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FEBRUARY 2007 64
広がりつつあるという。
同社のピーター・ジャンセン部長
は「運賃支払い業務への需要は高ま
る一方で、家電メーカーのフィリッ
プスやフォード傘下のベストンといっ
た一流企業が現在、利用している」
と語った。
DHLエクセル
米国で補修部品センターを稼働
■同社プレスリリース
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DHLエクセル・サプライチェーン
は、スウエーデンに本社を置く建設
用機械の大手メーカーであるサンドビ
ック・マイニング・アンド・コンスト
ラクション向けの補修部品センターを
稼働した。 新拠点はイリノイ州ロメ
オビルに用意したもので、延べ床面
積十二万平方フィート(一万八〇〇
平方メートル)。
サンドビックのアンダース・オルソ
ン副社長は、「新センターの稼働で、
当社のサプライチェーン業務に対する
コントロールが強化され、サービスレ
ベルがこれまで以上に高まることを期
待している。 南北アメリカとカナダ
を含む全域での季節波動に十分対応
できるようになる」と語った。
DHLエクセルの化学産業部門が
オペレーションを担当する。 業務内
容はインバウンドとアウトバウンドに
伴うハンドリングから、保管、出荷
業務まで。 業務を評価するKPI
(重要業績評価指標)には作業の安
全性、オン・タイム出荷率、在庫の
正確さ、生産性の向上などを使う。
仏ジェフコ
モスクワに物流センターを建設
■同社プレスリリース
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プジョーシトロエングループ(PS
A)の物流子会社であるジェフコは、
ロシアの首都・モスクワ近郊のドモジ
ェドヴォ国際空港近くに二万平方メ
ートルの物流センターを建設する。 二
〇〇七年六月に完成の予定。 新セン
ターの建設は同社が進める中央・東
アジアでの業務拡大策の一環。 現在、
同社は同地域とアジア、南アメリカ
で業務拡大を図っている。
ジェフコは二〇〇四年にロシアに
進出して以来、これまで主に自動車産業の業務を行ってきたが、今回の
センター建設を機に、二輪車や化粧
品、ハイテク産業などの分野にも進
出する意向だ。
英国郵政省の子会社GLS
ベルギーで宅配業者を買収
■同社プレスリリース
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英国郵政省の子会社でオランダに
米CHロビンソン
インドのフォワーダーを買収
■同社プレスリリース
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CHロビンソン・ワールドワイドは
「トリウーン・フレイト・プライベー
ト」と「トリウーン・ロジスティク
ス・プライベート」を傘下に持つイ
ンドの「トリウーン」社を買収した。
トリウーン社の創業は一九九九年
で、チェンナイに本社を置く。 海上・
航空貨物のフォワーディングを主業
とするノンアセット型のロジスティク
ス業者だ。 インド国内に一九カ所の
拠点と一六〇人の従業員を擁し、直
近の年間売上高は一一〇〇万ドル
(十三億二〇〇〇万円)。 買収金額な
どは非公開。
蘭TNT
中期戦略の進捗状況を発表
■同社プレスリリース
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TNTは同社の中期戦略である
「フォーカス・オン・ネットワーク」
の進捗状況と今後の見通しについて
発表した。 同社は二〇〇六年にロジ
スティクス部門を売却し、さらにフ
レートマネージ部門を売却することを
発表した。 約二〇億ユーロ(三〇〇
〇億円)分の発行株式の買戻しも行
った。 その結果、二〇〇六年は経営
陣や株主から見て「満足のいく一年
となった」としている。
郵便部門であるTNTポストは二
〇〇七年から本国オランダで下請け
会社を利用したオペレーションをスタ
ートする。 それによって二〇一五年
までに年間三億ユーロ(四五〇億円)
のコスト削減を実現する。 オランダ
以外のヨーロッパ諸国では、郵便市
場自由化の恩恵を受けて、売上高を
前年比で一八%ずつ伸ばし、二〇一
二年には一七億ユーロ(二五五〇億
円)を目指す。
エクスプレス部門では、今後とも
ヨーロッパでナンバーワンのポジショ
ンを守るため、買収などを通じてネ
ットワークの強化を図る。 インドや
中国での買収はほぼ完了した。 先に
買収したスペインでの業務統合も順
調に進んでいるという。
米シュナイダー・ロジスティクス
欧州で運賃支払代行業務が好調
■同社プレスリリース
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シュナイダー・ロジスティクスがヨ
ーロッパで展開している運賃支払い
代行業務が好調に推移している。 同
業務による売上高は、前年比で二
〇%増となった。 日用雑貨産業や自
動車産業、医療品産業など顧客層も
2006年12月発表分
65 FEBRUARY 2007
本社を置くエクスプレス会社のグロー
バル・ロジスティクス・システムズ
(GLS)は、ABXベルギー・ディ
ストリビューションを買収した。 同
社はベルギー鉄道傘下の宅配業者。
ABXベルギーの売上高は九〇〇
〇万ユーロ(一三五億円)で、宅配
貨物がその三分の二を占めている。 従
業員は六五〇人強で、ブリュッセル
のハブ拠点を含め九カ所に拠点を構
え、五六〇台の車両を持つ。
今回の買収により、GLSはベル
ギー内の商業貨物のシェア三五%を
確保し、業界一位となった。
米コンウエイ
ベクターの売却額を決定
■同社プレスリリース
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コンウエイは、ゼネラル・モーター
ズ(GM)と設立したジョイントベ
ンチャー企業であるベクターを売却す
るにあたり、ベクターの企業価値を
九六四〇万ドル(一一五億円)と算
定することでGMと合意した。 この
金額に基づき、GMはコンウエイの
子会社であるメンロ・ワールドワイド
からベクターの全株式を買い取る。 売
却金額は八四八〇万ドル(一〇一億
七六〇〇万円)。
ベクターは二〇〇〇年に設立され、
GMのSCM業務を担ってきた。 二
〇〇六年六月にGMが同社を買い取
ることで合意していた。
ドイツポスト
労組と業務再編で合意
■同社プレスリリース
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ドイツポストは二〇〇七年一月か
ら、ドイツ国内の小包業務を、同社
のエクスプレス部門からメール部門へ
と移管することで、労働組合である
ドイツ統一サービス産業労働組合と
合意した。 ただし、ドイツ国内の書
類やエクスプレス貨物は、従来通り
エクスプレス部門の管轄となる。 社
内の業務効率化をサービスレベルの
向上につなげようという狙い。 業務
再編に伴い、メール部門の売上高は
約二六億ユーロ(三九〇〇億円)が
加わり、一五五億ユーロ(二兆三二
五〇億円)となる見通し。
今回の決定の背景には、ドイツ国
内において小包業務の顧客とメール
部門の顧客の大部分が重なっている
ことがあった。 これに対して業務の
区切りを見直すことで、相乗効果が
期待できるとしている。
旧TNTロジが新社名発表
CEVAロジスティクスに
■同社プレスリリース
12
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など
投資ファンドであるアポロ・プライ
ベート・エクイティが二〇〇六年八
ョンは、イギリス国内の宅配業者で
あるANCホールディングスを一億二
〇〇〇万ポンド(二八四億四一〇〇
万円)で買収した。 これによって、
フェデックス・エクスプレスがイギリ
ス国内で提供するサービスの幅が広
がることになる。
ANCは一九八一年の創業で、イ
ギリス国内にネットワークを構築し宅
配業務を展開してきた。 直近の売上
高は一億四五〇〇万ポンド(二九〇
億円)。 従業員は四五〇〇人。 八〇
カ所の拠点に二二〇〇台の車両を擁
する。
物流業界では、今回のフェデック
スによる買収は、UPSが二〇〇六
年はじめにイギリスの宅配業者リニッ
クス(=Lynx)を買収したのに対抗
する動きとして捉えている。 両社と
も二〇〇六年に入って、アメリカ国
外のネットワークを買収により強化し
てきた。 そのため、フェデックスの今
回の買収も冷静に受け止められてい
る。 フェデックスはこれまでイギリス国
内の配送業務を委託していたビジネ
スポストとの契約を二〇〇七年九月
で打ち切る。
業界内では今後予想される大型案
件として、フェデックスもしくはUP
SによるTNTの買収を挙げる声が
出ている。
月にTNTから買い取った旧TNT
ロジスティクスは、新社名を「CE
VAロジスティクス」とすると発表
した。
CEVAロジスティクスの売上高
は三五億ユーロ(五二五〇億円)で、
3PL業界ではドイツポスト傘下の
DHLエクセルに次いで二位となる。
従業員は三万八〇〇〇人で、世界二
六カ国に七四〇平方メートルの物流
センターを持つ。
同社のデーブ・クリックCEOは、
「新社名の発表は、これまでTNTの一部であった当社が独立した企業体
として出発するための重要な記念碑
となる。 CEVAブランドは今後、
当社が有する最新のSCM技術と高
い顧客サービスのシンボルとなる」と
語った。
CEVAの主要顧客は、TNT時
代から引き続き、自動車産業、日用
雑貨産業、ハイテク産業となる見込
み。 クリックCEOは、同社の売上
高の伸びを「年率八〜一〇%」と見
込んでおり、利払い前の事業利益率
(EBITA)は六・五%を目標に
掲げている。
米フェデックス
イギリスの宅配業者を買収
■同社プレスリリース
12
・
18
ほか
米国のフェデックス・コーポレーシ
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