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77 MAY 2005
日立物流はこのほど、埼玉県加須市
で「東日本プラットフォームセンター
(PFC)」を竣工した。 東北自動車道
の加須インターチェンジから車で五分
の場所に三・八万平米の敷地を確保。
当初は延べ床面積四・八万平米でス
タートするが、一・五万平米の増床余
地を残している。
この東日本PFCを使って日立物
流は、日用品業界を対象とする業界
プラットフォーム事業を本格展開す
る(詳細は二〇〇五年四月号ケース
スタディ参照)。 稼働時の中核荷主は
エフティ資生堂とジョンソンの二社。
いずれも日立物流の3PL事業の長
年の顧客だ。 ここにモルトベーネやキ
リンウェルフーズといった荷主も加わ
って共同物流を展開していく。
四月六日に行われた竣工披露宴で
日立物流の山本博巳社長は、「共同化
によって配送車両を約二〇%減らせ
る」とアピールした。 列席者を代表し
て挨拶に立ったエフティ資生堂の野
口正社長は、「物流は共同で、競争は
店頭でという物流業界の原則に基づ
いて、今後は有意義な情報交換をし
ていきたい」と期待を語った。
また、施設のオーナーである米プロ
ロジスの山田御酒日本共同代表は、
「天井高が六m以上で、床荷重は二ト
ンあり、ひさしも一五mあるこの施設
は、我々が日本で作ってきた専用施
設のなかでも最もスペックが高い」と
説明。 来年春の竣工予定だが、まだ
オーナーの決まっていない「西日本P
FC」などの受注に意欲を見せた。
日立物流は同様の業界プラットフ
ォーム事業を、3PLの発展型とし
て展開していく方針だ。 今回の日用
品業界を皮切りに、すでに他業界で
も準備を進めている。 この事業を3
PLに次ぐ売り物に育てられるのか
どうか。 東日本PFCがその試金石
になる。
埼玉県加須市で東日本PFCを稼働
日立物流
左から日立物流の山本博巳社
長、キリンウェルフーズの柴
田実取締役、エフティ資生堂
の野口正社長、ジョンソンの
鷲津雅広社長、モルトベーネ
の福井敏浩社長
日用品のプラットフォーム
事業を展開する東日本PFC
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