2003年3月号
SOLE
SOLE
CPLの試験問題に挑戦
MARCH 2003 80
Q1 以下の記述で正しいのはどれか。
a.固有アベイラビリティ(Ai)は時によると、達成アベイラビ リティ(Aa)より大きい b.運用アベイラビリティ(Ao)は時によると、固有アベイラ ビリティ(Ai)より大きく、常に達成アベイラビリティ(Aa) より小さい c.運用アベイラビリティ(Ao)は常に固有アベイラビリティ (Ai)より小さく、常に達成アベイラビリティ(Aa)より小 さい d.上記は全て正しくない Q2 図のような信頼性ブロックダイヤグラム(RBD)で示さ れるサブシステムの信頼性は次のどれか。
a.0.95 b.0.612 c.0.9132 d.0.9612 先月号で紹介したCPL模擬試験の問題は「システム設計と開 発」からの設問でした。
いかがでしたか。
Q1の正解は[c]。
広義の信頼度を図る尺度である「アベイ ラビリティ」は、修理しながら使用するアイテム(製品やシステ ム)がある特定の瞬間に機能している確率、あるいはある期間中 に機能を維持する割合を言います。
固有アベイラビリティ(Ai)の計算式はMTBF/(MTBF+ MTTR)であって、MTBFは平均故障間隔すなわち平均無故障 時間、MTTRは平均修復時間をさします。
ここでは定期整備や 修理待ち時間は含まれず、設計上の稼働率といえます。
達成アベイラビリティ(Aa)の計算式は=MTBM/(MTBM +M)であって、MTBMは平均保全間隔、Mは平均実保全時間 をさします。
Mには予防保全(計画された点検、整備)時間、事 後保全(故障復旧)時間が含まれますので、Aaは整備を前提と した稼働率といえます。
運用アベイラビリティ(Ao)の計算式は=MTBM/MTBM+ MDTであって、MDTは平均ダウンタイム(動作不可能時間)を さします。
MDTには予防保全のための時間のほかに補給待ち時 間や管理時間など支援体制に起因する時間も含まれます。
したが ってこの値がもっとも小さくなります。
したがって、まとめれば Ao<Aa<Aiとなります。
Q2の正解は[c]。
非常に複雑に見えますが、直列系の部分 は全ての信頼度を掛け合わせ、並列系の部分は全てが故障する確 率を計算してシステムの信頼度を計算します。
すなわち故障する 確率:F=1−R(信頼度)の関係を利用して、並列系の信頼度= 1-(1−R1)(1−R2)‥‥(1−Rn)として計算されます。
具体的には、まず最上列の直列(0.8×0.8=0.64)と中間列の 直列(0.85×0.85=0.7225)をそれぞれ計算し、次に0.64と0.7225 の並列を計算します(1−(1−0.64)(1−0.7225)=1-0.36× 0.2775=0.9001)。
次に最下列の直列を計算(0.9×0.8×0.85= 0.612)し、次に0.9001と0.612の並列を計算します(1−(1− 0.9001)(1−0.612)=1−0.0999×0.388=0.9612388)。
最後に 0.9612388と0.95との直列を計算すればが得られます。
SOLE東京支部では毎月「フォーラム」を開催し、ロジステ 第24回 CPLの試験問題に挑戦 今回は「システムマネジメント」からの出題です。
Q1 マズローの欲求階層は「第1レベル:生理的欲求」、「第 2レベル:安全欲求」、「第3レベル:社会的欲求」、「第4レベ ル:自我または尊敬欲求」、「第5レベル:自己実現欲求」であ るが、第3の社会的欲求に含まれるのはどれか。
a.愛情、受容、友情、他からの尊敬、性 b.生存、飢餓、渇、自己尊重 c.身体的傷害からの防御 d.愛情、受容、友情、所属、愛 Q2 正規分布において、平均の±1σ(シグマ)の範囲内 に全体の何%が入るか。
a.34.1 b.68.3 c.47.7 d.99.7 ※答えと解説は本誌2003年4月号の当コーナーでお読みいただけます The International Society of Logistics 前回のおさらいィクス技術、マネジメントに関する活発な意見交換、議論を行い、 会員相互の啓発に努めています。
今年度の第3回目のフォーラム を1月22日に開催しました。
今回のテーマは新春特別研究、「日本 の国際競争力:コンピュータと自動車」ということで、国際社会 経済研究所IT政策関係顧問の後藤龍男氏に以下のような講演を いただきました。
講演の趣旨は、自動車が貿易摩擦を引き起こすほど米国で稼ぎ まくったのにひきかえ、日本のコンピュータが米国市場でまった く売れなかったのはなぜか。
売れなかった原因・理由を振り返り、 今後のIT産業のあり方を考える際の参考にしようというものだ。
後藤氏はその原因・理由を、?企業戦略上の問題、?産業政策 の問題、?大学IT研究の問題、?企業経営の志と資質、の4つ に分けて解説した。
?については、日本のコンピュータ産業は当初国内市場におい て巨大企業IBMとの戦いがあり、技術格差を克服するために日 本のコンピュータメーカーはコピー路線をとらざるを得なかった。
だがコモディティ化されないIT商品の市場競争力の源泉は独創 性とオリジナリティにあり、コピーはオリジナルを上回ることは できない。
?については、IT製品は研究開発工程の比重が極めて大きく、 初期に多大な研究開発費を投入する必要がある。
米国IT産業の 最大市場は官需、なかんずく軍需の存在が大きい。
だが日本には それがなく、民間企業が多大な研究開発投資のリスクを負うこと は極めて困難だった。
?については、コンピュータの進歩はおおかた米国の大学と企 業の研究者に支えられており、日米大学のIT研究の実態を比較 すると、米国には優れた研究者、研究成果が多々あるのに、日本 にはそれがほとんどない。
?については、売れなかった究極の理由は、要するに「売りに 行かなかったから」。
本腰を入れて販売するには、現地に恒久的 な販売組織を置き、現地のセールスマン、システムエンジニア、 プログラマを多数採用し、日常的に販売サービス活動を行わねば ならない。
しかし、日本はそれをしてこなかった。
以上を総括して、日本のIT産業をどうすべきか、いくつかの 提言が出された。
講演終了後に引き続き行われた簡単な新年会で も、後藤氏を囲んで活発な意見交換が行われた。
2月のフォーラムはシステム化研究所の曽我部旭弘氏による 「サプライチェーンモデル」に関する話です。
このフォーラムは SOLE東京支部会員を対象としたものですが、特定月のフォーラ ムのみの参加も可能ですので、ご希望の方は事務局までお問合せ ください。
SOLE東京支部についてのお問合せ、ご意見などは sole_consult@jmac.co.jpまで。
SOLE東京支部フォーラム報告 R=0.8 R=0.85 R=0.8 R=0.85 R=0.9 R=0.8 R=0.85 R=0.95
a.固有アベイラビリティ(Ai)は時によると、達成アベイラビ リティ(Aa)より大きい b.運用アベイラビリティ(Ao)は時によると、固有アベイラ ビリティ(Ai)より大きく、常に達成アベイラビリティ(Aa) より小さい c.運用アベイラビリティ(Ao)は常に固有アベイラビリティ (Ai)より小さく、常に達成アベイラビリティ(Aa)より小 さい d.上記は全て正しくない Q2 図のような信頼性ブロックダイヤグラム(RBD)で示さ れるサブシステムの信頼性は次のどれか。
a.0.95 b.0.612 c.0.9132 d.0.9612 先月号で紹介したCPL模擬試験の問題は「システム設計と開 発」からの設問でした。
いかがでしたか。
Q1の正解は[c]。
広義の信頼度を図る尺度である「アベイ ラビリティ」は、修理しながら使用するアイテム(製品やシステ ム)がある特定の瞬間に機能している確率、あるいはある期間中 に機能を維持する割合を言います。
固有アベイラビリティ(Ai)の計算式はMTBF/(MTBF+ MTTR)であって、MTBFは平均故障間隔すなわち平均無故障 時間、MTTRは平均修復時間をさします。
ここでは定期整備や 修理待ち時間は含まれず、設計上の稼働率といえます。
達成アベイラビリティ(Aa)の計算式は=MTBM/(MTBM +M)であって、MTBMは平均保全間隔、Mは平均実保全時間 をさします。
Mには予防保全(計画された点検、整備)時間、事 後保全(故障復旧)時間が含まれますので、Aaは整備を前提と した稼働率といえます。
運用アベイラビリティ(Ao)の計算式は=MTBM/MTBM+ MDTであって、MDTは平均ダウンタイム(動作不可能時間)を さします。
MDTには予防保全のための時間のほかに補給待ち時 間や管理時間など支援体制に起因する時間も含まれます。
したが ってこの値がもっとも小さくなります。
したがって、まとめれば Ao<Aa<Aiとなります。
Q2の正解は[c]。
非常に複雑に見えますが、直列系の部分 は全ての信頼度を掛け合わせ、並列系の部分は全てが故障する確 率を計算してシステムの信頼度を計算します。
すなわち故障する 確率:F=1−R(信頼度)の関係を利用して、並列系の信頼度= 1-(1−R1)(1−R2)‥‥(1−Rn)として計算されます。
具体的には、まず最上列の直列(0.8×0.8=0.64)と中間列の 直列(0.85×0.85=0.7225)をそれぞれ計算し、次に0.64と0.7225 の並列を計算します(1−(1−0.64)(1−0.7225)=1-0.36× 0.2775=0.9001)。
次に最下列の直列を計算(0.9×0.8×0.85= 0.612)し、次に0.9001と0.612の並列を計算します(1−(1− 0.9001)(1−0.612)=1−0.0999×0.388=0.9612388)。
最後に 0.9612388と0.95との直列を計算すればが得られます。
SOLE東京支部では毎月「フォーラム」を開催し、ロジステ 第24回 CPLの試験問題に挑戦 今回は「システムマネジメント」からの出題です。
Q1 マズローの欲求階層は「第1レベル:生理的欲求」、「第 2レベル:安全欲求」、「第3レベル:社会的欲求」、「第4レベ ル:自我または尊敬欲求」、「第5レベル:自己実現欲求」であ るが、第3の社会的欲求に含まれるのはどれか。
a.愛情、受容、友情、他からの尊敬、性 b.生存、飢餓、渇、自己尊重 c.身体的傷害からの防御 d.愛情、受容、友情、所属、愛 Q2 正規分布において、平均の±1σ(シグマ)の範囲内 に全体の何%が入るか。
a.34.1 b.68.3 c.47.7 d.99.7 ※答えと解説は本誌2003年4月号の当コーナーでお読みいただけます The International Society of Logistics 前回のおさらいィクス技術、マネジメントに関する活発な意見交換、議論を行い、 会員相互の啓発に努めています。
今年度の第3回目のフォーラム を1月22日に開催しました。
今回のテーマは新春特別研究、「日本 の国際競争力:コンピュータと自動車」ということで、国際社会 経済研究所IT政策関係顧問の後藤龍男氏に以下のような講演を いただきました。
講演の趣旨は、自動車が貿易摩擦を引き起こすほど米国で稼ぎ まくったのにひきかえ、日本のコンピュータが米国市場でまった く売れなかったのはなぜか。
売れなかった原因・理由を振り返り、 今後のIT産業のあり方を考える際の参考にしようというものだ。
後藤氏はその原因・理由を、?企業戦略上の問題、?産業政策 の問題、?大学IT研究の問題、?企業経営の志と資質、の4つ に分けて解説した。
?については、日本のコンピュータ産業は当初国内市場におい て巨大企業IBMとの戦いがあり、技術格差を克服するために日 本のコンピュータメーカーはコピー路線をとらざるを得なかった。
だがコモディティ化されないIT商品の市場競争力の源泉は独創 性とオリジナリティにあり、コピーはオリジナルを上回ることは できない。
?については、IT製品は研究開発工程の比重が極めて大きく、 初期に多大な研究開発費を投入する必要がある。
米国IT産業の 最大市場は官需、なかんずく軍需の存在が大きい。
だが日本には それがなく、民間企業が多大な研究開発投資のリスクを負うこと は極めて困難だった。
?については、コンピュータの進歩はおおかた米国の大学と企 業の研究者に支えられており、日米大学のIT研究の実態を比較 すると、米国には優れた研究者、研究成果が多々あるのに、日本 にはそれがほとんどない。
?については、売れなかった究極の理由は、要するに「売りに 行かなかったから」。
本腰を入れて販売するには、現地に恒久的 な販売組織を置き、現地のセールスマン、システムエンジニア、 プログラマを多数採用し、日常的に販売サービス活動を行わねば ならない。
しかし、日本はそれをしてこなかった。
以上を総括して、日本のIT産業をどうすべきか、いくつかの 提言が出された。
講演終了後に引き続き行われた簡単な新年会で も、後藤氏を囲んで活発な意見交換が行われた。
2月のフォーラムはシステム化研究所の曽我部旭弘氏による 「サプライチェーンモデル」に関する話です。
このフォーラムは SOLE東京支部会員を対象としたものですが、特定月のフォーラ ムのみの参加も可能ですので、ご希望の方は事務局までお問合せ ください。
SOLE東京支部についてのお問合せ、ご意見などは sole_consult@jmac.co.jpまで。
SOLE東京支部フォーラム報告 R=0.8 R=0.85 R=0.8 R=0.85 R=0.9 R=0.8 R=0.85 R=0.95
