欧米編[NEWS]：ロジスティクス・ビジネス[LOGI-BIZ]バックナンバー

2012年3号

NEWS
欧米編

*下記はPDFよりテキストを抽出したデータです。閲覧はPDFをご覧下さい。

MARCH 2012　　58 2012年1月発表分独ヘルマン北欧の郵便事業者から子会社買収 ■同社プレスリリース　１・４　ドイツのロジスティクス業者であるヘルマン・ワールドワイド・ロジスティクスは、スウェーデンとデンマークの郵便会社が合併して発足したポストノード（PostNord）の子会社、ＨＩＴスターリンテックスとＨＩＴベルギーの二社を買収した。
これにより、ヘルマンは欧州中央部の顧客へのサービス向上を図る。
　ヘルマンは未上場企業ながら、直近決算では売上高で二六億五〇〇〇万ユーロ（二六五〇億円）を上げている。
ＣＥＶＡロジスティクス南欧で新規業務二件を受注 ■同社プレスリリース　 1・ 11 など　オランダの３ＰＬ企業であるＣＥＶＡロジスティクスは、イタリアとスペインでそれぞれ新規物流業務を受注した。
　イタリアでは教科書の出版社、ラ・スクーラ（La Scoula）と五年契約を結んだ。
ＣＥＶＡは北部のパヴィアに二六〇〇平方メートルの専用センターを設け、ラ・スクーラが出版する小中学校向けの教科書と関連用品のＳＣＭ業務全般を請け負う。
具体的には、物流センターでの荷受け、保管、ピッキング、値段やラベルの張り替え作業、返品業務などを行い、五年間の取扱量は計二一五〇万冊、アイテム数にして四三〇万アイテムに上る。
　スペインではプラスチック製の梱包用品メーカー、インターマス・ネッツ（Intermas Nets）と五年契約を結んだ。
バルセロナ近郊にある汎用センターでインターマス・ネッツの製品二五〇〇種類を取り扱い、イベリア半島の一五〇〇カ所の小売店に配送する。
また、独自のＷＭＳを使用し、製品のステータスと在庫の可視性を確保する。
蘭ポストＮＬ国内の配達拠点五カ所を閉鎖 ■同社プレスリリース　 1・ 13 　昨年五月にＴＮＴグループから分割されたオランダの郵便事業者、ポストＮＬは、二〇一二年から一三年秋にかけ五カ所の配達拠点を閉鎖する。
顧客ニーズの変化と郵便物の大幅な減少に対応するためだという。
　閉鎖するのはエーデ（Ede）やハウテン（Houten）など地方都市にある拠点で、閉鎖後の業務はユトレヒトの拠点に移管する。
ユトレヒトの拠点では、主にパートタイムのスタッフによって郵便物の仕分けを行う。
　ポストＮＬは現在、約七万七〇〇〇人を雇用している。
一〇年度の売上高は四三億ユーロ（四三〇〇億円）となっている。
独ＤＢシェンカーフィンランドで同業他社を買収 ■同社プレスリリース　�
院� 16 　ドイツ鉄道のロジスティクス部門であるＤＢシェンカー・ロジスティクスは、フィンランドの物流業者、スオメン・キタウトット（ Suomen Kiitoautot）を買収した。
これにより、フィンランド東部におけるネットワークを強化したい考え。
買収したスオメン社の二〇一〇年の売上高は五〇五〇万ユーロ（五〇億五〇〇〇万円）。
従業員数は四四一人。
英ウィンカントン食品大手と五年契約を結ぶ ■同社プレスリリース　 1・ 18 　英国の大手ロジスティクス業者であるウィンカントンは、同国の大手食品メーカー、プレミア・フーズ（ Premier Foods）」と五年間のＳＣＭに関する業務受託契約を結んだ。
英中部のノーサンプトンシャーに置く常温倉庫で年間八〇〇〇万ケースの加工食品を取り扱う。
　ウィンカントンが取り扱うのはプレミア・フーズのブランドのうち、「バーチュラーズ」や「ビスト」、「ロイド・グラスマン・ソース」などの製品。
常温倉庫の延べ床面積は二八万平方フィート（二万五二〇〇平方メートル）。
ウィンカントンは同倉庫で平均三万五〇〇〇枚のパレットを保管し、繁忙期には同社の別の倉庫を一時使用して物量の増加に対応する。
　ウィンカントンの食品部門はＨ・Ｊハインツや清涼飲料メーカーのブリトビック（ Britvic）などを顧客に抱える。
パナルピナＢＰと複数年契約を結ぶ ■同社プレスリリース　 1・ 23 　スイスの大手フォワーダーであるパナルピナは、英石油メジャーのＢＰと、原油とガスのサプライチェーン業務をグローバルで複数年受託する基本契約を結んだ。
これによって両者は相互に協力し、海上・航空・トラック・鉄道輸送などの物流管理業務と原油・ガスの採掘・生産業務を一つの契約の下で統合管理することで効率化を図る。
　パナルピナでは石油・ガス産業の川上の業務を主に行う「パンプロジェクト」と呼ぶ部門の経験を活かし、ＢＰの業務を行う。
契約期間は二〇一四年まで。
59　　MARCH 2012 換算レート：１ユーロ＝ 100円仏ノルベール・ダントレサングルダイキンと三年間の契約更新 ■同社プレスリリース　 1・ 24 　フランスの大手ロジスティクス業者のノルベール・ダントレサングルは、ダイキン工業から英国での倉庫・配送業務に関する三年間の契約を更新した。
これに伴い、ノルベール・ダントレサングルは英南部ケント州の汎用倉庫のうち、八万平方フィート（七二〇〇平方メートル）のスペースにダイキンの業務を移管する。
　ノルベール・ダントレサングルはこれまで、ベルギーやチェコ、東アジアの工場から送られてくるコンテナ貨物の荷降ろし、パレタイズ、保管、ピッキング、英国国内とアイルランド向けの配送業務までを行ってきた。
また、英東部のフェリクストウ港からの横持ち輸送や補修部品の物流業務なども請け負っている。
ＤＢシェンカーがポーランドでコカ・コーラから業務受注 ■同社プレスリリース　 1・ 25 　独ＤＢシェンカー・ロジスティクスは、コカ・コーラ・カンパニーとポーランドにおける倉庫・輸送業務の受託契約を結んだ。
これまでコカ・コーラは清涼飲料水の物流センターの業務を自社で行っていたが、これをアウトソーシングする。
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庁促轡Д鵐�次Ε蹈献好謄�� は、汎用倉庫でコカ・コーラ向けの業務を行うことで、同社の配送のネットワークへの接続を容易にすると同時に、他の業務とのシナジー効果の向上を図る。
独ダクサ蘇州で一万平米の新センター稼働 ■同社プレスリリース　 1・ 30 　ドイツの大手ロジスティクス業者であるダクサは、中国の江蘇省蘇州市に延べ床面積一万平方メートル、パレット一万六〇〇〇枚が保管可能な倉庫を開設した。
倉庫内の作業は同社の「Mikado」と呼ばれるＷＭＳを使って管理する。
　倉庫内には最新の物流機器を設置し、防火設備も整備する。
ダクサは三〇年以上にわたって中国での業務を行っており、同社の国際ネットワークにおける重要な橋頭堡として位置付けている。
現在の中華圏での拠点数は一五拠点、従業員数は六五〇人に上るという。
ＴＮＴエクスプレス医薬品向け大量輸送サービス開始 ■同社プレスリリース　 1・ 30 　�
圍裡團┘�好廛譽垢蓮▲錺�船� やインシュリンなどの医薬品を大量に輸送可能な温度管理輸送サービス「ファーマセーフ（PharmaSafe）」を開始した。
自社の貨物機や集荷・配送ネットワーク、通関業務の専門家などによって一貫して輸送することで、温度管理を徹底する。
　ファーマセーフには「vaｰQｰ tainer＝バキュテイナー」と呼ばれるパッシブ・コンテナを使用する。
同コンテナは、冷凍・冷温・常温のいずれでも、電力やドライアイスを用いることなく内部の温度を一二〇時間以上保つことができる。
　さらに、センサーによってコンテナ内外の温度を記録するため、貨物の位置と温度をリアルタイムで追跡できるという。
仏ジェフコイギリスでシボレーの業務受注 ■アイフォートランスポート　 1・ 30 など　仏プジョー・シトロエン・グループ（ＰＳＡ）の一〇〇％物流子会社であるジェフコは、米ＧＭの乗用車「シボレー」の完成車輸送の受託対象地域を英国に拡大した。
英西部ブリストル港に持つ拠点を活用し、年間約五五〇〇台を英国と北アイルランドのディーラー三三社に配送する。
　ジェフコはこれまでロシアとポルトガルで欧州生産のシボレーを輸送してきたほか、ベルギーのアントワープ港で荷揚げされる北米産シボレーのフランス向けの輸送を行っていた。
ＤＨＬサプライチェーン日系企業の欧州業務を一括受注 ■同社プレスリリース　 1・ 31 　ドイツポストＤＨＬの３ＰＬ部門であるＤＨＬサプライチェーンは、日本の医療機器・健康関連製品の製造・販売を行うＮＩＫＫＥＮ（本社：福岡市）の欧州現地法人と、ロジスティクス業務の受託契約を二〇一四年まで延長した。
ＤＨＬはドイツのエッセンに置く物流センターで、ＮＩＫＫＥＮの欧州における全ロジスティクス業務を一括して受託する。
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庁硲未魯札鵐拭爾撚拏�韻靴疹� 品の品質管理ピッキング、梱包に加え、返品された商品のセット作業、ラベル貼り、再梱包など付加価値業務も行う。
ＮＩＫＫＥＮは欧州で多くの国に顧客を抱えるため、その配送業務は複雑になっているという。
ＥＵ非加盟国への出荷に関しては、ＤＨＬが通関業務も行う。
　そうしたサービスはＤＨＬサプライチェーンだけでなく、グループ企業のＤＨＬエクスプレスやＤＨＬグローバル・フォワーディングも連携して提供するという。