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NOVEMBER 2012 62
2012年9月発表分
福建省厦門港
江西省井岡山の内陸港建設に投資
■9・7
福建省の厦門港務控股集団が建設
に投資した吉安「陸地港」兼吉安港湾
作業区の起工式が行われ、吉安「陸
地港」(申告、検査や通関などの港湾
業務機能が備わった内陸部の物流セ
ンター。 無水港)の建設が本格的に
始まった。
吉安「陸地港」は江西省全体の中
心であり、道路、鉄道、水路など複
数の輸送のハブでもある同省吉安市
の井岡山経済技術開発区に建設され
る。 計画敷地面積は一七万五〇〇
〇平方メートルで、ヤードは年間一
五万五〇〇〇TEU(二〇フィート
標準コンテナ換算)、倉庫は年間三
七万トンの取り扱いが可能。 同事業
への投資総額は二億元(二四億円)。
招商局国際が株式の五〇%を買収
トーゴのコンテナ埠頭運営会社
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インフラ・港湾大手の招商局国際
(チャイナマーチャンツ)はこのほど、
コンテナ埠頭の運営を手掛ける蘭タ
ーミナル・インベストメント・リミ
テッド(TIL)が保有する西アフ
リカ・トーゴのコンテナ埠頭運営会
社、Thesar Maritime Limited(T
ML)の株式五〇%を買収したと発
表した。 TMLは、トーゴのロメ・
コンテナ埠頭を三五年間運営してい
る。 今回の買収後もTILはTML
の株式の残り五〇%を保有する。
ロメ・コンテナ埠頭のコンテナ取
扱量は、年間二二〇万TEUと見込
まれる。 トーゴで唯一、ギニア湾に
面するコンテナ深水港で、西アフリ
カ地域の中でも地理的優位性を持つ
中継港。 過去五年間のコンテナ取扱
量の年平均成長率は一〇・三%だっ
た。
チャイナマーチャンツの取締役会
主席の傳育寧博士は、今後も成長が
見込まれるアフリカ市場でコンテナ埠
頭への投資を行っていくと述べた。
天津港
河北省張家口の大型物流拠点稼働
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天津港集団はこのほど、河北省
張家口市の大規模物流拠点を正式に
稼働させたと発表した。 これにより、
同集団は中国の北方内陸地域への業
務展開を推進する。
新拠点は同市懐安県に位置し、最
終的には総面積四平方キロメートル
とする計画。 拠点内には物流倉庫エ
リア、公共サービス生産エリア、オ
フィスエリア、商業貿易エリア、生
活サービスエリアを整備する。 初期
計画の面積は三二万三〇〇〇平方メ
ートルで、二〇一〇年六月に建設計
画が開始された。 現在、七万三三〇
〇平方メートルが竣工している。
上海・洋山深水港区
四期事業が一五年末に稼働へ
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上海口岸連合会と上海浦東現代
物流業界協会が共催し、「洋山の新
しい発展にフォーカス」をテーマとす
る第一回洋山フォーラムがこのほど、
小洋山島で開催された。
洋山深水港区のコンテナ取扱量は
年間一四〇〇万TEUに達している。
コンテナ埠頭の総延長は五六〇〇メ
ートルで、コンテナ専用バースは一
六カ所となった。
同港区の四期事業では、五〜七万
トン級のコンテナバースが七カ所建設
される予定。 バースの総延長は二八
〇〇メートルで、年間取扱量は四〇
〇万TEUに達し、二〇一五年末に
稼働する計画。 また、同年末にはハ
イレベルな内陸河川航路ネットワー
クの枠組みが構築される見通し。
フェデックスとUPS
中国国内宅配業務の許可を獲得
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米フェデックスの中国法人、聯邦
快逓(中国)と米UPSの中国法人
である優比速包嚢運送(広東)は
このほど、中国国内での宅配便業務
許可を正式に獲得した。 両社はこれ
まで中国から海外への宅配業務のみ
を取り扱っていたが、今回、許可を
得たのは中国国内での業務。 新たな
「郵政法」に基づき、「非書簡国内宅
配業務」を申請していた。
聯法快逓が許可を取得した都市
は上海市、広東省広州市、同省深
圳市、浙江省杭州市、天津市、遼
寧省大連市、河南省鄭州市、四川
省成都市の八都市。 優比速包嚢運
送(広東)は上海市、広東省広州市、
同省深圳市、天津市、陝西省西安
市の五都市で、両社とも書簡以外の
国内宅配業務を行う。
重慶市が総合運輸物流ルート計画
重慶と欧州、東南アジアを結ぶ
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ア
ジ
ア
開
発
銀
行
内
河
運
輸
持
続
可
能
発展国際討論会で、重慶市交通運
輸委員会関係者は、「第十二次五カ
年計画(二〇一一〜一五年)」期間
中に二〇〇億元(二四〇〇億円)を
投資し、長江上流水運センターを構
築することを明らかにした。
一五年までに、同市の四級以上航
路の総延長を一六〇〇キロメートル
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以上とし、規模化、専業化した大型
港湾物流パーク八カ所を建設する。
また、計画によると、同市は重慶
〜新疆〜中央アジア〜欧州、重慶〜
雲南省昆明市〜東南アジアを結ぶ総
合運輸物流ルートを構築する。
上海市
国際調達パークを建設へ
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国際貿易センターとしての都市建
設を推進するうえでの重要な機能的
プラットフォームとして、中国(上
海)国際調達パークが新たに建設さ
れることが決まった。 一期工程は二
〇一三年に正式に始まる予定。
海南大印集団が輸入ゴム取引の
保税物流センターに着工
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海南大印集団はこのほど、海南省
海口総合保税区で海南大印保税物
流センターの建設に着工した。 投資
総額は約九億元(一〇八億円)。
新センターは輸入ゴム製品に関す
る情報化取引市場、多機能倉庫物
流センター、国際化展示センター、
現代化ゴム情報センターを一体化し
た大型国際ゴム物流センターとなる。
ゴム製品の年間取引量は一〇〇万ト
ン以上、年間取引額は三〇〇億元に
達する見込み。
国務院が貿易促進で「意見」公布
輸出時の税還付を加速
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国務院はこのほど、「貿易の安定
成長促進に関する若干の意見」の全
文を発表した。 輸出時の税還付と金
融サービスを行い、貿易の利便化水
準を引き上げて貿易環境を改善、貿
易構造を高次化する。 また、組織的
指導を強化する。 そのための計一六
条の具体的な意見を打ち出した。
関係者によると、関係部門はこれ
に基づき、今後、輸出時の税還付や
金融、輸出信用などの分野で、より
詳細な措置を決定する。 各種措置は
来月から実施段階に入り、貿易目標
の達成を目指すことになる。
一〜八月の道路・水路への投資額
四・九%減の八一七九億円
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交通運輸省はこのほど、一〜八月
の道路・水路への投資額は八一七九
億元(九兆八一四八億円)で、前年
同期に比べ四・九%減少したと発表
した。 この減少幅は上半期(一〜六
月)より縮小した。 国家の予備調整
とミクロ調整政策の実施に伴い、道
路・水路への投資規模は回復に向か
い、年間の投資額は前年とほぼ同水
準に達する見込みだ。
主要港湾の貨物取扱量
八月は前年同月比二%増
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交通運輸省がこのほど発表した統
計によると、八月の港湾輸送は引き
続き減速しており、主な生産指標上
昇率は、再び今年最低の記録を更新
した。
貨物取扱量が年間一〇〇万トン以
上に達する全国の「規模以上」の港
湾における八月の貨物取扱量は、前
年同月比二・〇%増、前月比一・
八%減の七億九二〇四万トン。 今年
に入ってから初めて八億トンを下回
った。 一〜八月の累計貨物取扱量は、
前年同期比六・一%増の六三億五
〇三九万トンだった。
また、八月のコンテナ取扱量は前
年同月比三・九%増の一五一一万
TEUだった。
日産中国
中国からの部品輸出が増加
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日産の中国法人、日産(中国)投
資の西林隆総経理はこのほど、同社
が今年、中国での一部の職能を強化
し、調整する予定を明らかにした。
西林総経理によると、部品の輸出
業務が同社の重要な業務となる。 上
海市と広東省広州市でそれぞれ部品
を扱う支社を設立する。 現在、中国
での部品の生産高は日本よりも多い。
近年の円高に伴い、日本でサプライ
ヤーを探すコストがさらに増加したた
め、日本からの自動車輸出でも、中
国から一部の部品を輸入して組み立
たてたものを米国に輸出することが多
い。 日産が中国以外の地域で生産し
た自動車の部品のうち、平均二〇〜
三〇%は中国から輸入しており、そ
の比率が三〇〜四〇%に達する車種
もある。
南京市
総合保税区が設立
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国務院はこのほど、江蘇省南京市
に総合保税区を設置することを承認
した。
中国政府は「物流業の調整と振興
の計画」で、南京市を中国の九つの
物流区域のうち、長江デルタ地域の
中心都市であり、全国的物流拠点と
なる二一都市の一都市として指定し
た。 また「中国の沿岸港湾の配置計
画」では、南京港を長江デルタ地域の
港湾群でも重要な港湾と指定し、南
京市を重要な港湾都市九都市のうち
の一つに指定した。
ニュース出典:MJC物流ニュース 換算レート:1元= 12円
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