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47 NOVEMBER 2005
大手食品卸の国分は一〇月、埼
玉県八潮市に同社にとって最大級
となる「八潮流通センター」を稼働
した。 首都圏で進めている物流拠
点の統廃合の一環として、国分、廣
屋国分、国分菓子販売の計六拠点
を新センターに集約する。 首都圏で
は「稲毛流通センター」(千葉県)、
「神奈川流通センター」(厚木市)に
次ぐ大型汎用センターという位置づ
けになる。
八潮センターの敷地面積は一万
九〇〇〇平米で、倉庫面積は二万
三〇〇〇平米。 約二万アイテムの
商品を扱い、年間最大一二〇〇万
ケースを処理できる。 投資総額は五
二億円(土地一五億円、建物二二
億円、その他一五億円)。 初年度は
七割程度の稼働率ながら商品通過
額にして二四〇億円(通年ベース)
を扱う見込み。
新拠点では、国分が次世代シス
テムと位置づけている新たな情報シ
ステムも稼働した。 従来は別々のシ
ステムに基づいて活動してきた関係
会社の物流を、ここでは国分が一
元的に管理する。 また、約四〇〇
〇ケースを収納できるケース自動倉
庫を同社として初めて導入するなど、
従来施設に比べると導入マテハンを
大幅に増やした。 「人と機械とIT
を組み合わせる」ことで高精度と低
コストの両立を狙う。
センター披露の席上、國分勘兵
衛社長は、「二年間を費やしてシス
テムを構築してきた。 複数企業、複
数業態、フルカテゴリー(加工食品、
酒、菓子)を扱う上で最新鋭の物
流機能を提供できる拠点」と新セ
ンターの機能をアピールした。
食品分野で関心の高まっている
「食の安心・安全」にも配慮してい
る。 ケース自動倉庫の導入によって
ケース単位で日付管理を実施する
ことが可能になり、鮮度管理の高
度化を実現した。 多くの意味で八
潮センターは、国分が運営する汎用
センターとしてはターニングポイン
トになる物流拠点といえる。
国分が埼玉県八潮に大型汎用センターを稼働
マテハン増やし次世代情報システムで高度化
挨拶する國分勘兵衛社長
初めて導入したケース自動倉庫
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