ロジビズ :月刊ロジスティックビジネス
ロジスティクス・ビジネスはロジスティクス業界の専門雑誌です。
2002年10号
ケース
コープこうべ―― 一括物流

*下記はPDFよりテキストを抽出したデータです。閲覧はPDFをご覧下さい。

OCTOBER 2002 44 競争の激化が迫った効率経営 日本最大の生活協同組合「コープこうべ」 は物流に熱心な小売業者として知られている。
一九八三年にドライグロサリー(加工食品、 菓子および日雑などの住宅関連商品)の店舗 配送を一手に担う「鳴尾浜配送センター」を 立ち上げ、九〇年には六甲アイランドに低温 物流センターを稼働。
これに青果の専用セン ターを加えた三拠点で、兵庫県内に展開する 百数十店舗に商品を供給できる体制をいちは やく整えた。
コープこうべが鳴尾浜配送センターを稼働 した八〇年代は、国内の有力チェーンストア が店舗への調達物流を相次いで見直した時期 だった。
それまでは複数の取引ベンダーが直 接、店舗に納品していたのを、いったん自社 専用の物流センターで取りまとめる体制に切 り換え、店舗側の荷受け負担を軽減した。
当 時、すでに年間三〇〇〇億円近い供給高(売 上高)を誇り、店舗事業だけでも二〇〇〇億 円以上を扱っていたコープこうべの取り組み は、全国の生協のみならず、多くの有力チェ ーンから注目される先進的なものだった。
しかし、九〇年以降の約一〇年間、コープ こうべの物流はほとんど進化しなかった。
バ ブル期に、将来の物量増に備えて物流センタ ーを拡充すべきという意見が組織内に沸き上 がったときにも大きな変化はなかった。
そし て九五年一月には、阪神大震災が神戸を直撃 48億円を投じて店舗物流を刷新 ITFコードを仕分けに全面採用 日本最大の生協「コープこうべ」は昨年、 物流センターの機能を刷新した。
既存の物流 センターの建物の中に、総額48億円を投じて マテハンと情報システムを導入。
これを取引 ベンダーと新たに構築したEDIに連動させるこ とで、店舗への商品供給を改善した。
コープこうべ ―― 一括物流 コープこうべの物流にとって九〇年代はいわば?停滞期〞だった。
一方、その間に小売 業を取り巻く経済環境は大きく変わった。
よ ほどの失敗を犯さなければ落伍者の出ないバ ブル期以前のような状況は一変し、熾烈な競 争環境が生まれた。
従来のように先進的な小 売業者だけではなく、多くの小売りチェーン が物流効率化に本腰を入れ始めた。
しかも九〇年代に急速に普及した?一括物 流〞と呼ばれる物流効率化の手法は、単に店 舗配送を集約するだけの取り組みではなかっ た。
物流拠点を中心に情報と物流を一元的に 管理し、小売業のオペレーション全体の効率 化を図るという戦略性を秘めていた。
コープ こうべにとっても、物流機能の見直しは、も はや待ったなしの課題だった。
納品ロットの小口化で店舗支援 二〇〇一年、コープこうべは鳴尾浜配送セ ンターの大胆な刷新に踏み切った。
この物流 改革に企画段階から参加し、現在では同セン ターの現場責任者を務めている緑センター長 は、「一番の狙いは店舗収益の最大化にある。
そのための柱になる取り組みは三つ。
店舗オ ペレーションの効率化、マーチャンダイジン グの強化、そして物流センター機能の強化に よる店舗配送の効率化だ」と説明する。
コープこうべが展開している店舗は、面積 六〇平方メートル程度の小型店から、九〇〇 〇平方メートル程度の大型店まで多様だが、 する。
このとき交通状況の極度の悪化に苦慮 したコープこうべは、復興に際して県内四カ 所に中継拠点を新設した。
兵庫県の東端に位 置する鳴尾浜配送センターからの中継拠点を 設けることで、店舗配送の効率化を図るとい う狙いだった。
「ところが震災以降、景気の低迷が続き、コ ープこうべの業績は伸び悩んだ。
物流部門に もコストをいかに削減するかが問われるよう になり、外部支払費を増やす要因になってい た四カ所のデポを再検討せざるを得なくなっ た。
結局、九九年と二〇〇〇年の二年間で四 カ所のデポはすべて閉鎖した」とコープこう べ物流部の緑泰久店舗物流統括課長兼鳴尾 浜配送センター長は振り返る。
45 OCTOBER 2002 これをすべて鳴尾浜配送センターでカバーし ている。
店舗数は兵庫県内の直営店だけで約 一五〇を数え、提携関係にある大阪北生協の 店舗を加えると計一八〇店になる。
取扱アイ テム数も約五万五〇〇〇と少なくない。
店舗 別の仕分け作業一つとっても、かなり高度な 物流管理が求められる。
にもかかわらず、同センターでこれまで手 掛けてきた物流作業は決して複雑なものでは なかった。
マテハン設備もケース保管用のラ ックとフォークリフトが中心で、八三年の稼 働時とほとんど変わっていない。
そのため物流品質には多くの課題を抱えて いた。
納品ミスが多い、ケース単位でしか扱 えない、センター在庫の有無で納品リードタ イムが異なる、カテゴリー別の納品ではない ため陳列に手間がかかる――。
いずれも店舗 にとっては、コストアップや販売機会ロスに 直結する切実な課題だった。
こうした問題を一気に解決するため、コー プこうべは総額四八億円を投じて、鳴尾浜配 送センターのマテハンと情報システムを一新 「コストの適正化が目下の課題」 とコープこうべの緑泰久鳴尾浜 配送センター長 鳴尾浜配送センターでは、在庫品を商品の回転率に応じて9区 分に分けて管理している。
2001年の物流改革で物流センター を刷新した。
従来通りなのは保管ラックとフォークリフトくら いで、これ以外のマテハンは総入れ替えしている が数多く導入されている。
同センターはもともと天井の高い二層式の建物だが、この二階 部分に新たに中二階(メザニン)を設置して 全四層(一階、二階下段、二階中段、二階 上段)の施設とした。
既存の建物という制約 のなかで多数のマテハンを導入したため、セ ンター内には所狭しと機器が並んでいる。
先述した通り、センター改革の最大の狙い は店舗オペレーションの後方支援である。
具 体的には、発送単位の小口化と、カテゴリー 別の細かな仕分け作業を実現する必要があっ た。
五万アイテム以上の商品を、バラピッキ ングの工程まで加えて一八〇店舗向けに細か く仕分けるためには、情報システムの整備と 機械化が不可欠だった。
仕分け機能を高度化する工夫 センターでの商品の流れは次のようになる。
まずベンダーの商品を積んだトラックは、ス ロープを上がって二階の入荷バースに着床す る。
入荷エリアには、在庫品のための入荷バ ース十二カ所と、経由品(在庫しない通過型 の商品)のバース一四カ所があり、いずれの 場合も事前出荷データに基づいてハンディ端 末で入荷検品を施すようになっている。
まず在庫品については、検品時にパレット 単位で発行されるラベルを添付して、庫内の 所定のエリアへと格納する。
鳴尾浜配送セン ターでは回転率や商品特性に応じて九種類に エリアを区分して商品を管理している。
これ を必要に応じてケース単位やバラ単位でピッ キングするというシンプルな手順である。
同 センターでの作業シフトは二交替制になって いて、在庫品の仕分けは夜間のうちに処理し OCTOBER 2002 46 することを決めた。
マテハンメーカーのトー ヨーカネツをパートナーとして最先端のマテ ハン機器を導入し、納品単位の小口化や、カ テゴリー別の納品の実現に乗り出した。
さらに、この物流改革の前段として、取引 先との受発注業務を全面的にEDIに切り換 えた。
すでに加工食品・菓子の分野ではほぼ 全てのベンダーとの取り引きをEDI化し、 住宅関連商品についても主要調達先への導入 を終えている。
衣料分野への拡大も進めてい る。
EDI化を進めて取引ベンダーから事前 出荷データを受け取り、この情報を使ってマ テハンを制御することが物流改革の前提条件 だったのである。
現在の鳴尾浜配送センターには、大規模な 仕分けシステムや、ユニークなマテハン機器 入荷エリアには在庫品のバースが12カ所、経由品のバー スが14カ所ある。
上の写真は経由品を処理するエリアで、 入荷時にすべてのケースのITFを読み取り、これに基づい て搬送先を決めている センターのなかでもユニークな役割を担っている“ストレージ”。
数十メートルのコンベヤラインが40本以上、平 行して並んでいる(写真右)。
これを作業準備の整った分から一気に放出する(写真左)。
商品を一時待機して時間 調整をすることで、ベンダーからの総量受品と、店舗別のカテゴリー仕分けを実現している。
入庫時と出庫時の2 回このストレージを利用するのは、コープこうべならではの工夫なのだという ている。
これに対してやや複雑なのが、昼間のうち に処理する経由品の処理だ。
まず、入荷エリ アではパレット単位ではなく、ケース一個単 位でITFコード(物流標準シンボル)を読 み取る必要がある。
その後、おおまかなカテ ゴリー別に商品を仕分けてから、「ラインス トレージ」と呼ばれるコンベヤ上で一時待機 させる(前ページ下写真)。
鳴尾浜配送センターで導入された数多くの マテハンのなかでも、とくに運用面でユニー クな役割を担っているのが、この?ストレー ジ〞と呼ぶ機能だ。
二階上段にある「ライン ストレージ」と、二階下段に設置された「ケ ースストレージ」の二カ所にあり、それぞれ に数十メートルのコンベヤラインが平行に約 四四本ずつ並んでいる。
店舗別のカテゴリー納品を実現するために は、各取引ベンダーからバラバラに入荷され る同一カテゴリーの商品を、まとめて仕分け る必要がある。
そのため同センターでは、バ ラピッキングを必要とする経由品を、いった んすべて「ラインストレージ」で待機させる ことで時間調整を行っている。
従来は事前に取引ベンダーに店別仕分けを 施してもらわない限り、経由品のバラピッキ ングは時間的な制約から不可能だった。
だが メーカーや中間流通にこうして依存する体制 は、流通コストを押し上げ、取引ベンダーと 付き合うときの制約条件にもなりかねない。
こうした機能を小売りの物流センターの側が持つことで、ベンダーによる総量納品を可能 にし、調達物流の最適化を図るという狙いが コープこうべにはあった。
入荷後、「ラインストレージ」でおおまか なカテゴリー仕分けを済ませた経由品は、作 業準備が整った時点で順次、「一次仕分けエ リア」へと搬送される。
全部で三二の投入 口(ステーション)があるこの一次仕分けエ リアは、バラピッキングの作業準備を担う工 程である。
最初にケース商品の外箱にあるITFコ ードか、商品のJANコードをスキャニング する。
すると作業者の目の前にあるコンピュ ータ画面に、商品をいくつ折り畳みコンテナ (折りコン)に移すべきかが表示されるため、 作業者は指示に基づいて商品をケースから 折りコンへと移していく。
同時に折りコンに 添付する作業ラベルも発行され、このラベル のバーコードをスキャニングすることで、こ の作業の完了報告となる。
一次仕分けを終えた折りコンは、次に店別 アソートエリアへと向かう。
そして十二ライ ン、一一七六間口からなる同エリアで細かい 店別ピッキングを施す。
つまり鳴尾浜配送セ ンターでは、いきなり店別のピッキングする のではなく、まず一次仕分けエリアで複数の 店舗向けにおおまかな仕分けをし、さらに次 の工程で店別にピッキングを施している。
一 見、非効率に思える工程だが、一八〇店舗と いう数をまかなうための工夫である。
一括物流の新潮流 店別ピッキングを済ませた折りコンは、最 終的に店別仕分けを施されるのだが、コープ 47 OCTOBER 2002 一次仕分けエリア。
店別バラピッキングの前工程と して、おおまかなカテゴリー単位に仕分ける。
投入 口(ステーション)は全部で32カ所あり、それぞ れコンピューター端末の指示で作業を進めている 店別アソートエリア。
全部で12ライン、1176間 口ある店別アソートエリアで、細かな店別ピッキン グを施す。
あえて店別ピッキングの工程を二段階に することで、作業の生産性を高めている OCTOBER 2002 48 こうべはこの工程にも独自の工夫をこらして いる。
もし仮に自動仕分け機だけで、一八〇 店舗向けにそれぞれ六区分から一〇区分もの カテゴリー納品をしようとすると、理論上、 仕分け機のシュート数は千数百本が必要にな ってしまう。
これは現実的ではないため、実 際には各シュートの役割を頻繁に変えること で対応している。
この役割変更のための時間調整を担うのが 「ケースストレージ」の役割だ。
前述した工 程でバラピッキングを終えた折りコンは、店 舗納品の際のカテゴリー別にケースストレージに格納していく。
一方、店別仕分け機のシ ュート下では、納品のためのカートラックや ドーリー(折りコンを重ねる台車)の入れ換 え作業を行う。
双方の準備が整い次第、ケー スストレージから該当するカテゴリーの商品 を一気に放出するという手順になる。
同センターでは、二種類のストレージを活 用して商品の入口と出口を制御している。
こ うした工夫によって、ベンダーからは総量納 品を受け付け、店舗へのカテゴリー納品も実 現するという考え方は、最 近の小売りの一括物流セン ターの特徴でもある。
ただし、 これを実現する手段として ストレージを二段階で使う という考え方は、コープこう べならではの工夫なのだとい う。
実際、鳴尾浜配送センタ ーにある店別の仕分け機は 四八シュートしか分岐を持 っておらず、店舗数に比べ るとずっと少ない。
コストや、 マテハンを設置する建物の 制約を考えたうえで、最適 と判断したシュート数がこれ だった。
これだけのシュート 数で、一八〇店舗に向けて カテゴリー仕分けを行ってい る。
ソーターのシュート脇には作業者が待ちか まえていて、流れてくる折りコンやケース商 品を、専用カートとドーリー(折りコン専用 の台車)に業態別に六から一〇のカテゴリー 別に積み付けていく。
この積み分け作業に使 っている「ITF出荷表示システム」と呼ぶ 仕組みも、今回の物流改革で同センターが採 用した機器の一つだ。
あらかじめカテゴリー仕分けのための専用 カートなどを並べてある頭上には、各シュー トごとに六つの電光掲示板が付いている。
シ ュートにケース商品や折りコンが流れてくる と、どのカートに積み付けるべきかを掲示板 が指示するという仕組みになっている。
この 掲示板は全部で二八五個あり、カテゴリー別 の仕分けを効率化するうえで大きな武器にな っている。
配送ラベル無用のケース品出荷 コープこうべは今回の物流改革で、小売業 者として日本初というシステムも導入してい る。
ITFコードを店別仕分けにまで活用す ることで、行き先を示す配送ラベルを貼らず に商品を出荷するシステムがそれだ。
「一番元にあるのはペーパーレスだった。
配 送ラベルをなくすことでラベル張りの工程を なくし、最終的にはコストを削減する狙いが ある。
すでに在庫品のうちケース出荷する商 品の八五%は、配送ラベルを貼らずにITF 塩、砂糖、食用油、つゆ類 マヨネーズ、ドレッシング、 ソース、ケチャップ類 業 態 食 品 菓 子 大型店 SSM SM 小型 CLC ミニCC 在庫 11 11 11 11 1 11 経由 4 4 4 4 1 4 在庫 8 8 8 8 1 8 経由 2 2 2 2 1 1 住関 売場 8 8 6 8 8 衣料 売場 7 7 7 2 2 単位:梱包数 基本調味料、インスタント、 レトルト 飲  料 業 態 食 品 菓 子 大型店 SSM SM 小型 CLC ミニCC 在庫 4 4 4 4 1 3 経由 1 1 1 1 1 1 在庫 2 2 2 2 1 1 経由 1 1 1 1 1 1 住関 フロア 1 1 1 フロア 1 1 1 1 1 衣料 単位:積付区分数 店舗オペレーションを支援する業態別仕分け区分の徹底 業態別区分積付 業態別カテゴリー梱包 だけで管理している。
経由品についても順次、 拡大している」と緑センター長は言う。
これまでITFは、主にメーカーが自らの 製品を管理するために活用してきた。
このた めメーカーには広く普及しているが、小売業 者の店別仕分けにまで使っているケースはな かった。
最終的な行き先を目視で確認できる 配送ラベルの添付は、出荷側と荷受け側の双 49 OCTOBER 2002 方にとって当たり前の商習慣だった。
しかし、高度に情報化と自動化を進めた物 流センターでは、理屈の上では配送ラベルを なくすことは簡単だ。
商品情報と何個入りか をITFから自動的に判別すれば、配送ラベ ルがなくてもケース単位の商品を店別に仕分 けること自体はさほど難しい話ではない。
コ ープこうべは、ここに着目した。
そもそも今回の物流改革を進めるにあたっ てコープこうべは、「仮に物流センターでの コストが上がっても、それ以上に店舗オペレ ーションなどのコストが下がるのであればい い」と考えてきた。
ただ物流部門としてもコ スト削減は欠かせない取り組みだったため、 情報システムを少し手直しすれば導入できる ITFによる仕分け作業の効率化は魅力的 だった。
ITFの全面採用による効果はすでに出始 めている。
これまで経由品については取引ベ ンダーからの入荷時に一つひとつ配送管理の ためのラベルを張っていた作業が、ITFを 仕分けに使うため必要なくなった。
その結果、 荷受け時間が半減し、このことがムダを排除 するうえでも効果を発揮しているのだという。
もっともトラブルも発生した。
「ITFは まだ流通全体で共有化されているコードでは ない。
どちらかというとメーカー側でコント ロールされている。
そのためメーカーの都合 で突然ITFが変わり、その情報がうちには 届かないケースがある。
そうなると古いIT Fを登録してある我々の仕組みは、すべてエ ラーとして検出してしまう」 コープこうべとしては、こうした事態はあ る程度まで予想していたため、まずはITF の情報内容を実際に確認できる在庫品から適 用し、徐々に適用範囲を拡大してきた。
当初 はラベルを使っていただけに、不都合が発生 したときに元に戻すことも可能だ。
幸い現状 では軌道に乗りつつあるため、このまま導入 を進めていく方針だという。
物流改革の結果、鳴尾浜配送センターでは、 経由品も含めてかなりの割合で小単位の出荷 に応じられるようになった。
すでに食品の約 五六%、菓子の四四%、住宅関連の八六% の商品を、五個以下の小単位で発送している。
こうして細やかな物流業務を手掛けているに もかかわらず、ミスの発生頻度は従来に比べ て大幅に減った。
その意味でコープこうべが 物流面で抱えていた一〇年来の課題は一応、 解決したといえる。
最大の誤算は、物量の急速な落ちこみだっ た。
コープこうべの供給高は五年前に比べる と二割近く落ちこんでいる。
このためセンタ ーの稼働率も当初計画を大幅に割り込んでし まった。
店舗オペレーションの後方支援とい う意味では一定の成果を手にしたものの、コ スト面では大きな課題が残った。
現状ではか なり計画をオーバーしているコストを適正値 に近づけることが、物流部門にとって目下最 大の懸案になっている。
(岡山宏之) 最終的な店別仕分け。
48シュートある自動仕分け機で仕分けたあと、これを業態ごとに6〜 10あるカテゴリー別にカゴ車、カートラック、ドーリー(折りコン専用の台車)に積み分け ていく(写真左)。
作業者の頭上には「ITF表示器」と呼ぶ電光掲示版が6機(センター全体 では285機)あって、どこに商品を置くかを指示する(写真右)

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