ロジビズ :月刊ロジスティックビジネス
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2007年8号
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日韓3PL協会が初の交流会を開催グローバル3PLの推進に向け提携

*下記はPDFよりテキストを抽出したデータです。閲覧はPDFをご覧下さい。

71 AUGUST 2007 日本3PL協会と韓国三者物流協会 (韓国3PL協会)は初めての交流会 を開催した。
これに合わせて両協議会 は今後の業務提携に関する覚書を締結 することで合意した。
当面は、協会役員による訪問を相互 に年一度ずつ行って交流を深める。
今 年は七月に日本、一〇月に韓国の訪問 を予定している。
なお訪問する際には 物流施設の見学を通じて、両国の3P Lビジネスの情報交換を積極的に行う。
今回はシーエックスカーゴの物流施設 見学を行った。
今回の業務提携の目的について、日 本3PL協会の大須賀正孝会長は「ま ずは日韓両国における3PLビジネス の情報交換を行うことからスタートし たい。
3PLにおいて情報交換はとて も重要な要 素だ。
最初 から業務提 携におけるメ リットばかり を追求せず、 様々な交流 を通じて焦ら ずじっくりと やっていきた い」と説明し た。
日韓3PL協会が初の交流会を開催 グローバル3PLの推進に向け提携 韓国三者物流協会の崔承洛会長は 「日本は韓国より人材の育成方法が進 んでいる。
3PL事業において人材は 何より重要だ。
韓国の物流企業で採用 した人材を、日本3PL協会で研修さ せてもらうなど、人材の育成面で日韓 交流を実現したいと考えている」と、 今回の業務提携に大きな期待を寄せて いる。
韓国三者物流協会は、日本3PL協 会が設立された翌年の二〇〇六年八月 に設立された。
社団法人として韓国政 府海洋水産部の管轄下に置かれており、 政府の支援の下、物流の効率化を推進 するセミナーや人材の育成を行ってい る。
発足一年目にも関わらず会員数は すでに六〇社を越えており、日本同様 韓国においても3PLに対する関心は 高い。
二年目以降、会員数のさらなる 増加が見込まれている。
荷主企業のグローバル化が進む中、 今後アジアの物流市場の規模はますま す大きくなることが確実視されている。
グローバル3PLに対するニーズは高 まる一方だ。
「今後は中国も3PL事 業における業務提携に巻き込んでいき たい。
日韓の業務提携がアジア全体の 3PL事業の発展につながることを望 んでいる」と、崔会長は今後の展望を 語った。
覚書が締結され、笑顔がこぼれ る大須賀会長(左)と崔会長 (右)。
八月六日(月)、サプライチェーン・カ ウンシル(SCC)日本支部が新宿・日 本青年館で「カスタマーチェーンの見え る化」をテーマに、メンバーズミーティ ングを開催する。
SCCの最高技術責任 者を米国本部から招き、製品設計から営 業・マーケティングにまで対象領域を拡大したSCMの最新ノウハウを解説する。
SCC会員以外の受講は通常有料だが、 今回は無料で参加できる。
SCCでは、SCMで使用される言葉 の定義や取り組みのフレームワークを定 めた「SCOR(Supply Chain Operations Reference-model )」の開発 普及活動を進めている。
「SCOR」は 「SCOR」の進化を解説する特別講演を開催 サプライチェーン・カウンシル(SCC)日本支部 現在バージョン7まで改訂を重ねている。
経営レベルから現場のオペレーションに 近いレイヤーまで、活用方法が落とし込 まれてきたと同時に、その適用範囲を 徐々に拡大させている。
今回の講演では、SCC日本支部にお ける「営業・マーケティングSCOR」 ワーキンググループの研究成果と、SC C本部で進められている「カスタマーチ ェーン・オペレーション・リファレンス モデル(CCOR)」開発の現状が解説 される。
イベントの詳細および参加申し込みは、 SCC日本支部のウェブサイト (http://www.supply-chain.gr.jp/)まで。

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