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NOVEMBER 2007 64
デジタル家電にみられるような超
高速技術革新と製品寿命の短期化、
急速な価格下落などは、わが国の製
造業に大きなインパクトを与えてい
る。 新規技術が次々と送り出され、
多様化した顧客ニーズに対応した新
製品をこれまでにない短サイクルで
投入し続けなければ生き残れない状
況になっており、製造業を取り巻く
環境は厳しさを増している。
工業製品には生鮮食品と同様、「鮮
度」が求められる時代になった。 顧
客が欲しい製品を、売れるタイミン
グで開発・製造、市場に投入するた
めには、開発・生産・在庫・販売ま
でのトータルのリードタイムを「製品
鮮度」と定義し、製品鮮度を高める
ものづくりの仕組みへと変革してい
く必要がある、と本書は説く。
本書は製品鮮度を高めるための具
『製品鮮度を高める五つの技術』
ベリングポイントSCMチームが出版
厚生労働大臣許可 13-ユ-010227〉
ロジスティクスのスペシャリストを目指す皆様を専任のコンサルタントが応援します。
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-105 神保町三井ビルディング14階
TEL:03-5259-6922 担当:鈴木 地下鉄「神保町駅」A9出口より徒歩2分
体的な施策とその実践のためのガイ
ドを提供することを目的とし、大手
ビジネスコンサルティング会社、ベリ
ングポイントでSCM戦略立案・業
務改革、基幹業務システム導入など
を担当するコンサルタント八人が執
筆に参加。 加えて同社の椎名茂マネ
ージングディレクターと北澤英人デ
ィレクターが執筆、編集、全体の監
修を行った。 製品鮮度を高めるため
の施策を五つの技術として、具体的
なステップやITの活用方法を紹介
し、?作りたて〞の製品を顧客にど
のように届ければよいのかについて、
わかりやすく解説する。
製品鮮度の概念と必要性から実際
のプロジェクトの進め方まで、図表
を活用しながら丁寧に説明。 開発速
度、需要管理、在庫コントロール、
コスト競争力、製品構成管理を核と
する五つの技術については、必ずし
も順番に読む必要はなく、興味のあ
るテーマから読んでも理解できるよ
う、読みやすい構成になっている。
また、鮮度向上プロジェクトの進め
方は、コンサルティングの現場で実
践しているノウハウや経験をベース
にしており、自社の製品、顧客や市
場、業界の特性などに合わせ、活用
できる内容に仕上がっている。
「製品鮮度を高める5つの技術」
著者:ベリングポイントSCMソリューシ
ョンチーム、 監修:椎名茂・北澤英人、 出版
社:日刊工業新聞社、 発行:二〇〇七年九
月二六日、 定価:二四一五円(税込)
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