ロジビズ :月刊ロジスティックビジネス
ロジスティクス・ビジネスはロジスティクス業界の専門雑誌です。
2005年3号
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海上コンテナの搬出入をスピード化

*下記はPDFよりテキストを抽出したデータです。閲覧はPDFをご覧下さい。

MARCH 2005 74国土交通省が主体とな て開発を進めてきた 日本コンテナ物流情報ネ トワ ク JCL net が完成し 三月中旬から運用を開始する 同システムは港のコンテナヤ ドで海上コンテナを積み卸しする タ ミナルオペレ タ 通関業務を手掛ける 海貨・通関業者 コンテナの実運送を担当する トラ ク運送業者 の三者間の情報のやり取りを標準化・電子化することで コンテナ搬出入業務の効率化を図るのが狙い これまで三者間の通信手段は主に電話やフ クスで行われていた コンテナ搬出入手続きに必要な書類のフ マ トは各社でバラバラだ た そのため 1相手先から受け取 た情報をコンピ タに入力し直す際にミスが発生する 2相手先の取引ル ルに合わせた対応が必要になる とい た問題点があ た JCL netでは情報のやり取りがWEBもしくはEDI 電子デ タ交換 に置き換えられる 書類のフ マ トも統一される それによ て人的ミスを回避できるほか 手続きそのもののスピ ドア プにもつながる トラ ク運送業者にと てJCL netを利用するメリ トは 通関許可など港からコンテナを搬出する際に必要となる各種手続きの進捗状況をリアルタイムに把握できる点 通関許可が下りるタイミングに合わせてコンテナを引き取るトラ クを配車できるようになり 車両の運用効率が高まる 従来 トラ ク運送業者は引き取りの対象となるコンテナの通関許可がどのタイミングで下りるかが分からなか たため ヤ ドのゲ ト付近にトラ クを待機させておかなかればならなか た その結果 各港のゲ ト付近では待機トラ クによる渋滞が発生したり 違法駐車が横行していた 今回のシステム開発には こうした港湾施設周辺の社会問題を解消する目的もある 国土交通省港湾局 という JCL netは三月一四日に大阪・神戸港で 翌週の二二日に東京・横浜港で運用を開始する その後 川崎 名古屋などに対象を拡大していく方針だ 提供される情報は当面 コンテナ搬出の可否情報のみとなるが 六月以降はカバ する領域も拡がる 詳細はホームページ(http://www。
jcl‐net。
jp/)で海上コンテナの搬出入をスピ ド化港湾物流向けに情報システムを開発国土交通省

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