2012年10月号
NEWS

欧米編

OCTOBER 2012  66 2012年8月発表分 DHLサプライチェーン ユニリーバとグローバルで提携 ■アイフォートランスポート 8・7  ドイツポストDHL傘下のDHL サプライチェーンと大手家庭用品メ ーカーのユニリーバは、グローバルな 提携関係を結んだ。
両社はユニリーバ とその顧客に対して世界レベルのサー ビスを提供するため、取引関係を強 化し、協力して事業を進めていく。
 両社のパートナーシップでは、市場 に製品が届くまでのスピードを上げる こと、効率化、コスト削減、それに 持続可能な取り組みに重点が置かれ ている。
その取り組みには、ロジス ティクス分野での二酸化炭素排出量 と廃棄物の削減、革新的な技術開発 なども含まれている。
 また、両社はブラジルやロシア、中 国やインドなどといった新興国での既 存サービスの対象地域を拡大する。
こ のほか、効果の高い業務改善策を各 地に広く展開し、サプライチェーンの パフォーマンスを最適化する方針。
蘭CEVAロジスティクス 大手缶詰メーカーやハインツと契約 ■同社プレスリリース8・8など  オランダの3PL大手、CEVA ロジスティクスは、英国の大手缶詰 メーカーであるジョン・ウェストとサ プライチェーン業務の受託契約を三 年間更新した。
また、米食品大手の H・J・ハインツと海上貨物輸送に 関する五年間の新規契約を結んだ。
 ジョン・ウェスト向けの業務は、C EVAにとって三年間で計一億六九 〇〇万ユーロ(一六五億六二〇〇万 円)の収入となる見込み。
CEVA は英東部のフェリクストウ港で陸揚げ された貨物の通関を切り、同社のメ ンドルシャムの物流センターに横持ち して保管。
構内作業の後、目的地ま でのトラック輸送を行う。
 ハインツとの契約では、CEVA は年間六万TEU(二〇フィートコン テナ換算)の海上貨物の取り扱いを 一手に引き受ける。
ハインツにとって は、業務委託の一本化による合理化、 サプライチェーンにおける可視性の向 上、コスト削減などのメリットがある という。
USPS、第3四半期の赤字拡大 組織の存続が危ぶまれる ■同公社プレスリリース 8・9など  米郵政公社(USPS)の二〇一 二年度第3四半期(四月〜六月、同 公社は九月決算)の最終損益は五二 億ドル(四〇五六億円)の赤字とな り、赤字幅が前年同期の三一億ドル から大幅に拡大した。
年金の払い戻 しに一一〇億ドルを支出したことが 響いた。
週六日から五日への配達頻 度の切り替えコスト、健康保険プログ ラムの導入コストなども影響した。
 この赤字に苦しむ組織がいつまで持 ちこたえることができるのかが、米 社会では大きな関心事になっている。
同公社の現金は底を尽きかけており、 議会が手を差し伸べない限り、金融 機関からの借り入れも難しい。
 同公社は一四〇カ所の施設におけ る業務の整理統合、従業員の労働時 間の大幅な短縮、土曜日の配達中止 など、経費の削減に取り組んできた。
それでも、郵便物は減り続けている。
物量の伸びている小包を取り込まな ければ、収入を増やすのは難しいと みられている。
DBシェンカー 英国〜ポーランドの貨物列車を増便 ■同社プレスリリース 8・9  ドイツ鉄道傘下でロジスティクス事 業を行うDBシェンカーの鉄道部門 は、ポーランド〜英国間の鉄道貨物 輸送のサービスを拡充する。
昨年から ポーランド西部のヴロツワフ〜ロンド ン間で貨物列車を週一便運行してき たが、九月からは週二便に増便する。
 同社のこれまでの営業戦略が奏功 し、貨物輸送量が増加した。
また、欧 州全域でトラック輸送から鉄道輸送 へのモーダルシフトを促す狙いもある という。
仏ノルベール・ダントルサングル 仏生協から定温貨物の業務を受注 ■同社プレスリリース 8・ 12  フランスの大手ロジスティクス業者 であるノルベール・ダントルサングル は、生協の形態でスーパーマーケット をチェーン展開しているシステムユー ウエスト(System U Ouest)から定 温貨物に関するロジスティクス業務を 受注した。
システムユーは、仏西部 のバンデーに三万平方メートルの定温 貨物のハブセンターを建設する計画を 進めている。
ノルベール・ダントルサ ングルは、来年九月から同センターの 業務を行う。
 システムユーは、仏中央部から西部 にかけて四〇〇以上の店舗を構える。
新しいハブセンターからは、そのうち 七〇店舗への生鮮食品を配送する。
UPSのTNT買収 欧州委員会が調査を再開 ■ポスト&パーセル 8・ 14 など  八月二三日付の「ポスト&パーセ ル」誌ネット版によると、欧州委員 会は、UPSによるTNTエクスプ レスの買収が独占禁止法に抵触する かどうかについての第二段階の調査 67  OCTOBER 2012 換算レート:1ユーロ= 98円、1ドル= 78円 を同一四日、再開した。
欧州委は八 月上旬、情報収集に時間がかかるこ とを理由に、同調査を中断していた。
調査終了は当初予定よりも遅れ、十 二月二〇日となる見込み。
 欧州委は七月に実施した最初の調 査の段階で、UPSのTNT買収は 独占禁止法上、「重大な疑念(serious doubts)」があるとして、第二段階の 調査に入ることを決定。
当初は十二 月十二日に調査を終える見込みとし ていた。
 一方、UPSはTNTの株主に対 し、買収提案についての回答期限を 八月三一日に設定していた。
しかし、 欧州委の調査再開の発表と相前後し て、これを十一月九日に延長するこ とを示唆している。
キャット・ロジスティクス 新CEOを選任 ■プレスリリース・ポイント・コム 8・ 13  米投資ファンドのプラチナ・エクイ ティが筆頭株主となったキャタピラ ー・ロジスティクス・サービシーズ(キ ャット・ロジ)は、新CEOにジョス・ オプデウィーグ(Jos Opdeweegh)氏 を選任した。
 プラチナ・エクイティはこのほど、 キャット・ロジの株式の六五%を親 会社のキャタピラーから取得してい る。
オプデウィーグ氏は不動産会社な どでCEOを務めた経験があり、ロ ジスティクスとM&Aについても幅広 い見識を持っているという。
フェデックスが英グラスゴーに フォワーディングの拠点開設 ■同社プレスリリース 8・17  フェデックスのフォワーディング部 門であるフェデックス・トレード・ネ ットワークスは、英国スコットランド 地方のグラスゴーに拠点を開設した。
これは同社にとって英国で三カ所目 の拠点となる。
 新拠点はグラスゴーとプレストウィ ックの両空港だけでなく、グリーノッ クとグランジマウスの港にも近いとい う。
グラスゴーは衣料品産業、自動 車産業などの重要なハブであり、道 路や鉄路などとの接続も良好。
同社 は新拠点の開設により、地元の物流 ニーズをくみ上げる考えだ。
ダムコがパナマ企業と戦略的提携 新拠点建設し衣料品の輸出入拡大 ■同社プレスリリース 8・ 21  デンマークの海運大手A・P・モラ ー・マースクのロジスティクス部門で あるダムコは、パナマのエクスクルー シブ・ブランズ・ロジスティクス(E BL)と戦略的提携を結んだ。
パナ マの自由貿易区、コロン・フリーゾー ン(CFZ)を中継地として、アジ アと南米各地の間での衣料品の輸出 入業務を拡大する。
今後、年間約三 万五〇〇〇立方メートルの貨物取扱 能力を持つハブ拠点をパナマに建設す る計画だ。
 EBLは、パナマ運河につながる CFZ内の拠点で高級衣料品の梱包 やラベル貼付などを行う。
ダムコはフ ォワーディングを含め、生産地から最 終目的地までの貨物輸送全般を受け 持つ。
欧州のトラック運賃 4四半期連続で下落、回復見えず ■トランスポート・インテリジェンス 8・ 22  民間の調査会社のトランスポレオ ンとキャップジェミニ・コンサルティ ングによると、二〇一二年第2四半 期のトラック貨物の運賃水準は前年 同期比に比べ四・三%下落し、4四 半期連続での下落となった。
欧州経 済の先行きの不透明感が影響し、荷 動きが鈍化している。
加えて、燃料 費の値下がりも運賃水準を引き下げ る要因となった。
 例年、第2四半期は季節的な要因 で物量が回復し、運賃が上昇する傾 向にあり、一二年第2四半期の運賃 も第1四半期に比べれば上昇してい る。
しかし、これまでよりも上げ幅 が縮小したため、前年同期比では減 少となった。
キューネ+ナーゲル バイエルなど二社から物流受託 ■同社プレスリリース 8・ 23 など  スイスの大手ロジスティクス企業で あるキューネ+ナーゲルは、二件の物 流業務受託契約を結んだ。
米国のプ リンター大手のレックスマークと欧州 でのロジスティクス業務に関する一〇 年契約を締結した。
また、ドイツの 製薬大手、バイエルの医療部門からチ リでの物流業務を一括して受託した。
 レックスマークからは、フィリピン、 メキシコの工場とアジアのサプライヤ ーからの調達物流の管理、欧州・中 東・アフリカ地域での配送、返品業 務などを請け負った。
レックスマーク はこの数年、ロジスティクス業務の統 合を進めており、その結果、キュー ネ+ナーゲルとの長期契約を決めた。
 バイエルの医療部門向けでは、チ リにおけるバイエルのすべての医療品、 およびバイエルが販売する他社の医療 品のロジスティクス業務を独占的に行 い、再梱包やラベル貼り、特売の準備 などの付加価値サービスも提供する。
加えて、実験室での医薬品の試験や チリへの輸入のために必要な試験も担 当。
バイエルが所有する四〇〇〇平方 メートルの物流センターでの作業には 専属の従業員五〇人を充てる。

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