2012年3月号
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山九が四〇億円を投じて刷新中の基幹システムでユーザーの要望に応える機能を段階的にリリース

MARCH 2012  86  山九が総額四〇億円を投じて進め ているIT活用の試みが実を結びは じめた。
同社は三年前から基幹シス テムの全面刷新に着手。
来年三月末 までの開発完了をめざして、システ ム全体のウエブ化や多言語対応、倉庫 管理システムのグローバルでの統一な どを図っている。
多言語化について はすでに日本語・英語・中国語に対 応済みで、傾注しているブラジル事 業の展開しだいではポルトガル語バー ジョンもスタートする。
 注目すべきは情報発信力の強化 だ。
旧システムと連動して公開して いた従来の同社のサイトは実務上の ニーズを満たすことに徹するものだ った。
これを新システムでは、顧客 向けサイト「物流情報サービス」の入 口に、パスワードをもたない部外者 でも閲覧できる「顧客ポータル」と いうページを追加。
事業紹介や海外 駐在員ブログなどのコンテンツを多く 導入した。
 ここで山 九の事業を 広く紹介し ながら、営業 ツールとし ても活用し ている。
二 〇一一年中 に一〇〇件近い問い合わせが寄せら れ、このうち六、七件が実際の仕事 につながったという。
 顧客向けの新サービスも開始した。
同サイトから在庫情報などを入手す る際、顧客自ら必要な項目を抽出し たり、出力形式をパソコン上で自由に レイアウトできる機能をリリース。
表 計算ソフトを使うかのように直感的 に画面を操作できるようにしたこと で、顧客の業務の円滑化に寄与でき るとみている。
 一連の仕組みの開発を、山九は原 則としてすべて自前でこなしている。
その理由をNEW─LINCS開 発プロジェクト班の鈴木一弘班長は、 「われわれにとっては物流システム自 体がノウハウ。
コストを抑えながら、 お客様の要望に迅速に応えつづける ため今後も自社で開発していく」と 強調する。
 システム開発の実務は、情報子会 社のインフォセンスに全面委託して いる。
あえて福岡に本社を構えるこ とでコスト競争力を磨いてきたこの会 社は、約七〇億円ある年商の半分を 外販で稼ぐ有力ITベンダーでもあ る。
親会社向けの業務で育った人材 が、外販で新たな知見を獲得し、再 び山九の仕組みにフィードバックする という好循環が機能している。
山九が四〇億円を投じて刷新中の基幹システムで ユーザーの要望に応える機能を段階的にリリース 2010 年版 カサイ式 トラック実勢運賃調査 ■媒 体 名 「2010 年版 カサイ式トラック実勢運賃調査」 ■体  裁 A4 判 無線綴じ 159頁(CD-ROM 付) ■発  行 2010 年9月13日 ■監  修 月刊ロジスティクス・ビジネス編集部 ■編集協力 ロジスティクス・サポート&パートナーズ ■発 行 元 ライノス・パブリケーションズ ■定  価 1万500 円(税・送料込み) http://www.sankyu.co.jp

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