ロジビズ :月刊ロジスティックビジネス
ロジスティクス・ビジネスはロジスティクス業界の専門雑誌です。
2006年1号
NEWS
海外トレンド報告NEWS

*下記はPDFよりテキストを抽出したデータです。閲覧はPDFをご覧下さい。

JANUARY 2006 76 中海集団が韓国に現地法人 国際展開を本格化 華声報  05 ・ 11 ・1 中国海運グループ(中海集団)は 近く韓国に「中国海運(韓国)シス テム株式会社」を設立し、韓国の物 流市場に本格参入する。
航路輸送の 開拓、ターミナル運営、船舶管理、 物流業務、物流不動産投資などの業 務を現地で展開する。
既に同社の韓国港湾におけるコン テナの積み込みと中継扱い量は年間 四〇万TEUに達している。
また同 社は現在ドイツ、アメリカ、東南ア ジアおよび香港に独資の会社を設立 し、世界八〇カ所にネットワークを 拡げている。
天津市が物流園区を倍増 新たに八カ所を開発 北方ネット 05 ・ 11 ・3 天津市は重点物流園区を八区から 一六区に増加させるという。
現在、 天津市には、このたび完成した開発 区工業物流園区のほか、保税区国際 物流運用区、天津港散貨物流センタ ー、天津港コンテナ物流センター、 天津国際物流園区、天津空港物流加 工区、天津郵政物流センター、天津 市物流貨物運輸センターの七つの物 流園区がある。
これに加え、東麗区 の東部物流基地、東麗区、北辰鋼鉄 物流園区、宝抵京津新城現代物流セ ンター、武清区自転車物流園区、清 海物流園区、西青区西部物流基地な どが、新たな建設予定地として候補 に挙がっている。
天津市と北九州港が提携 港湾インフラ利用料を割引 国際在線  05 ・ 11 ・4 三日、天津市交通委員会と日本の 北九州市港湾空港局の間で物流友好 合同協議・業務協力覚書が調印され た。
両港間を結ぶコンテナ航路の拡 充、自動車工場の製造および自動車 部品に関わる物流システムの現状調 査、将来両港間で実施する自動車輸 送の先行研究を行う。
また二〇〇六年の三月三一日から、 両港間を運行する定期コンテナ船と RORO船は、北九州港のターミナ ル使用料および門司と小倉のコンテ ナターミナルのガントリークレーンの 使用料が通常料金から二割引きされ る。
天津港も、両港間に新たに設定 した定期コン テナ航路の船舶停泊費 を免除する。
大学の物流教材に欠陥か 新華社江蘇版  05 ・ 11 ・4 物流人材の不足を受けて、物流課 程や関連コースを新たに設置する大 学が急増している。
しかし「学校に よっては急拵えで物流専門課程を設 置しているところもある」と江蘇経 済貿易職業技術学院物流専門学科の 銭延仙副教授はいう。
ある専門家によると、学生が使う 教材の質にもばらつきがあり、海外 の文献を翻訳しただけのものであっ たり、国内の論文集であったりで、 国内の具体的な事例を紹介したもの が極めて少なく、欠陥の可能性が懸 念されるという。
国内初の民間航空貨物専門会社 北京奇力物流ほか六社が出資 新華社天津版  05 ・ 11 ・8 近頃、民間企業六社が共同で北京 市の民用航空総局に「大唐奇力航空 股 」(以下大唐奇力)の設立を申 請した。
登記資本額は二億人民元。
筆頭株主は北京大唐高鴻データネッ トワーク技術有限公司で、七〇〇〇 万元を出資する予定。
出資比率は約 三五%。
次いで北京奇力物流有限公 司が二一%に当たる四二〇〇万元を 出資する。
大唐奇力が申請した事業内容は、 国内外の航空貨物輸送および速達業 務など。
天津海浜国際空港をベース として、杭州蕭山、西安咸陽などの 国際空港を使用する。
現在までに、民用航空総局が認可 した民間航空会社は一〇社に上る。
そのうち既に奥凱航空、春秋航空、 鷹連航空が営業を開始しているが、 いずれも旅客と貨物の両方を運ぶ民 間航空会社で、貨物専用の民間航空 会社はまだない。
大唐奇力の申請が 認可されれば国内初となる。
注目すべきは、大唐奇力の第二株 主の奇力物流の動向だ。
同社は以前 に奥凱航空の株をいったん取得しな がら、営業開始直前になって手を引 いている。
今回、奇力物流は再度、 航空貨物会社の運営に挑むことにな る が、天津路線では奥凱と直接競合 することになる。
これについて、奇 力物流の尹氏は「現在、大唐奇力は 民航総局の認可を待っているところ なのでコメントは差し控えたい」と 話している。
専門家は、航空貨物事業の高い収 益性が民間資本を引きつけていると 指摘する。
統計によると、国内航空 貨物輸送業務の利益率は二五%に上 っており、その収益性は旅客輸送を はるかにしのいでいる。
市場規模も 急拡大している。
一九八〇年に八・ 八万トンだった中国の航空貨物輸送 量は、二〇〇三年には二一九万トン に増大した。
民航総局は二〇一〇年 の航空 貨物輸送量を四七〇万トンと 予測している。
77 JANUARY 2006 寧波保税物流園区が運営開始 外資系物流企業六社が入居 人民日報  05 ・ 11 ・9 寧波保税物流園区は本日、国家連 合検収チームの検収を受け、正式に 運営を開始した。
計画面積は〇・九 五平方キロ、寧波港四期コンテナ港 区にある。
ヨーロッパ、アメリカ、 シンガポール、台湾、香港の物流企 業計六社が入居する予定。
日本の西日本鉄道 アジア展開を積極化 中国商品ネット 05 ・ 11 ・ 11 日本の西日本鉄道(西鉄)は中 国・上海とインドに物流基地を建設 する計画だ。
二〇〇五年十一月に上 海外高橋保税区に独資で現地法人 「西鉄物流(上海)公司」を設立、十 二月に営業を開始する。
また来年に はインドにも独資による物流会社設 立を検討しているという。
IT関連 の物流ニーズを取り込むのが狙い。
ま た、ベトナムにも合資会社の設立を 考えており、二〇〇六年初頭に現地 調査を行うという。
青島保税物流園区が運営開始 大衆日報  05 ・ 11 ・ 12 十一日午後、青島保税物流園区が 運営を開始した。
同園区の建設は、 青島保税区と香港招商局が五億米ド ルを投じ、共同で開発と建設を行う 「青島前湾招商局国際ターミナルと保 税物流」プロジェクトの主要案件の 一つ。
二〇〇六年も同園区内には総 額四五億元を投じて一〇万トン級の コンテナバースを一基建設するとい う。
求車情報サイトに人気 新華社山西版  05 ・ 11 ・ 15 「中国物流情報連盟ネット」の利用 が拡大している。
この物流情報ネッ トは、求車情報を始めとして毎日二 万件の物流情報を更新している。
シ ステム利用率は既に全体の五〇%に 上っているという。
TNTと中遠集団が合弁会社 中国消費者報  05 ・ 11 ・ 18 十一月一四日、世界第二位の船会 社である中国遠洋運輸グループ(C OSCO)とオランダTNTグルー プは、戦略合弁パートナーシップを 結んだ。
双方が五〇%ずつ出資する 合弁会社を設立、二〇〇六年から運 営開始する。
合弁会社は当面、中遠 グループの担っている家電物流と、T NTのオーストリア向けの小型コン テナ物流を扱う。
コマツが青島に物流拠点 半島都市報  05 ・ 11 ・ 22 日本の大手重機メーカーのコマツ グループが青島保税区に七〇万ドル を投じて小松物流青島有限公司を正 式登録した。
年間七億〜八億元の売 り上げを見込む。
輸出入加工区に地域格差 合肥報業ネット 05 ・ 11 ・ 26 二〇〇〇年四月に国務院の輸出加 工区実験が始まってから現在まで、中 国全土で既に五七カ所の輸出加工区 が運営を開始している。
全国の物流 加工区累計輸出入総額は二〇〇五年 一〇月までに一〇五七億ドルに達し、 年平均成長率は七・九倍に達した。
今年は輸出額が五〇〇億ドルを突破 する見込みだ。
この五年で輸出加工区が誘致した 外資プロジェクトは八二七件で、投 資総額は一三六億元だった。
輸出加 工区は、投資がもっとも密集し、最 高の単位産出量を誇る経済地域とな っ ている。
ただし、輸出加工区の運営がはじ まったばかりの現段階で既に地域格 差が生じている。
これまでの輸出入 総額全体の七〇%は上海松江輸出加 工区と江蘇省昆山輸出加工区によっ て占められており、そのほかは一億 ドル以下にとどまっている。
なかに は年間輸出入額が数百ドルという加 工区もある。
四川金橋物流の3PL戦略 成都晩報  05 ・ 11 ・ 30 日立電器(編集部注・日本の日立 製作所とは無関係)は、このたび四 川金橋物流と長期パートナー契約を 結んだ。
一九九三年創業の金橋物流 公司は三九薬業などを主要荷主とし て、全国の主要都市にネットワーク を築いている。
独自の情報システム で各支店の協力会社との情報共有を 行っている。
金橋物流は日立電器に対して、集 荷・備蓄・配送の二四時間全天候型 一体サービスを提供する。
そのため に巨額の資金を投じて倉庫を改築し た。
また配送時間の厳守によって日立電器の定めた「集荷先からのノー クレ ーム」を遵守することが求めら れている。
「日立が我々を選んでくれた以上、 我々は必ず日立に信頼されるように ならなければいけない」と金橋物流 の鄭重氏。
日立電器の管理モデルを 導入することで、金橋物流自身の管 理能力も強化し、物流サービスの優 位性確立に繋げたい考えだ。
《中国編》

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