2010年9月号
NEWS

欧米編

SEPTEMBER 2010  62 2010年7月発表分 UPS 川崎重工から部品物流を受注 ■同社プレスリリース 7・3  UPSは、川崎重工業の米国法人 から、同社のエンジン部門とパワープ ラント部門の部品の物流業務を受注 した。
業務開始は八月以降の予定。
 川崎重工業は、在庫をUPSが所 有するケンタッキー州とカリフォル ニア州の物流センターに移動させる。
UPSの業務開始時には、両センタ ーでの部品保管量は一五〇万個にな る見込み。
TNT 主要労組と賃上げで合意 ■同社プレスリリース 7・6  TNTは、今年三月に組合に提示 した労働条件について、「アブバカド FNV」や「BVPP」などの主要 四労組と合意に達した。
TNTは賃 金のベースアップを実施するのに加 え、ボーナスも支給する。
 新たな労働協約の有効期間は今年 四月一日から来年七月一日まで。
合 意の対象となるのは、オランダのT NTエクスプレス、TNTエクスプレ ス・ロード、TNTインナイト、T NT本社とオランダ国内の従業員計 二三〇〇人。
賃金のベースアップ率は 一〇年四月から〇・五%、同七月か らは〇・五%、さらに同一〇月から は〇・七%となる。
一人当たりのボ ーナスの支給額は二五〇ユーロ(二 万八二五〇円)。
フェデックスがイスラエルで提携 地場有力フォワーダーと ■ブルームバーグ 7・6  フェデックスの子会社で航空・海上 貨物のフォワーディング業務を行うフ ェデックス・トレード・ネットワーク は、イスラエルの地場のフォワーダー であるフリッツ・カンパニー・イスラ エル社と業務提携を結んだ。
 一九九〇年に創業したフリッツは、 イスラエルにおける有力フォワーダー のうちの一社。
四〇〇人以上の従業 員を抱えている。
 フェデックス・トレード・ネットワ ークは二〇〇八年以降、米国外の二 六カ国に自社拠点を開設してきた。
自 社拠点を持たない国においては、今 回のように地場のフォワーダーと提携 し、ネットワークを拡充している。
豪トール・ホールティングス 英国でフォワーダー二社買収 ■同社プレスリリース7・9  豪州の大手ロジスティクス業者、ト ール・ホールディングスは、英国のフ ォワーダーであるWTシー・エア・グ ループとジェネシス・フォワーディン グ・グループの二社を買収すると発 表した。
買収総額は約一億五〇〇〇 万豪ドル(一一七億円)。
 買収する二社の直近の売上高は、W Tが一億七〇〇〇万豪ドル、ジェネ シスが八〇〇〇万豪ドル。
両社の従 業員数は合計で約六五〇人。
WTは ファッション業界の荷主を多く持ち、 アジア発英国向けのフォワーディン グ業務に加えてピッキングやハンガー 輸送、エンドユーザーまでの配送など の付加価値サービスを手掛ける。
一 方、ジェネシスは欧州やアジア、米国 などでの防衛産業、航空産業、ガス や石油産業に強みを持つ。
 なお、トールは同日、二〇〇四年 にイタリアのフォワーダー、パッコリ ーニ( Pacorini)と折半出資で設立 した合弁会社の全持ち株を、パッコリ ーニに売却したと発表している。
合 弁会社は鉄・非鉄系の素材のロジス ティクス業務を行っていた。
TNTポスト 英国で雇用・設備投資を積極化 ■同社プレスリリース 7・8  TNT傘下で郵便事業を行うTN Tポストは、英国で投資を積極化す る。
従業員数をこれまでよりも二〇% 増やし、年内にも一〇〇〇人以上に 引き上げるのに加え、拠点や機器へ の設備投資を行う。
 同社は、英国の郵便事業の自由化 に伴い、〇四年に同国で事業を開始 した。
初年度の取扱個数は三億個に すぎなかったが、昨年には二六億個 以上に増加している。
この間、同社 はスコットランド、ロンドン、イング ランド北部、中部、南東部、南西部 の五カ所に地域オフィス、六カ所にデ ポを設置し、ネットワークを強化し てきた。
 今後、イングランド南部のバッキン ガムシャーにあるハブ拠点を四万平 方フィート(三六〇〇平方メートル) に増床し、さらに北アイルランド地 方に新たなハブを開設する。
加えて、 仕分け機器や顧客情報管理などに三 〇〇万ポンド(四億五〇〇万円)を 投じる考え。
蘭CEVAロジスティクス イタリアで医薬品専業者を買収 ■同社プレスリリース 7・8  オランダに本社を置くCEVAロ ジスティクスは、イタリアの医薬品専 門ロジスティクス業者、DIMAF ファーマ・サプライチェーン社を買収 した。
 DIMAFは三〇年以上の実績を 持ち、イタリアの医薬品物流業界で は五指に入る。
直近の売上高は一五 63  SEPTEMBER 2010 換算レート:1米ドル=85円、1豪ドル=78円、1ユーロ=113円、1ポンド= 135円 〇〇万ユーロ(一六億九五〇〇万円) で、正社員数は約九〇人。
イタリア 全土で事業を展開している。
三温度 帯の管理が可能な物流センターの延 べ床面積は、合計三万五〇〇〇平方 メートル。
米YRCワールドワイド 第2四半期業績予想を上方修正 ■同社プレスリリース 7・ 12  倒産の危機にある米国の大手トラ ック業者、YRCワールドワイドは、 二〇一〇年第2四半期の業績が当初 計画を上回りそうだと発表した。
営業 利益は三五〇〇万ドル〜四五〇〇万 ドル(二九億七五〇〇万円〜三八億 二五〇〇万円)を見込んでいる。
こ れは売却が決まっているロジスティク ス部門の利益を含んだ数字だが、同 部門を除いても二四〇〇万ドル〜三 六〇〇万ドルの予想という。
 また、第2四半期の期末のキャッ シュフローは二億七九〇〇万ドルを 予想。
第1四半期末の二億四一〇〇 万ドルから三〇〇〇万ドル以上の上 積みとなる。
 業績は第1四半期の営業赤字五三 〇〇万ドルから大きく改善すること になる。
同社は金融機関に対して第 2四半期の営業黒字額として五〇〇 万ドルを確約していたが、主力のL TL( Less Than Truckload:日本 の特別積み合わせ貨物輸送に相当) 事業の輸送トン数が第1四半期に比 べて一〇%以上伸びたため、業績予 想を引き上げた。
米コンウェイ 貸切輸送に「ダブルスタック」導入 ■同社プレスリリース 7・ 14  米国のコンウェイ傘下の貸切輸送 業者であるコンウェイ・トラックロー ドは、貸切輸送にトレーラーを二段 積みにする「ダブルスタック」を導 入する。
五三フィートのトレーラー一 〇〇台をダブルスタック方式に切り 替え、荷主の要望に合わせて台数を 増やしていく考え。
 ダブルスタックとは、米国の鉄道 貨物輸送で一九八〇年代から九〇年 代にかけて導入され、定着した輸送 方式。
コンウェイ・トラックロードは ダブルスタックについて「進化した 貨物輸送のマネジメント方法であり、 荷主はトレーラーを有効活用できる。
さらに輸送品質を高める手段にもな る」と説明している。
DBシェンカー 本社機能をフランクフルトに集約 ■同社プレスリリース  7・ 14  ドイツ鉄道傘下のロジスティクス 業者であるDBシェンカーは、今後 一〜二年をかけ、ベルリンやエッセ ンに分散している本社機能をフラン クフルトに集約する。
管理職約三三 〇人がフランクフルトに移る。
 フランクフルトはドイツにおける国 際ビジネスの中心都市。
そこから国 際物流事業の指揮を執ることで、ド イツ国外の市場の動きに迅速に対応 できる体制を整えるという。
仏ノルベール・ダントレサングル 英国で製氷メーカーから業務受注 ■同社プレスリリース 7・ 19  フランスに本社を置くロジスティク ス業者、ノルベール・ダントレサング ルは、英国の製氷大手、ウルトラ・ アイス社から製品の保管・配送業務 を受注した。
 ノルベール・ダントレサングルは、 ロンドンのガトウィック空港付近に あるウルトラ・アイス社の工場から製 品を毎日集荷。
英東部のリンカンシャ ーの冷凍倉庫に保管後、同社の共同 配送ネットワークによって小売りの物 流センターまで配送する。
季節波動 に対応した輸送のプラットフォームを 提供することに加えて、リアルタイ ムで在庫の量と動きを確認するシス テムを導入したという。
 ウルトラ・アイス社は一九八〇年 代半ばに創業。
航空会社やケータリ ング産業向けの氷製品販売から事業 を開始し、現在では氷製品に加えて 冷凍食品なども航空会社や小売業に 販売している。
一日の氷製品の製造 量は六〇トン。
アジリティ 米司法省が起訴取り下げに動く ■同社プレスリリース 7・ 28 など  米司法省は、クウェートに本社を置 く総合物流企業のアジリティの防衛 部門、アジリティDGSの起訴取り 下げに向けて動く方針を固めた。
ア ジリティ側は「理由は不明」として いるが、同社が提出した一連の証拠 物件が決め手になったようだ。
 同社は二〇〇七年、イラクとクウ ェート、ヨルダンの駐留米軍向けの食 糧などの調達業務を受注したが、そ の後四〇カ月以上にわたって国防総 省に水増し請求を行った疑いがある として起訴されていた。
結果、米政 府調達案件への入札からは一時的に 排除されていた。
 これに対してアジリティは当初か ら、この問題は契約の解釈をめぐる 食い違いであり、起訴されるべき性 質のものではないと主張してきた。
 同社によると今回問題となった契 約は国防総省と交わしている一〇〇 以上の契約の一つに過ぎず、今後も 国防総省との取引は続けていくとし ている。

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