ロジビズ :月刊ロジスティックビジネス
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2013年2号
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GLP投資法人が東京証券取引所に上場国内最大の物流施設特化型Jリート誕生

*下記はPDFよりテキストを抽出したデータです。閲覧はPDFをご覧下さい。

 二〇一二年十二月二一日、国内最大と なる物流施設特化型のJリート「GLP 投資法人」が東証に上場を果たした。
ス タート時の保有施設は三〇物件で、その 資産規模は二〇八七億円(二六億USド ル)に上る。
設立母体はシンガポールに本 拠を置く物流施設開発会社グローバル・ロ ジスティック・プロパティーズ(GLP)。
資産運用はGLPの子会社GLPジャパ ン・アドバイザーズが担当する。
 組み込まれた三〇物件は、いずれもG LPの日本法人GLプロパティーズが保 有・運営していたもの。
総延べ床面積は 約一二二万?、残存賃貸期間は四・七年、 稼働率は九九・九%とポートフォリオの内 容は優良だ。
施設のリーシングやプロパテ ィマネジメント業務は、引き続きGLプロ パティーズに委託する。
 資産規模の拡大にも動く。
GLPジャパ ン・アドバイザーズの三木真人社長は「具 体的なスケジュールや目標資産規模など は示さないが、 相応のスピー ド感を持って 適正に投資し ていく」とコ メント。
また GLPのジェ フリー・シュ ワルツ会長も 上場会見の席 上で「日本における近代的な物流施設は 市場全体の二・五%程度に過ぎない」と して、市場からの需要が根強く、投資機 会が豊富に存在していることを強調した。
 今回の上場に伴って市場から約一一一 〇億円を調達。
これらの資金を今後の投 資に充当する。
取得する物件はGLプロ パティーズが日本で開発した物流施設が 軸になる見込み。
既に取得した三〇物件 とは別に、まだ三八の物件が日本に存在 する。
GLP投資法人はその全てにおい て交渉の優先権を持ち、既に三物件にお いて売買予約契約を交わしている。
 
韮味丱哀襦璽廚錬淵蝓璽箸箸いκ件 の有力な?出口?を得た。
これにより、 自身が開発した物件をGLP投資法人に 売却し、その資金を再度、日本やアジア での施設開発に投下するといった好循環 を築くことが可能となる。
 ただし、日本においては開発用地の価 格が上がり始めている。
入札では高値掴 みを余儀なくされる状況だ。
これに対し、 日本での開発を担当するGLプロパティ ーズの帖佐義之社長は「今後は工場跡地 などの情報をいち早くキャッチし、相対 で開発用地を取得することがますます重 要になる。
場合によっては複数の土地所 有者と交渉し、最適な物流用地を当社が 創出する。
資金調達力だけでなく、そう いった能力を有していることも我々の強 みだ」と自信を覗かせる。
   (石鍋) GLP投資法人が東京証券取引所に上場 国内最大の物流施設特化型Jリート誕生  三井不動産は一月一七日、今後の物 流施設事業の方針を発表した。
首都圏 と近畿圏の計六カ所で新規物件の建設を 決定。
二〇一七年度までの五年間に約 二〇〇〇億円を投資し、毎年四〜五棟 の開発を目指す。
インターネット通販の 隆盛などで高機能の物流施設の需要が 高まっているのを受け、豊富な土地情報 や不動産開発のノウハウなどを武器に新 たな成長のドライバーに育てたい考えだ。
施設のブランドは「三井不動産ロジステ ィクスパーク(MFLP)」に統一する。
 同事業を所管する飯沼喜章専務取締 役(商業施設本部長)は方針発表の記 者会見で「太陽光発電導入、敷地緑化 といった環境配慮や託児所の設置なども 考えていく」と語り、先進的な施設を提 供する姿勢を強調。
同本部の三木孝行物 流施設事業部長は「メーンは首都圏、関 西圏だが顧客のニーズがあれば地方でも 積極的に対応していきたい」と説明した。
 千葉県船橋市、埼玉県の八潮、久喜 両市、東京都日野市、神奈川県愛川町、 大阪府堺市の六カ所に用地を取得。
いず れも高速道路のインターチェンジ(IC) に近接していたり、周辺でICの新設が 予定されていたりしている。
昨年十二月 にGLプロパティーズと組んで着工した 三井不動産初の物件「GLP・MFL P市川塩浜」(千葉県市川市)と併せて、 建設を進める。
新たに取得した用地の敷 地面積は計約八万九〇〇〇坪に上る。
 施設の形態はBTS、マルチテナント の両方を想定。
免震構造の採用やバッ クアップ電源の整備など、企業のBC P(事業継続計画)ニーズにも配慮する。
開発は自社単独が基本だが、第 一号案件のように他社と連携す る可能性もある。
 開発した施設は自社での継続 保有やグループで組成している 非上場リートへの組み入れなど のほか、将来は物流施設専門の 新たなJリートの立ち上げも視 野に入れている。
三木部長は「ア セットが最低一〇〇〇億円程度 整った段階で本格的にJリート 組成を検討していくことになる」 との見通しを示した。
(藤原) 三井不動産が物流施設の開発加速 五年間で二〇〇〇億円投資し年四〜五棟建設へ 左から帖佐氏、シュワルツ氏、三木氏 FEBRUARY 2013  96 記者会見に臨む飯沼氏(左)と三木氏 「MFLP 八潮」のイメージ

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