2011年12月号
NEWS

欧米編

DECEMBER 2011  54 2011年10月発表分 CEVAがサムスンと新規契約 コンチネンタルとも契約更新 ■同社プレスリリース  10 ・5など  オランダの大手3PL企業である CEVAロジスティクスが、3PL 事業を拡大している。
スイスでサム スン電子からSCM業務を新規に受 託し、同国国内市場に参入した。
ま た、イタリアではタイヤメーカーのコ ンチネンタルタイヤと三年契約を更 新した。
 CEVAは二〇〇一年にスイスに 進出したが、これまで業務は通関や フォワーディングなどの国際物流に 限られていた。
サムスンの案件では 毎週一〇〇〜二〇〇種類の部品を荷 受けし、バーゼル近郊にあるサムスン の工場に配送する。
CEVAは既に、 近隣のオーストリアやスロバキアなど で同様の業務をサムスンから受注し ている。
 イタリアではコンチネンタルの現地 法人向けに、同国北部のローディ近 郊に二万四〇〇〇平方メートルの専 用センターを用意し、毎日二万トン のタイヤ製品を取り扱う。
センター では貨物の積み降ろしから構内作業、 ピッキング、出荷、配送業務までを 請け負い、イタリア国内のディーラー には受注後二四〜四八時間以内に納 入する体制を敷く。
CSCMPで3PL調査最新版 荷主の物流委託志向が強まる ■アイフォートランスポート  10 ・ 10 など  コンサルティング大手のキャップジ ェミニとペンシルベニア大学などが共 同で行った「二〇一二年版3PL調 査」が、米国フィラデルフィアで開 催された米国サプライチェーン・マネ ジメント・プロフェッショナル協議会 (CSCMP)の年次総会で発表さ れた。
 同調査は今年で一六回目を数える。
報告書は五二ページから成り、3P L市場の中でも急速な伸びが予測さ れる分野や電子機器産業の業務にお ける課題、サプライチェーンを担う人 材の不足など幅広い調査結果が掲載 されている。
 中でも注目すべき点は、世界同時 不況後、荷主が再び本業への回帰志 向を強め、3PL業者の利用を積極 化しようとしていることだ。
アンケー トに回答した企業のうち、六四%の 荷主が、今後3PL企業への業務委 託を増やしたいとした。
ただし、五 八%の荷主が委託先の3PL企業を 絞り込みたいとも回答している。
 人材不足については、荷主企業、 3PL企業合わせて計五二%の回答 者が、SCMの専門知識を持った労 働者の不足を問題として指摘。
この 比率は一〇年調査の一四%と比べて 四倍近くに跳ね上がっており、人材 不足が深刻化している状況が窺える。
パナルピナ インドに相次いで事務所を開設 ■同社プレスリリース  10 ・ 12  スイスの大手フォワーダーであるパ ナルピナは、インド発着貨物の取り込 みを強化している。
北西部のジャイ プールに事務所を開設したのに続き、 北部パンジャブ地方のルディヤーナー にフォワーディング事務所を新設した。
 ルディヤーナーには数千社の繊維 関連企業が集積し、経済成長が著し い。
自動車やバイク、自転車などの 中小部品工場も数多く立地する。
パ ナルピナにとってルディヤーナー事務 所はインド北部の事務所としては三 カ所目。
いずれも今年に入ってから 開設している。
アジリティがヘンケルと五年契約 一三年から中国でSCM業務開始 ■同社プレスリリース  10 ・ 17  クウェートを本拠とする大手ロジ スティクス業者、アジリティは、ドイ ツに本社を置く大手日用雑貨メーカ ーのヘンケルと中国におけるSCM 業務の受託契約を結んだ。
契約期間 は五年間。
アジリティは二〇一三年か ら中国での調達物流、構内作業、製 品物流、輸出入業務などを請け負う。
 ヘンケルは現在、「プロジェクト・ ドラゴン」と呼ぶ中国国内のSCM の再編計画を進めており、中国にお ける生産と流通の大幅な効率化を図 っている。
アジリティへの業務委託 はその一環。
DHLが欧州発アジア向けで 食品用の低温海上混載便を開設 ■同社プレスリリース  10 ・ 20  ドイツポストDHL傘下のDHL グローバル・フォワーディングは、ド イツ発アジア向けの食品用低温海上 混載サービス「クールLCLサービ ス」を開始した。
少量で厳密な温度 管理が必要な食品に特化したサービ スとなっている。
 欧州で生産された高級チョコレー トやケーキなどをアジア市場まで運ぶ には、十二〜一七度で温度管理する 必要がある。
これまでは物量が少な くとも海上コンテナ一本を貸し切る か、航空輸送を使うしかなかったが、 クールLCLサービスにより、海上 混載貨物として安価な運賃で運ぶこ とが可能になった。
 DHLはドイツのハンブルク港か らシンガポールに輸送し、シンガポー ルで貨物を仕分け後、最終目的地ま で輸送する。
55  DECEMBER 2011 換算レート1米ドル=78円 欧州のトラック貨物 二年連続物量増も運賃は低水準 ■トランスポート・インテリジェンス  10 ・ 21  英国の専門誌「トランスポート・イ ンテリジェンス」の調査によると、二 〇一一年の欧州のトラック貨物量は、 一〇年からの拡大傾向が続き、対前 年比で二年連続の増加が見込まれて いる。
ただし、運賃水準は過去最高 だった〇八年と比べ、約一〇%低い 水準で推移していると同誌は伝えて いる。
 欧州の一〇年のトラック貨物量は 前年比三・六%増だった。
世界同時 不況の影響は一四年まで残るとみら れるが、現在、ギリシャやスペイン、 ポルトガルなどの南欧経済の停滞が 影響している反面、ドイツでは国内 需要が旺盛で、ドイツ発着の輸出入 貨物の増加にもつながっている。
ま た、中東欧の経済活動も底堅く推移 しており、今後の欧州経済の牽引役 と期待されているという。
フェデックス・グランド 成績優秀な一人親方を表彰 ■同社プレスリリース  10 ・ 21  フェデックス傘下の陸送宅配業者 であるフェデックス・グランドは、同 社が契約する?一人親方(インデペ ンデント・コントラクター:独立請負 業者)?七万人の中から、成績優秀 な三人を「今年の起業家」に選出し た。
売り上げや利益の伸び、顧客満 足度、安全性、コミュニティーサービ スなどの項目を基準として選考した。
 フェデックス・グランドの配達ドラ イバーの過半は一人親方で占められて いる。
同社はその一人親方の士気を 高めるために、最も優れた成績を残 した者を表彰する制度を二〇〇七年 に始めた。
 同社の一人親方を巡っては、二〇 〇〇年代に入ってから全米各地で訴 訟が頻発している。
原告側は、一人 親方といっても実態はフェデックスの 専属ドライバーであり、同社は一人 親方という形式をとることで、支払 い経費や人件費などを安く抑えよう としていると主張している。
キューネ+ナーゲル ダノンとポーランドで契約更新 ■同社プレスリリース  10 ・ 24  スイスの大手ロジスティクス業者 であるキューネ+ナーゲルは、フラン スに本社を置く食品大手、ダノンと の間で、ポーランドにおけるサプライ チェーン業務に関する契約を三年半 更新した。
これまでポーランド南部の 延べ床面積四〇〇〇平方メートルの 物流センターで低温食品の保管・出 荷業務を行っていたのに加え、首都 ワルシャワ近郊に新設された一万三 〇〇〇平方メートルの物流センター での業務も受託した。
 キューネ+ナーゲルは、ダノンの工 場から配送された製品をセンターで 荷受けし、音声認識型の「ボイスピ ッキングシステム」を使って客先ごと にピッキングする。
独ダクサが米ダラスに事務所設置 欧州でも三カ所目のハブ拠点 ■同社プレスリリース  10 ・ 24 など  ドイツの中堅ロジスティクス業者 であるダクサは、米国のテキサス州ダ ラスに事務所を開設した。
当初の人 員数は一五人。
これにより、米南部 の原油やガスといった資源のロジステ ィクス業務を取り込みたい考え。
 また同社は九月、地盤とする欧州 で三カ所目となるハブ拠点を、フラ ンス中央部のクレルモン=フェランに 開設している。
敷地面積は六五万平 方フィート(五万八五〇〇平方メー トル)、延べ床面積は七万五〇〇〇平 方フィート。
投資金額は一三五〇万 米ドル(一〇億五三〇〇万円)。
約 一〇〇人の従業員を新規雇用する。
フェデックスの年末繁忙期予想 十二%増の二億六〇〇〇万件 ■同社プレスリリース  10 ・ 24  フェデックスは、十一月下旬の感 謝祭からクリスマスまでの年末繁忙 期の宅配貨物の配達件数は、前年同 期比十二%増の二億六〇〇〇万件に 達すると予測している。
繁忙期のピ ークとなる十二月十二日の配達件数 は一七〇〇万件に上る見込みで、こ れは通常の一日の物量の二倍に当た る。
 増加の牽引役となるのは、フェデ ックス・グランドのサービス「スマー トポスト」によるオンラインショッピ ング商品の配達だ。
同サービスは米 郵政公社(USPS)のサービスを 利用して二〇〇四年に開始したもの で、今繁忙期の取り扱いは前年同期 比三〇%増を予想している。
英ウィンカントン 大手乳製品メーカーと契約更新 ■同社プレスリリース  10 ・ 26  英国の大手ロジスティクス業者で あるウィンカントンは、同国の乳製品 大手のミュラー社とSCM業務に関 して三年間の契約を更新した。
 ウィンカントンは、専属ドライバー 二四人と専用車両十二台によって毎 日一五〇カ所の農家から原乳を集荷 し、英西部シュロップシャーにあるミ ュラーの工場に搬入する。
原乳の取 扱量は、年間二億三〇〇〇万リット ルに上る見込み。

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