2012年2月号
NEWS

欧米編

FEBRUARY 2012  68 2011年12月発表分 UPSがイタリアで 医薬品専門物流業者を買収 ■同社プレスリリース  12 ・1  UPSはイタリアで、医薬品輸送 の大手専門業者「ピエフ・グループ (Pieffe Group)」を買収した。
成長 分野として注力しているヘルスケア部 門の強化の一環で、医薬品業界、バ イオテクノロジー業界、医療機器業界 などの荷主の取り込みを狙う。
 ピエフ・グループは専用の低温輸 送網を持ち、また、ミラノとローマ の二カ所に延べ床面積合計七万平方 メートルの専用物流センターを置く。
これが、UPSの既存の三七万平方 メートルの医療品専用物流センター に加わることになる。
ドイツポストDHL 香港発海上混載を拡充 ■アイフォートランスポート  12 ・1など  DHLは、香港発の海上混載サー ビスで新たに三航路を追加した。
一 本目の仕向港は南米コスタリカのサ ンホセ、二本目はマレーシア南部のタ ンジュン・ペラパス、三本目はルーマ ニアのコンスタンツァ。
 輸送日数は、コスタリカ向けが三 六日で、マレーシア向けが五日、ル ーマニア向けが二八日となり、いず れも同社の従来のサービスと比べる と短縮されている。
またCO2の排出 量も削減されたという。
パナルピナがアジア発で 東欧向け海上直行混載便を開始 ■同社プレスリリース  12 ・5  スイスの大手フォワーダーであるパ ナルピナは、アジア発ポーランド向け の直行海上混載サービスを二航路開 設した。
仕出地は台湾の基隆と韓国 の釜山、仕向地はブロツワフ。
従来 はドイツのハンブルクを経由して輸送 していたが、直行便に切り替えるこ とで輸送日数を二日短縮し、CO2 の排出量を六・九%削減する。
 新サービスの運行頻度は週一便。
輸 送日数は基隆発が三八日、釜山発 が三二日。
実際の業務はNVOCC (非船舶運航業者)業務を行う子会 社、パンテナー・エクスプレス・ライ ンが行う。
仏ノルベール・ダントレサングル 中国のフォワーダーを買収 ■同社プレスリリース  12 ・6  フランスの大手ロジスティクス企 業であるノルベール・ダントレサング ルは、中国の航空フォワーダーであ るAPC Beijing International(北 京北欧国際空運貨運)の買収を完了 した。
APCの二〇一〇年の売上高 は五〇〇〇万ユーロ(四八億五〇〇 〇万円)、従業員数は二七〇人。
中 国の沿岸部や内陸部の主要都市一六 カ所に拠点を持つ。
 買収の覚書に調印したのは、一一 年七月。
買収金額は明らかにしてい ないが、全額を現金で支払った。
ノ ルベール・ダントレサングルは買収に よって、これまで手薄だったフォワ ーディング部門を従業員数五〇〇人、 拠点数三九カ所の体制に強化する。
デンマーク・ダムコ 英DIY大手と契約更新 ■同社プレスリリース  12 ・7  デンマークの海運大手、A・P・ モラー・マースクのロジスティクス部 門であるダムコは、英国ロンドンに 本社を置くDIY(日曜大工)大手、 キングフィッシャーとのSCMに関す る契約を二〇一四年の半ばまで更新 した。
契約には欧州における国際ロ ジスティクス業務も含まれており、さ らにキングフィッシャー傘下の「B& Q」や「カストローマ」といったブラ ンドの業務も請け負う。
 ダムコはキングフィッシャーの成長 に合わせて物流支援を行う体制を作 ることに加え、KPI(重要業績評 価指標)を活用した業務の効率化や コスト削減などにも取り組む。
デンマークDSVが英国で 医療機器メーカーから新規受注 ■アイフォートランスポート  12 ・7など  デンマークの大手ロジスティクス業 者であるDSVは、マンモグラフィー や骨粗鬆症の検査機器など女性用に 特化した医療機器メーカー、米ホロ ジック(Hologic)から、英国とアイ ルランドにおけるSCM関連業務を 新規に受託した。
 DSVは、ロンドン近郊のミルトン キーンズにある十一万五〇〇〇平方 フィート(一万三五〇平方メートル) の専用の定温物流センターを活用し、 医療機器の荷受けから棚入れ、ピッ キング、梱包、返品業務までを請け 負う。
加えて、年間八〇〇〇件の出 荷の手配も行う。
 業務は二〇一一年十二月から三段 階に分けて開始する。
第一段階では 一五〜三〇℃の温度帯で扱う診察用 医療機器の業務を立ち上げる。
一二 年一月からは第二段階として、マイ ナス四℃以下で扱う製品の取り扱い を開始する。
三月以降は取り扱いの 対象を全温度帯の製品に拡大する。
UPS 医療品物流業者の買収は不成立 ■ニューヨーク・ポスト紙  12 ・9など 69  FEBRUARY 2012 換算レート:1ユーロ= 97円、1ドル= 77円  米メディアの報道によると、UP Sは、コネチカットに本社を置く医 療品専門物流業者、ワールド・クー リエ(World Courier)の買収に失敗 したようだ。
UPSは買収額として 五億ドル(三八五億円)を提示した が、話し合いは不調に終わった。
 その理由としてワールド・クーリエ に近い関係者は、「同社の現経営陣が 経営権を手放したくなかったためで はないか」と述べている。
一方、U PSの広報担当者は買収についてコ メントはしなかったが、「当社が医療 品輸送を成長分野としてとらえてき たことについては、これまで繰り返 し述べている」としている。
 UPSは現在、米国内の陸上・航 空貨物市場で五五%のシェアを押さ える業界トップ企業。
二位のフェデッ クスがシェア三〇%、米郵政公社が 一五%とそれに続いている。
TNTエクスプレス インドの陸上輸送事業を売却 ■同社プレスリリース  12 ・ 12  TNTエクスプレスは二〇一一年 十二月三〇日付けで、インド国内の 陸上輸送ネットワークを同国の投資 ファンド、インド・エクイティ・パー トナーズ(IEP)に売却する。
イ ンドのTNTの従業員約一〇〇〇人 もIEPに移籍する。
これによって TNTは主力の国際宅配便事業に注 力する。
 TNTは陸上網売却後も、インド 発着の国際宅配貨物の取り扱いは継 続する。
特に、医療品などの分野の 荷主に特化したサービスを強化して いく考え。
IEPは今後、TNTの インドでのパートナーとして陸上輸 送に関わっていく。
ドイツポストDHL アッペルCEOの任期を五年更新 ■同社プレスリリース  12 ・ 14  ドイツポストDHLは本社で役員 会を開き、フランク・アッペルCE O(最高経営責任者)の任期を五年 間更新し、二〇一七年一〇月三一日 までとすることを決定した。
アッペ ル氏は〇二年に同社役員会のメンバ ーとなり、前任のクラウス・ツムヴィ ンケル氏が〇八年二月に脱税容疑で 逮捕されたのを受け、急遽CEOに 就任。
以来、DHLを率いてきた。
YRCワールドワイド 貸切輸送の子会社を売却 ■同社プレスリリース  12 ・ 15  経営再建中の米国の大手輸送業 者、YRCワールドワイドは、貸切 輸送の子会社であるグレン・ムーア社 の資産の大部分を、同業者のセラド ン・トラッキング・サービシーズに売 却した。
これによってYRCは、経 営資源を主力のLTL( Less Than Truckload:日本の特別積み合わせ 貨物輸送に相当)事業に集中する考 え。
売却金額などの詳細については 非公開。
 YRCのジェームス・ウェルチCE O(最高経営責任者)は、「LTL 事業こそが当社の強みであり、当社 は北米のLTL業界においてリーダ ーの地位を取り戻すことを目標に据 えている。
顧客からの貸切輸送への ニーズには、業務提携先のサービス で補完し対応していきたい」と語っ ている。
英クリッパー・ロジスティクス アスダと一〇年の契約更新 ■同社プレスリリース  12 ・ 21  英国の大手ロジスティクス企業 であるクリッパー・ロジスティクス (Clipper Logistics)は二〇一二年八 月、英北部のティース港近くのワイン ヤードに、複数荷主が使う汎用型物 流センターを開設する。
延べ床面積 は一〇〇万平方フィート(九万平方 メートル)。
新センターの最初の荷主 は、ウォルマート系小売りチェーンの アスダとなる。
 クリッパーは新センターのうち、六 〇万平方フィートのスペースを活用 し、アスダの大衆向けファッションブ ランドである「ジョージ・クロージン グ」の業務を行う。
クリッパーは〇 九年、ワインヤードに近いダーリント ンに同社にとって初の汎用型センタ ーを稼働。
同センターでジョージ・ク ロージングの業務を開始し、年間五 五〇〇万着の洋服を取り扱ってきた。
今回、アスダとは一〇年間の契約を 更新して業務を新センターに移管す る。
これによって、取り扱い能力は 大幅に拡大するという。
蘭CEVAロジスティクス スペインの電機大手と新規契約 ■同社プレスリリース  12 ・ 22  オランダに本社を置く3PL企業 であるCEVAロジスティクスは、ス ペインの電機大手、ユーロフレッド (Eurofred)とSCM業務に関する五 年の新規契約を結んだ。
CEVAは ユーロフレッドがバルセロナ近郊に置 く工場から出荷されるエアコンを、七 万二〇〇〇平方メートルの専用物流 センターで取り扱う。
 CEVAは年間六〇〇〇種類、コ ンテナにして一五〇〇本分のエアコ ンを取り扱い、センターでの荷受け から製品の検査、ピッキング、梱包 までの作業を請け負う。
センターか らの出荷件数は、年間六五万件を超 える見込み。

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