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MAY 2013 60
2013年3月発表分
中国海外発展
グワダル港の運営権取得を否定
■3・1
大手不動産開発事業者である中国
海外発展(チャイナオーバーシーラン
ド)はこのほど、親会社の中国海外
集団とその子会社は、パキスタン・
グワダル港の運営権に関する計画に
は参与していないと発表した。 先日、
同港の運営権がシンガポール国際港
務集団(PSA)から中国海外集団
に引き継がれ、二月一八日に関連協
定が締結されたと報道されていた。
交通運輸省が都市配送管理強化
センターの整備と共同配送を奨励
■3・5
交通運輸省は、同省など七部門が
共同で「都市配送管理の強化と改善
に関する意見」を発表し、職能が明
確で高効率な運送、監督管理力のあ
る都市配送管理体制と運行メカニズ
ムを今後約五年間で構築するとした。
同意見では、大型物流センター、
配送センター、仕分けセンターの建
設を奨励するとともに、商業流通企
業とチェーンスーパーが3PL事業
者の物流配送センター、仕分けセン
ター、輸送力を利用することを促し、
共同配送を発展させることを求めた。
北京空港
完成車輸入保税地区の承認を取得
■3・5
北京市商務委員会はこのほど、北
京首都国際空港が中国で初めて空港
型の完成車輸入保税地区となったと
発表した。 昨年末に国務院の承認
を受けた。 今後、早ければ六月から、
同空港で輸入車の空輸手続きが可能
になる。
中国には現在、一四カ所の完成車
輸入保税地区があるが、大部分は港
湾の通関場所となっている。
中国物流調達連合会が初のLPI
物流業は安定して発展
■3・
12
中国物流調達連合会は、中国の物
流パフォーマンス指標(LPI)を初
めて発表した。 それによると、二〇
一一年から中国のLPIは五〇%以
上を維持しており、平均値は五四・
四%だった。 中国の物流業は全体的
に安定した順調な発展時期にある。
物流景気指数体系は主に、業務
総量、新規受注、従業員数、在庫
回転数、設備利用率、平均在庫量、
資金回転率、主体業務コスト、事業
利益、物流サービス価格、固定資産
投資完成額、業務活動予測の計十
二の指数と総合指数から構成される。
このうち、業務総量、新規受注、従
業員数、在庫回転数、設備利用率
の五指数からなる総合指数がLPI
と呼ばれている。
南京医薬が合肥に物流センター
子会社と一億六七〇〇万元投資
■3・
12
製薬大手の南京医薬股份は、子会
社の南京医薬合肥天星との共同出資
で、安徽省合肥市に南京医薬合肥
物流センターを建設することを明ら
かにした。 一期工事の投資額は約一
億六七〇〇万元(二六億七二〇〇万
円)。 敷地面積は約五万三〇〇〇平
方メートル、建築面積は約五万平方
メートル。 工期は約一八カ月。
倉庫区、生産補助区、事務・生
活補助区、小型乗用車とトラック用
駐車場などを建設し、電子ラベル、
RFポータブルリーダーなどの技術を
基にしたWMSとTMSにより、物
流作業の情報化とオートメーション
コントロールを実現する。
また、同物流センターを通して、
インターネットとIOT(製品をイン
ターネットとつなげて情報交換と通
信を行い、製品に対するインテリジ
ェント化識別、追跡、コントロール、
管理を実現するネットワークの一種)
などの情報技術を基に、同省をカバ
ーする情報プラットフォーム、取引
センター、倉庫保管施設、配送サー
ビスを整備する。
鉄道の新規建設距離
一三年は五二〇〇キロ以上に
■3・
13
交通運輸省は、二〇一三年は総合
交通輸送体系の建設を加速させると
発表した。 鉄道の新規建設・運用距
離は五二〇〇キロメートル以上、新
たに建設する道路の距離は八万キロ
メートル、新規建設する沿海港湾の
一万トン級以上のバースは一〇〇カ
所に達する見込みで、約一〇カ所の
輸送用空港も建設する計画だ。
「二〇一三年国民経済と社会発展
計画草案の報告」が五日、全国人民
代表大会(全人代)会議に提出され
た。 この計画草案によると、今年建
設または改修する農村部の道路は二
〇万キロメートルに達する見込みだ。
同省の統計によると、一二年の
中国の鉄道の新規建設距離は五三八
二キロメートルで、そのうち高速鉄
道は二七二三キロメートルを占めた。
道路の新規建設距離は五万八六七二
キロメートルで、そのうち高速道路
は九九一〇キロメートルだった。 沿
海港湾の一万トン級以上のバースの
建設数は九六カ所、民用空港の新規
建設数は二カ所。 鉄道の建設状況を
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同省が統計に含めるのは初めて。
取扱量一億トン以上の大型港湾
一二年は二九カ所に
■3・
14
上海国際航運研究センターがこの
ほど発表した「世界港湾発展報告(二
〇一二)」によると、中国で年間貨
物取扱量が一億トンを超える大型港
湾は一二年に二九カ所に増えた。 た
だし、港湾生産は安定して成長して
いても、伸び率が大幅に低下してい
るという。
一二年の上位五港の貨物取扱量の
伸び率は、いずれも一〇%を下回っ
た。 「規模以上」の港湾の貨物取扱
量は前年比七・四%増の九七億四
〇〇〇万トンで、一〇年と一一年に
比べ伸び率は大幅に低下した。 一方、
中・小型港湾の伸び率は二けたを維
持している。
豪グッドマンが二五%の権益買収
香港の五五万平米の物流センター
■3・
18
不動産投資会社の豪グッドマン・
グループは、傘下の嘉民香港物流基
金と世界最大級の港湾管理会社であ
るDPワールドが共同で、香港・葵
涌コンテナ埠頭に位置するアジアコン
テナ物流センターの二五%の権益と
海陸貨櫃碼頭の一部権益を買収する
と発表した。 買収額は三五億香港ド
ル(四五五億円)。 買収資金として、
嘉民香港物流基金から二三億香港ド
ルを調達したい考えだ。
アジアコンテナ物流センターは世
界最大規模の物流倉庫で、賃貸可能
面積は約五五万二〇〇〇平方メート
ル。 現時点で六〇社が入居しており、
入居率は九八%に達している。
チャイナ・コスコが物流会社売却
親会社のコスコへ
■3・
19
海運大手の中国遠洋控股股份(チ
ャイナ・コスコ・ホールディングス)
は、傘下の物流会社、中国遠洋物
流(コスコ・ロジスティクス)を筆頭
株主の中国遠洋運輸(集団)総公司
(コスコ)に売却すると発表した。 こ
れにより、今年の業績を改善し、上
海証券取引所から上場廃止にされる
リスクを回避したい考えだ。
売却の詳細は明らかにしておらず、
売却額や株式譲渡協定のそのほかの
条項は現在協議中だとしている。
民航局統計
航空会社の二月の利益は十二億元
■3・
25
民用航空局(CAAC)が一七
日に発表したデータによると、国内
の航空会社の二月の利益は十二億元
(一九二億円)の黒字だった。 一月
は一億元の赤字、二〇一二年十一〜
十二月も赤字を計上していた。
航空会社の二月の収入は、前年
同月比一八・二%増の三一四億元、
利益総額は三〇五%増の一二億元。
燃料価格が上昇し、コストは八・
八%増の二六六億元となった。
「規模以上港湾」の貨物取扱量
一〜二月は十一・二%増
■3・25
交通運輸省はこのほど、貨物取扱
量が年間一〇〇万トン以上に達する
「規模以上港湾」の一〜二月の貨物
取扱量は前年同期比十一・二%増
の一六億一〇〇〇万トンだったと発
表した。 そのうち、外国貿易の貨物
取扱量は一〇・五%増の五・三億ト
ンだった。 また、コンテナ取扱量は
九・五%増の二七九二万TEUだっ
た。
中国の一〜二月の社会物流総額
九・七%増の二六・五兆元
■3・
26
中国物流調達連合会がこのほど発
表した統計によると、一〜二月の全
国社会物流総額は前年同期比九・
七%増の二六兆五〇〇〇億元(四二
四兆円)で、増加率は二〇一二年通
年に比べ〇・一ポイント、前年同期
と比べると〇・九ポイント下落した。
品目別に見ると、工業品物流総
額は前年同期比九・九%増の二四兆
二〇〇〇億元、輸入貨物物流総額
は七・八%増の一兆八〇〇〇億元、
農産物物流総額は四・五%増、再
生資源物流総額は七・一%増、機
関・住民用物品物流総額は一七・
八%増だった。
一〜二月の社会物流総費用は一
〇・三%増の一兆四〇〇〇億元で、
増加率は一二年通年の増加率を一・
一ポイント、前年同期の増加率を
二・〇ポイント下回った。
空港の一二年貨物・郵便取扱量
三・六%増の一一九九・四万トン
■3・
29
民用航空局はこのほど、全国運
輸空港生産統計公報を発表した。 そ
れによると、二〇一二年の中国の空
港の旅客取扱量は前年比九・五%増
の六億七九七七万二〇〇〇人、貨
物・郵便取扱量は三・六%増の一一
九九万四〇〇〇トンだった。
貨物取扱量の内訳は、国内線が
四・六%増の七八四万九〇〇〇トン、
国際線は一・七%増の四一四万五〇
〇〇トンだった。
ニュース出典:MJC物流ニュース 換算レート:1元= 16円、1香港ドル= 13円
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