ロジビズ :月刊ロジスティックビジネス
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2010年9号
ARC
サプライチェーン管理市場を強く牽引するSaaS

*下記はPDFよりテキストを抽出したデータです。閲覧はPDFをご覧下さい。

SEPTEMBER 2010  90 サプライチェーン管理市場を強く牽引するSaaS  二〇〇五年以降、SCM( Supply Chain Management :サプライチェーン管理)市場 は、年平均成長率(CAGR)七%で成長 を続けてきた。
〇八年に影響が出始め、〇九 年に最高潮となったグローバル不況がもしな ければ、その成長率はもっと高いものとなっ ていただろう。
しかしSaaSベースのSC Mソリューションに限れば、同期間の伸びは 二〇%の年平均成長率で成長した。
 
腺劭辰猟蟲舛任蓮■咤達佑砲魯汽廛薀 チェーン実行(SCE:生産管理、倉庫管 理、輸送管理)とサプライチェーン計画(S CP:戦略的計画、生産計画、在庫計画) などが含まれる。
ARCの『サプライチェー ン管理の世界市場動向調査( Supply Chain Management Worldwide Outlook)』の主著 者である、サプライチェーン管理担当役員の スティーブ・バンカーは次のように語ってい る。
「これまでSaaSは輸送管理の分野に おいてのみ、市場における非常に大きな存在 感を示してきたが、その状況は変化しつつあ る。
従来型のソフトウエアおよびサービスより、 SaaSソリューションは相当早く伸びるだ ろう」  
咤瓧瓧咾砲蓮▲泪襯船ライアント型ソリ ューションや特定の顧客向けのホスト型ソリ ューションがある。
TMS( Transportation Management System :輸送管理システム) 市場はSaaSが広く定着している唯一のS CE市場であった。
TMSにおけるSaa Sソリューションは、低価格であるという点 からだけでなく、ネットワークの力を活用で きるという観点からしても成功を収めている。
輸送の最適化は、最適化された荷物を実際に うまく捌くことができなければ企業にとって ほとんど価値がない。
新興の輸送業者にとり ネットワーク型のSaaS TMSソリューシ ョンは大きな利点がある。
 しかし〇八年にSaaSは生産管理とサプ ライチェーン計画市場にも進出したことが明 らかになった。
さらに〇九年には、倉庫管理 システムに置いても著しい進歩を遂げた。
 一〇年ほど前、ARCは生産管理システム に対し、「CPM(Collaborative Production Management):協働型生産管理」の概念 を提唱し始めた。
生産管理はそれぞれの工場 におけるよりよい処理にとどまらない、そう 本コーナーでは米国の大手調査会社、ARCアドバイ ザリーグループの市場報告書について紹介している。
今回はサプライチェーン管理市場とサプライチェーン 実行市場についてのレポートを取り上げる。
2009 2010 2011 2012 2013 2014 サプライチェーン・マネジメントの 世界市場予測 (年) ©2010 ARC Advisory Group いうわれわれの信念をこの概念は表していた。
内容を大きく三つに分けると、工場をうまく 運営するにはサプライヤーや顧客とコラボレー ト(協働)する必要があるということがまず  
咤達邸 Supply Chain Execution:サプ ライチェーン実行)市場は〇六年以来、年平 均成長率で八%近く伸びていた。
その伸び は目覚ましいものであったが、グローバル不 況が〇八年には影を落としはじめ、〇九年 には多くのサプライヤーが大打撃を受けた。
 
咤達纏埔譴錬廝唯咾硲圍唯咫△よびC PM─
个硲達丕宥。
帖淵廛蹈札垢肇妊スクリ ート産業向け協働型生産管理)で構成され ると、ARCでは定義している。
 「不況の結果、物流と生産管理の調査を担 当した者はいずれもこれまでの予測を下方 修正した。
それに伴ってSCE市場の予測も、 二年前のものに比べて低いものとなってい る。
しかし幸いなことに不況は収束しつつ 一つ。
次に、工場のネットワークは彼らの業 務と同期させる必要があるということ。
三つ 目はそのネットワークは企業自身が所有する 工場だけでなく、外部の生産委託先が運営す あり、成長を牽引する要因は健在だ。
AR Cの予測にはこれらの成長要因を反映させて ある」ARCの『サプライチェーン実行の世 界市場動向調査( Supply Chain Execution Worldwide Outlook)』のもとになった二つ の調査報告書を書いたスティーブ・バンカー はそう述べる。
 それぞれのアプリケーション(WMS、T MS、CPM─
弌■達丕宥。
帖砲砲蓮△修 ぞれの市場に固有の状況を反映した個々の成 長要因があった。
しかしすべてのアプリケー ションに共通する要因もある。
それには次の ようなものがある。
●グローバル調達 る工場も構成要素として含むようになってい くということである。
またWMSの分野では ネットワーク中心のソリューションが発展しつ つあり、生産管理についてもその可能性がある。
●特恵貿易協定 ●生産や物流のアウトソーシング ●合併と買収 ●規制強化  これらはすべてのSCEアプリケーション に対して成長要因となる。
91  SEPTEMBER 2010 グローバル不況を乗り切った サプライチェーン実行(SCE)市場 2009 2010 2011 2012 2013 2014 サプライチェーン実行計画の 世界市場予測 (年) ©2010 ARC Advisory Group

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