ロジビズ :月刊ロジスティックビジネス
ロジスティクス・ビジネスはロジスティクス業界の専門雑誌です。
2008年9号
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ギャラクシーエアラインズ事業廃止燃料高騰と整備費拡大により収益悪化

*下記はPDFよりテキストを抽出したデータです。閲覧はPDFをご覧下さい。

SEPTEMBER 2008  78  佐川急便グループの貨物航空会 社・ギャラクシーエアラインズは八 月五日、国内全四路線の廃止を決 定し、国土交通省に事業廃止届を提 出した。
 燃料費の高騰や航空機の整備費 用の負担拡大に伴い、収益が悪化。
〇七年度の決算では三〇億円の営 業損失を計上し、二一億円の債務超 過に陥った。
最終運航予定日は一〇 月六日で、今後グループの持ち株会 社・SGホールディングスや三井物 産、日本航空などの主要株主と清算 などについて協議する。
 ギャラクシーエアラインズの関根 眞二社長は「〇七年度の物量は前年 度比一二〇%増加し、売上の目標 はクリアしていた。
事業自体に問題  コンサルティングファームのロジ スティクス・サポート&パートナーズ が「物流の基本&実践力がイチから 身につく本」(すばる舎)を七月二 六日に上梓した。
最新の物流事情 を、図解を交えてわかりやすく説明 した入門書。
初歩から物流を学び直 したいビジネスマンや、物流企業へ の就職希望者など幅広い層に向けた 内容となっている。
 そもそも「良い物流」と「悪い 物流」の違いとは何か。
本書では 「良い物流」を「費用対効果の高い 物流」と位置付け、それは「サービ ス」、「クオリティ」、「コスト」、「パ フォーマンス」の四つの要素のバラ ンスによって測定できるとしている。
 ここでいうサービスとは「納期回 答の精度」と「納品時間」であり、 クオリティとは「納品率」、「汚破損 防止」、「クレーム防止」の三点。
コ ギャラクシーエアラインズ事業廃止 燃料高騰と整備費拡大により収益悪化 「物流の基本&実践力がイチから身につく本」 ロジスティクス・サポート&パートナーズが新刊 はなかったと思っている」と強調。
 しかし、「整備費用など安全運 航に対するコストの読みが甘かった。
ここが思っていた以上に負担になっ た。
燃料価格も設立時の想定以上に 高騰した。
主要株主と運航継続に向 け検討を重ねてきたが、了解が得ら れなかった」と事業廃止の経緯と理 由を説明した。
 
咤妊曄璽襯妊ングスの近藤宣晃 取締役は「キャリア事業からは撤退 するが、『飛脚航空便』は日本航空、 全日本空輸など航空会社の協力を 得ながら、まだまだ拡販していくつ もりだ」と、今後の展望を語った。
 ギャラクシーエアラインズは〇五 年五月、佐川急便の一〇〇%出資 により設立された。
同年八月に第三 者割当増資を実施し、SGホールデ ィングスのほかに三井物産、日本航 空、住友商事、海外新聞普及など が出資している。
 〇六年一〇月には貨物機の一号 機を導入し、羽田─北九州、羽田 ─那覇間の二路線に就航。
昨年四 月には二号機を導入し、関西─新千 歳、羽田─新千歳間に路線を拡大、 計四路線となった。
昨年の貨物輸送 量は三万トンを超え、佐川急便グル ープにおけるデリバリー事業の一つ としての役割を担ってきた。
ストとは主に「入出荷処理料」と 「輸配送料」のことであり、パフォ ーマンスとは「出荷個数」と「出荷 処理時間」を指す。
これらの要素の バランスを心掛けることが「費用対 効果の高い物流」すなわち「良い物 流」に繋がると結論づけている。
 第二章以降では、物流の「見え る化」や効率的な人員投入、CSR (企業の社会的責任)の重要性など を強調している。
さらに、トヨタ自 動車が確立したジャストインタイム 方式や、買い手が必要な時にメーカ ーに商品を取りに行くミルクラン方 式など実践的な手法を紹介する。
難 解な用語や数値分析なども、図や表 を交えて解説されると意外なほど頭 に入る。
 最終章では物流業界の将来を予 想。
現在、最も懸念されているのが 原油高。
国土交通省がトラック運送 業者支援策として「燃料サーチャー ジ」導入を進めていることなどから、 今後運賃は上昇。
それに伴い、鉄 道や船舶などへのモーダルシフトが 進むとしている。
モーダルシフトに よりメーカー物流ではリードタイム の延長が発生、卸・小売り業の物流 については配送頻度の絞り込みによ り、注文ロットが引き上がると予想 している。
左から、ギャラクシーエアラインズの藤村和頼取締 役、関根眞二社長、SGホールディングスの近藤宣晃 取締役 『物流の基本&実践力がイチから身につく本』 ロジスティクス・サポート&パートナーズ著 すばる舎(本体価格一五〇〇円)

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