*下記はPDFよりテキストを抽出したデータです。閲覧はPDFをご覧下さい。
日立製作所とニチレイは来年一月に、情報処理業務、お
よびソフトウェアの開発・販売を行う新会社、「日立フー
ズ&ロジスティクスシステムズ」を共同で設立すると発表
した。
新会社は、食品業界ならびに低温物流業界向け情報シス
テムの構築・運用サービス事業の戦略会社として位置付け
られており、ニチレイおよびニチレイ関係会社の食品・低
温物流関連の情報システム関連業務が新会社にアウトソー
シングされる。
同社の事業内容は、情報システムに関するコンサルティ
ングおよび設計・導入と運用、情報システムの運用・保守
に関するアウトソーシングの受託、情報システムの開発業
務の受託、ソフトウェアの制作および販売、そしてコンピ
ュータ機器の販売となっている。
ニチレイは日立との合弁事業を展開することにより、よ
り高度で専門性を活かしたシステムエンジニアリングサー
ビスやアウトソーシングサービスを提供していきたい考え
だ。
両社の出資比率は日立が五一%、ニチレイが四九%とな
っており、資本金三億円(日立一億五三〇〇万円、ニチレ
イ一億四七〇〇万円)、初年度となる二〇〇三年度は三七
億円の売上を見込んでいる。
アウトソーシング契約は、契約期間を一〇年間とし、契
約金額は約二五〇億円。 二〇〇三年四月よりサービスを開
始する予定だ。
お問い合わせ先
株式会社日立製作所
情報・通信グループ 戦略アウトソーシング事業統括本部
電話 〇四四
―五四九―一六五九
アウトソーシング事業会社を共同設立
日立製作所/ニチレイ
DECEMBER 2002 90
ウベパレットレンタルリーシングは、レンタルパ
レットおよび顧客の自社パレット追跡のための端末
のレンタルを開始した。
使用される端末は東芝ロケーションインフォ製で、
プラスチックパレット用と木製パレット用二種類の
計三種類。 パレットの隙間に設置し、追跡にはDD
IポケットのPHS網を利用する。 PHSの電波を
利用するため、バーコードやICカードのデータを
電波で読み書きするRFID(Radio Frequency
Identification
)による管理と異なり、リーダーを必
要としないのが特徴。
また、PHS網を利用することで、測位衛星シス
テム(GPS)を利用した追跡では不可能だった倉
庫内やトラックの中の追跡も可能にした。
顧客は、各端末に対し「正常な動きをしている」、
「予定外の使われ方をしている」、「滞留している」な
どの情報を表形式で受けることができる。 また、パ
レット位置履歴が一週間に一、二度まとめてEメー
ル、もしくはファックスか郵送にて顧客に送付され
る。 オプションサービスを利用すれば、パレットの
移動履歴や位置を地図形式で確認することも可能だ。
レンタル料は位置情報端末一台あたり月額三〇〇
〇円で、これには端末レンタル料、通信基本料、通
信料、位置検索料、データ配信料、バッテリー代が
含まれる。
お問い合わせ先
ウベパレットレンタルリーシング株式会社
電話 〇三
―三四三五―九一四一
PHSの電波でパレットを追跡
ウベパレットレンタルリーシング
91 DECEMBER 2002
近鉄エクスプレス(KWE)
はこのほど、同社が掲げる一〇
カ年計画、「二一世紀KWEグラ
ンドデザイン」の概要を発表し
た。 同計画では、今期一九〇〇
億円が見込まれる売上高を、今
後一〇年間に約二・五倍の五〇
〇〇億円にまで伸ばすことを目
標としている。
その前提となる中期計画とし
て今後三年間は、コア・ビジネ
スであるフォワーディング業務
の利益拡大、ロジスティクスサ
ービスの強化、海外事業の拡大、
中国など成長市場でのビジネス
展開に重点を置く。
日本の物流子会社およびロジ
スティクス業者などを対象に積
極的なM&Aも展開していく予
定で、二〇〇五年三月期まで年
間一〇%を目標に売上、経常利
益を増やしていく方針だ。 また
現在、全体の約一〇%を占めて
いるロジスティクス事業の売上
を、一〇年後には全体の売上の
五〇%にまで伸ばしていきたい
考えだ。
KWEの辻本博圭社長は「(諸
問題に対して)いつまでもパッ
チワーク的な対応をしていては
いけない。 グループ全体で一貫
した目標を作り、それぞれに役
割を分担していく必要がある」
と「グランドデザイン」策定の
目的を説明する。
「グランドデザイン」がスター
トしたのは今年三月。 その後、
合理化の一環として、一〇月に
国内営業部を新たに近鉄ロジス
ティクス・システムズとして分
社化、また南米の現地法人を十
二月に閉鎖する。 他にも、アメ
リカで4PLサービスを提供す
る
KINTETSU WORLDWIDE
LOGISTICS
を
KINTETSU WORLD
EXPRESS
(
USA
)に吸収合併す
るなど、積極的な経営展開を見
せており、「今後も見込みのない
ビジネスはスピードをもって閉
鎖する(辻本社長)」という方針
を全面的に打ち出している。
同社の二〇〇三年度中間決算
では、米国の港湾ストの影響か
ら受注が増加したこともプラス
材料となり、昨年度一八六六億
円だった連結ベースの売上高は
今年度、対前年比一〇二・七%
の一九一七億円に。 経常利益も
四五億円から五〇億円となる見
通しだという。
一〇カ年経営計画を発表
3PL事業の比率を五〇%に
近鉄エクスプレス
WMS(倉庫管理システム)を提供するイーエック
スイーテクノロジーズは、サプライチェーン・エグゼ
キューション・ソリューションの一環として、来年三
月にマルチエージェントを利用したサプライチェー
ン・プロセス・マネジメントの新製品、「EXceed
SNx
」の日本語版の販売を開始すると発表した。
「
EXceed SNx
」の導入によって顧客企業は、サプラ
イチェーンにおけるルーティン業務を自動化し、変化
する環境に即座に対応することでサービスレベルを改
善、リードタイムを短縮しながら物流コストを削減す
ることが可能になるという。 サプライチェーンで発生した問題を単にアラートと
して通知するだけでなく、リアルタイムで対応、意志
決定および事前設定の業務ルールや合意されたサービ
スレベルに基づいたソリューションを提供する。 サプ
ライチェーン計画システムの中間計画を実行するため
に最適在庫配置と補充発注を連動させる「自己完結型」
の制御システムで、異常事態が起こる前に問題を解決
できる。
ターゲットとするのは自動車関連業界やハイテク業
界、組み立て加工型製造業、3PL業者で、来年三月
の発売時に大手企業二、三社への導入を目標としてい
る。 来年三月時点の売上目標は、ライセンス料・導入
費合わせて約一〇億円。
お問い合わせ先
イーエックスイーテクノロジーズ株式会社
マーケティング&コミュニケーション部
電話番号 〇四七
―三八二―八〇〇一
「自己完結型」の制御システム
「
EXceed SNx
」を発表
イーエックスイーテクノロジーズ
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