ロジビズ :月刊ロジスティックビジネス
ロジスティクス・ビジネスはロジスティクス業界の専門雑誌です。
2006年6号
NEWS
海外トレンド報告

*下記はPDFよりテキストを抽出したデータです。閲覧はPDFをご覧下さい。

スティクスやUTiロジスティクスな どがこの分野のリーダー。
このほか に、市場規模の数字にはソフトウエ ア部門が含まれる。
英オートロジック 決算で大幅欠損を計上 ■同社プレスリリース 4・6 イギリスの完成車輸送大手のオー トロジック=AutoLogic は、二〇〇五年十二月期の決算を発表した。
売上高は二億四四八〇万ポンド (四八九億六〇〇〇万円、前年同期 比〇・九%減)で、営業利益は一〇 七〇万ポンド(二一億四〇〇〇万円、 同三五・一%減)、最終損失は二二 一〇ポンド(四四億二〇〇〇万円、 前期の黒字は一三一〇ポンド=二六 億二〇〇〇万円)となった。
一株あ たりの損失は五〇・六七ペンス(一 〇一・三四円、前期の利益は二九・ 一五ペンス=五八・三円)だった。
赤字決算の原因としては、イギリ ス以外のベネルクス三国での損益や スペインでのストライキ、合弁会社 の営業不振などを挙げている。
米フェデックス 路線便の料金値上げ ■同社プレスリリース 4・7 フェデックスの路線便(LTL)部 門であるフェデックス・フレイトは四 月二四日から、平均で五・九五%の 運賃値上げを行う。
これは、フェデ ックス・フレイトだけに限った値上げ で、ほかの事業会社であるフェデッ クス・エクスプレスやフェデックス・ グランドの料金には影響しないとし ている。
米シュナイダー・ロジスティクス カナダ向け新サービスを開始 ■同社プレスリリース 4・ 11 シュナイダー・ロジスティクスは、 アクセスカナダ(AccessCanada ) という新サービスを立ち上げた。
ア メリカ国内からカナダへ輸出する輸 出業者の業務簡素化とコスト削減を 図るのが狙い。
シュナイダーは、路 線便(LTL)業務と貸切輸送、ク ロスドッキング業務を結びつけて、カナダへの急便輸送を可能にすること で、荷主の物流費と在庫の削減に貢 献する。
これまでアメリカ発のカナダ国内向 け貨物はいったんカナダのクロスドッ キング施設に運ばれ、そこで方面ご との積み合わせ便に載せるために小 分けする作業が施されていた。
新サ ービスによってはこの過程を大幅に 短縮する。
JUNE 2006 50 米UPSのCEO 国内物流インフラの不備を批判 ■トランスポート・インテリジェンス 4・3 米小口貨物輸送最大手UPSのマ イク・エスキューCEOは、アメリ カ国内で開かれたビジネス会議で演 説し、その中で「アメリカ国内の物 流インフラが脆弱であるために、日々 のロジスティクス業務に支障をきた している」と批判し、現状は「衝撃 的だ」と発言した。
エスキューCEOは、最近発表さ れた航空、海上輸送、トラック輸送、 鉄道輸送の調査結果に言及し、「アメ リカ人は自分たちの仕事と生活水準 がアメリカ経済に依存しており、そ のアメリカ経済 は国際物流に依存し ていることを理解する必要がある」と 述べた。
さらに「新規の道路や滑走路の建 設などにどこまで政府が投資するの かは、議論を呼ぶことになるだろう が、物流インフラへの投資を手控え れば、この先経済全体が停滞してし まう危険がある。
国家にとって道路 や港、鉄道や空港は経済のバックボ ーンであり、アメリカは現在、その インフラに投資しないことで自らの未 来を危険にさらしている」と指摘し た。
米アームストロング調査 米3PL市場 11 兆円に ■アイフォートランスポート 4・5 アメリカの調査会社であるアーム ストロング&アソシエイツが発表した 二〇〇五年のアメリカの3PL市場 の調査によると、市場規模は一〇三 七億ドル(十一兆四〇七〇億円)で、 前年比一六%増となった。
売上高に 対する当期利益率は五・六%だった。
部門別に見ると、国内輸送マネジ メントの総売上高は三〇三億ドル(三 兆三三三〇億円)で、当期利益率は 一二・一%。
この部門のリーダーと なるC・Hロビンソンやシュナイダ ー・ロジスティクスなどは売上高が 前年比で三〇%以上伸びている。
国際輸送マネジメントの総売上高 は三八二億ドル(四兆二〇二〇億円) で、当期利益率は六・三%。
この分 野のリーダーは、クーネ+ナーゲル のア メリカ部門やエクスペディターな ど。
貸切輸送部門の総売上高は九九 億ドル(一兆八九〇億円)で、当期 利益率は四・六%。
J・Bハントや ウェーナー&カーディナルなどがこの 部門のリーダーとなる。
付加価値倉庫業務の総売上高は二 二三億ドル(二兆四五三〇億円)で、 当期利益率は四%。
キャット・ロジ 2006年4月発表分 国際労組のITFとUNI TNTロジの売却に懸念を表明 ■ITFプレスリリース 4・ 11 物流業界の国際労組であるITF (国際運輸労連)とUNI(ユニオ ン・ネットワーク・インターナショナ ル)は、数カ月前から売却話が進ん でいるTNTの3PL部門であるT NTロジスティクスの従業員につい て、TNTと将来の買収先に対して、 賃金などの労働条件や就職の機会な どを保証するよう求めるキャンペーン を開始した。
TNTは二〇〇五年十二月期の決 算発表時に、TNTロジスティクス を二〇〇六年中に売却する計画であ ることを発表した。
すでに複数の企 業が買収に名乗りを 上げていると報 道されており、上期中に買収がまと まるともいわれている。
二つの労組は、TNTと買収企業 に合計三万六〇〇〇人に上る従業員 の権利に配慮するよう求めている。
買 収話の進捗状況や職場の確保、賃金 の保証、退職金制度などについての 情報開示を要求している。
ドバイ・PWCロジスティクス 富士通・シーメンスの業務開始 ■同社プレスリリース 4・ 12 PWCロジスティクスはジュベル アリ・フリーゾーンにある物流センター内に、富士通・シーメンス・コン ピューターズの組立工場をオープン した。
工場で組み立てられた富士通・ シーメンスのコンピュータは平均五〜 八日で中東各国に配送することがで きる。
これは中東の業界平均の二倍 のスピードに相当する。
PWCの受 注業務は部品の調達物流と、完成品 の中東への配送となる。
コンピュータの部品は、シーメン スの本社があるドイツをはじめヨーロ ッパ各地から運び込まれる。
今回の PWCロジスティクスとヨーロッパの 大手コンピュータメーカーとの契約 は、同社が世界 レベルのサプライチ ェーン業務を提供できることを証明 するような取引となる。
米CNF 社名をコン・ウエイに変更 ■同社プレスリリース 4・ 18 カリフォルニア州に本社を置くト ラック輸送会社・CNFは、株主総 会での合意を経て、社名をコン・ウ エイ(Con-way )に変更する。
ニュ ーヨーク証券取引所の相場表示も、 従来のCNFからCNWに変更する。
同社は現在、コン・ウエイの新しい 会社イメージにふさわしいロゴやデザ インを考案中だ。
一二・三%増となった。
国際宅配貨 物の取扱個数が一二四万個増、同 九%増となったことが奏功した。
記者会見でスコット・デービスC FO(最高財務責任者)は、好調な 決算結果を受けて、これからは積極 的なM&A(企業の合併・買収)に 打って出るかもしれないと語った。
そ れによって業界内ではオランダの同業 者であるTNTの買収につながるの ではという憶測が飛び交う結果とな った。
UPSによるTNT買収の可 能性については、これまでに何度も マスコミで取り上げられている。
ドイツポスト RFIDなどの研究機関立ち上げ ■同社プレスリリース 4・ 26 ドイツポストは「DHLイノベー ションセンター」という研究機関を 立ち上げる。
場所はドイツのボン近 郊で、同センターではRFID(I Cタグ)やGPS(全地球方位システム)、郵便事業や国際宅配便などに 関する研究を行う。
センターの完成は二〇〇六年秋を 予定しており、ドイツポストの様々 な事業部門の依頼で、研究や調査が 進められることになる。
また、訪問 者はセンター内の一二〇〇平方メー トルの展示エリアで、最先端のロジス ティクス技術に触れることができる。
51 JUNE 2006 英クリスチャン・サルベッセン ダイキンの業務受注 ■同社プレスリリース 4・ 21 イギリスの3PL企業・クリスチ ャン・サルベッセンはコンペの結果、 ダイキン工業のイギリス現地法人か ら物流に関する情報システムの統合 業務を受注した。
ダイキン工業は二〇〇三年、販売 力強化の目的でイギリスにおいて三 つのロジスティクス企業を買収した。
ただし、三社とも独自のIT(情報 技術)システムを使っていた。
クリ スチャン・サルベッセンは、ダイキン がSAPのソフトウエアに移行するた めのサポートを行う。
倉庫業務の基 幹システムの変更と、社内でのシー ムレスな情報フローを実現するのが狙 い。
これまで培ってきたSAPと倉 庫・輸送システムの統合 ノウハウが、 今回の業務受注の決め手となった。
米UPS TNT買収の憶測が再燃 ■トランスポート・インテリジェンス 4・ 21 UPSは四月二〇日、第1四半期 の決算を発表した。
売上高は一一五 億ドル(一兆二六五〇億円)で、前 年同期比一六・五%増。
営業利益は 一六億ドル(一七六〇億円)で、同

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