*下記はPDFよりテキストを抽出したデータです。閲覧はPDFをご覧下さい。

MARCH 2009　　90 　「適正在庫の考え方・求め方」（日 刊工業新聞社）などの著書を持ち、 適正在庫算出ソフトを販売するＴＳ Ｃコンサルティングの勝呂隆男代表 が、減産対応に直面してリストラを 迫られている製造業を対象に、在庫 適正化を支援するボランティア活動 を名のり出た。
希望する企業を勝呂 代表が訪問し、その場で在庫管理ノ ウハウを指導する。
ほとんどのケー スで二割以上の在庫削減が実現でき るという。
　リーマンショック以降、多くの企 業が工場閉鎖や人員削減に踏み切っ ている。
なかには、どこまで在庫を 減らせば良いのか分からないために、 必要以上にブレーキをかけているケ ースも多いと見られる。
アイテム別 の最小在庫水準を知り、調達を再開 するタイミングを的確に判断するこ とができれば、必要以上のリストラ を回避できる。
　実際、在庫削減は既に一段落つけ たと考えている企業でも、その内訳 を見ると適正化と言うにはほど遠い 状態であることがほとんどだ。
トー タル在庫量は持ち過ぎで、かつアイ テム別には過小在庫と過剰在庫が混 在している状態だ。
そうした会社が 景気低迷で人員削減に走る前に、ま ずは在庫の適正化を実現しようとい 「人を減らす前に在庫を減らそう」 勝呂隆男ＴＳＣ代表が本誌読者に緊急提案 う提言だ。
　指導を受ける企業は、事前にＴＳ Ｃが送付したエクセル形式のフォー マットに、アイテム別の出荷動向や 発注方式など、分析に必要なデータ を入力しておく。
当日、勝呂代表が ＡＰＩＭを搭載したパソコンを現場 に持ち込み、その場でデータを基にア イテム別の最小在庫量を計算し、発 注方法などをアドバイスする。
　勝呂代表は「コンサルティングフィ ーは交通費と昼飯代程度で結構。
今 回の取り組みは純粋な社会貢献のつ もり。
当社の在庫最適化ソリューシ ョン『ＡＰＩＭ』の実力を広く知ら しめたいという気持ちがあることは 否定しないが、ソフトを売りつける ようなことはしないので安心して声 を掛けて欲しい」という。
活動期間 は四月末までを予定している。
指導 を希望する読者は本誌編集部（oya@ logi-biz.com）までメールでお問い合 せを。