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45 SEPTEMBER 2004
物流コンサルティングのサン物流開
発は一〇月十二日から二十一日まで
の一〇日間の日程で、米国物流視察
ツアーを開催する。 ダラス、ニューヨ
ーク、アトランタの三都市を訪問し、
小売業の物流センターを見学するほか、
学識経験者らによるセミナーなどを企
画している(下表参照)。
今回の視察ツアーの目玉は最初の訪
問先ダラスにある大手小売業の物流セ
ンターだ。 荷受けと発送の事務処理作
業を軽減する目的で、同センターでは
ICタグを導入している。 現在、視察
内容について最終調整中のため、社名
は公表できないが、ICタグの実証実
験では世界的に有名な企業だという。
もう一つの目玉は全米第二位のスー
パーマーケットチェーンである「アル
バートソンズ」の物流センターだ。 同
じくダラスにある同センターでは音声
を使って作業指示を出すボイスピッキ
ングシステムを採用している。 同シス
テムを現場でどのように使いこなして
いるのか。 そして実際に生産性の向上
にどれだけ役に立っているのかを確か
めることができる。
ニューヨークでの訪問先である「パ
スマークストアーズ」はニューヨーク、
ニュージャージー、デラウェア、ペン
シルベニアの四州で一四〇店舗を展開
するスーパーマーケット。 同社は二〇
〇〇年に経営破たんし、米国連邦破
産法第十一章(チャプターイレブン)
の適用を受けたが、見事に再建を果た
した。 視察では同社のディストリビュ
ーションセンターを見学する。
最終目的地アトランタでの訪問先は
3PLのゲンコが運営する「リーバイ
スの返品用物流センター」と、文具通
販オフィスデポのディストリビューシ
ョンセンター
の二カ所。 い
ずれも本誌二
〇〇二年十
二月号の特
集で取り上げている大規模
センターだ。
セミナーは
現場見学の
前後に予定
されている。
ダラスでのセ
ミナーの講師
はバッキー・
キルボーン博
士だ。 同氏は
小売業、外
食チェーン、銀行などで財務担当役員
を務めた経験を持ち、オクラホマシテ
ィー大学では財務と経済学を教えてき
た。 当日は「物流ITの今後の展望」
をテーマに講演する。
一方、アトランタでのセミナー講師
は、元・ジョージア工科大学教授で、
現在は物流コンサルタントして活躍し
ているエドワード・フレーゼル博士。
同氏が3PLや4PLの現状など「米
国のロジスティクストレンド」につい
て詳しく解説してくれるという。
企業訪問とセミナーがセットになっ
ている今回のツアーの参加費は六八万
円。 募集人数は二〇人(最少催行人
数一〇人)。 参加申し込みの締め切り
は九月二四日。 問い合わせはサン物流
開発まで。 電話〇三(三六四二)三
七六二。 電子メールアドレス
bzn00530@nifty.com
ICタグ導入の物流現場を訪問
十月に米国視察ツアーを開催
サン物流開発
左:ゲンコが運営するリ
ーバイスの返品用物流セ
ンター
下:オフィスデポのディ
ストリビューションセン
ター
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