*下記はPDFよりテキストを抽出したデータです。閲覧はPDFをご覧下さい。
MARCH 2007 64
に物流業務を3PLに委託するよう
になる。
中国の物流企業トップ
50
■
07
・1・
18
?二〇〇六年・競争力を備えた中国
物流企業トップ五〇〞が正式に発表
された。
中遠集団(COSCO)が年間売
上高八七〇億人民元(一兆三九二〇億円)で第一位、中海集団(Chi
naShipping)が同五三二億
人民元(八五一二億円)で第二位、
中外運集団(SINOTRANS)
が同四二五億人民元(六八〇〇億円)
で第三位。 以下、長航集団、物資貯
運、中国国貨、中鉄快運、招商局国
際、嘉里大通が続いた。
中遠物流公司
オークマと戦略的提携
■
07
・1・
19
青島中遠物流公司は大手家電メー
カーのオークマ集団(AUCMA)
と戦略合作協議書を結んだ。 協議書
に基づき、中遠物流はオークマのあ
らゆるRDC(リージョナル・ディ
ストリビューション・センター)業務
を引き受け、オークマの物流管理レ
ベルの向上に貢献する。
長江水運貨物運輸量
〇六年は約一〇億トンに
■
07
・1・
20
中国交通部長江航路局の発表によ
ると、〇六年の長江幹線の水運貨物
運輸量は九億九〇〇〇万トンに達し、
ヨーロッパのライン川と米国のミシシ
ッピー川を抜いて世界一となった。
南京・南通・蘇州の三港湾の取扱
量はいずれも一億トンを超えた。
中国北方地区初の
保税センターが試験稼働
■
07
・1・
22
中国税関総署の許可を得て、山東
省烟台市の北明保税物流センターが
試運転を開始した。 同センターは中
国北方地区で初めての保税物流セン
ターで、烟台市の開発区に位置する。 同地区周辺には加工貿易に従事する
企業が約六〇〇〇社ある。
中国国際航空公司とキャセイ
合弁で貨物会社設立を計画
■
07
・1・
22
中国国際航空公司(CA)は香港
キャセイパシフィック航空(国泰航
空)と合弁の貨物輸送会社を設立す
外国企業への全面開放で
中国物流業に大きな変化
■
07
・1・
10
中国の物流業は二〇〇五年末に外
国企業に全面的に開放され、〇六年
には外国資本が大量に流れ込んだ。
中国の国際貨物輸送とエクスプレ
ス輸送の領域において、UPSは北
京、上海、深
、青島とアモイなど
二十数都市に代表事務所を設立した。
TNTは二〇〇都市をカバー。 DH
Lは三一八都市をカバーし五〇支社
をオープンした。
また、三井物産は中国宝山鋼鉄、
馬鞍山鋼鉄、武漢鋼鉄など大手鋼鉄
メーカーと提携して中国に鋼材加工
配送ネットワークを構築した。
大連市が3PL企業に優遇政策
■
07
・1・
10
二〇〇六年大連市物流協会年会に
よれば、大連市には〇六年末までに
各種物流企業一〇〇〇社(海外の有
力物流企業数十社を含む)が進出し
た。 大連市政府は〇七年に様々な優
遇政策(土地使用、税収優遇、融資
など)を打ち出し、同市における3
PL企業の設立を奨励する計画を立
てている。
14p
S
13 p
シンガポール泰山集団
南沙地区で燃油倉庫プロジェクト
■
07
・1・
12
シンガポールの泰山集団(Tit
an)は、広東省南沙地区に二億五
〇〇〇万人民元(四〇億円)を投じ
て燃油倉庫総合プロジェクトを立ち
上げる。 同プロジェクトの燃油倉庫
能力は一八〇万平方メートル。 同集
団は中国の製品油倉庫分野に進出す
る考えを明らかにしている。
南京に食糧物流センター
■
07
・1・
15
南京市の重大建設プロジェクトで
ある「南京現代糧食物流センター」
が今年、同市の龍潭物流拠点で着工
する。 竣工後、同センターの年間取
扱量は四八〇万トンを超える見通し。
中国の3PL市場
発展の余地大きく
■
07
・1・
17
中国の3PLは物流市場全体に占
める割合が一八%しかなく、発展の
余地が極めて大きい。 中国倉庫協会
の調べによると、中国の六〇%の工
業・商業企業の六割が、二〜三年後
2007年1月発表分
65 MARCH 2007
る計画であるという。 輸送力アップ
を目的としている。 合弁会社におけ
る双方の持ち株は五〇%ずつの見込
み。
アジア最大の航空速達センター
南京禄口空港で正式に着工
■
07
・1・
24
アジア最大規模で技術装置の最も
進んだ航空速達郵便集配センター「南
京中郵航空速達物流集散センター」
プロジェクトが、南京市江寧区の禄
口空港で正式に着工した。
同プロジェクトは航空ハブ、仕分
けセンター、国際・国内速達物流郵
便集配を一体とした総投資額十三億
九〇〇〇万人民元(二二二億四〇〇
〇万円)のプロジェクト。 〇七年に
主体施工が完成、翌年に設備設置が
完了して正式にスタートする計画だ。
これにより、中国郵政は二〇一五
年までに毎日二〇〇万件以上の速達
郵便を処理できる見通し。
中遠太平洋公司
ロッテルダム港の埠頭建設に参入
■
07
・1・
25
中遠太平洋公司(COSCO
P
acific)は、川崎汽船、陽明
海運、韓進海運およびECT(ヨー
ロッパ・コンテナ・ターミナルズ)と
覚書を交わし、オランダのロッテル
ダム港マースフラクテ港区のユーロマ
ックスターミナルを合弁で建設すると
発表した。 同合弁プロジェクトにお
ける持ち株比率はECTが五一%、
残り四社で四九%。
同ターミナルは、第一期工事の完
成後に年間取扱量が二三〇万TEU
に達し、全工事完了後の年間取扱量
は五六〇万TEUに達する見通しだ。
医薬物流の大規模プロジェクト
竣工後は広西省最大に
■
07
・1・
26
「中国―アセアン(同済)医薬物流
センター」プロジェクトの施工基礎
定め式が、広西省南寧市沙井工業団
地で行われた。
同プロジェクトは、広西同済医薬
集団による一億四五〇〇万人民元
(二三億二〇〇〇万円)の投資で設
立され、竣工後は広西省最大の医薬
物流プロジェクトとなる。
中国港湾の貨物取扱量
〇六年は五六億トン
■
07
・1・
27
中国交通部の最新データによると、
中国各港湾の〇六年通年の貨物取扱
量は前年比一五・四%増の五六億ト
ンで、四年連続で世界第一位となっ
――貨物発送量の世界一
貨物発送量が二八億七〇〇〇万ト
ン。 二位の米国より一〇億トン近く
多く、ロシアの二倍にあたる。
――運輸密度の世界一
運輸密度が三六七七万トンキロ。
二位のロシアの一・六倍で、米国の
三・七倍にあたる。
中国海運物流能力の低さ
自動車輸出を大きく制約
■
07
・1・
31
中国の自動車メーカーは、中国の
海運物流能力の低さが自動車輸出産
業に大きく影響していると表明した。
現在、中国にはRORO(ロール
オン・ロールオフ)船が十二隻しか
なく、自動車の海運市場はいずれも
日本および韓国の海運企業にコント
ロールされている。
中国が自動車一台をエジプトあるいはシリアに輸出した場合、その運
賃は約七〇〇米ドル(八万五四〇〇
円)で完成車コストの二〇〜五〇%
を占める。
また、中国税関総署のデータによ
ると、〇六年通年の中国の自動車輸
出台数は前年比一〇〇%増の三四万
台。 そのうち、乗用車は前年比二〇
〇%増の九万台だった。 主な輸出先
は中東とラテンアメリカ。
た。
また、貨物年間取扱量が一億トン
を超えた港湾は上海港、寧波・舟山
港、広州港、深
港、天津港、秦皇
島港、青島港、大連港、蘇州港、南
京港、日照港、南通港などであった。
浦東空港の貨物取扱量
アジア第三位にランク
■
07
・1・
30
上海浦東空港は〇六年の貨物取扱量が二一六万四八〇〇トンに達し、
世界第七位・アジア第三位となった。
同期における上海浦東、虹橋の二
大空港では飛行機の離着陸が四〇万
九〇〇〇回に達し、前年比九・二
一%の伸びを見せた。 現在、上海発
着の都市は一六九(国内七五、国際
九四)に及んでいる。
中国鉄道輸送が数々の世界一に
■
07
・1・
30
全国鉄道工作会議によると、中国
鉄道輸送は〇六年に数々の世界一を
記録した。
――旅客サイクルの世界一
旅客サイクルが六六二二億人キロ。
二位のインドを九〇〇億人キロ近く
上回り、米国・ロシアの総和の三・
八倍にあたる。
14p
S
13p
|