいたこと を認め、九九〇〇万ドル(七七億二 二〇〇万円)の罰金を支払う司法取 引について米司法省と合意した。
 この問題でキューネ+ナーゲルは 二〇〇七年に反トラスト法違反に問 われ、一一年九月から米司法省と司 法取引について話合いを続けてきた。
米司法省はキューネ+ナーゲルが調 査に十分に協力したとしており、今 回の合意をもってカルテル問題は決 着をみたことになる。
英ロイヤルメールが繁忙期に備え 一五〇〇万ポンドの設備投資 ■同社プレスリリース  11 ・7  英国で郵便事業を行うロイヤルメ ールはクリスマス前の年末繁忙期に 向け、一五〇〇万ポンド(一八億三 〇〇〇万円)の設備投資を行う。
英 国内に小包用の専用ハブ拠点九カ所 を設置し、七万三〇〇〇個のコンテ ナと一〇〇万枚のパレットを導入す る。
小包専用のハブ拠点は英中央部 のグラスゴーやエジンバラなどに置 き、全土を網羅する。
 ロイヤルメールの年末繁忙期の郵 便物取扱件数は、二〇億件が見込ま れている。
ピーク時には一日で通常 の二倍に当たる一億三〇〇〇万個の 小包を配達するという。
 同社は英国郵政省を前身としてい る。
欧州の郵便市場自由化の一環と して株式会社化され、英政府が株式 を保有している。
近年は電子メールの 普及によって郵便物が減少している のに加え、外国の郵便企業の参入も あり、苦しい経営が続いている。
大 小の労働争議も頻発するなど、現在 では郵便事業の在り方が問われる象 徴的な事例としてみられている。
フェデックス・エクスプレス ベルギーとアイルランドに新拠点 ■同社プレスリリース  11 ・8など  フェデックス傘下の国際宅配会社 であるフェデックス・エクスプレス は、ベルギーとアイルランドに配送セ ンターを新設する。
 ベルギーでは首都ブリュッセル近 郊に同国で四カ所目となるセンターを 設置する。
新センターの延べ床面積 は五〇二〇平方メートルで、一日当 たりの貨物取扱能力は九五〇〇個を 計画している。
 アイルランドでは、同国北部に延 べ床面積二万平方フィート(一八〇 〇平方メートル)のセンターを開設す る。
北部の国内輸送とベルファスト 国際空港経由の国際貨物の輸送に活 用する。
DHLサプライチェーン 独で衣料チェーン用センター建設 ■同社プレスリリース  11 ・8  ドイツポストDHLの3PL部門 であるDHLサプライチェーンは、ア イルランドに本社を置く衣料品小売 りチェーン、プライマーク向けの物流 センターをドイツ北東部に建設する。
延べ床面積は四万平方メートル。
二 〇一二年半ばに稼働する予定。
 新センターはドイツ、ベルギー、オ ランダの店舗への配送拠点となる。
セ ンターでは段ボールへの梱包作業だけ でなく、ハンガー輸送にも対応する。
 プライマークは現在、西欧を中心に 二〇〇店舗以上を展開しており、〇 九年にドイツに進出した。
英ウィンカントン ハインツと業務受託契約を更新 ■同社プレスリリース  11 ・ 14  英国の大手ロジスティクス業者で あるウィンカントンは、ドイツの食品 大手ハインツと英国内のSCM業務 に関する契約を更新した。
契約期間 は二〇一五年までの四年間。
ウィン カントンは、英国とアイルランドで缶 詰のベイクドビーンズやスープなどの 配送を行う。
年間取扱量は九二〇〇 万ケースの見込み。
 また、ウィンカントンは月間六〇 〇〇件を超える受注の処理業務や製 品の温度管理も請け負う。
同社とハ インツの取引関係は一五年にわたる。
欧州のトラック運賃指数 需要減少で二・六%下落 ■トランスポート・インテリジェンス  11 ・ 16 など  キャップジェミニ・コンサルティン グとソフトウエア会社のトランスポレ オンが共同で行っている欧州の「輸送 55  JANUARY 2012 換算レート:1ポンド= 122円、1米ドル= 78円 市場調査」によると、二〇一一年第 3四半期のトラック運賃指数は、前 期(第2四半期)と比べて二・六% 下落した。
また、貨物輸送の余剰枠 指数は前期比一四・九%増となった。
 通常、第3四半期は年末繁忙期に 備えて小売りや製造業が在庫を積み 増すために、貨物量が増え、運賃相 場も上昇する傾向が強い。
今回の運 賃下落は欧州経済の置かれた厳しい 現状が反映されたと考えられる。
こ のほか、運賃下落の一因として燃料 費の低下も挙げられる。
欧州のディ ーゼル燃料価格は前期に比べて〇・ 七%低下している。
 貨物輸送の余剰枠指数の増加は、 貨物輸送の需要低下を表す。
同枠の 増減を月別にみると、七月、八月と 増加が続き、九月に入ってようやく 減少に転じている。
UPSの二〇一二年運賃 燃料費込みで六〜七%の値上げ ■同社プレスリリース  11 ・ 18  UPSは、二〇一二年一月二日か らの新運賃表を発表した。
米国内の 陸上・航空宅配便と米国発の国際宅 配便の運賃を平均四・九%引き上げ る。
 運賃にはいずれも燃料サーチャー ジが上乗せされるため、陸上宅配便 の値上げ幅は計五・九%、国内・国 際航空便の場合は計六・九%となる。
また、配達日を保証する「UPSネ クスト・デイ・エア・フレイト」と 「UPSセカンド・デイ・エア・フレ イト」は五・九%の値上げとなる。
米ライダー・システム 返品ロジスティクスに注力 ■同社プレスリリース  11 ・ 21  米国のロジスティクス企業である ライダー・システムは、荷主企業の 返品ロジスティクス業務の効率化を 図るために、新サービスを開発し た。
返品の受け取りから補修・修理、 再梱包までを製品物流( outbound logistics)と同じ施設で行うことで スピードと可視性を向上し、コスト も削減できるというもの。
 これまで返品業務と製品物流は異 なる施設で行われることが多かった。
新サービスでは返品業務専用の情報 システムによって、製造番号やSK U(最少在庫単位)での貨物追跡も 可能だという。
DHLフォワーディング 温度管理コンテナ業者と提携 ■同社プレスリリース  11 ・ 21  ドイツポストDHL傘下のDHL グローバル・フォワーディングは、米 国オハイオ州に本社を置くコンテナメ ーカー、Cセーフ(CSafe)と 業務提携を結んだ。
Cセーフは高温 から低温までの温度管理が可能なコ ンテナを生産・所有しており、DH LはCセーフから航空輸送用コンテ ナをリースする。
 Cセーフのコンテナは充電式電池 を使うもの。
通常仕様のコンテナで 管理できる温度帯は四〜二五℃だ が、要望があればマイナス三〇℃〜 プラス四九℃までの範囲で設定する こともできる。
 DHLはCセーフとの業務提携に より、温度管理が必要な貨物の荷主 に幅広い選択肢を提供できるとして いる。
蘭CEVAロジスティクス 米国でフォードとの契約更新 ■同社プレスリリース  11 ・ 21  オランダの3PL企業であるCE VAロジスティクスは、フォード・モ ーターとSCM業務の受託契約を更 新した。
更新に当たって契約内容に 新たに盛り込まれたのは、フォード が米国ケンタッキー州に置く組み立て 工場での輸入海上貨物の荷受けとデ バンニング、小ロット貨物のロジステ ィクス業務、コンテナの回収業務、工 場発着の輸送業務など。
 フォードのケンタッキーの工場は、 ミズーリ州の工場から「エスケープ」 の生産の移管を受ける。
CEVAは ケンタッキー工場の周辺業務支援の ために設備の新設、従業員の増員な どの投資を行う。
CEVAとフォー ドとの取引は二〇年以上にわたって 続いている。
仏ノルベール・ダントレサングル 英国でカールスバーグと契約更新 ■同社プレスリリース  11 ・ 27 など  フランスの大手ロジスティクス企 業であるノルベール・ダントレサング ルは、デンマークに本社を置く大手 ビールメーカー、カールスバーグの英 国法人と業務受託契約を五年間延長 した。
 ノルベールは二〇一二年二月、英 中央部にあるカールスバーグのノーザ ンプトン工場の製品輸送を開始する。
缶ビールから業務用の樽詰め品まで 同工場で生産されるすべての製品の 輸送責任を負い、カールスバーグが 「一次輸送」と呼ぶ小売りの物流セ ンターへの輸送および飲食店などへ の「二次輸送」の配送拠点までの輸 送を受け持つ。
なお、二次輸送拠点 から末端の飲食店への輸送はカール スバーグが自社で行う。
 加えて、ノルベールはノーザンプト ンの物流センターの管理やカールスバ ーグのコンテナヤードでの空樽の受け 取りや仕分け、点検も請け負う。

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