ロジビズ :月刊ロジスティックビジネス
ロジスティクス・ビジネスはロジスティクス業界の専門雑誌です。
2002年8号
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2002米国物流視察」ツアー開催 サン物流開発

*下記はPDFよりテキストを抽出したデータです。閲覧はPDFをご覧下さい。

物流システムコンサルティング 会社のサン物流開発は今年一〇月 末に「2002米国物流視察」ツ アーを催す。
この視察ツアーは米 国のロジスティクスやサプライチ ェーン戦略の最新動向を探る目的 で毎年開催されているもの。
今年度は一〇月二七日に日本を 出発し、アトランタ、オーランド、 ジャクソンビル、サバンナ、ニュ ーヨークの各都市をまわり、十一 月八日に帰国するというスケジュ ールになっている。
ツアーの目玉 企画は、ジョージア工科大学ロジ スティクス研究所の創設者である フレーゼル博士による最新著書 「サプライチェーン戦略」をベース にした講演会だ。
このほかに、Kroger DC (米国 最大のスーパーマーケットチェー ンのディストリビューションセン ター)、UPS Logistics (UPSの 3PL会社)、GENECO Logistics (リバースロジスティクスに特化し た3PL企業)、Disney World Distribution Service (ディズニー ショップ向けの物流センター)、 Johnson&Johnson (コンタクトレ ンズのディストリビューションセ ンター)、HomeDepot Cross Dock Center (米国最大のホームセンタ ーチェーンのクロスドッキングセ ンター)などを訪問する予定。
コーディネーターはサン物流開 発の鈴木準社長。
通訳は米国の流 通・物流事情に 詳しいエフ・エ ム・ユーの中野 雅司社長が務め る。
ツアー料金 は一人七五万八 〇〇〇円。
定員 一五人。
問い合 わせ先はサン物 流開発。
電話番 号〇三(三六四 二)三七六二。
WMSソフトメーカーのシーネ ットは、七月三〇日から物流企業 向けに新サービスを開始する。
携 帯電話に小型バーコードリーダー を接続。
インターネットを通じて 配送状況を本部のホストコンピュ ータで一元管理する機能をASP 方式で提供する。
ソフトをレンタ ルする形の契約であるため初期投資の負担が小さい。
中小規模の物 流企業への普及を狙っている。
バーコードリーダーには、デジ コードが新たに開発した「DMS ― 201」を採用。
縦九〇ミリ×幅 五五ミリ×高さ二二ミリ、重さ約 九〇グラムという小型軽量が特徴。
大手携帯電話会社の各機種や各種 PDA、ウィンドウズに対応する。
「価格も一万五〇〇〇円からと従来 の端末と比較して三分の一から四 分の一程度」(デジコード)という。
シーネットは昨年一〇月から物 流 企 業 向 け に 「 L I S A ( Logistics Intelligence service by ASP )」を試験運用してきたが、デジコードとのサービス体制が整っ たことから、本格的なサービス開 始に踏み切った。
シーネットの小野崎伸彦社長は 「これまでの物流管理には物流現場、 経営サイド、そして荷主間にバリ アが存在した。
このバリアを取り 除く情報戦略ツールを物流企業に 提供していく。
この先、三年で二 五〇社の契約を目指す」という。
「2002米国物流視察」ツアー開催 サン物流開発 中小3PLにIT機能を提供 シーネット AUGUST 2002 86 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 28(月) 29(火) 30(水) 31(木) 東京(成田) アトランタ アトランタ アトランタ アトランタ アトランタ オーランド オーランド オーランド オーランド オーランド ジャクソンビル ジャクソンビル サバンナ サバンナ ニューヨーク ニューヨーク 東京(成田) アトランタ泊 ホテルにてセミナー Dr. Frazelle スーパーマーケット Kroger DC 3PL UPS Logistics FedEx American Freightways Reverce Logistics:GENECO Logility社CPFRプレゼン オーランド泊 Walt Disney World DC 自由行動 自由行動 Johnson & Johnson DC Home Depot Closs Dock DC Port of Savannah(サバンナ港) 視察総括 サバンナ泊 ニューヨーク泊 着後解散 ●視察日程表 地 名 スケジュール 10月 27(日) 月日曜 11月 1(金) 2 (土) 3(日) 4(月) 5(火) 6(水) 7(木) 8(金) 物流向け不動産運用会社 のプロロジスは六月一九日、 シンガポール政府投資公社 の不動産投資事業部門であ るGICリアル・エステー トと共同で、日本市場向け の合弁企業を設立したと発 表した。
同合弁企業を通し て一〇億ドル規模のファン ドを設立。
東京、大阪、名 古屋を中心に新たな物流施 設を開発、所有するととも に、既存の施設への投資も行う。
GICリアル・エステートは三 億ドルを同合弁企業に投入、八 〇%の株式を保有する。
これに今 後、プロロジスが投入する資本と 借入金を加えた総額は一〇億ドル になる。
現在、プロロジス・ジャ パンが東京・江東区に建設中のD HL専用の物流センター(総面積 一万八二〇〇平方メートル)も、 同ファンドに加えられる予定だ。
プロロジスのジェフリー・H・ シュワルツアジア担当プレジデン ト兼COOは、日本市場における 投資案件に対し「立地が良いこと、 そして複数のテナントの利用が見 込めることが条件になる。
日本の ロジスティクス業界には改善の余 地が残されており、近代的な物流 施設も不足している。
この先、日 本は世界最大の市場になると見込 んでいる」と述べた。
プロロジスはこの先、二カ月の 間にDHL専用物流センターに続 く、日本での第二の案件を発表す る予定で、それに付随した追加投 資額は、一〇〇億円を超える見通 しだ。
同社は米国、ヨーロッパを中心 に一七二九の物流施設を所有、管 理しており、総床面積は一九四〇 万平方メートルに上る。
一方、パ ートナーのGICリアル・ステー トは、世界規模で数十億ドルの不 動産投資のポートフォリオを運用 している。
マテハンメーカーのトーヨーカ ネツは七月一〇日、業界世界最大 手の独シーメンス・デマティック と戦略的業務提携を結んだと発表 した。
今後、トーヨーカネツは、 シーメンス・デマティック製品を 日本で販売するほか、技術、事業 運営ノウハウなど、シーメンス・ デマティックから全面的な支援を受ける。
これに伴い、トーヨーカネツは 今年一〇月一日付けで、物流シス テム事業部門を一〇〇%子会社と して分社化する。
資本金は四億円。
年間売り上げは一五〇億円程度に なる見込み。
新設会社はシーメン ス・デマティックの指導の下、事 業全般にわたるビジネス・プロセ スの見直しを図る。
同時に今回の提携で、シーメン ス・デマティックはトーヨーカネ ツのネットワークを使い、日本市 場へ本格参入することになる。
両 社は今後、共同で資材調達を行い、 コストを削減するとともに、将来 は中国を中心としたアジア諸国で の事業を共同で展開していくとい う。
会見でシーメンス・デマティッ クのジェラルド・A・ヒルティ副 社長は、「まずはトーヨーカネ ツの事業の再構築に焦点を当 てる。
それに二、三年を要す るだろう。
その次のステップ として、両社の強みを活かし て、日本およびアジア市場で のシェアの拡大を目指したい」と語った。
シーメンス・デマティック は、世界一九三カ国でエレク トロニクス関連事業を展開す る、世界最大手シーメンスの 子会社。
同社の二〇〇一年度の売上 高は、四三〇〇億円となって いる。
シーメンス子会社と包括提携へ トーヨーカネツ 日本の物流向け不動産を対象に 一〇億ドルのファンドを設立 プロロジス 87 AUGUST 2002 プロロジスのジェフリー・H・シュワルツ アジア担当プレジデント兼COO トーヨーカネツの瀬畑正明社長(左)とシーメンス・ デマティックのジェラルド・A・ヒルティ副社長

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