ロジビズ :月刊ロジスティックビジネス
ロジスティクス・ビジネスはロジスティクス業界の専門雑誌です。
2010年1号
米3PL研究
第1回 アウトソーシング市場の現状

*下記はPDFよりテキストを抽出したデータです。閲覧はPDFをご覧下さい。

JANUARY 2010  62 アウトソーシング市場の現状 景気変動と3PL活用  景気の不確実性と不安定性がグローバル市 場を直撃したことで、荷主と3PLの関係性 は大きく変わりつつある。
3PLユーザーと プロバイダーは、こうした状況にいかに対応 し、協力関係の向上に向けた努力をしている のか。
そのことをより良く理解するのが今回 の年次調査の目的の一つだった。
 結果的にこの問題は、3PLが提供するI Tサービスに対するユーザーとプロバイダー間 の評価ギャップをいかに埋めていくか、そし てサプライチェーンをいかに調和のとれた組織 にしていくか、といった話題と並ぶ、今回の 年次調査の特筆すべきテーマの一つとして位 置付けられることになった。
 これについて米ホームセンター最大手の ザ・ホーム・デポ社のマーク・ホリフィール ドSCM部門シニア・バイス・プレジデント は次のように述べている。
 「昨今の経済状況から来る、サービスレベル の低下につながる要因や金融的なリスクを緩 和することは、我々にとって非常に重要なこ とだ。
そしてサプライチェーンとロジスティク ス・マネジメントは当社のコアコンピタンスで あるとはいえ、3PLを活用することが賢明 な経営判断である領域もある」 ロジスティクスを成功させる 3PLの役割  ロジスティクスが自社の強みであると答え た荷主企業の割合は、欧州で前回調査より一 ポイントアップして八八%になったのを別に して、二〇〇八年調査と比べると若干低下し ている。
北米が八七%から八四%、アジア太 平洋地域が九〇%から八八%、南米が九七% から九〇%にそれぞれ下落した。
 ただ面白いことに3PL企業側は、九四% がロジスティクスが自社の顧客にとっての強 みになっているとしている。
このことは「3 PLプロバイダーと利用者の関係性に対する それぞれの側からの評価にはギャップがある」 という調査結果とも一致している。
 例えば「3PLがロジスティクスの効率を改 善する革新的なやり方を提案している」とい うことに同意する荷主が五〇%に過ぎない一 方で、3PL側では同じ質問に八二%が「そ う思う」と答えている。
 同様に3PLの利用が自分たちの顧客サー ビス向上に役立っていると感じている荷主が 五九%であるのに対し、3PL自身がそう 思う割合は八八%である。
また、3PLによ って業務の柔軟性が増すとしている荷主は七 九%だが、3PL側は八九%となっている。
 荷主と3PLのどちらも、お互いの関係は うまくいっていると考えている。
図1に示し たように、八九%の荷主はお互いの関係につ いて非常に、あるいはそこそこうまくいって いると評価しており、3PL側の割合も九 六%に達する。
 本稿は米国大手コンサルティング会社のキャップジェ ミニ・コンサルティングが毎年行っている3PLに関する 調査報告「The 2009 Fourteenth Annual Third-Party Logistics study」を、同社の許可を得て翻訳したもの である。
今月号から4回にわたってほぼ全文を掲載する。
第1回目の今回は、3PL市場の現状を解説する。
第1回 63  JANUARY 2010  ただし他の評価同様、この設問でも「非 常にうまくいっている」とした割合が、3P Lでは四五%であるのに対して荷主は二五% だった。
また「うまくいっている」と答えて いる割合が一番高い地域はアジア太平洋で九 四%、最低が南米で八一%、中間が北米の八 四%、欧州の八五%となっている。
 図2には、荷主が3PLを活用するうえで 重要な要素を列挙した。
中でも特に以下の三 つが3PLと荷主の関係性を最適化するとい う結果が出た。
●開放性、透明性、  良好なコミュニケーション  荷主の七四%、3PLの七七%がこれを挙 げている。
とりわけ未曾有の経済危機に見舞 われている現状では、こうした目標を達成す るための努力が3PLとユーザー双方にとっ て死活的に重要な意味を持つ。
●現場レベルの個人的人間関係  荷主の六五%、3PLの七二%が同意した この要素は、次のことを示唆している。
すな わち、コラボレーションの成功に役立つ人・ プロセス・技術の質を高める目的で、組織双 方のメンバーが個人的な関係を深めることが、 3PLと荷主の関係性も改善するということ だ。
また今回の調査では、取締役レベルでの 個人的人間関係が全社的な支援を得るための 手助けとなることも確認された。
●顧客のニーズに対応する柔軟性、  コストやサービス目標を達成する能力  事前に顧客と合意したゴールや目標を達成 する能力はとても重要である。
これには荷主、 3PL双方の回答者がほぼ同レベルの重要性 を与えている。
とはいえ、サービスの改善よ りはコスト低減の方がやや重視されているよ うである。
ある回答者は「戦略的思考が長期 的な利益をもたらすことは万人の認めること だが、だれもが今日のコストの方に関心が向 いているようだ」と述べている。
 図2で面白いのは荷主の三五%と3PLの 五七%が、サプライチェーンの改善と刷新に 役立つアイデアを出す能力が大事だとしてい ることである。
 これを挙げている割合が荷主より3PLの 方が高いのは驚くべきことではない。
3PL との関係と目的によっては、戦略より実際の 業務に重点が置かれることもよくあるからだ。
 
械丕未縫汽廛薀ぅ船А璽鵑硫善と刷新に 役立つアイデアを期待しない荷主がいるのは 当然のことだ。
しかしながら、3PLをサプ ライチェーンの改善と刷新に関する情報の有 力な情報源としてとらえている荷主もいる。
 例えば、米酒類メーカーのフォスターズ・ ワイン・エステート・アメリカ社の場合、毎 年の契約の中に3PL側からの倉庫と配送の ベストプラクティスの提案を義務づけており、 それによって得られたコスト削減分は3PL 80 60 40 20 0 非常にうまく いっている そこそこうまく いっている どちらとも いえない 非常に悪い あまりよくない 25 45 64 51 9 3 1 1 1 0 荷主 3PL 図1 荷主と3PL はお互いの関係性について (%)    似たような評価をしている 図2 3PL を活用するうえで重要な要素 開放性、透明性、良好なコミュニケーション 顧客ニーズに対する3PL 側の柔軟性 顧客と3PLとの効果的な協力関係とコラボレーション サプライチェーンの改善と刷新に役立つアイデアを提 供する能力 リスクをシェアすることに対する積極的姿勢 全社的方針とバックアップ体制を整えるための役員レ ベルでの個人的人間関係 サービスレベル向上 コスト削減目標の達成 報酬支払いのシステム 現場レベルでの個人的人間関係 荷主の回答3PLの回答 パーセンテージ 要 素 74% 77% 65% 72% 64% 65% 61% 72% 54% 58% 54% 71% 44% 51% 35% 57% 30% 25% 15% 19% JANUARY 2010  64 と折半している。
 リスクをシェアすることが重要だと答えた 割合は比較的少なく、荷主で三〇%、3PL では二五%にとどまった。
ある回答者はこう 述べている。
「ビジネスの一翼を担う3PLは、 ただ単にロジスティクスだけでなくビジネス全 体を理解していなければならない。
また、顧 客の抱えるリスクをシェアすることと、顧客 のビジネスを顧客の立場に立って考えること も大事なことだ」 3PLの活用による測定可能な効果  図3は、3PLのサービスによって得られ る数値的な効果について荷主が回答したもの である。
ロジスティクス・コストと固定資産 削減のパーセンテージは、前回調査にくらべ て若干低くなっている。
また、今回は荷主に 在庫のコスト削減についても質問をした。
そ せない違いが出ている。
 問題が当事者双方の側で生じることは言う までもない。
ある回答者は3PL側がしかる べき情報を伝えないことに不満を持っていた ケースについて次のような報告を寄せている。
調査したところ、ユーザーのIT部門がロジ スティクス部門には無断で関連データの3P Lへの通知を止めていたことがわかった。
3 PL側には履行責任があったが、問題はユー ザー側の落ち度によるものであった。
 他にも問題点として挙げられているのが 「コスト削減の未達成」、「プロジェクト・マネ ジメントのスキル不足」、「導入段階での移行 の不手際」、「グローバル対応力の不足」など の結果、3PLの利用によって平均で八・ 六%の削減という結果を得た。
 米3 P Lのサドル・クリーク社のウッデ ィ・ブレイロックはこう語る。
「いまの状況は マネーがすべてということだ。
潜在顧客にマ ネーを節約する方法さえ提示できれば、もう その顧客を獲得したも同然だ」  さらにオーダー・サイクル、オーダー充足 率、完全オーダー達成率の変化についても調 べた。
このうちオーダー・サイクルは一〇・ 二日から九・八日と、他の年とくらべてあま り大きな改善ではなかったが、すべての指標 において改善が認められた。
3PLと荷主の関係:改善の機会  我々は毎回、3PLを利用している荷主か ら課題もしくは改善の機会を挙げてもらって いる。
今回はその調査対象を3PLにも広げ た。
これによって同じ課題に対する荷主と3 PLそれぞれの回答を比較することができた。
 図4を一見して明らかなのは、ほとんどの 課題で3PLよりも荷主側のほうが、パーセ ンテージが高かったことである。
 例えば図4の最初の項目を見ると、荷主 の四六%が、「提案の中に継続的な改善と達 成目標がない」ことを問題視している。
一 方、同じ指摘をする3PLは一九%に過ぎな い。
それほど極端な差ではないにせよ、「合 意したサービスレベルに達しない」、「ITへ の対応が充分でない」という項目にも見過ご 図3 3PL の利用による数値的な効果 結 果 全地域平均 12.3% 23.4% 8.6% 10.2日 9.8日 86.0% 92.7% 90.4% 95.3% ロジスティクス・コストの削減 固定資産の削減 在庫コストの削減 オーダー・サイクル オーダー充足率 完全オーダー 達成率 利用前 利用後 利用前 利用後 利用前 利用後 図4 3PL サービスの問題点 プロジェクト・マネジメントのスキル不足 自社で実績のない特別サービスを約束する 意義ある信頼関係を構築する能力がない 全地域で統一されたビジネス・プロセスとサプライ チェーン・サービスの欠如 荷主側回答3PL 側回答 パーセンテージ 問題点 46% 19% 46% 31% 43% 31% 36% 34% 35% 17% 31% 25% 30% 21% 25% 18% 25% 26% 26% 20% 11% 12% 13% 提案に継続的改善と達成目標がない 合意したサービスレベルに達しない ITへの対応が不十分 コスト削減が実現しない 導入段階での移行の不手際 グローバルへの対応不足 効果が迅速に現れない 産業別専門知識の欠如 質問せず 65  JANUARY 2010 ?協働?していきたいと願っている。
一緒に コスト削減をしたり、共通の課題に取り組ん だりということだ。
それにはコストのチェッ クや顧客サービスを評価するための、適切な KPIシステムを構築する必要がある」 荷主は3PLにどれだけ払うか?  我々は毎回、荷主に対して、3PLへの支 払いがロジスティクス予算全体に占める割合 と、今後の推移の見通しについて質問をして いる。
 今回の調査では?今後?のカテゴリーを? 今後一〜二年のスパン(二〇一〇年〜一一 年)と、?三〜五年のスパン(二〇一二〜一 四年)の二つに分け、後者の時期にはある程 度景気が回復しているか、あるいはその兆し が見えていると仮定した。
 荷主がアウトソーシングに予算を割く割合 (欧州六六%、アジア太平洋六二%、南米五 一%)は、〇八年の調査より若干高くなって いる(図5)。
こうした地域では、3PLサ ービスへの全体の支出がやや増加していると 見てよいだろう。
一方、北米の四七%という 数字は、前回の四九%にくらべ二ポイントの 減となっている。
 過去の調査では毎回すべての地域の荷主が、 今後ロジスティクス予算に占めるアウトソー シングの割合は増えるだろうと回答してきた。
このことは今回の調査の今後一〜二年と三〜 五年の見通しにもあてはまる。
しかしながら ここ数年の調査結果からすると、実際に達成 された数値は予想を下回っている。
何をアウトソーシングし、何を得るか?  図6はロジスティクスの何をアウトソーシン グするかを示したものである。
以下に今回の 調査から得た知見と以前の調査との違いを挙 げる。
●アウトソーシングしている活動は、外部と のやり取りが生じるものや、日常的に発生 するルーティーン作業的なものが多い。
国 内輸送八六%、国際輸送八四%、通関七 一%、フォワーディング六五%等である。
●逆にあまりアウトソーシングされていない のは、より戦略的な活動、顧客との接触が 生じるもの、IT関連だった。
配送計画、 IT関連、サプライチェーン・コンサルテ ィング、顧客サービス等である。
●今回の調査では、ロジスティクスの諸活 動をアウトソーシングしている割合が、北 米・南米よりも、欧州やアジア太平洋の方 が高かった。
ただし、各市場における比率 の伸びを近年の調査結果と比較すると、今 回は北米や欧州よりもアジア太平洋、また 南米が目立って伸びている。
●図6のデータが示すところでは、〇九年は 全体のボリュームそのものは減少している ものの、通関・フォワーディング・車両管 理サービスは数字を伸ばしている。
そうし だ。
3PLが自社の現状メニューにはないに もかかわらず請け合う特別サービスについて は、二五%の荷主が問題視しているが、3P Lにはこの質問は投げかけていない。
 図4に掲げた課題は本来、3PLだけでな く荷主側にとっての? to do リスト?でもあ る。
どのような関係であれ、改善への第一歩 は話し合いの場を持つことである。
両者が同 じKPI(重要業績評価指標)を参照し、同 じ評価ストラテジーを持つことを確認し合う ことが重要だ。
 ある荷主は次のように語っている。
「当社 は3PLとの長期的・戦略的な関係のもとで 80 60 40 20 0 北米欧州アジア太平洋南米 2009 年現在2010─11 見込み2012─14 見込み 図5 全ロジスティクス予算に占めるアウトソーシングの割合は    増加が見込まれる 47 50 54 66 71 74 62 65 70 51 55 60 (%) JANUARY 2010  66  今次調査での新たな試みの 一つとして、いま現在アウトソ ーシングしている活動に加えて、 今後アウトソーシングすること を予定している活動は何か、と の質問をした。
興味深いことに、 いまは比較的活用されていない サービス群が有力候補として挙 げられた。
 具体的にはラベリング・包 装・アセンブリー・キッティン グ、静脈物流、運賃請求書の 検査と支払い、配送計画と管理、 3PLが提供するサプライチェ ーン・コンサルティング、顧客 サービス、リード・ロジスティ クス・プロバイダー/4PLサ ービス等である。
 
械丕未新たな分野に進出す る一例として、高級生鮮食材を 世界中に出荷するためのソリュ ーションが必要となったある企 業のケースがある。
見栄えがし てなおかつ温度変化にも耐える パッケージを提案した3PLに、 その会社は委託先を変更した。
ITの役割  
械丕未噺楜劼隆愀言の質と 有効性を高めるのに、ITは中 たサービスを活用する荷主の割合が増えて いるということが分かる。
●3PLが提供する運賃請求書の検査サービ スは欧州とアジア太平洋では少し増えただ けだが、南米では〇八年の一四%から〇九 年は二八%と倍増している。
図7 IT をベースとしたサービスの状況 輸送管理 倉庫管理 国際取引管理 ヤード・マネジメント 輸送ソーシング 輸送管理(計画) EDI ウェブ・ポータブル 可視性 バーコーディング サプライチェーン・イベント管理 RFID カスタマー・オーダー管理 サプライチェーン計画 サプライチェーン・ネットワーク最適化 0% 20% 40% 60% 80% 100% 69 59 40 38 35 34 22 21 19 18 13 13 11 5 4 30 43 46 34 59 61 75 60 80 59 72 72 29 94 91 4 5 71 14 18 21 12 22 19 17 12 22 24 21 19 3PL を活用 自社で運営サービスがあれば活用する (年) 図8 IT 対応力についての期待と実際のギャップ 期待と実際の ギャップ 100 80 60 40 20 0 (%) 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 3PLとしてITへの対応力が重要3PLのIT 対応力に満足している 図6 荷主は幅広くロジスティクス・サービスをアウトソーシングしている ラベリング、包装、アセンブリー、キッティング 3PLが提案するサプライチェーン・コンサルティング・サービス リード・ロジスティクス・プロバイダー/ 4PLサービス 全地域 北米 欧州 アジア・ 南米 太平洋 アウトソーシングしている パーセンテージ ロジスティクス・サービス 86 75 92 95 80 84 70 91 91 88 71 73 61 78 74 68 71 72 65 52 65 61 57 82 66 39 40 42 42 20 38 33 42 40 34 38 31 43 47 26 33 53 24 26 28 32 32 33 34 20 30 28 34 30 26 22 14 26 28 15 21 21 19 25 20 13 10 13 15 14 13 12 8 20 15 12 10 12 17 6 国内輸送 国際輸送 通関 保管 フォワーディング クロスドッキング 静脈物流 運賃請求書の検査と支払い 輸送計画、管理 ITサービス 車両管理 顧客サービス 受注受付、処理 67  JANUARY 2010 ギャップが存在している。
たとえば図8にあ るように、荷主の八八%はITベースのサー ビスが重要であると考えているが、3PL側 の対応に満足している割合は四二%に過ぎな い。
 一方、3PL側の八一%は、顧客がそれを 重要だと考えていると認識しているが、顧客 が自分たちのサービスに満足していると感じ ている割合は五九%にとどまる。
荷主と3P Lはともに重要性を認識しているが、?ギャ ップ?は荷主側の観点から見た場合の方がは るかに大きい。
3PLを活用しない理由  我々の3PL調査には3PLを利用してい ない企業も含まれており、その数はかなりの数 に上る。
こうした企業が3PLを活用しない 理由を尋ねるのも意味のあることである。
主 な理由は次の通りである。
●コスト削減が実現されない(三二%) ●ロジスティクスは自社のコアコンピタンスだ から(二七%) ●アウトソーシングする機能のコントロールが 利かなくなる(二五%) ●ロジスティクスはアウトソーシングするには 重要すぎる(二五%) ● 合意したサービスレベルに達しない( 二 三%) ●3PLより自分たちの方が専門的知識があ る(一七%) 心的役割を果たすと考えられている。
図7に 3PLが荷主に提供しているITをベースと したサービスを列挙した。
 各サービス項目の数字が表しているのは、 ?荷主がその機能を3PLに委託している割 合、?荷主が自社で行っている割合?現在は 自社で行っているが3PLがそのサービスを 提供すれば委託しようと考えている割合、の 三種類である。
 全般的な傾向としては、ITベースのサー ビスについても図6で見たロジスティクス諸活 動のサービスの利用状況とそれほど違いはな い。
つまり日常発生するルーティーン的作業 がアウトソーシングされやすい傾向にあるのに 対し、より戦略的で顧客に近いものはそうで はない。
 われわれの3PL調査を毎年ご覧いただい ている熱心な読者に、一言お断りしておかね ばならないことがある。
それは毎回改善を重 ねているため、図7で質問した項目が、以前 のIT関連の質問項目とはかなり異なってい るということだ。
したがって図7のデータは 以前の調査結果と直接比較することはできな い。
しかし、今回の〇九年の質問により、3 PLのITをベースとするサービスについて よりいっそう有用で包括的な知見が得られる ようになっている。
 この調査を始めた当初の八年前から、3P LのITベース・サービスに対する荷主側の 期待と実際のサービス内容との間には相当の 図9 回答者の地域別分布 北米(248)32% 南米(103)13% 欧州(250)33% アジア太平洋(155)20% その他(16)2% 図10 回答者の産業別分布 ハイテク& エレクトロニクス 14% 食品・飲料 10% 日用雑貨 12% ライフサイエンス・ 医薬・ヘルスケア 10% 自動車・輸送機器 10% 工作機械 8% 小売り 6% 化学6% その他産業 13% その他11%  同調査は2009年の春から秋にかけて行われ、世界中のロジス ティクスとサプライチェーンの責任者にアンケートを送付し回答 を得た。
アンケートの有効回答者の数や属性は図9、および10を 参照。
また一部の企業には直接インタビューを行った。
©2009 C. John Langley, Jr., Ph.D., and Capgemini U.S. LLC. All rights reserved.

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