ロジビズ :月刊ロジスティックビジネス
ロジスティクス・ビジネスはロジスティクス業界の専門雑誌です。
2011年2号
NEWS
欧米編

*下記はPDFよりテキストを抽出したデータです。閲覧はPDFをご覧下さい。

FEBRUARY 2010  68 2010年12月発表分 TNT エクスプレスと郵便を分社化へ ■同社プレスリリース  12 ・2など  
圍裡圓離圈璽拭次Ε丱奪ーCEO は、エクスプレス事業と郵便事業を分 社化すると発表した。
五カ年の中期 経営計画の一環として実施する。
分 社化によってエクスプレス事業の一 層の強化、市場動向に合わせた成長 が可能になるとしている。
 エクスプレス事業では、特に欧州 で高付加価値貨物の取り込みに注力 する。
新興国では日付けや時間の指 定サービスを強化していくという。
 エクスプレス事業と郵便事業の分 社化は、機関投資家にとってもメリッ トがある。
オランダ国内や英国、ドイ ツの郵便自由化の今後については懸 念が多く、TNTの郵便事業につい ても不透明感がぬぐえない。
これに 対してエクスプレス事業は郵便事業 に比べて先行きを予測しやすく、懸 念が少ない。
 既にTNTは二〇〇六年、利益率 の低いロジスティクス部門(現CEV Aロジスティクス)をプライベートフ ァンドに売却して財務体質の強化を 図っている。
 なお、バッカーCEOは分社化の めどが立った時点でCEO職を辞任 し、後進に譲りたいとしている。
米ライダー・システム 米国内の同業他社を買収 ■同社プレスリリース  12 ・8  米国のロジスティクス企業であるラ イダー・システムは、ミシガン州に本 社を置くトータル・ロジスティクス・ コントロール(TLC)を買収した。
 
圍味辰猟抄瓩稜箴綛發蓮¬麁鷁 五〇〇〇万ドル(二〇七億五〇〇〇 万円)。
米国内で食品や飲料、一般 雑貨の物流業務を行ってきた。
UPSがTNTの買収断念 欧州では中小型案件に軸足 ■ブルームバーグ  12 ・9など  
妝丕咾離ート・キューンCFO は、ドイツの経済紙「ボエルゼン・ ツァイトゥング(Boersen-Zeitung)」 の取材に対し、欧州での成長戦略に おいてはオランダのTNTを買収対 象から外し、中小規模の企業買収に 力を入れて確実に成長していきたい、 と語った。
また買収によって強化す る地域として、中東欧やトルコなど を挙げた。
 欧米の物流業界では、UPSがT NTの買収に動いているというニュー スがこれまで何度も流れていた。
U PSが方針を転換した理由について、 キューンCFOは「大規模なM&A による急速な成長には危険も伴う」 と説明。
その最たる例としてドイツ ポストDHLを挙げ、「山頂を目指す には二つの戦略が考えられる。
DH Lは短時間で登りきることを選んだ。
しかし、頂上にたどりついたときに は疲れ果て、脆弱になってしまった」 と述べた。
 
妝丕咾任郎鯒十一月にも、スコ ット・デービスCEOが欧州におい ては同様の考えを明らかにしている。
キューンCFOの発言は、デービスC EOの発言を具体化したものといえ る。
DHLエクスプレス 欧州発北米向け輸送を強化 ■ロジスティクス・オンラインなど  12 ・ 10   ド イ ツ ポ ス ト DHL傘 下 のDHL エクスプレスは今後、パリ、フランク フルト発北米向けのサービス向上を 図る。
フランスやドイツとその周辺国 から米国、カナダ、メキシコへの翌 日配送を拡充する。
 今回、翌日配送の対象となる北米 側の空港はオハイオ州のシンシナテ ィ・ノーザンケンタッキー空港。
仏ノルベール・ダントレサングル 英国でフォードとの契約更新 ■トランスポート・インテリジェンス  12 ・ 13 ほか  フランスの大手ロジスティクス業 者であるノルベール・ダントレサング ルは、フォード・モーターと英国での 補修部品のサプライチェーン業務受 託契約を二年間更新した。
 ノルベール・ダントレサングルは、 フォードが英中央部ダベントリーに 持つ部品倉庫から英国内のディーラ ーに向け、補修部品を受注翌日に路 線便を使って配送する。
配送先は三 〇〇カ所に上る。
スイス・キューネ+ナーゲル インドの定温物流業者を買収 ■アイフォートランスポート  12 ・ 13 など  スイスの大手フォワーダー、キュー ネ+ナーゲルは、インドのニューデリ ーに本社を置く定温物流業者、RR エンタープライズを買収した。
買収金 額は四〇〇万〜五〇〇万米ドル(三 億三二〇〇万〜四億一五〇〇万円) とみられている。
 
劭劵┘鵐拭璽廛薀ぅ困聾沺斬罎 定温輸送用のトラックや定温輸送用 のコンテナなどを保有している。
英ウィンカントン 業績悪化でCEO交代 ■同社プレスリリース  12 ・ 14 など  英国の大手3PL企業であるウィ ンカントンは、グレイム・マクフォー 69  FEBRUARY 2011 1米ドル=83円、1豪ドル= 82円、1ポンド= 130円 ルCEOが辞任し、エリック・ボー ンCOOがCEOに昇格する人事を 発表した。
 ウィンカントンの業績は悪化して おり、負債額が昨年九月末までの九 カ月でそれまでよりも五%上回る一 億六〇〇〇万ポンド(二〇八億円) に増加したのに対し、税引き前利益 は前年同期比〇・六%減の一七九〇 万ポンドに低下している。
同社の株 価は二〇一〇年第3四半期決算の発 表からわずか一カ月で四〇%近く急 落した。
 これを受けて同社は内部成長に焦 点を絞り、並行してコスト削減と負債 の圧縮を進める事業戦略を発表。
事 業戦略の発表に合わせてCEOの交 代を明らかにした。
 新CEOのボーン氏は、航空会社 向けのケータリング会社、ゲート・グ ルメのCEOをなどを経て、〇九年 四月にウィンカントンのCOOに就 任。
ウィンカントンはボーン氏につい て「これまで小売り業、航空会社へ のケータリング業、ロジスティクス企 業のマネジメントとして、業績の低迷 から立て直しを進め、会社を成長軌 道に乗せてきた実績がある」として いる。
 一方、マクフォール氏はボーン氏へ の業務移管をスムーズにするため、当 面はコンサルタントの立場で会社にと どまるという。
裁判所がABFの賠償請求を却下 YRCと組合の新労働契約めぐり ■チームスターズ・プレスリリース  12 ・ 16  米国の大手LTL( Less Than Truckload:日本の特別積み合わせ貨 物輸送に相当)業者のABFフレイ ト・システムが、チームスターズ(全 米トラック運転手組合)とYRCワ ールドワイドの子会社に対して損害 賠償を求めていた訴訟について、ア ーカンソー州東地区のスーザン・ウェ ッバー判事はABFの訴えの根拠が 不十分などとして請求を却下した。
 
腺贈討郎鯒十一月、チームスタ ーズに所属するトラック運転手のた めの集団労働取引条件を決めた「米 国主要貨物合意( National Master Freight Agreement:NMFA)」を ABF側の承認なしに変更したとし て、チームスターズとYRCの子会 社、ニュー・ペン・モーター・エク スプレス、USFホーランドなどを提 訴していた。
 チームスターズは、YRCの従業員 二万五〇〇〇人とABFの従業員七 〇〇〇人を組織している。
ABFは チームスターズがライバル企業と新し い労働契約を締結することは、市場 での運賃低下を招き、ABFにとっ て著しい不利益を招く、と主張。
チ ームスターズとYRC子会社との労 働契約の変更によって損害を被った として七億五〇〇〇万ドル(六二二 億五〇〇〇万円)を請求していた。
フェデックス メキシコの物流業者を買収 ■同社プレスリリース  12 ・ 16  フェデックスは、メキシコのロジ スティクス業者であるマルチパック (MultiPack)社を買収し、傘下のフ ェデックス・エクスプレスのメキシコ 部門に統合すると発表した。
買収作 業は二〇一一年第2四半期に完了す る見込み。
 マルチパックは一九三九年に創業。
宅配業務や輸送、物流センター運営、 ロジスティクス業務などを行う。
宅 配業務ではメキシコの三一州にネッ トワークを持ち、四八カ所のデポと一 三カ所の物流センター、五〇〇カ所 の集荷センターを擁する。
米キャット・ロジ ドバイに部品センターを建設 ■キャタピラー社プレスリリース  12 ・ 22  米国の建機大手、キャタピラーの 物流子会社であるキャタピラー・ロジ スティクス(キャット・ロジ)は、ド バイに部品専用センターを建設する 計画を発表した。
センターの延べ床 面積は四五万平方フィート(四万五 〇〇平方メートル)で二〇一二年に 稼働する予定。
 新センターは欧州、アフリカ、中 東地域の部品物流の拠点とする。
キ ャット・ロジは過去五年間、米国外 での部品物流センターの拡充を進め てきた。
〇六年に上海、〇七年には モスクワにドバイと同様のセンターを 開設している。
豪トールが自国で定温業者買収 中国では合弁会社の株式売却 ■同社プレスリリース  12 ・ 23  豪州の大手ロジスティクス企業、ト ール・ホールディングスは、同国 の地場輸送業者であるマクローリ ン・フレイトラインズ( McLaughlin Freightlines)を買収する。
定温輸 送を強みとするマクローリン社によっ て、自社の定温部門の強化につなげ たい考え。
買収金額は二五〇〇万豪 ドル(二〇億五〇〇〇万円)。
マクロ ーリンの直近の売上高は二〇〇〇万 豪ドルだった。
 一方でトールは、中国の深圳赤湾 石油基地(SCP)社の株式一六・ 六%を売却し、グループから切り離 した。
売却益は五〇〇〇万豪ドルの 見込み。
トールのポール・リトル社長 によると、SCPの事業の主軸が変 わり、トールの本業との間にズレが 生じてきたという。

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