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OCTOBER 2007 60
米マンハッタン・アソシエイツのピ
ーター・シニシガリ社長兼CEOが
来日し、日本市場における事業戦略
について語った。 同社ではCEO自
らが参加するユーザー向けのイベント
を世界の主要拠点で実施しており、
今回の来日はその一環。 日本での同
イベント開催は今年で四回目となる。
同社は創業以来一貫して増収を重
ねている。 二〇〇六年度のグローバ
ルベースの売上高は三三二・一億円、
営業利益は五二・一億円(ともに一
ドル一一五円換算)。 顧客企業には、
ウォルマートやデルといったグローバ
ル企業が名を連ねる。
「サプライチェーンのベストプラク
ティスを出しているリーダー企業に
採用されていることを誇りに思って
いる。 世界展開するユーザーのニー
米マンハッタン・アソシエイツCEOが来日
包括的ソリューションで日本市場二割増を狙う
ズに当社のソリューションが合致し
ているということだ」とシニシガリ社
長兼CEOは胸を張る。 だが、「日
本ではまだマーケットを確立できてい
ない」(同氏)一面もある。
マンハッタンが日本法人を設立し
て日本市場に参入したのは二〇〇四
年。 日本企業はビッグバン的なやり
方ではなく徐々に進めていくやり方を
好むと判断し、市場の攻略は段階的
に進めてきた。 参入以降、導入企業
は年々着実に増えている。 この五年
間で足場固めはできた。 限定的で戦
術なソリューションの提供から包括
的で戦略的なソリューションの提供
への展開で、日本市場での更なる成
長を狙う。
二〇〇七年度の日本での導入顧
客数は一七、導入拠点は三五カ所。
二〇〇八年度はこれを二割増やすこ
とを目指している。 「とはいえ、重要
なのは数ではない。 顧客満足度を上
げていくことが何より大切だ。 顧客
満足度を上げれば、数は自然に伴っ
てくる。 例えば中国拠点で導入した
企業が米国の拠点で導入するといっ
た横展開が期待できる。 やみくもに
規模の拡大を狙うのではなく、着実
に実績を積み上げていきたい」とア
ーノルド・コンセンコ日本法人代表
取締役社長は意気込みを語る。
マンハッタン・アソシエイツのピーター・シニシ
ガリ社長兼CEO(左)とアーノルド・コンセンコ
日本法人代表取締役社長(右)
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