ロジビズ :月刊ロジスティックビジネス
ロジスティクス・ビジネスはロジスティクス業界の専門雑誌です。
2004年11号
特集
中国シフトで変わる国際物流 消えるロジスティクス団体

*下記はPDFよりテキストを抽出したデータです。閲覧はPDFをご覧下さい。

NOVEMBER 2004 20 CLMって何? CLMの年次総会が一〇月三〜六日の四日間の日 程で開催された。
今年の総会は米国発祥の地として 知られるフィラデルフィアで開かれ、全米各地や世界 各国から約三〇〇〇人が出席した。
本誌は一昨年の サンフランシスコ(二〇〇二年十二月号参照)、そし て昨年のシカゴ(二〇〇三年十一月号参照)に続き、 三年連続で総会を取材した。
今年昨年のシカゴ大会後、本誌ではセッションで発 表された論文やレポートの概要を数回にわたって誌面 で紹介した。
今年も同様に各セッションの中から興味 深い内容の論文やレポート、パネルディスカッション を選び、今後誌面化していく予定だ。
二〇〇四年度 版「米CLM報告」の第一回目は、「グローバルロジ スティクス」をテーマにしたパネルディスカッション だ(一六ページ記事参照)。
総会の模様を伝える前にCLMの概要に触れてお こう。
CLMはロジスティクスの実務家や学識経験者、 コンサルタントやITベンダーらで構成されている世 界最大のロジスティクス研究団体だ。
一九六三年に 設立された。
会員数は約一万人で、米国に本部を置 く。
年次総会の開催のほか、ロジスティクス関連の書 籍の出版、ロジスティクスを専攻する大学生の支援、 物流マン育成のための教育プログラムの実施など幅広 い活動を展開している。
組織の支部に相当するラウンドテーブルの数は全世 界で一〇〇カ所を超える。
昨年一月には日本にもラウ ンドテーブルが設置された。
現在、日本のラウンドテ ーブルの会員登録数はおよそ三〇人。
メーカーのロジ スティクス担当者、経営コンサルタントらがメンバー に名を連ねている。
月一回のペースで会員が集まり、 勉強会や施設見学会などを開いている。
CLMのメーンの活動は毎年秋に開かれる年次総 会だ。
「国際物流」や「在庫管理」などテーマ別に用 意される一コマ九〇分のセッション、会場近くの物流 センターを見学するツアー、著名人による講演会、各 種パーティーなどで構成されており、世界各国から多 くの物流マンが駆けつける。
総会には一〇〇〇〜二〇 〇〇ドル程度の登録料を支払えば、参加できる仕組 みになっている(二二ページ囲み記事参照)。
参加者たちのお目当てはテーマ別セッションだ。
ロ ジスティクスの最新トレンドや理論を学ぶことができ るからだ。
セッションの講師は大学教授やコンサルタ ント、企業のロジスティクス担当者など。
参加者はプ ログラムの中から興味のあるセッションを選び、指定 された会議室で講義を受ける。
本誌が毎年のように総 会に足を運んでいるのも参加者らと同様、セッション を受講して米国発のホットなロジスティクス関連情報 を仕入れるのが狙いだ。
ICタグは人気薄 さて、今年のフィラデルフィア大会。
本誌は七つの セッションに出席するとともに、物流センターの見学 ツアーに参加した。
セッションではテーマを一つに絞 って集中的に追いかけるのではなく、計二七のテーマ の中から、?「Current Research and Surveys II」、 ? 「 Finance Issues for the Supply Chain 」、? 「 Global Supply Chain Strategies」、?「Material Handling 」、?「RFID- Six Perspectives 」の五つを 選択することにした(各セッションの詳細は二三ペー ジ囲み記事参照)。
講義を受けた七つのうち、もっとも人気があったの は?のグローバルサプライチェーンをテーマにしたセ 米CLM年次総会訪問記 消えるロジスティクス団体 昨年に引き続き、米国のロジスティクス研究団体「CLM (Council of Logistics Management)」の年次総会に参加した。
物流の最新トレンドに触れるのが目的だ。
しかし用意されたセ ッションは昨年とほとんどかわり映えがしない内容が多く、新 鮮さに欠けた。
脱・マンネリに向けて来年1月、CLMは新たな 団体として再出発するという。
(刈屋大輔) Report 21 NOVEMBER 2004 特集 中国シフトで変わる国際物流 ッションだ。
とりわけ一六ページで紹介しているパネ ルディスカッションは大盛況だった。
座席が足りず、 立ち見を余儀なくされる参加者も少なくなかった。
定 員約一〇〇人に対し、その一・五倍の一五〇人余り が会場に詰め掛けた。
メキシコや中国へ生産拠点が移管しているのを受け て、米国内でもグローバルサプライチェーンへの対応 がロジスティクスの大きな課題となっていること。
そ してパネリストに米国の有力3PLの経営トップが顔 を揃えたことが集客に一役買ったようだ。
参加者はパ ネリストたちの発言に熱心に耳を傾け、終了後にも質 問を浴びせていた。
一方、意外なことに?RFID(ICタグ)関連 のセッションの人気はいまひとつだった。
米国では来 年一月にウォルマートがICタグの実用化に踏み切る。
それだけに渡米前、ICタグが今年もっとも注目の集 まるセッションの一つになるのではないかと期待して いた。
しかし今回、ICタグの講義は計七コマ用意さ れていたが、いずれも受講者は少なく、空席が目立っ た。
講師陣のほとんどが情報システム会社やコンサル タントなどICタグのベンダー側で、メーカーや小売 りといったユーザー側の視点に立った講義が少なかっ たことが影響したようだ。
物流センター見学ツアーでは当初、米国の有力ドラ ッグストアチェーンであるCVS社のディストリビュ ーションセンターを訪問する予定だった。
高速仕分け 機やピッキングシステムのAフレームといったマテハ ン機器が導入されている同センターと、日本の同業者 のオペレーションに違いがあるかどうかを探るつもり だった。
ところが定員オーバーのため、結局ツアーに は参加できなかった。
代わりに「フィラデルフィア・フードバンク」の物 流センターを見学するツアーに潜り込むことができた。
フィラデルフィア・フードバンクは米国の食糧支援団 体「アメリカズ・セカンド・ハーベスト」の下部組織 で、食品メーカーや小売業から余剰在庫品などを調達。
ホームレスや孤児など経済的に恵まれない人々に食品 を供給している(三四ページ記事参照)。
焼き直しのセッション CLM配布の公式リストによると今回、日本から 年次総会に参加したのは私を含めて十一人だった。
昨 年のシカゴ大会とほぼ同じ人数だ。
主な参加者は第一 貨物の武藤幸規社長や、フレームワークスの田中純夫 社長など。
毎年欠かさず顔を出している常連メンバー が中心だった。
日本から駆けつけた参加者たちの目的は主に、ロジ スティクス先進国と言われている米国の最新事例から 日本での商売に役立ちそうなネタを探すことにある。
もちろん今年も新たな発見があるのではないかと期待に胸を膨らませてフィラデルフィアに乗り込んだ。
し かし、大会の二日目の「ラウンドテーブルランチョン」 に集まった日本からの参加者たちの表情は一様に冴え ない。
その理由を尋ねたところ、「今年のCLMには 驚きがほとんどない」と口を揃える。
フレームワークスの田中社長は「昨年のシカゴ大会 には、ロジスティクスとファイナンス(金融)に関連 した非常に面白いセッションがあった。
実際、商売の ヒントにもなった。
今年も同じ内容のセッションが用 意されているけど、同じことを二年間続けて聞いても ねぇ。
残念だけど、今年のセッションには惹かれない。
とうとうCLMもネタが尽きてしまったのかな」と渋 い表情を浮かべる。
同感だ。
大会初日に配られたセッション一覧表はま 基調講演に招かれたのは 英国元首相のジョン・メ ージャー氏 今年の年次総会はフィラデルフィアのペンシルベニアコンベ ンションセンターで開かれた 年次総会には世界各国か ら約3000人が参加した。
参加者の数は同時多発テ ロ以降、減少傾向にある NOVEMBER 2004 22 るで昨年の一覧表をコピーして、そのまま貼り付けた かのようだった。
セッションのテーマは昨年とほとん ど同じ。
そして各セッションの講義を担当する講師陣 の顔ぶれもほぼ変わらない。
あるセッションを担当し た大学教授は昨年とまったく同じジャケットを羽織っ て壇上に上り、数字の部分を多少修正しただけで昨 年と同じ内容で講義を展開するという有り様だ。
そう したお粗末な対応からも年次総会がセッションのネタ 切れで苦戦を強いられている様子が窺えた。
日本からの参加者だけではない。
米国内からの参加 者たちもセッション、そして総会そのものがマンネリ 化していることを指摘する。
カリフォルニア州から駆 けつけた、ある物流業者の担当者は「今年のセッショ ンはとくにつまらないね。
ロジスティクスに関するト ピックがないのか、それともCLM事務局の講師の人 選が悪いのか。
予定より一日早くフィラデルフィアか ら引き揚げることにしたよ」と不満を漏らす。
高い参加費用を払っているにもかかわらず、得るも のが何もない――。
CLMの最大の?売り〞であるセ ッションのマンネリ化は総会の集客にも大きな影響を 及ぼしている。
ここ数年、年次総会の参加者数は減 少傾向にあり、広報担当者によると一昨年のサンフラ ンシスコ大会には五〇〇〇人が集まったが、昨年のシ カゴ大会では四〇〇〇人に。
そして今年のフィラデル フィア大会ではついに三〇〇〇人に落ち込んでしまっ たという。
CLMからCSCMPへ 総会ではCLMが来年一月に組織の名称をCSC M P ( Council of Supply Chain Management Professionals )に変更することが正式に発表された。
名称変更に伴い、CLMはロジスティクスの研究団体 ?参加登録する会場に到着したら最初に参 加登録を。
セッションがスタートする午前8 時半前後は混雑する。
会場入りは早めのほう がいい。
参加は事前登録制。
インターネット でも申し込みできる。
早めに予約すると参加 料割引の特典がある ?無料配布資料をチェックする 登録所の近くにはロジ スティクスやSCM関係の雑誌、学術論文、コンサルテ ィングファームの調査資料などが山積みされたブースが ある。
参加登録を済ませたらまずは同ブースをチェック したい。
資料はいずれも無料だ。
さらに隣には書籍が陳 列されているブースがある。
こちらは展示のみ。
気にな る書籍は用紙に必要事項を記入して購入を申し込むこと ができる。
マーケティングからロジスティクス、SCMま で幅広い分野の書籍が紹介されている ?いざセッションへ会場はとにかく広い。
お 目当てのセッションが開かれる会議室を探すの に一苦労する。
会場内に用意された案内板を頼 りに会議室へと向かう。
登録所からもっとも離 れた会議室まで徒歩で5〜10分程度掛かる ?セッションを聞く 会議室によって用意されてい るイスの数は異なる。
人気のセッションでは座席が 足らず立ち見を強いられる可能性も。
開始時間の5 分前には会議室に到着して座席を確保しておきたい ところだ。
セッション終了後は質問のある聴講者が 講師のもとに殺到する。
慣れた参加者は講演前に講 師を捕まえて質問を済ませているようだ ?コーヒーブレイク約1時間半のセッションと セッションの間には30分間の休憩時間が設けら れている。
コーヒーで一息入れて、次のセッショ ンが開かれる会場へ移動する。
参加者は全員、首 からネームカードをぶら下げている。
国名、企業 名などをチラリと横目で確認し、興味のある相手 に気軽に話し掛けて情報交換するのもいい ?ラウンドテーブルランチョン2日目の昼食は 国別、地域別に分かれたテーブルで。
サラダ、メ ーンの肉料理、デザートなどが用意される。
食事 をしながら、これまでに参加したセッションの内 容を紹介し合ったり、これからのスケジュールを 確認したり。
同じ日本から参加していても、会場 が広いため、すれ違う機会さえないこともある。
貴重な情報交換の場だ LUNCHEON/ CLOSING SESSION Roger Dow, Marriott SUNDAY October 3 MONDAY October 4 TUESDAY October 5 WEDNESDAY October 6 AM PM 7:00 7:30 8:00 8:30 9:00 9:30 10:00 10:30 11:00 11:30 12:00 12:30 1:00 1:30 2:00 2:30 3:00 3:30 4:00 4:30 5:00 5:30 6:00 6:30 7:00 7:30 8:00 R E G I S T R A T I O N O P E N R E G I S T R A T I O N O P E N R E G I S T R A T I O N O P E N R E G I S T R A T I O N O P E N OPENING SESSION WELCOME RECEPTION John fellows DHL Natinal Constitution Logistics Educators' Conference CLM Learning Exchange Continental Breakfast Continental Breakfast Continental Breakfast CLM Annual Meeting The Right Honorable John Major Educational Session A Educational Session F Educational Session G Executive Development Program Educational Session B Educational Session C Educational Session D Educational Session E CLM Learning Exchange Reception Networking Reception Roundtable Luncheon Hot Topic Luncheon KEYNOTE SESSION BREAK BREAK BREAK BREAK 大会期間中のスケジュール ●CLM年次総会を体験しよう● 特集 中国シフトで変わる国際物流 23 NOVEMBER 2004 からサプライチェーンの研究団体へと生まれ変わり、 研究の対象も従来のロジスティクスから調達、生産、 販売、マーケティングまで拡げる計画だという。
名称 変更に踏み切る理由について、CLMでは「会員であ るロジスティクス担当者のカバーすべき領域がロジス ティクスからサプライチェーンへと拡がっているため だ」と説明する。
実はCLMの名称変更は今回が初めてではない。
八 五年にはNCPDM(National Council of Physical Distribution Management )から現在のCLMへ、つ まり?物流〞の団体から?ロジスティクス〞の団体へ 衣替えしている。
その時も理由は同じ。
「物流からロ ジスティクスへと物流担当者の守備範囲を拡げる必要 がある」という説明だった。
研究領域の拡大というのはあまりにも聞こえが良す ぎる。
本音は多少異なるのだろう。
CSCMPへの名 称変更の真の狙いが、会員の退会や年次総会の参加 者減に歯止めを掛けることにあるのは、盛り上がりに欠けたセッションの様子からも容易に想像できた。
CLMではこれまで企業のロジスティクス部門の担 当者が中心的な役割を果たしてきた。
来年以降、新 たに生産や販売、マーケティングの担当者を会員とし て取り込むことに成功すれば、再び組織が活性化する 可能性もある。
「とてもいい判断だと思うよ」――。
総 会に参加したメンバーの多くはCLMからCSCMP への名称変更という本部事務局の決断を概ね歓迎し ているようだ。
組織は拡がりを見せるのか。
それによって総会のセ ッションのマンネリ化は解消されるのか。
CLMは岐 路に立たされている。
CSCMP初年度となる来年の 年次総会は一〇月二三〜二六日の日程でサンディエ ゴにて開催される予定だ。
●Benchmarking and Performance Metrics ●Business Issues ●Current Research and Surveys ? ●Current Research and Surveys ? ●Customer Focused Logistics ●Education in Logistics and Supply Chain ●Finance Issues for the Supply Chain ●Forecasting and Planning ●Fundamentals of Logistics and Supply Chain ●2004年度のセッション一覧 ●Global Supply Chain Strategies ●Innovations in Outsourcing ●Inventory Issues ●Material Handling ●Procurement and Purchasing ●Professional Development ●Quality and Lean Logistics ●Retail ●RFID-Six Perspectives ●Shippers and Manufacturers ●Supply Chain Optimization ●Supply Chain Process/Implementation ●Supply Chain Protection ●Supply Chain Technology and Software ●Supply Chain Transformation ●Transportation Trends of the Future ●Warehousing and Distribution ●CLM Learning Exchange セッションC テーマ Reducing Risk with ―Real Options― 講師 M. Theodore Farris Executive Director T L E F C e n t e r , A s s o c i a t e P r o f e s s o r , University of North Texas レベル中級 講義の狙い ?「リアルオプション」とは何かを学ぶ ?意思決定パターンを習得する ?サプライチェーンを考えるうえで「リアルオプ ション」を使用する場面を知る セッションD テーマ Ninth Annual Study of Third Party Logistics Providers: View from the Customers 講師 Gary R. Allen Senior Manager, Capgemini Thomas Dale Director Marketing, FedEx Supply Chain Services C. John Langley,Jr. Professor of Supply Chain Management, Georgia Institute of Technology レベル中級 講義の狙い ?ロジスティクスのアウトソーシングに関する長 期トレンドを理解する セッションE テーマ Financial Implications of Supply Chain Management 講師 Daniel L. Gardner President, Freight Management, Latin America, Exel レベル中級 講義の狙い ?サプライチェーンマネジメントが企業の財務面 に与える影響を理解する ?デュポン社のケーススタディや一般的な分析調 査、他産業の事例などからサプライチェーンマ ネジメントが財務面にどのような改善効果をも たらすのかを知る セッションF テーマ Materials Handling 講師 James M. Apple Partner, The Progress Group レベル初級 講義の狙い ?マテハン機器が必要かどうかの見極め方を学ぶ ?マテハン機器の選び方や導入方法についての知 識を得る ?自社のオペレーションにはどのようなマテハン 機器が適しているのかを知る セッションG テーマ RFID Panel Discussion パネリスト Ann Grackin CEO, ChainLink Richard R. Langford Senior Vice President and CLO, Movie Gallery, Inc. Scott Medford Vice President, Global Business Development, Intermec Technologies Corporation Bill Peterson Precision Software Jeff Smith Global Managing Partner Retail and Consumer Goods Industies, Accenture, Inc. レベル初級 講義の狙い ?RFIDの現状や将来の展望について学ぶ ●本誌が今年参加したセッションは‥‥ セッションA テーマ Logistics Costs and Services―2004 講師 Herbert W. Davis Herbert W. Davis and Company William H. Drumm President and CEO, Herbert W. Davis and Company レベル中級 講義の狙い ?(世界各国の)2004年度のロジスティクス コストの水準を把握する ?(世界各国の)ロジスティクスのコストとサー ビスの最新トレンドを理解する ?自社のロジスティクスのコストとサービスのレ ベルがどの位置にあるのかをベンチマークする セッションB テーマ Global Logistics―Fact or Fiction: A Panel Discussion パネリスト David B. Edmonds Senior Vice President Sales, FedEx Services Tom Escott President, Schneider Logistics Gary D. Kowalski President and CEO, Vector SCM C. John Langley,Jr. Professor of Supply Chain Management, Georgia Institute of Technology レベル上級 講義の狙い ?グローバルロジスティクスの現状を知る ?ロジスティクス業界のリーダーたちがグローバ ルロジスティクスにまつわる困難な諸問題にど う対処しているかを理解する ?グローバルなオペレーションに対応するために はどのような準備が必要なのかを認識する

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