ロジビズ :月刊ロジスティックビジネス
ロジスティクス・ビジネスはロジスティクス業界の専門雑誌です。
2003年12号
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物流施設に特化した不動産投資信託に着手三井物産

*下記はPDFよりテキストを抽出したデータです。閲覧はPDFをご覧下さい。

57 DECEMBER 2003 三井物産はこのほど、中央三井信託銀行と不動産投資関連ビ ジネスを展開するケネディ・ウィルソン・ジャパン(KWJ)と 共同で、物流施設に特化した不動産投資信託(日本版REIT) 事業を開始した。
二〇〇五年度中に日本REIT市場への上場 を目指す。
二〇〇一年九月に開設された同市場には十一月現在、計八件 が上場しているが、そのうち七件はオフィスビルや商業施設、住 宅をターゲットとしており物流施設に特化したものはない。
出資比率は三井物産が五一%、中央三井信託銀行が二九%、K WJが二〇%。
第一段階で三社はプライベートファンドによる物 件購入を進め、三〇〇億円規模まで事業を拡大する。
その後RE ITを設立して資産を譲渡し上場。
数年内に資産規模三〇〇〇 億円を目指す。
投資対象となる物件は主に、築一〇年以下で三〇〇〇坪以上 の全国主要都市およびその近郊の物流施設。
既存物件の買収に 加え、オーダーメイド型の物流施設開発も積極的に行っていく予 定だ。
現在、関西圏の大型物件を含めた複数案件の検討を進め ている。
三井物産の飯田雅明運輸・物流本部 ロジスティクス第三部 部長は、「物流業界では3PL市場の拡大に伴いアウトソーシン グ化が進んでいる。
物流と金融を熟知した商社が物流REITを 手掛ければ競争優位性 が発揮できる」と意欲 を見せる。
三社は二〇 〇六年に導入される減 損会計に向けた資産整 理や債務の縮小、また コア・ビジネスや新規 投資のための資金調達 を考慮している企業を ターゲットにしたい意 向だ。
物流施設に特化した不動産投資信託に着手 三井物産 三井物産の飯田雅明運輸・物流本 部 ロジスティクス第三部部長

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