2011年1月号
特集

第2部 サービス満足度ランキング《船会社部門》

JANUARY 2011  18 サービス満足度ランキング《船会社部門》  総合ランキングのトップは「SJSCO(上海市錦江航運)」だった。
上 海市政府直属の国有船社で上海〜日本間の輸送では現在、トップクラ スのシェアを誇っている。
総合2位のMISC(ミスク)もマレーシアの国 営系だ。
運賃競争力とスペース供給能力で抜群の評価を得たほか、営 業担当者の対応もトップだった。
 邦船大手は川崎汽船の7位が最高。
商船三井、日本郵船とも「トラ ブル対応力」や「情報システム対応力」といった項目では高評価を得 たものの、配点加重の高い「運賃競争力」が最下位クラスだったこと で総合評価ランキングの足を引っ張った。
第2部 総合 順位会社名運賃競争力スピードスケジュール の安定性 スペース 供給能力 営業担当者 の対応能力 トラブル 対応力 物流 提案力 情報システム 輸送品質 対応力 SJSCO(上海市錦江航運) MISC COSCON /パンエイシア 韓進海運 現代商船 SITC(海豊国際航運) 川崎汽船 OOCL NOL/APL 商船三井 シノトランス・コンテナラインズ CMA-CGM ワンハイラインズ ヤンミン・マリン・トランスポート エバーグリーンマリン 日本郵船 ハパックロイド TSラインズ MSC KMTC(高麗海運) マースクライン/ MCCトランスポート CSCL 船社総合ランキング 総得点 73.8 76.3 81.3 78.7 71.3 66.7 65.7 64.3 57.3 84.0 60.0 52.0 80.0 64.0 76.0 60.0 56.0 60.0 66.7 71.1 73.3 71.1 66.7 64.4 64.4 55.6 60.0 70.0 68.2 70.0 67.8 63.5 66.7 64.7 57.8 63.5 70.8 68.3 73.3 63.3 63.3 66.7 61.7 58.3 61.7 73.3 66.7 63.3 64.4 65.9 68.2 63.5 63.5 60.0 57.5 71.7 69.0 66.7 70.3 69.3 67.1 61.5 64.3 63.1 68.5 71.5 64.6 67.2 63.2 59.2 57.5 64.0 69.5 63.8 67.1 67.1 61.2 64.7 60.0 63.5 65.0 57.6 63.7 69.6 68.9 68.5 65.4 66.9 60.0 63.1 71.4 62.9 62.9 64.3 61.4 56.9 56.9 55.4 56.9 69.1 57.5 60.0 65.0 64.4 62.2 62.5 54.3 57.5 71.2 57.0 62.9 68.6 59.0 60.0 58.9 52.2 60.0 74.0 55.6 62.2 66.7 55.6 62.2 62.2 48.9 51.1 70.0 54.7 57.3 70.7 58.7 58.7 58.7 61.3 60.0 53.3 64.2 65.6 62.4 63.5 60.9 62.6 61.8 65.7 56.3 61.5 58.5 69.2 61.5 63.1 58.5 56.9 63.1 78.5 61.5 47.7 61.5 52.7 60.0 52.7 58.2 50.9 75.0 60.0 54.0 56.0 52.0 62.0 53.3 57.8 58.0 65.5 56.4 56.4 60.0 60.0 61.8 50.9 56.4 60.0 59.2 60.0 59.1 61.7 57.3 49.5 43.8 50.9 59.0 75.6 62.5 46.7 55.6 46.7 51.1 46.7 51.1 45.0 73.4 67.9 67.8 67.2 67.0 66.8 66.3 65.3 65.3 64.9 63.1 62.9 62.8 62.6 61.9 61.3 60.6 60.4 60.1 59.3 56.8 56.5 特 集 国際物流企業への通知表「荷主満足度調査」 19  JANUARY 2011 SJSCO(上海市錦江航運) ●情報システムは中国系はおしなべて弱い(輸送用 機器) MISC ●タイプミスによる運賃訂正が恒常的にある。
しば しばオーバーブッキングがある(物流専業者) ●運賃は安いがサービスが悪い(輸送用機器) COSCON/パンエイシア ●向け地により競争力有り(物流専業者) ●中国発着は強いが運賃がやや高い(輸送用機器) 現代商船 ●サービス全般にわたって高評価(電気機器) SITC(海豊国際航運) ●上海向けなどで契約。
近年、中国向け航路では、サー ビスが充実している(輸送用機器子会社) ●エンドユーザーの要求に合わないときに、トラブ ル対応の柔軟性にややかける(素材) 川崎汽船 ●邦船三社のうち、弊社グループとの取引では、運 賃に優位性がある(輸送用機器子会社) ●弊社の入札結果では運賃が高いという印象(素材) ●他船社と比較して運賃について安いと感じること はない。
しかしスピードや品質、サービスに関し ては満足している(輸送用機器) ●スペース供給は向け地によって差有り(物流専業者) ●大阪でやる気があるのか?(素材) ●信頼性あり(食品) OOCL ●中国を中心としたイントラアジアでは随一(電気 機器) ●リーファーは競争力あり(物流専業者) ●アジア航路は強い(食品) ●本国での対応は優れているが、日本支社の対応に 問題がある。
サービスレベルについて地域ごとの 平準化が図れていない(コンサル) ●高圧的な営業担当者がいる(物流専業者) NOL/APL ●安定している(電気機器) ●埠頭でのコンテナ引き取りおいて、かなり混雑し て引き取りに時間が掛かった(電気機器) 商船三井 ●運賃面を除いて、概して満足している(輸送用機器) ●コスト競争力と信頼性あり(食品) ●運賃では見劣りする。
品質・納期面での評価も突 出する部分はない(素材) シノトランス・コンテナラインズ ●航路によっては、毎週毎船、物量が多いため、他 の荷主より、リーズナブルな運賃の提供を受けて いる(輸送用機器子会社) CMA─CGM ●安定したスペース供給力(電気機器) ●台湾とベトナムが対象(物流専業者) ●フレイト高い(食品) エバーグリーンマリン ●運賃面では評価しているが、通常NVO契約で船社 としてのパフォーマンスはよく見えていない(素材) ●フレイトやや高い(食品) 日本郵船 ●外船社と比較すると提供価格に課題あり。
輸送品 質・サービスレベルは世界トップクラスの評価(コ ンサル) ●一般的に、いろんな仕向け地で利用。
欧州、ベト ナム等が主(輸送用機器子会社) ●コスト競争力あり(食品) ハパックロイド ●経済危機以降、運賃が高い(輸送用機器) KMTC(高麗海運) ●トラブル発生時の対応に不誠実さを感じた(素材) マースクライン/MCCトランスポート ●圧倒的なスペース供給力とカスタマーサービスで は高評価(電気機器) ●一部のルートでは価格競争力がかなりある印象(素 材) ●日本側での対応が非常に遅い(日雑) ●殿様商売(繊維) ●船足短い(食品) 船会社に対する荷主の声 運賃競争力  二位のTSラインズは香港の民間船会社、 三位のCSCL(チャイナ・シッピング・コン テナ・ラインズ)は中国国営系大手で〇四年に 香港市場上場済み。
トップのMISCも含め ていずれもアジア圏のコンテナ輸送をメーン としている。
スピード  SJSCO(上海市錦江航運)やCOSCO Nなど、中国の国有系船社と並んで邦船社が 上位にランクされている。
スケジュールの安定度  中国船社と並んで韓国系の現代商船が二位、 韓進海運が五位と健闘している。
それぞれ本 拠地を置く主要港のスケジューリングやオペ レーションが評価されているようだ。
スペース供給能力  MISCと上海のSJSCOの評価が飛び 抜けている。
輸送品質  SJSCOと並んで邦船社の川崎汽船、商 船三井の評価が高い。
日本郵船は二社に水を あけられている。
営業担当者の対応力  MISCの評価が高い。
同社の日本法人、 ミスクジャパンは一九七九年の設立。
東京に 本社、名古屋に支社を置くほか、静岡県の清 水港と北九州の門司港に代理店を置いている。
トラブル対応力  川崎汽船と商船三井の評価が高い。
提案力  SITC(海豊国際航運)が二位につけてい る。
一九九一年に青島港を擁する山東省の政 府系船社として出発し、その後民営化して二 〇一〇年一〇月に香港市場に上場した。
情報システム対応力  トップの日本郵船をはじめ日系や香港系の 大手船社が上位を占めている。
項目別ランキング解説 JANUARY 2011  20 順位 会社名運賃 競争力 順位 会社名スピード 順位 会社名スケジュール の安定性 MISC TSラインズ CSCL MSC ヤンミン・マリン・トランスポート SJSCO(上海市錦江航運) SITC(海豊国際航運) シノトランス・コンテナラインズ ワンハイラインズ 現代商船 韓進海運 エバーグリーンマリン NOL/APL CMA-CGM COSCON /パンエイシア KMTC(高麗海運) OOCL マースクライン/ MCCトランスポート 商船三井 川崎汽船 ハパックロイド 日本郵船 84.0 78.5 75.6 75.0 74.0 73.8 73.3 71.4 71.2 70.8 70.0 70.0 69.5 69.1 66.7 65.5 63.1 59.2 57.6 57.5 56.3 53.3 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 〃 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 SJSCO(上海市錦江航運) 川崎汽船 COSCON /パンエイシア OOCL 現代商船 韓進海運 SITC(海豊国際航運) 日本郵船 NOL/APL 商船三井 シノトランス・コンテナラインズ CSCL ハパックロイド TSラインズ MISC マースクライン/ MCCトランスポート MSC CMA-CGM ワンハイラインズ KMTC(高麗海運) ヤンミン・マリン・トランスポート エバーグリーンマリン 76.3 71.7 71.1 68.5 68.3 68.2 66.7 64.2 63.8 63.7 62.9 62.5 61.5 61.5 60.0 60.0 60.0 57.5 57.0 56.4 55.6 54.7 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 〃 15 〃 〃 18 19 20 21 22 SJSCO(上海市錦江航運) 現代商船 COSCON /パンエイシア OOCL 韓進海運 商船三井 川崎汽船 NOL/APL 日本郵船 SITC(海豊国際航運) シノトランス・コンテナラインズ ワンハイラインズ ヤンミン・マリン・トランスポート CMA-CGM マースクライン/ MCCトランスポート ハパックロイド エバーグリーンマリン KMTC(高麗海運) MSC MISC TSラインズ CSCL 81.3 73.3 73.3 71.5 70.0 69.6 69.0 67.1 65.6 63.3 62.9 62.9 62.2 60.0 59.1 58.5 57.3 56.4 54.0 52.0 47.7 46.7 1 2 〃 4 5 6 7 8 9 10 11 〃 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 《船社ランキング》 スケジュールの安定性 《船社ランキング》 スピード 《船社ランキング》 運賃競争力 順位 会社名営業担当者 の対応能力 順位 会社名輸送品質 順位 会社名スペース 供給能力 MISC 川崎汽船 SITC(海豊国際航運) 韓進海運 現代商船 SJSCO(上海市錦江航運) 商船三井 NOL/APL COSCON /パンエイシア OOCL ハパックロイド CMA-CGM ヤンミン・マリン・トランスポート MSC KMTC(高麗海運) 日本郵船 ワンハイラインズ TSラインズ エバーグリーンマリン シノトランス・コンテナラインズ CSCL マースクライン/ MCCトランスポート 76.0 69.3 68.2 66.7 66.7 66.7 65.4 64.7 64.4 63.2 63.1 62.2 62.2 62.0 61.8 60.9 60.0 60.0 58.7 56.9 51.1 49.5 1 2 3 4 〃 〃 7 8 9 10 11 12 〃 14 15 16 17 〃 19 20 21 22 SJSCO(上海市錦江航運) 川崎汽船 商船三井 OOCL COSCON /パンエイシア SITC(海豊国際航運) CMA-CGM MISC 韓進海運 日本郵船 現代商船 ハパックロイド シノトランス・コンテナラインズ NOL/APL KMTC(高麗海運) ワンハイラインズ エバーグリーンマリン マースクライン/ MCCトランスポート ヤンミン・マリン・トランスポート TSラインズ MSC CSCL 71.3 70.3 68.5 67.2 66.7 65.9 64.4 64.0 63.5 63.5 63.3 61.5 61.4 61.2 60.0 59.0 58.7 57.3 55.6 52.7 52.0 46.7 1 2 3 4 5 6 7 8 9 〃 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 MISC SJSCO(上海市錦江航運) COSCON /パンエイシア エバーグリーンマリン ハパックロイド 商船三井 ワンハイラインズ 韓進海運 NOL/APL 川崎汽船 ヤンミン・マリン・トランスポート CMA-CGM OOCL SITC(海豊国際航運) シノトランス・コンテナラインズ 現代商船 日本郵船 マースクライン/ MCCトランスポート TSラインズ KMTC(高麗海運) MSC CSCL 80.0 78.7 71.1 70.7 69.2 68.9 68.6 67.8 67.1 66.7 66.7 65.0 64.6 64.4 64.3 63.3 62.4 61.7 61.5 60.0 56.0 55.6 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 〃 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 《船社ランキング》 営業担当者の対応能力 《船社ランキング》 輸送品質 《船社ランキング》 スペース供給能力 特 集 国際物流企業への通知表「荷主満足度調査」 21  JANUARY 2011 順位 会社名情報システム 対応力 順位 会社名物流提案力 順位 会社名トラブル 対応力 日本郵船 NOL/APL 川崎汽船 OOCL 韓進海運 商船三井 ハパックロイド 現代商船 COSCON /パンエイシア MISC ワンハイラインズ エバーグリーンマリン KMTC(高麗海運) SITC(海豊国際航運) マースクライン/ MCCトランスポート MSC CMA-CGM SJSCO(上海市錦江航運) シノトランス・コンテナラインズ ヤンミン・マリン・トランスポート TSラインズ CSCL 65.7 65.0 64.3 64.0 63.5 63.1 63.1 61.7 60.0 60.0 60.0 60.0 60.0 60.0 59.0 58.0 57.5 57.3 56.9 51.1 50.9 45.0 1 2 3 4 5 6 〃 8 9 〃 〃 〃 〃 〃 15 16 17 18 19 20 21 22 SJSCO(上海市錦江航運) SITC(海豊国際航運) NOL/APL 日本郵船 川崎汽船 エバーグリーンマリン 商船三井 現代商船 TSラインズ 韓進海運 MSC OOCL ハパックロイド KMTC(高麗海運) MISC COSCON /パンエイシア シノトランス・コンテナラインズ CMA-CGM ワンハイラインズ CSCL マースクライン/ MCCトランスポート ヤンミン・マリン・トランスポート 64.3 63.5 63.5 61.8 61.5 61.3 60.0 58.3 58.2 57.8 57.8 57.5 56.9 56.4 56.0 55.6 55.4 54.3 52.2 51.1 50.9 48.9 1 2 〃 4 5 6 7 8 9 10 〃 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 川崎汽船 商船三井 SJSCO(上海市錦江航運) 韓進海運 COSCON /パンエイシア SITC(海豊国際航運) 日本郵船 CMA-CGM ヤンミン・マリン・トランスポート 現代商船 MISC NOL/APL OOCL ワンハイラインズ エバーグリーンマリン ハパックロイド シノトランス・コンテナラインズ MSC TSラインズ KMTC(高麗海運) CSCL マースクライン/ MCCトランスポート 67.1 66.9 65.7 64.7 64.4 63.5 62.6 62.5 62.2 61.7 60.0 60.0 59.2 58.9 58.7 58.5 56.9 53.3 52.7 50.9 46.7 43.8 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 〃 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 《船社ランキング》 情報システム対応力 《船社ランキング》 物流提案力 《船社ランキング》 トラブル対応力  オンキヨーは二〇一一年一月から、 中国華南地区におけるオーディオ製 品の物流改革に着手する。
船会社と 直接契約を結んでいる欧米向け海上 輸送を除き、倉庫オペレーション、 国内輸送、日本向け海上輸送、航空 輸送などを日本通運に集約する。
 これまでは現地の各工場がバラバ ラに複数の物流業者に委託している 状態だった。
重複している業務も多 く、余分なコストが発生していた。
これを是正するため、グループの中 核会社、オンキヨーサウンド&ビジョ ンの物流企画課で中国華南地区の物 流を一元管理することにした。
 一〇年二月から効率化の検討が始 まり、同十二月に日通への全面移管 が正式に決定した。
今月から来月に かけて順次業務を日通に切り替える。
 物流企画課の大塚鉄平担当課長は 「日通に物流を集約することで、従来 よりも二〇%以上のコスト削減を見 込んでいる。
荷物がまとまることに よる効率化はもちろんだが、複数あっ た物流企業との窓口も一本化され、 管理の煩雑さが解消されるというメ リットもある」という。
 オンキヨーが海外で物流集約化に 乗り出すのは中国華南地区が初めて ではない。
〇九年九月にはマレーシ アにおいても同様の取り組みが実施 されている。
そこでもメーンの集約 先に選んだのは日通だ。
これまでに 一五%以上のコスト削減を実現して いるという。
 マレーシアに続いて中国華南地区 でも集約先に日通を選んだわけだが、 いずれのケースもコンペどころか、 相見積もりも本格的には行っていな いという。
その理由を大塚担当課長 は次のように語る。
 「比較検討のために日通以外の大手 日系物流企業からも話を聞いたこと がある。
彼らはITを駆使したオペ レーションをしきりに推奨してきた が、仮にシステムトラブルが起きた 場合はお手上げ状態になることがわ かった。
日通はいかなる場合もサプ ライチェーンを止めないことを約束 してくれた。
それだけの実力も備え ている。
何より柔軟性を感じること ができた点を評価している」  アリバイ的にコンペを開催してコ ストを叩くことも不可能ではなかっ たが、オンキヨーはその後の運営に 悪影響がおよぶリスクを避けた。
「コ ストは適正であることが大事」と大 塚担当課長は判断している。
オンキヨー──中国華南地区の貨物を日通に集約 大塚鉄平物流企画課 担当課長

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