ロジビズ :月刊ロジスティックビジネス
ロジスティクス・ビジネスはロジスティクス業界の専門雑誌です。
2012年9号
NEWS
欧米編

*下記はPDFよりテキストを抽出したデータです。閲覧はPDFをご覧下さい。

SEPTEMBER 2012  76 2012年7月発表分 UPSフレイト 平均五・九%の運賃値上げ ■トランスポート・インテリジェンス 
掘Γ欧覆  
P SのL T L( Less Than Truckload:日本の特別積み合わせ貨 物輸送に相当)部門であるUPSフ レイトは七月一六日付で、北米(米 国、カナダ、メキシコ)におけるスポ ット(non-contractual)輸送の運賃 を平均五・九%引き上げる。
LTL の運賃に加え、付帯( accessorial) 料金や最低運賃なども値上げする。
 同社は米国のLTL業者としては 四番目の規模であり、約二〇〇カ所 のセンターを構えている。
DBシェンカー インドでニコンの物流業務を受注 ■同社プレスリリース 
掘Γ  ドイツ鉄道傘下のロジスティクス業 者であるDBシェンカーは、インドで ニコンの現地法人から、デジタル一眼 レフカメラの本体やレンズ、アクセサ リーに関するSCM業務を受注した。
調達物流業務、倉庫業務、構内作業、 簡易組み立て、在庫管理など幅広い 業務を行う。
インドの客先に配送す る前には、製品ごとのシリアル番号を スキャンしてから配送する。
 ニコンの現地法人は六カ月にわた って自社のロジスティクス業務や倉庫 業務のニーズを分析し、結果、DB シェンカーへのアウトソーシングを決 めたという。
仏ノルベール・ダントレサングル スリランカでフォワーダー買収 ■同社プレスリリース 
掘Γ  フランスの大手ロジスティクス業者 であるノルベール・ダントレサングル は、スリランカの複合企業であるジョ ン・キールス・グループ(John Keells Group)のフォワーディング部門を買 収する。
同部門の二〇一一年の売上 高は約一〇〇〇万ドル(七億九〇〇 〇万円)、従業員数は約一二〇人。
イ ンド国内に六カ所、スリランカに二カ 所の事務所を置いている。
 ノルベール社は国際フォワーディン グ部門を強化しており、一一年には 中国のAPCチャイナ・インターナシ ョナルを買収している。
ノルベール社 のフォワーディング部門は現在、十二 カ国に五〇カ所の事務所を構え、約 六〇〇人を擁している。
パナルピナ 世界5カ所に「サポートセンター」 ■同社プレスリリース 
掘Γ  スイスの大手フォワーダー、パナル ピナは、社内向けのサポートセンター を世界五カ所に設置する。
これまで 地域ごとにばらつきのあったサービス レベルを底上げする狙い。
 チェコのプラハとシンガポール、ア ルゼンチンの首都ブエノスアイレス、 米ニュージャージーに、「ロジスティク ス・コンピタンス・センター」を開設 する。
これらのセンターには業務に精 通した社員が常駐し、各地の営業所 からフォワーディング業務などについ て相談を受け、荷主の要望に最大限 に応えられるよう助言する。
営業活 動を始める前段階から契約成立後ま での相談を受け付ける。
 加えて、ドイツのフランクフルトに は「サプライチェーン・ソリューショ ン・センター」を設置する。
フォワー ディング業務だけでなく、荷主のエン ド・ツー・エンドのサプライチェーン の全体最適構築に関する相談を行う。
豪トールが六五〇万ドルで 定温物流事業を売却 ■同社プレスリリース 
掘Γ  豪州の大手ロジスティクス業者であ るトール・グループは、定温物流部 門のトール・リフリジレーティッドの 幹線輸送事業と倉庫事業をオートモ ーティブ・ホールディングスに売却す る。
オートモーティブ・ホールディン グスは定温輸送に強みを持つ物流業 者で、売却額は六五〇万ドル(五億 一三五〇万円)。
 両事業の二〇一二年度の売上高は 七五〇〇万ドルだったが、営業損益 は赤字になっていた。
トールは五月か ら全社戦略の見直しを行っている。
定 温物流の競争環境が厳しくなり、利 益面で苦戦を強いられているという 現状を踏まえ、今回の売却に踏み切 った。
これに合わせて約一〇〇人の 従業員がオートモーティブ・ホールデ ィングスに移籍する。
アジリティ ハンガリーにレノボ用事務所を開設 ■同社プレスリリース 
掘Γ  クウェートに本社を置くロジスティ クス業者のアジリティは、ハンガリー のシャールバール(Sarvar)に同国で 四カ所目となる事務所を開設する。
こ れは中国の大手パソコンメーカー、レ ノボ専用の事務所で、レノボの生産 工場に隣接している。
 アジリティにとって、キーボード・ プリンティング( keyboard printing) に関するSCM業務は重要であり、荷 主により近いところに事務所を開設 することによってその要望に柔軟に 応える体制を整えたとしている。
ア ジリティは現在、年間約六〇万個の キーボードをレノボ向けに輸送してお り、この数は今後一〇〇万個まで増 加すると見込んでいる。
77  SEPTEMBER 2012 換算レート:1ドル= 79円、1ユーロ= 97円、1ポンド= 123円で換算 スイスポストが仏ラ・ポストと 国際郵便事業で合弁会社を設立 ■同社プレスリリース 
掘Γ  スイスの郵便事業会社、スイスポス トは、フランス郵政公社のラ・ポスト と国際郵便事業を行う合弁会社「ア センディア(ASENDIA)」を折 半出資で設立した。
スイスポストと ラ・ポストの国際郵便部門の売上高 は両社合わせて四億ユーロ(三八八 億円)を超えており、アセンディアは スタート時点から国際郵便会社の一 角を占めることになる。
 アセンディアは主にB to Cの国際 郵便を手掛ける。
七月六日、営業を 開始した。
従業員数は一〇〇〇人を 超え、本社はパリとスイスの首都・ベ ルンの二カ所に置く。
欧州を中心に、 北米やアジアなど一五カ国・二五カ所 に拠点を構える。
 二〇一一年の国際郵便の市場規 模は推定一〇〇億ドル(七九〇〇億 円)。
今後、ダイレクトマーケティン グやカタログの配送業務の増加が予 想されることから、さらなる成長が 期待されている。
キューネ+ナーゲル 東欧でペプシコの業務受注 ■同社プレスリリース 
掘 11  スイスの大手ロジスティクス企業で あるキューネ+ナーゲルは、米清涼飲 料大手のペプシコからポーランドにお けるSCM業務を受注した。
キュー ネ+ナーゲルは、調達物流およびポー ランド全土五カ所にある物流センター の運営、物流センターから同社が運 営する四〇カ所のクロスドッキングセ ンターへの配送を行う。
UPSのTNT買収 欧州委員会が詳細調査を開始 ■同委員会プレスリリース 
掘 20 など  
釘佞旅埓執行機関である欧州委 員会は、米UPSがオランダのTNT エクスプレスを五二億ユーロ(五〇四 四億円)で買収する件について、独 占禁止法の観点から詳細な調査を開 始した。
十一月二八日までに買収を 認めるかどうか判断するとしている。
 欧州委は、UPSがTNTを買収 した場合、国際宅配貨物の分野にお いて非常に高いシェアを占めるため、 公平な競争環境が阻害される可能性 があるとの懸念を表明。
「多くの企業 にとって、国際宅配貨物は戦略的に 重要な意味を持っている。
UPSによ るTNTの買収は直接的にはEU域 内の荷主企業の損害につながり、ひ いてはEUの消費者の損害となる危 険性がある」としている。
 
釘佞隆道訖諭 watchdog)は六 月にこの件の予備調査を開始。
一方、 UPSは七月中旬、欧州委員会の調 査は長期にわたるだろうとの見解を 示している。
英ウィンカントン LPG大手と五年間の契約更新 ■同社プレスリリース 
掘 23  英国の大手ロジスティクス企業のウ ィンカントンは、同国のLPG(液化 石油ガス)大手、アバンティガスとの 契約を五年間更新した。
今回の契約 更新は、売り上げにして三〇〇万ポン ド(三億六九〇〇万円)に相当する。
 ウィンカントンは二〇〇二年から アバンティガスのLPGの配送を請け 負っており、現在は四〇台の専用車 両を使用している。
欧州委員会 キャット・ロジの買収を承認 ■同委員会プレスリリース 
掘 23  欧州委員会は、米投資ファンドのプ ラチナ・エクイティによる米キャタピ ラーの一〇〇%物流子会社、キャタ ピラー・ロジスティクス(キャット・ ロジ)の買収計画を承認した。
プラ チナ・エクイティは、キャタピラーか らキャット・ロジの株式六五%を七億 五〇〇〇万ドル(五九二億五〇〇〇 万円)で取得する。
 同計画は今年五月に公表されてい た。
これについて欧州委は独占禁止 法の下に調査を行い、その結果を発 表した。
 キャット・ロジは米国イリノイ州に 本社を置き、世界二三カ所に事務所 や物流センターなど計一〇八拠点を 持っている。
ドイツポスト 国際宅配と郵便事業に大型投資 ■同社プレスリリース 
掘 26  ドイツポストは、国際宅配事業と 郵便事業に計一〇億ユーロ(九七〇 億円)以上の投資を実施する。
既に 郵便事業への新技術の導入に四億ユ ーロを投じており、これに加えて国 際宅配事業のインフラ整備に七億五 〇〇〇万ユーロを投資する計画だ。
 郵便事業については、二〇〇九年 から最新鋭の仕分け機器を順次導入 している。
これまでに八二カ所の集荷 集配センターすべてで導入作業を完 了し、計二八八台の機器を設置。
こ れにより、郵便物の仕分け能力は一 日当たり六五〇〇万通に向上した。
 国際宅配事業では、二〇一四年ま でにドイツ国内のセンターの設備を更 新する。
一センター当たりの処理能 力は現時点では一時間で平均二万個 だが、これを最大五万個まで引き上 げる考えだ。

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