2013年1月号
特集
特集
TPS ALSO ──庫内随所に「カイゼン」を展開
豊田自動織機傘下のアドバンスト・ロジスティッ
クス・ソリューションズ(以下、ALSO)は、親
会社が展開している物流ソリューション事業の実働
部隊として、高品質な3PLを提供することに注
力している。
とりわけ代表的拠点の一つ、高浜事 業所(愛知県高浜市)は二〇〇二年のALSO設 立と同時に創設され、様々な先進的取り組みを導 入する舞台となってきた。
同拠点は豊田自動織機の高浜工場内にあるフォ ークリフトなどの産業車両・機器の補給部品セン ターの庫内運営を担当。
TPS(トヨタ生産方式) の考え方に基づき、オペレーションを進めている。
庫内には作業の進捗度合いを管理する大型ディ スプレーをエリアごとに設置。
WMSと連動して出 庫・検品の計画と実績、 作業完了の予定時刻な どの数値をリアルタイム で表示している。
各工 程の状況を一目で分かる ようにする「アンドン」 の考え方を基礎にした取 り組みだ。
カートン箱やテープな ど、部品の梱包資材は 過去の一日当たりの使 用量のデータを分析したうえで資材ごとに基準と なる在庫数を確定。
「かんばん」を用いて、必要な 量をその都度最低限補充することで、過剰な在庫 の発生を抑えている。
部品保管などにも、物流品質を高めるための細 やかな「カイゼン」が随所に施されている。
箱入 りの部品を収納している棚に黄色いチェーンをぶら 下げて保管スペースを区切り、隣の部品との境目 が一目で分かるよう配慮している。
小物の部品をバラでピッキングする際には、作業 者は棚から対象の部品が入っている保管箱を引き出 すごとに、その箱に洗濯ばさみを取り付ける。
そ うすることで、作業を中断してその場を離れても、 現場に戻ってきた際、洗濯ばさみが目印となり場 所をすぐに特定できる。
部品の品番ラベルは保管箱の正面ではなく側面 に貼り付けてある。
ピッキングの際、作業者が箱を 手前に引き出さないとハンディターミナルでバーコ ードを読み取れないようにするためだ。
自然と部 品が正しいかどうかきちんと確認できる仕組みだ。
ITを駆使した品質向上にも積極的だ。
部品の 出荷梱包エリアでは、作業者の前に専用ディスプレ ーを配置。
部品の品番ラベルを読み込むと、製品 の寸法や形状、品番、使用する包装材の種類など が画面に瞬時に表示される。
梱包のミス削減に繋 JANUARY 2013 30 がっている。
ピッキングなどの 工程でミスを犯した 作業員は同様のミス を繰り返さないよう、 担当者が再教育を実 施、正しく作業でき ているかフォローア ップも行う。
同時に、 「個人カルテ」と呼 ばれる指導記録を作 成、保管している。
高浜事業所の田中陽一フロアリーダーは「記録が あれば、仮に繰り返しミスをした場合に、ミスにど ういう傾向があるのか、それに応じてどのような 指導をすればいいのか、といった点を判断するの に活用できる」と狙いを説明。
同事業所の林健達 副所長は「他のセンターの品質改善も参考にして、 いいものは横展開していきたい」と、好事例をA LSOの各拠点で共有することを重視している。
半期に一度、全社員に自身の「物流力」やTP Sに関する知識、技能レベルを自己評価した結果を 申告させている。
物流力の評価項目は、受発注処 理や在庫管理、入出庫作業、棚卸し、輸配送、原 価管理と幅広い分野にわたり、用語の意味を正確 に知っているかどうかや経験の有無、他のメンバー への指導が可能かどうかといった点が問われる。
自らが経験していない分野についても自主的に 勉強すれば、評価を上げることが可能。
ALSO の谷口哲也運営統括部副部長は「自分自身を客観 的に見つめ直すことで、資格取得などスキルアップ を図ってほしい」と期待を込める。
(藤原秀行) ──庫内随所に「カイゼン」を展開 ALSO TPS (左から)谷口氏、林氏、田中氏 ディスプレーが庫内作業の進捗状況をリアル タイムで表示
とりわけ代表的拠点の一つ、高浜事 業所(愛知県高浜市)は二〇〇二年のALSO設 立と同時に創設され、様々な先進的取り組みを導 入する舞台となってきた。
同拠点は豊田自動織機の高浜工場内にあるフォ ークリフトなどの産業車両・機器の補給部品セン ターの庫内運営を担当。
TPS(トヨタ生産方式) の考え方に基づき、オペレーションを進めている。
庫内には作業の進捗度合いを管理する大型ディ スプレーをエリアごとに設置。
WMSと連動して出 庫・検品の計画と実績、 作業完了の予定時刻な どの数値をリアルタイム で表示している。
各工 程の状況を一目で分かる ようにする「アンドン」 の考え方を基礎にした取 り組みだ。
カートン箱やテープな ど、部品の梱包資材は 過去の一日当たりの使 用量のデータを分析したうえで資材ごとに基準と なる在庫数を確定。
「かんばん」を用いて、必要な 量をその都度最低限補充することで、過剰な在庫 の発生を抑えている。
部品保管などにも、物流品質を高めるための細 やかな「カイゼン」が随所に施されている。
箱入 りの部品を収納している棚に黄色いチェーンをぶら 下げて保管スペースを区切り、隣の部品との境目 が一目で分かるよう配慮している。
小物の部品をバラでピッキングする際には、作業 者は棚から対象の部品が入っている保管箱を引き出 すごとに、その箱に洗濯ばさみを取り付ける。
そ うすることで、作業を中断してその場を離れても、 現場に戻ってきた際、洗濯ばさみが目印となり場 所をすぐに特定できる。
部品の品番ラベルは保管箱の正面ではなく側面 に貼り付けてある。
ピッキングの際、作業者が箱を 手前に引き出さないとハンディターミナルでバーコ ードを読み取れないようにするためだ。
自然と部 品が正しいかどうかきちんと確認できる仕組みだ。
ITを駆使した品質向上にも積極的だ。
部品の 出荷梱包エリアでは、作業者の前に専用ディスプレ ーを配置。
部品の品番ラベルを読み込むと、製品 の寸法や形状、品番、使用する包装材の種類など が画面に瞬時に表示される。
梱包のミス削減に繋 JANUARY 2013 30 がっている。
ピッキングなどの 工程でミスを犯した 作業員は同様のミス を繰り返さないよう、 担当者が再教育を実 施、正しく作業でき ているかフォローア ップも行う。
同時に、 「個人カルテ」と呼 ばれる指導記録を作 成、保管している。
高浜事業所の田中陽一フロアリーダーは「記録が あれば、仮に繰り返しミスをした場合に、ミスにど ういう傾向があるのか、それに応じてどのような 指導をすればいいのか、といった点を判断するの に活用できる」と狙いを説明。
同事業所の林健達 副所長は「他のセンターの品質改善も参考にして、 いいものは横展開していきたい」と、好事例をA LSOの各拠点で共有することを重視している。
半期に一度、全社員に自身の「物流力」やTP Sに関する知識、技能レベルを自己評価した結果を 申告させている。
物流力の評価項目は、受発注処 理や在庫管理、入出庫作業、棚卸し、輸配送、原 価管理と幅広い分野にわたり、用語の意味を正確 に知っているかどうかや経験の有無、他のメンバー への指導が可能かどうかといった点が問われる。
自らが経験していない分野についても自主的に 勉強すれば、評価を上げることが可能。
ALSO の谷口哲也運営統括部副部長は「自分自身を客観 的に見つめ直すことで、資格取得などスキルアップ を図ってほしい」と期待を込める。
(藤原秀行) ──庫内随所に「カイゼン」を展開 ALSO TPS (左から)谷口氏、林氏、田中氏 ディスプレーが庫内作業の進捗状況をリアル タイムで表示
