2010年5月号
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上海スーパーエクスプレスが鉄道利用運送許可日中間?シー&レール?輸送の提案を強化
73 MAY 2010
博多〜上海間で高速RORO
(ロールオン・ロールオフ)船を運
航する上海スーパーエクスプレス
(SSE)は三月一七日、国土交
通省から第二種貨物利用運送事
業(鉄道、内航海運)の許可を取
得した。
これまでRORO船と鉄 道輸送、内航海運を組み合わせた 日中間一貫輸送を行うにはフォワ ーダーによる手配が必要だったが、 自社で一貫輸送を行うことが可能 になった。
今後、特にRORO船 と鉄道輸送による?シー&レール? 輸送の提案活動を強化する。
外航船社が鉄道の利用運送許可 を取得するのは珍しい。
SSEの RORO船サービスは上海〜博多 を二八時間で結ぶもので、運航頻 度は週二便。
RORO船はシャー シに載せられた貨物を自走させ積 み降ろしする荷役方式をとるため、 国際輸送用のISOコンテナから 国内鉄道輸送用の十二フィートコ ンテナ、ブレークバルク(コンテナ 詰めせず輸送される貨物)、完成 車までさまざまな荷姿の貨物を輸 送でき、荷役のスピードも速い。
この高速RORO船と国内の各 輸送モードを組み合わせれば日中 間を航空輸送と遜色のないリード タイムで輸送可能。
上海から首都 圏への輸入では三〜四日程度とい う。
しかもトータルコストは航空輸 送の半額以下というのが特徴だ。
上 海〜博多の海上輸送はシャトル輸 送で、両港ではバースの優先使用 権を得ているため定時性も高いと いう。
SSEはそうしたスピード、多 頻度、低コストという特性を生か し、小口貨物をターゲットとして 日中間の一貫輸送を荷主やフォワ ーダーに提案してきた。
実際、同 社の顧客の地域別比率は関東が三 〜四割、関西が四割、九州が二〜 三割を占めている。
ただし現在、博多で接続する国 内の輸送モードはトラックが中心。
特に鉄道については利用運送許可 を持つフォワーダーが限られる。
こ のため許可を持たないフォワーダ ーに対してはSSEが通運事業者 を個別に紹介するという対応が必 要だったが、自ら許可を得ること でフォワーダー・荷主への営業活 動は容易になる。
SSEはシー& レール輸送の環境負荷低減効果も アピールし、広く利用を呼びかけ ていく考えだ。
例えば一〇〇トン の貨物を上海から東京まで輸入す る場合、航空輸送のCO2排出量 は二六四トンだが、シー&レール であれば六トンになるという。
「全国の貨物駅をSSEの?港? として利用してもらいたい」と語 るのは寺内昌弘社長。
鉄道の利用 運送許可の対象となる貨物駅は今 のところ福岡、大阪、東京、仙台、 札幌などの七駅だが、需要に応じ て拡大していく方針。
上海スーパーエクスプレスが鉄道利用運送許可 日中間?シー&レール?輸送の提案を強化 SSE シー&レール輸送の輸入スケジュール(一例) 上海出港 博多入港 大阪到着 名古屋到着 東京到着 仙台到着 札幌到着 火曜未明 水曜未明 木曜朝 木曜朝 木曜夜 金曜朝 金曜夜 金曜未明 土曜未明 日曜朝 日曜朝 日曜夜 月曜朝 月曜夜 SSE の寺内昌弘社長 船内での積み付け作業。
ドライバーが積み付け位 置まで直接運転して積み 込む 本船に備え付けられた ランプウェーを岸壁に 倒して荷役する
これまでRORO船と鉄 道輸送、内航海運を組み合わせた 日中間一貫輸送を行うにはフォワ ーダーによる手配が必要だったが、 自社で一貫輸送を行うことが可能 になった。
今後、特にRORO船 と鉄道輸送による?シー&レール? 輸送の提案活動を強化する。
外航船社が鉄道の利用運送許可 を取得するのは珍しい。
SSEの RORO船サービスは上海〜博多 を二八時間で結ぶもので、運航頻 度は週二便。
RORO船はシャー シに載せられた貨物を自走させ積 み降ろしする荷役方式をとるため、 国際輸送用のISOコンテナから 国内鉄道輸送用の十二フィートコ ンテナ、ブレークバルク(コンテナ 詰めせず輸送される貨物)、完成 車までさまざまな荷姿の貨物を輸 送でき、荷役のスピードも速い。
この高速RORO船と国内の各 輸送モードを組み合わせれば日中 間を航空輸送と遜色のないリード タイムで輸送可能。
上海から首都 圏への輸入では三〜四日程度とい う。
しかもトータルコストは航空輸 送の半額以下というのが特徴だ。
上 海〜博多の海上輸送はシャトル輸 送で、両港ではバースの優先使用 権を得ているため定時性も高いと いう。
SSEはそうしたスピード、多 頻度、低コストという特性を生か し、小口貨物をターゲットとして 日中間の一貫輸送を荷主やフォワ ーダーに提案してきた。
実際、同 社の顧客の地域別比率は関東が三 〜四割、関西が四割、九州が二〜 三割を占めている。
ただし現在、博多で接続する国 内の輸送モードはトラックが中心。
特に鉄道については利用運送許可 を持つフォワーダーが限られる。
こ のため許可を持たないフォワーダ ーに対してはSSEが通運事業者 を個別に紹介するという対応が必 要だったが、自ら許可を得ること でフォワーダー・荷主への営業活 動は容易になる。
SSEはシー& レール輸送の環境負荷低減効果も アピールし、広く利用を呼びかけ ていく考えだ。
例えば一〇〇トン の貨物を上海から東京まで輸入す る場合、航空輸送のCO2排出量 は二六四トンだが、シー&レール であれば六トンになるという。
「全国の貨物駅をSSEの?港? として利用してもらいたい」と語 るのは寺内昌弘社長。
鉄道の利用 運送許可の対象となる貨物駅は今 のところ福岡、大阪、東京、仙台、 札幌などの七駅だが、需要に応じ て拡大していく方針。
上海スーパーエクスプレスが鉄道利用運送許可 日中間?シー&レール?輸送の提案を強化 SSE シー&レール輸送の輸入スケジュール(一例) 上海出港 博多入港 大阪到着 名古屋到着 東京到着 仙台到着 札幌到着 火曜未明 水曜未明 木曜朝 木曜朝 木曜夜 金曜朝 金曜夜 金曜未明 土曜未明 日曜朝 日曜朝 日曜夜 月曜朝 月曜夜 SSE の寺内昌弘社長 船内での積み付け作業。
ドライバーが積み付け位 置まで直接運転して積み 込む 本船に備え付けられた ランプウェーを岸壁に 倒して荷役する
