ロジビズ :月刊ロジスティックビジネス
ロジスティクス・ビジネスはロジスティクス業界の専門雑誌です。
2010年6号
特集
第2部 ベストプラクティスの仕様を探る

*下記はPDFよりテキストを抽出したデータです。閲覧はPDFをご覧下さい。

リードタイム  一般にサービスレベルとコストは比例すると考 えられている。
サービスレベルを上げようとする ならコストの上昇を覚悟しなければならない。
実際、 受注から出荷までのリードタイムには余裕のあっ たほうが、現場の人員計画なども立てやすくなる ため、コスト効率は高くなるはずだ。
 ところが今回の調査結果は逆を示している。
生 産性の高い現場ほど、リードタイムが短い。
生産 性上位二〇%の現場では、「当日出荷・当日納品」、 「当日出荷・翌日納品」の比率が合わせて八七・一% に上っている。
つまり、ほとんどの現場が受注当 日に出荷している。
少なくともリードタイムに関 する限りは、サービスレベルを上げて条件を厳し くすることが生産性の向上にも寄与していること になる。
運営形態  生産性上位二〇%の現場は自前主義でアウトソ ーシングしていない。
「自社社員による運営」が 過半を占め、その比率が他よりも多い。
同時に「グ ループ企業(物流子会社等)による運営」や「外 部の協力会社による運営」の割合が他よりも少ない。
 これを業態別に見ていくと、製造業ではグルー プ企業=物流子会社に運営させている現場は明ら かに生産性が低い。
流通業も自前主義が有利だが、 製造業と違ってグループ企業による運営も良い結 果をもたらしている。
管理組織  良い現場には物流管理の専門部隊、独立したス タッフ部門がいる。
それが顕著に出た。
「本社物 流部・物流子会社など独立したスタッフ部門が管 JUNE 2010  14 ベストプラクティスの仕様を探る  物流生産性の高い上位20%の現場をベストプラクティ ス、“良い現場”として位置付け、その他の現場とどのよう なスペックの違いがあるのかを比較した。
良い現場だけが 持つ特性を見つけることができれば、そこには生産性向上 のヒントが隠されているはずだ。
リードタイム(全業態) リードタイム(業態別) 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 TOP20 TOP 20 外 全体 平均 (%) 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 TOP 20 TOP 20 外 製造業流通業物流業 全体 平均 TOP 20 TOP 20 外 全体 平均 TOP 20 TOP 20 外 全体 平均 (%) 当日出荷、当日納品 当日出荷、翌日納品 受注後2〜4日 受注後1 週間程度 受注後2 週間以上 その他及び混合 10.0 90.0 55.8 14.0 2.3 4.7 23.3 62.3 11.3 1.9 5.7 18.9 40.0 20.0 10.0 20.0 10.0 75.0 13.6 2.3 9.1 76.4 10.9 1.8 10.9 46.3 7.3 7.3 14.6 19.5 4.9 45.1 9.8 7.8 13.7 19.6 3.9 81.8 18.2 71.0 16.1 3.2 3.2 6.5 17.2 59.4 10.9 3.1 1.6 7.8 11.9 61.6 14.5 3.1 7.5 1.3 特集 良い現場──物流生産性調査 2010 15  JUNE 2010 いのは、本社物流部が現場を直接管理している拠 点ということになる。
 業態別でみると、製造業の良い現場は、独立し たスタッフ部門による管理が一〇〇%を占めてい る。
流通業も同様に七〇%に上っている。
理」しているという回答の比率が、生産性上位二 〇%の現場で特徴的に高かった。
 ただし、この設問の上位二〇%に該当した拠点 のデータを調べたところ、物流子会社が管理して いる拠点は二つしかなかった。
つまり生産性が高 管理組織(全業態) 管理組織(業態別) 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 TOP20 TOP 20 外 全体 平均 (%) 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 TOP 20 TOP 20 外 製造業流通業物流業 全体 平均 TOP 20 TOP 20 外 全体 平均 TOP 20 TOP 20 外 全体 平均 (%) 経営層が直接管理事業部門・営業部門が管理本社物流部・物流子会社など独立したスタッフ部門が管理 各拠点単位で管理本社調達・仕入部門が管理その他及び混合 100.0 47.6 19.0 11.9 4.8 16.7 13.7 15.7 9.8 3.9 56.9 10.0 70.0 10.0 10.0 32.1 14.3 14.3 21.4 17.9 17.1 31.4 20.0 11.4 20.0 10.3 2.6 17.9 46.2 7.7 15.4 51.0 2.0 16.3 10.2 8.2 12.2 28.6 42.9 28.6 11.5 11.5 15.4 61.5 40.4 9.2 18.3 14.7 5.5 11.9 9.6 17.0 4.4 44.4 9.6 14.8 運営形態(全業態) 運営形態(業態別) 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 TOP20 TOP 20 外 全体 平均 (%) 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 TOP 20 TOP 20 外 製造業流通業物流業 全体 平均 TOP 20 TOP 20 外 全体 平均 TOP 20 TOP 20 外 全体 平均 (%) 自社社員による運営グループ企業(物流子会社等)による運営外部の協力会社による運営その他及び混合 33.3 18.6 2.3 27.9 51.2 15.4 11.5 28.8 44.2 22.2 33.3 44.4 10.0 5.0 5.0 80.0 8.0 4.0 8.0 80.0 11.9 7.1 57.1 23.8 13.7 5.9 52.9 27.5 20.0 80.0 7.1 53.6 25.0 14.3 38.4 43.2 13.6 4.8 45.1 12.4 34.0 8.5 11.1 55.6 運営形態(製造業) 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 TOP 20 TOP 20 外 素材型製造業加工製造業食品製造業 全体 平均 TOP 20 TOP 20 外 全体 平均 TOP 20 TOP 20 外 全体 平均 (%) 運営形態(流通業・物流業) 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 TOP 20 TOP 20 外 卸売業小売業物流業 全体 平均 TOP 20 TOP 20 外 全体 平均 TOP 20 TOP 20 外 全体 平均 (%) 自社社員による管理・運営グループ企業(物流子会社等)による運営外部の協力会社による運営その他及び混合 33.3 30.0 20.0 50.0 23.1 23.1 53.8 33.3 33.3 33.3 44.4 5.6 5.6 44.4 36.4 13.6 4.5 45.5 14.3 28.6 50.0 7.1 47.1 29.4 11.8 11.8 50.0 50.0 66.7 66.7 65.4 26.9 7.7 3.1 34.4 56.3 6.3 50.0 50.0 5.0 10.0 5.0 80.0 8.0 8.0 80.0 36.4 9.1 54.5 46.2 7.7 38.5 7.7 20.0 80.0 16.7 16.7 4.0 ※上記の図2点は各業態をさらに業種区分したものだが、それぞれの母数が少ないため、参考資料とする  物流業の場合、物流の運営管理を本業としてい る以上、「経営層が直接管理」や「事業部門・営 業部門が管理」の比率が他の業態と比べて高いの は当然として、上位二〇%で「各拠点単位の管理」 が突出しているのが注目される。
物流業の現場の 生産性は、やはりセンター長の力量に負うところ が大きいようだ。
主たる雇用形態  総労働時間(人数×時間=人時)の過半を占め る労働力の雇用形態を回答してもらい、「主たる 雇用形態」で現場を分類した。
その結果、生産性 上位二〇%の現場は「非正社員」で作業を回して いる現場が六四・五%を占め、下位八〇%の現場 や全体の平均と比較して大幅に比率が高かった。
 業態別では、流通業と物流業の上位二〇%の現 場で、非正社員中心の現場がそれぞれ八〇・〇%、 七二・七%と高くなっている。
現場運営のパート 化率が進んでいる現場ほど生産性が高いという傾 向がありそうだ。
また製造業の上位二〇%では、 業務請負中心の現場が六〇%と他と比べて突出し ている一方で、正社員中心の現場が一つもなかった。
労働力構成  各回答の総労働時間(人時)の雇用形態別内 訳を計算して、各拠点の「労働力構成」とした (「主たる雇用形態」と数字は整合しない)。
その 結果、生産性上位二〇%の現場は、パート比率が 高く、派遣社員比率と正社員比率が低いという特 徴が見られた。
業務請負、契約社員・準社員の比 率には大きな違いはなかった。
 一般に派遣社員はパート・アルバイトに比べて 時給が割高で、しかも熟練を期待できないため生 産性が低い。
そのため良い現場は派遣社員の利用 JUNE 2010  16 主たる雇用形態(全業態) 主たる雇用形態(業態別) 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 TOP20 TOP 20 外 全体 平均 (%) 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 TOP 20 TOP 20 外 製造業流通業物流業 全体 平均 TOP 20 TOP 20 外 全体 平均 TOP 20 TOP 20 外 全体 平均 (%) top20 労働力の中心 40.0 60.0 35.7 9.5 31.0 23.8 36.5 7.7 25.0 30.8 80.0 10.0 10.0 2.4 9.5 54.8 33.3 59.6 9.6 1.9 28.8 72.7 27.3 41.9 9.3 44.2 4.7 48.1 13.0 35.2 3.7 64.5 22.6 12.9 26.0 20.5 44.1 9.4 20.9 48.1 20.9 10.1 混合 正社員 非正社員 請負業務 混合 正社員 非正社員 請負業務 労働力構成(全業態) 労働力構成(業態別) 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 12.1 9.8 47.0 3.3 27.8 25.4 29.1 11.6 26.1 TOP20 TOP 20 外 全体 平均 (%) 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 TOP 20 TOP 20 外 製造業流通業物流業 全体 平均 TOP 20 TOP 20 外 全体 平均 TOP 20 TOP 20 外 全体 平均 (%) 7.8 22.9 32.7 9.9 26.3 8.2 正社員 派遣社員 業務請負 契約社員 準社員 パート アルバイト 52.9 2.8 38.7 4.3 1.3 9.9 12.8 26.7 29.0 21.5 8.1 10.3 30.4 23.9 27.3 11.3 1.8 19.8 7.9 59.2 6.0 11.6 37.7 11.8 32.9 7.0 10.2 34.2 11.1 37.5 23.1 10.1 4.8 24.0 38.0 8.9 6.5 11.5 37.9 35.2 11.1 10.0 7.4 35.5 36.0 正社員 派遣社員 業務請負 契約社員 準社員 パート アルバイト 特集 良い現場──物流生産性調査 2010 17  JUNE 2010 率が元々少ない。
また派遣法の改正を見込んだ派 遣社員の整理も良い現場ほど進んでいると推測さ れる。
結果はそれを反映したものと考えられる。
拠点機能  その拠点が在庫型(DC)か通過型(TC)か、 あるいはDCとTCの混合型かという機能の違い と、生産性には相関が見られなかった。
一人一時 間当たりの処理行数を生産性の尺度に位置付けた ことで、ピッキングを必要としないTCの生産性 は高くなるだろうと予測していたが、結果はそう なっていない。
延べ床面積  生産性上位二〇%の現場はそれ以外と比較する と延べ床面積が大きいが、その差はわずかで、そ こに意味を見出すことはできなかった。
在庫日数  在庫が少ないほうがスペース効率が高くなり、 作業動線も短くなるため生産性も上がると予測し ていたが結果はそうなっていない。
取扱SKU  取扱SKU( Stock Keeping Unit :在庫管理 の最小単位)は当然のことながら、自社製品だけ を扱う製造業は少なく、流通業、物流業と比べる とヒト桁違う。
 理論的には取扱SKUが増えれば、それだけ仕 分け等の手間も増え、生産性は落ちるはずだが、 逆の結果が出ている。
ただし、これは今回の調査 では流通業や物流業の上位二〇%に、取扱SKU の極端に多い拠点がそれぞれ複数入っているとい う特殊要因がかなり影響したと見られる。
 業態別の製造業においては、取扱SKUが少な いほど生産性が高いという理論通りの傾向が示さ れる。
それに対して流通業、物流業では取扱SK Uが多いほど生産性が高いという結果になっている。
取扱SKUの多い拠点はピース単位の比率が高い ことも考慮する必要はあるが、物流条件が厳しい だけに運営を工夫している、スキルの高い拠点が 多いという可能性もある。
在庫SKU  在庫SKUにおいても、アイテム数が多いほど 生産性が高いという、一般理論とは逆の結果が出 ている。
これも取扱SKUの結果と同様に、流通 業、製造業の上位二〇%にアイテム数の極端に多 い拠点が複数含まれているという特殊要因が影響 していると考えられる。
坪当たり在庫SKU  一坪当たりに何アイテムを保管しているかを計 拠点機能(全業態) 拠点機能(業態別) 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 25.8 9.7 64.5 23.3 8.5 68.2 23.8 8.8 67.5 TOP20 TOP20 外全体平均 混在型 主に在庫 型(DC) 主に流通 型(TC) (%) 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 TOP 20 TOP 20 外 製造業流通業物流業 全体 平均 TOP 20 TOP 20 外 全体 平均 TOP 20 TOP 20 外 全体 平均 (%) 10.0 10.0 80.0 23.3 7.0 69.8 20.8 7.5 71.7 30.0 10.0 60.0 19.0 7.1 73.8 21.2 7.7 71.2 36.4 9.1 54.5 27.3 11.4 61.4 29.1 10.9 60.0 混在型 主に流通 型(TC) 主に在庫 型(DC) 延べ床面積(全業態) 3,800 3,600 3,400 3,200 3,000 3,589 3,252 3,318 TOP 20 TOP 20 外 全体 平均 (坪) 在庫日数(全業態) 37 36 35 34 33 32 36.9 34.2 34.7 TOP 20 TOP 20 外 全体 平均 (日) JUNE 2010  18 算した。
母数が少ないため参考指標だが、坪当た り在庫が多いほうが、生産性が高いという傾向が うかがえる。
バラ出荷比率  生産性上位二〇%の拠点は、バラ出荷の比率が 高い。
ただし、これは生産性の尺度に一人一時間 当たりの処理行数を採用していることを考慮する 必要がある。
ケース一個の注文とバラ商品一個の 注文では、同じ一行でもピッキングや仕分けの手 間に大きな違いがある。
そのためバラ出荷の比率 が高い拠点は生産性が高く出る傾向があると考え るべきだろう。
 業態別に見ると、製造業と流通業ではバラ出荷 比率の高いほうが生産性が高かったが、物流業で はバラ出荷比率と生産性に相関は見られなかった。
物流業にとってバラ出荷比率は前提条件だが、製 造業者や流通業にとっては必ずしもそうではない、 取引ロットを恣意的に決められることが影響して いるのかも知れない。
処理行数  一日当たりの注文処理行数が多い現場ほど、 一人一時間当たりの処理行数も多い。
全体の平 均は約一万。
つまり日本の物流センターは平均す ると毎日一万行の注文を処理している。
それに対 して一日三万行を処理している現場には生産性の 高いところが多い。
これは一日の処理行数が少な い現場は、効率を上げるのが難しいということを 示唆している可能性がある。
リードタイム内納品率  リードタイム内納品率は、サービスレベルの尺 度としては重要な指標の一つだが、生産性との関 係では有意な差が見られなかった。
稼働時間  稼働時間が短い現場のほうが生産性が高かった。
生産性の高い現場は、残業が少ないために稼働時 間も短くなる。
ただし、その差はわずかで業態別 に見たときに製造業でその傾向が表れているだけで、 流通業、物流業では稼働時間と生産性に全く相関 がなかった。
 製造業の生産性上位二〇%の現場の稼働時間が 八時間ちょうどとなっているのは残業ゼロという ことを意味しているのだろう。
一方で流通業の現 8.0 7.0 6.0 5.0 4.0 3.0 2.0 1.0 0 (万SKU) 在庫SKU 数(業態別) 4,202 1,450 2,012 37,597 10,170 15,444 75,728 11,841 25,355 TOP 20 TOP 20 外 製造業流通業物流業 全体 平均 TOP 20 TOP 20 外 全体 平均 TOP 20 TOP 20 外 全体 平均 バラ出荷比率(業態別) 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 TOP 20 TOP 20 外 製造業流通業物流業 全体 平均 TOP 20 TOP 20 外 全体 平均 TOP 20 TOP 20外 全体 平均 (%) 20.6 79.4 76.2 23.8 70.9 29.1 18.0 82.0 39.1 60.9 35.6 64.4 60.5 39.5 57.5 42.5 58.2 41.8 ケース バラ 98.5 98.0 97.5 97.0 96.5 96.0 95.5 95.0 95.71 96.71 96.56 98.06 96.19 96.55 96.80 97.77 97.56 TOP 20 TOP 20 外 製造業流通業物流業 全体 平均 TOP 20 TOP 20 外 全体 平均 TOP 20 TOP 20 外 全体 平均 リードタイム内納品率(業態別) (%) 特集 良い現場──物流生産性調査 2010 19  JUNE 2010 12.0 10.0 8.0 6.0 4.0 2.0 0 (SKU) 坪当たり在庫SKU 数(業態別) 2.8 1.0 1.4 9.3 9.9 9.8 8.6 3.5 4.6 TOP 20 TOP 20 外 全体 平均 TOP 20 TOP 20 外 全体 平均 TOP 20 TOP 20 外 全体 平均 製造業流通業物流業 坪当たり在庫SKU 数(全業態) 8.0 7.0 6.0 5.0 4.0 3.0 2.0 1.0 0 6.9 4.9 5.3 (SKU) TOP 20 TOP 20 外 全体 平均 7.0 6.0 5.0 4.0 3.0 2.0 1.0 0 (万SKU) 取扱SKU数(全業態) 取扱SKU数(業態別) 4.5 4.0 3.5 3.0 2.5 2.0 1.5 1.0 0.5 0 41,618 10,522 15,671 2,270 4,068 3,908 69,386 14,024 24,671 30,682 13,256 16,806 TOP 20 TOP 20 外 全体 平均 TOP 20 TOP 20 外 全体 平均 (万SKU) TOP 20 TOP 20 外 製造業流通業物流業 全体 平均 TOP 20 TOP 20 外 全体 平均 TOP 20 TOP 20 外 全体 平均 在庫SKU 数(全業態) 4.5 4.0 3.5 3.0 2.5 2.0 1.5 1.0 0.5 0 40,355 7,944 14,511 (万SKU) バラ出荷比率(全業態) 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 37.7 62.3 57.1 42.9 53.9 46.1 ケース バラ (%) TOP 20 TOP 20 外 全体 平均 4.0 3.5 3.0 2.5 2.0 1.5 1.0 0.5 0 (万行) 処理行数(業態別) 25,320 3,296 7,452 38,882 9,233 14,935 19,909 3,701 6,943 TOP 20 TOP 20 外 製造業流通業物流業 全体 平均 TOP 20 TOP 20 外 全体 平均 TOP 20 TOP 20 外 全体 平均 処理行数(全業態) 3.0 2.5 2.0 1.5 1.0 0.5 0 27,775 5,367 9,709 (万行) TOP 20 TOP 20 外 全体 平均 97.0 96.8 96.6 96.4 96.2 96.0 95.8 95.6 95.4 95.2 95.0 96.94 96.91 96.91 リードタイム内納品率(全業態) (%) TOP 20 TOP 20 外 全体 平均 JUNE 2010  20 均で四一〇時間だった。
一人八時間で割ると五一・ 二五人。
それに対して拠点の平均延べ床面積が三 三一八坪。
今回の調査の回答者には、比較的大き な拠点が多かったと言える。
 なお総労働時間と生産性の関係は、数字の大き いほうが若干生産性が高いという結果になってい るが、延べ床面積の項目と同様にそれほど明確な 場は毎日十二時間以上稼働している。
勤務交代な しには現場を回せない。
また物流業の現場の稼働 時間は約一〇時間で製造業と流通業のちょうど中 間にある。
物流業が製造業、流通業の両方を顧客 としていることの表れだろう。
総労働時間  拠点別の一日当たりの総労働時間(人時)は平 傾向が見られるわけではない。
返品率  返品率の低い拠点のほうが生産性は高いと予測 したが、結果はそうならなかった。
むしろ返品率 の高い拠点のほうが生産性が高かった。
ただし、 その差はわずかで、これも明確な傾向は見られな かった。
14 12 10 8 6 4 2 0 稼働時間(全業態) 稼働時間(業態別) 返品率(全業態) 返品率(業態別) 13.0 12.5 12.0 11.5 11.0 10.5 10.0 9.5 9.0 (時間) (時間) (時間) (時間) (%) (%) 10.3 11.9 11.6 8.0 12.7 11.8 12.2 12.7 12.6 10.8 10.5 10.6 TOP 20 TOP 20 外 製造業流通業物流業 全体 平均 TOP 20 TOP 20 外 全体 平均 TOP 20 TOP 20 外 全体 平均 TOP 20 TOP 20 外 全体 平均 800 700 600 500 400 300 200 100 0 総労働時間(全業態) 総労働時間(業態別) 600 500 400 300 200 100 0 489.1 390.7 409.8 338.0 295.8 693.1 503.3 539.8 441.1 385.5 396.6 TOP 20 TOP 20 外 製造業流通業物流業 全体 平均 TOP 20 TOP 20 外 全体 平均 TOP 20 TOP 20 外 全体 平均 TOP 20 TOP 20 外 全体 平均 TOP 20 TOP 20 外 全体 平均 3.5 3.0 2.5 2.0 1.5 1.0 0.5 0 1.8 1.7 1.6 1.76 1.69 1.70 3.25 1.91 1.98 2.17 1.67 1.77 1.14 1.50 1.42 TOP 20 TOP 20 外 製造業流通業物流業 全体 平均 TOP 20 TOP 20 外 全体 平均 TOP 20 TOP 20 外 全体 平均 286.0

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