2002年8月号
米3PL研究
米3PL研究
調査研究結果の総括
AUGUST 2002 74
予想される将来の変化
本研究の結果から、3PL市場の現状にお
ける傾向は、ビジネス環境において起こって
いる、より大きな傾向と一致していることが
分かった。
すなわちビジネスの世界で広範囲 にわたり普及しているeコマース、そしてI Tをベースとした能力の成長と拡大は、3P Lサービス・プロバイダーとそのユーザーの 双方にとって、明らかに最優先事項になって いるということである。
3PLに関する本レポートの総括は、二つ のセクションから構成されている。
まず始め に、3PL産業の優先事項に関して予想され る将来の変化を要約し、次に本レポートの結 果をリストとしてまとめた。
3PL産業は重要な変化に直面している。
3PLプロバイダーと彼らの能力が変化して いるだけでなく、3PLサービスを利用して いるユーザー企業にも変化が起きている。
二 〇〇一年度の3PL研究の結果から将来、発 生するであろう主な変化を列挙しよう。
●3PLサービス全般について顧客の要求レ ベルが高まる。
洗練されたテクノロジーを ベースとしたサービスへの要求も増加する ●より質の高いサービスの統合ができ、テク ノロジーの力を持ち、またユーザーのロジ スティクスとサプライチェーンに関する問 題へのソリューションを提供できるプロバ イダー企業が3PL分野におけるリーダー シップを担うようになる ●効率的なマネジメントとリレーションシップのチャレンジに関する、3PLプロバイ ダーとユーザー双方の改善が進む。
これに は、今まで以上の「ハイブリッド」マネジ メント業務への移行、そして3PLプロバ イダーとユーザーの目標達成を助けるため の、より対応可能な取引構造の構築を強調 することが含まれる ●3PLプロバイダーとユーザー、また「同 僚の」ユーザーとプロバイダー間の、効率 的な「協働(コラボレーション)」の事例 が増加する ●より戦略的にユーザーに資するために、「リ ード・ロジスティクス・マネジャー」の役 割を3PLプロバイダーが担う必要性が増 加する 本号まで四回にわたって連載した米3PL研究 を総括する。
今日、米3PLにとって最大のテー マとなっているのはeコマースとIT活用だ。
こ の二つを軸に米3PL市場は大きく変化しようと している。
本研究によって、その方向性が明らか になったと筆者らは訴える。
調査研究結果の総括 《最終回》 ジョージア工科大学 C・ジョン・ラングレー Jr. 博士 キャップジェミニ・アーンスト&ヤング ギャリー・R・アレン ライダー・システム ジーン・R・ティンドール 75 AUGUST 2002 本レポートの価値 本研究は原則としてユーザーの視点から見 た3PL産業の展望にポイントを置いている が、ロジスティクスとサプライチェーン分野 の、より広範囲にわたる興味に対しても価値 ある成果がまとめられることになった。
以下 に各立場の視点から本研究の今日的な意義を 整理した。
研究結果の今日的な意義 ユーザーは ●3PL産業の発達と伸びを理解している ●個人的経験とその結果と、市場の予測と結 果を比較している ●既存のものを超えた3PLサービスの深さ と幅に関する理解を深めている ●ユーザーが経験した結果から、3PLの提 供する価値と成果を理解している ノン・ユーザーは ●戦略的ビジネスの見解からコア・コンピタ ンスを査定している ●3PL産業の発達と伸びを理解している ●3PLサービスの深さと幅に関する理解を 深めている ●3PLプロバイダーに対する顧客の満足と 不満足の原因を理解している ●ユーザーが経験した結果から、3PLの提 供する価値と成果を理解している 3PL企業は ●3PL産業の発達と伸びを理解している ●市場における個人的経験と結果を比較して いる ●パフォーマンス・ギャップを埋めるための 戦略を発展させている コンサルタントは ●3PL産業の発達と伸びを理解している ●3PL市場におけるコンサルタントの役割 を査定し、マーケット戦略を決定し、顧客 への価値の提案を発展させている ●代用となるソリューションを発展させ、パ ートナーシップの機会を評価している テクノロジー提供者は ●3PL産業の発達と伸びを理解している ●3PL市場における提供者の役割を査定し、 マーケット戦略を決定し、顧客への価値の 提案を発展させている ●代用となるソリューションを発展させ、パ ートナーシップの機会を評価している 金融機関は ●3PL産業の発達と伸びを理解している ●ロジスティクスとサプライチェーンの目標 全般において3PL産業が結ぶ可能性のあ る、潜在的な委託を評価している ●外部資金が必要なロジスティクスとサプラ イチェーン分野の要素の識別をより容易に することを助けている 教育者/調査官は ●3PL産業の発達と伸びを理解している ●現在のリサーチの結果を提供し、新たなリ サーチの論点を組み立てている ●教育機関やリサーチのために現況の情報を 提供している 本研究は3PLプロバイダーとユーザー の本当の意味での協働によるリレーションシ ップの構築と維持への興味が増加している ことを立証している。
また本研究には、プロ バイダーとユーザーの双方にとってのリレーションシップの改善方法が明確化されてい るが、市場で長期的な成功を収めるために は、より効率的なロジスティクスとサプライ チェーン・ソリューションの発展が求められ ている。
全ての企業にとって、3PLを選択するこ とは、ユーザー企業とその顧客やサプライヤ ー、そしてサプライチェーン全般に対する価 値の構築に役立つと考えざるを得ない。
3P Lプロバイダーは顧客に対し、価値を構築す るにあたって最大限に貢献するために、今ま で以上に戦略的手法、運営の優秀性、そして ITに焦点を当てるであろうことを改めて述 べて、今レポートを締めくくりたい。
すなわちビジネスの世界で広範囲 にわたり普及しているeコマース、そしてI Tをベースとした能力の成長と拡大は、3P Lサービス・プロバイダーとそのユーザーの 双方にとって、明らかに最優先事項になって いるということである。
3PLに関する本レポートの総括は、二つ のセクションから構成されている。
まず始め に、3PL産業の優先事項に関して予想され る将来の変化を要約し、次に本レポートの結 果をリストとしてまとめた。
3PL産業は重要な変化に直面している。
3PLプロバイダーと彼らの能力が変化して いるだけでなく、3PLサービスを利用して いるユーザー企業にも変化が起きている。
二 〇〇一年度の3PL研究の結果から将来、発 生するであろう主な変化を列挙しよう。
●3PLサービス全般について顧客の要求レ ベルが高まる。
洗練されたテクノロジーを ベースとしたサービスへの要求も増加する ●より質の高いサービスの統合ができ、テク ノロジーの力を持ち、またユーザーのロジ スティクスとサプライチェーンに関する問 題へのソリューションを提供できるプロバ イダー企業が3PL分野におけるリーダー シップを担うようになる ●効率的なマネジメントとリレーションシップのチャレンジに関する、3PLプロバイ ダーとユーザー双方の改善が進む。
これに は、今まで以上の「ハイブリッド」マネジ メント業務への移行、そして3PLプロバ イダーとユーザーの目標達成を助けるため の、より対応可能な取引構造の構築を強調 することが含まれる ●3PLプロバイダーとユーザー、また「同 僚の」ユーザーとプロバイダー間の、効率 的な「協働(コラボレーション)」の事例 が増加する ●より戦略的にユーザーに資するために、「リ ード・ロジスティクス・マネジャー」の役 割を3PLプロバイダーが担う必要性が増 加する 本号まで四回にわたって連載した米3PL研究 を総括する。
今日、米3PLにとって最大のテー マとなっているのはeコマースとIT活用だ。
こ の二つを軸に米3PL市場は大きく変化しようと している。
本研究によって、その方向性が明らか になったと筆者らは訴える。
調査研究結果の総括 《最終回》 ジョージア工科大学 C・ジョン・ラングレー Jr. 博士 キャップジェミニ・アーンスト&ヤング ギャリー・R・アレン ライダー・システム ジーン・R・ティンドール 75 AUGUST 2002 本レポートの価値 本研究は原則としてユーザーの視点から見 た3PL産業の展望にポイントを置いている が、ロジスティクスとサプライチェーン分野 の、より広範囲にわたる興味に対しても価値 ある成果がまとめられることになった。
以下 に各立場の視点から本研究の今日的な意義を 整理した。
研究結果の今日的な意義 ユーザーは ●3PL産業の発達と伸びを理解している ●個人的経験とその結果と、市場の予測と結 果を比較している ●既存のものを超えた3PLサービスの深さ と幅に関する理解を深めている ●ユーザーが経験した結果から、3PLの提 供する価値と成果を理解している ノン・ユーザーは ●戦略的ビジネスの見解からコア・コンピタ ンスを査定している ●3PL産業の発達と伸びを理解している ●3PLサービスの深さと幅に関する理解を 深めている ●3PLプロバイダーに対する顧客の満足と 不満足の原因を理解している ●ユーザーが経験した結果から、3PLの提 供する価値と成果を理解している 3PL企業は ●3PL産業の発達と伸びを理解している ●市場における個人的経験と結果を比較して いる ●パフォーマンス・ギャップを埋めるための 戦略を発展させている コンサルタントは ●3PL産業の発達と伸びを理解している ●3PL市場におけるコンサルタントの役割 を査定し、マーケット戦略を決定し、顧客 への価値の提案を発展させている ●代用となるソリューションを発展させ、パ ートナーシップの機会を評価している テクノロジー提供者は ●3PL産業の発達と伸びを理解している ●3PL市場における提供者の役割を査定し、 マーケット戦略を決定し、顧客への価値の 提案を発展させている ●代用となるソリューションを発展させ、パ ートナーシップの機会を評価している 金融機関は ●3PL産業の発達と伸びを理解している ●ロジスティクスとサプライチェーンの目標 全般において3PL産業が結ぶ可能性のあ る、潜在的な委託を評価している ●外部資金が必要なロジスティクスとサプラ イチェーン分野の要素の識別をより容易に することを助けている 教育者/調査官は ●3PL産業の発達と伸びを理解している ●現在のリサーチの結果を提供し、新たなリ サーチの論点を組み立てている ●教育機関やリサーチのために現況の情報を 提供している 本研究は3PLプロバイダーとユーザー の本当の意味での協働によるリレーションシ ップの構築と維持への興味が増加している ことを立証している。
また本研究には、プロ バイダーとユーザーの双方にとってのリレーションシップの改善方法が明確化されてい るが、市場で長期的な成功を収めるために は、より効率的なロジスティクスとサプライ チェーン・ソリューションの発展が求められ ている。
全ての企業にとって、3PLを選択するこ とは、ユーザー企業とその顧客やサプライヤ ー、そしてサプライチェーン全般に対する価 値の構築に役立つと考えざるを得ない。
3P Lプロバイダーは顧客に対し、価値を構築す るにあたって最大限に貢献するために、今ま で以上に戦略的手法、運営の優秀性、そして ITに焦点を当てるであろうことを改めて述 べて、今レポートを締めくくりたい。
